全日制・定時制・通信制の違いは、ひとことで言うと「いつ、どうやって授業を受けるか」です。そして、どの課程を卒業しても、手にするのは同じ「高等学校卒業」の資格です。名前はよく聞くのに、定時制は夜の学校、通信制は家で勉強する学校、くらいのイメージのまま迷っている方も多いと思います。
この記事では、学校教育法と同施行規則(e-Gov)、高等学校学習指導要領、文部科学省の学校基本調査(令和7年度)と就学支援金の資料(2026年度)、東京都教育委員会の令和9年度入学案内を実際に開いて、3つの課程を時間帯・年数・卒業の条件・費用・生徒数で並べました。公式で確認できなかったことは、確認できなかったと書いています。
今の学校に毎日通うのが難しい場合や、もっと自分らしい高校生活を探している場合は、オンラインという選択肢もあります。NIJIN高等学院(ニジ高)は「オンラインで最高の青春を」を掲げる通信制高校サポート校で、全国の仲間とオンラインでつながり、企業や地域と関わるプロジェクトや、生徒が自分たちで企画する行事に挑戦できます。カメラやマイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められ、全国にNIJINアカデミー(ニジ高はその高等部)のリアルの教室があり、リアルでの通学もご検討いただけます。ニジ高は高校ではないため、卒業資格は提携する通信制高校で取り、その高校のスクーリングには参加が必要です。どんな学校なのかは、校長・星野達郎のYouTubeでも見られます。
結論:全日制・定時制・通信制の違いの早見
- 3つとも同じ「高等学校」の課程です。学校教育法第4条が、全日制を「通常の課程」、定時制を「夜間その他特別の時間又は時期において授業を行う課程」、通信制を「通信による教育を行う課程」と定めています。
- 卒業資格に違いはありません。どの課程も、卒業の条件は74単位以上の修得・3年以上の在籍・特別活動です。
- 修業年限は、全日制が3年、定時制と通信制は「3年以上」(学校教育法第56条)。定時制の生徒の83.3%は、修業年限4年の課程で学んでいます(令和7年度)。
- 定時制は夜だけの学校ではありません。夜間の学校で学ぶ定時制の生徒は約3割で、昼と夜の部を両方置く学校の生徒が48.6%といちばん多くなっています。
- 生徒数(令和7年度・本科)は全日制279万2,132人、定時制7万3,331人、通信制30万5,197人。高校生のおよそ10人に1人が通信制です。
- 授業料の支援(就学支援金)は課程で上限が違い、2026年度は私立の全日制・定時制が年45万7,200円、私立の通信制が年33万7,200円まで。所得制限はありません。
- 通う形に不安があるときは、オンライン中心のサポート校(NIJIN高等学院など)と通信制高校を組み合わせる方法もあります。
3つの違いは「授業を受ける時間と方法」。卒業すれば、どれも同じ高校卒業です
まず、法律の上で3つの課程がどう決まっているかを確かめます。学校教育法第4条は、高等学校の課程を次の3つに分けて書いています。
- 全日制の課程:「通常の課程」。平日の昼間に、決まった時間割で授業を受けます。
- 定時制の課程:「夜間その他特別の時間又は時期において授業を行う課程」。夜間だけでなく、昼間や、午前・午後・夜間の時間帯に分けて授業をする学校もあります。
- 通信制の課程:「通信による教育を行う課程」。添削指導(レポート)、面接指導(スクーリング)、試験を組み合わせて単位を修得します。
第53条では、高校は全日制のほかに定時制を置くことができ、定時制だけの高校もつくれると定めています。第54条は通信制について同じように、全日制や定時制と一緒に置くことも、通信制だけの高校にすることもできるとしています。つまり、1つの高校の中に、全日制と定時制と通信制が並んでいることもあります。
東京都教育委員会の令和9年度の入学案内も、定時制と通信制のどちらのページにも、卒業資格について「全日制課程と卒業資格等の違いはありません」と書いています。履歴書に書く学歴は、どの課程でも「高等学校卒業」です。
出典:学校教育法 第4条・第53条・第54条・第56条(e-Gov)/東京都教育委員会「令和9年度東京都立高等学校定時制課程・通信制課程入学案内」(2026年9月22日確認)
中学3年生の進路として、通信制高校と全日制のどちらにするかを考えている場合は、中3の進路 通信制高校の記事で、受験の時期や学校の選び方まで詳しくまとめています。この記事は、3つの課程そのものの比較に絞ります。

一覧表:時間帯・年数・卒業の条件・授業料の支援を1枚で比べます
法令・学習指導要領・国の資料で確かめた内容を、1つの表にまとめました。
| 項目 | 全日制 | 定時制 | 通信制 |
|---|---|---|---|
| 授業の時間帯 | 平日の昼間 | 夜間のほか、昼間・三部制など学校ごと | 自宅学習が中心。登校はスクーリングの日 |
| 修業年限 | 3年 | 3年以上(4年の課程が多い) | 3年以上 |
| 授業の量の決め方 | 週30単位時間が標準・年35週 | 生徒の勤労状況や地域の事情を考えて学校が決める | 1単位ごとに添削と面接指導の回数の標準がある |
| 卒業の条件 | 74単位以上の修得・3年以上の在籍・特別活動(3課程共通) | ||
| 就学支援金の支給期間 | 36か月 | 48か月 | 48か月 |
| 就学支援金の上限(年額) | 公立11万8,800円/私立45万7,200円 | 公立3万2,400円/私立45万7,200円 | 公立6,240円/私立33万7,200円 |
出典:学校教育法・学校教育法施行規則 第96条(e-Gov)/高等学校学習指導要領(平成30年告示)第1章総則/文部科学省「高等学校等就学支援金等」(新制度の概要)(2026年9月22日確認)
表を見ると、違いが大きいのは「時間帯」と「授業の量の決め方」で、卒業の条件はそろっていることが分かります。定時制と通信制は、働いている人や、昼間に毎日通うのが難しい人も学べるように、授業の時間や年数に幅を持たせた課程だと言えます。学校教育法施行規則第102条も、定時制と通信制の修業年限を決めるときは「勤労青年の教育上適切な配慮をするよう努める」と書いています。
定時制は「夜の学校」だけではありません。昼の部がある学校で学ぶ生徒のほうが多くなっています
「定時制=夜間」というイメージは、今の統計とは少しずれています。文部科学省の学校基本調査(令和7年度・2025年5月1日現在)で、定時制を置く学校606校と、そこで学ぶ生徒7万3,331人(本科)を、授業の時間帯ごとに見てみます。
| 授業の時間帯 | 学校数 | 生徒数(本科) | 生徒の割合 |
|---|---|---|---|
| 昼(昼間の部だけ) | 68校 | 8,607人 | 11.7% |
| 夜(夜間の部だけ) | 418校 | 22,501人 | 30.7% |
| 昼夜併置(昼の部と夜の部がある) | 98校 | 35,628人 | 48.6% |
| 昼夜(昼から夜にわたる部がある) | 17校 | 5,068人 | 6.9% |
| その他 | 5校 | 1,527人 | 2.1% |
出典:文部科学省「学校基本調査」令和7年度 表124「昼夜別学校数(定時制)」・表137「昼夜別生徒数(定時制)」(e-Stat 2025年12月26日公開。割合は本記事で計算)
学校の数では夜間の学校が418校と多いのですが、生徒の数では、昼と夜の部を両方置く学校で学ぶ人が48.6%でいちばん多いという結果です。昼夜併置の学校は1校あたりの生徒が多く、夜間だけの学校は小さな学校が多いことがうかがえます。
時間帯の具体例:東京都立の場合
東京都教育委員会の令和9年度入学案内では、都立の定時制を次のように説明しています。
- 夜間の定時制:午後5時30分ごろから午後9時ごろまでの、1日4時間授業。一部の単位制の学校では、午後3時45分ごろからの1日6時間授業を受けることもできる。
- 三部制の単位制の定時制:例として、1部が午前8時50分〜午後0時30分、2部が午後1時15分〜午後4時55分、3部が午後5時20分〜午後9時05分。自分の部以外の授業を一部受ける「他部履修」もできる。
- 四部制の学校(新宿山吹)もあり、午前8時40分から午後9時10分までを4つの部に分けている。
三部制の学校の中には、小・中学校で不登校を経験した生徒などを主な対象とする「チャレンジスクール」もあります。定時制は、働きながら学ぶ人だけでなく、生活リズムや体調に合わせて時間帯を選びたい人の受け皿にもなっていることが分かります。ただし、時間帯や部の分け方は都道府県・学校ごとに違います。
夜間の定時制には給食がある学校が多い
夜間の定時制には、授業の前などに食事の時間があります。「夜間課程を置く高等学校における学校給食に関する法律」は、働きながら夜間課程で学ぶ生徒の健康のために、授業日の夕食時に給食を実施するよう、学校の設置者に努力を求めています(第3条)。一方で、施設や運営の一部を除いた給食の費用は、給食を受ける生徒の負担です(第5条)。
文部科学省の学校給食実施状況調査(令和5年5月1日現在)では、夜間定時制の高校539校のうち342校(63.5%)が給食を実施していました(主食・おかず・ミルクがそろう完全給食は277校。残りは補食給食・ミルク給食)。東京都の入学案内でも、給食の時間は「始業前又は第1時限終了後に設定している学校がほとんど」とされています。給食費は学校ごとに違うため、入学前に学校案内で確かめてください。
出典:夜間課程を置く高等学校における学校給食に関する法律(e-Gov)/文部科学省「学校給食実施状況調査(令和5年5月1日現在)」第2表/東京都教育委員会 令和9年度入学案内(2026年9月22日確認)

修業年限は全日制が3年、定時制・通信制は「3年以上」。定時制の生徒の8割超は4年制で学んでいます
学校教育法第56条は、「高等学校の修業年限は、全日制の課程については、三年とし、定時制の課程及び通信制の課程については、三年以上とする」と定めています。定時制と通信制は、学校が3年の課程にするか、4年以上の課程にするかを選べるということです。
実際にどちらが多いのかを、学校基本調査(令和7年度)で見ると、次のとおりです。
- 定時制:修業年限4年の課程の生徒が6万1,087人(83.3%)、3年の課程の生徒が1万2,244人(16.7%)。
- 通信制:修業年限3年の課程の生徒が26万9,337人(88.3%)、4年以上の課程の生徒が3万5,860人(11.7%)。
出典:文部科学省「学校基本調査」令和7年度 表131・表160(e-Stat 2025年12月26日公開。割合は本記事で計算)
定時制は1日の授業時間が全日制より短い学校が多いため、4年かけて74単位以上をそろえる設計が基本です。ただし、定時制でも3年で卒業できる道があります。東京都の令和9年度入学案内は「多くの学校では4年間での卒業を基本としていますが、一部の学校では、一定の条件を満たすことで3年間で卒業することも可能です」と説明しています。三部制・四部制の学校では、自分の部以外の授業を受ける「他部履修」もできるとしています。学校教育法施行規則第97条第3項も、同じ高校にある全日制・定時制・通信制の間で科目を「併修」できると定めています。
もう1つ、制度の細かい点があります。修業年限が3年を超える定時制では、最後の学年を4月1日から9月30日までにできる(施行規則第104条第2項)ため、定時制では秋に卒業する形をとることもできます。何年で卒業できるか、3年での卒業に条件があるかは、学校ごとの教育課程で決まるので、説明会で「最短で何年か、そのための条件は何か」を聞いてください。
卒業の条件は3課程とも「74単位以上」。違うのは単位の取り方です
学校教育法施行規則第96条は、校長が高校の全課程の修了を認めるのは「七十四単位以上を修得した者」について行うと定めています。これは全日制・定時制・通信制で共通です。1単位は、1単位時間を50分として、35単位時間の授業で計算するのが標準です(学習指導要領)。
違いが出るのは、その74単位を、どんな時間の使い方で取るかです。学習指導要領から、課程ごとの決まりを抜き出しました。
| 課程 | 授業・学習の量 | 特別活動 | 主な学び方 |
|---|---|---|---|
| 全日制 | 年35週が標準、週30単位時間が標準 | ホームルーム活動は原則として年35単位時間以上 | 教室での授業に毎日出席 |
| 定時制 | 授業日数の季節的配分や1日・1週の授業時数を、生徒の勤労状況と地域の事情を考えて学校が決める | ホームルーム活動は原則として年35単位時間以上。特別の事情があれば一部を減らせる | 決まった時間帯の教室での授業に出席 |
| 通信制 | 1単位ごとに添削指導と面接指導の標準がある(例:国語・数学などは添削3回・面接1単位時間) | 卒業までに30単位時間以上 | レポート・スクーリング・試験 |
出典:高等学校学習指導要領(平成30年告示)第1章総則 第2款3(1)(3)・第2款5(文部科学省。2026年9月22日確認)
全日制と定時制は「授業に出席すること」が単位の土台で、通信制は「自分でレポートを進め、決められた回数のスクーリングに出ること」が土台です。通信制は登校日が少ないぶん、自分で進める力が要ります。東京都の令和9年度入学案内には、NHK高校講座などのメディア学習を使ってスクーリングの登校を年5日程度にする都立通信制の取り組みも載っていますが、これは学習指導要領の特例を使った一部の学校の例です。
通信制高校の74単位の中身や、卒業までの計算のしかたは通信制高校 卒業 単位数の記事で詳しく書いています。また、定時制と通信制の多くは学年の区切りを置かない「単位制」ですが、単位制と学年制の違いは単位制高校とはの記事に任せます。

生徒数は全日制279万人・定時制7.3万人・通信制30.5万人。通信制は高校生の約10人に1人です
令和7年度(2025年5月1日現在)の学校基本調査で、3つの課程の規模を比べます。
| 課程 | 学校数 | 生徒数(本科) | 3課程に占める割合 |
|---|---|---|---|
| 全日制 | 4,590校(全日制だけの学校4,155校と、定時制も置く435校) | 2,792,132人 | 88.1% |
| 定時制 | 606校(定時制だけの学校171校と、全日制も置く435校) | 73,331人 | 2.3% |
| 通信制 | 333校(通信制だけの独立校143校と、併置校190校) | 305,197人 | 9.6% |
出典:文部科学省「学校基本調査」令和7年度 表122「都道府県別学校数」・表135「学年別生徒数」・表124・表137・表156「学校数・学科数」・表157「都道府県別生徒数」(e-Stat 2025年12月26日公開。全日制と定時制の学校数は表122から本記事で計算。割合は3課程の本科の生徒数の合計3,170,660人に対する値)
通信制の生徒は、定時制の約4倍にあたります。私立の通信制が24万3,189人と大きく、公立は6万2,008人です。反対に定時制は、生徒の97.7%(7万1,612人)が公立の学校で学んでいます。定時制を考えるなら公立、通信制は公立と私立の両方が主な選択肢になります。
なお、文部科学省の「令和7年度 通信制高等学校実態調査」では、在籍生徒がいる通信制の高校は323校、2025年3月31日時点の生徒は30万6,711人でした。調査の時点や数え方が違うため、学校基本調査の数字とは少しずれます。記事で数字を見るときは、どの調査の、いつ時点の数字かもあわせて確かめると混乱しません。
授業料の支援は課程で上限が違います。2026年度は所得制限なし、私立の通信制は年33万7,200円まで
高校の授業料には、国の高等学校等就学支援金があります。2026年度(令和8年度)からの新制度では所得制限がなくなり、課程ごとに次の上限が決まっています。
| 課程 | 公立の上限(年額) | 私立の上限(年額) | 支給期間 |
|---|---|---|---|
| 全日制 | 11万8,800円(月9,900円) | 45万7,200円(月3万8,100円) | 36か月 |
| 定時制 | 3万2,400円(月2,700円/単位制は1単位1,740円) | 45万7,200円(月3万8,100円/単位制は1単位1万8,528円) | 48か月 |
| 通信制 | 6,240円(月520円/単位制は1単位336円) | 33万7,200円(月2万8,100円/単位制は1単位1万3,668円) | 48か月 |
出典:文部科学省「高等学校等就学支援金等」新制度における支給限度額・支給期間/文部科学省 高校生等への修学支援(2026年9月22日確認。単位制授業料の場合は通算74単位・年間30単位まで)
公立の上限は、たとえば都立高校の授業料と同じ額です。東京都の入学案内では、都立定時制の授業料は学年制で年3万2,400円・単位制で1単位1,740円、都立通信制の受講料は1単位336円で、就学支援金の認定を受ければ授業料は無料になると説明しています。公立なら、3課程とも授業料の負担は実質なくなる形です。
注意したいのは次の3点です。
- 対象は授業料だけです。教科書代、給食費、スクーリングの交通費や宿泊費、施設費などは別にかかります。
- 支給期間は全日制が36か月、定時制・通信制が48か月です。期間を超えて在学すると、原則として支給が止まります。
- 通信制高校と組み合わせて通うサポート校の費用は、就学支援金の対象外です。
※2026年9月時点の情報です。最新は文部科学省・都道府県・各学校の公式ページでご確認ください。

「定時制は働く人のため」「通信制は楽」は、どちらも正確ではありません(よくある誤解)
3つの課程について、よく聞く思い込みを、確かめた事実と並べます。
誤解1:定時制は、昼間に働いている人しか入れない
入学の資格は、全日制・定時制・通信制で同じです(中学校を卒業した人など。学校教育法第57条)。上で見たとおり、定時制の生徒の多くは昼の部や昼夜併置の学校で学んでいて、不登校を経験した生徒を主な対象にするチャレンジスクールのような学校もあります。
誤解2:定時制は4年かからないと卒業できない
4年の課程が多いのは事実ですが、法律上は「3年以上」です。3年の課程を置く学校や、併修などで3年卒業ができる学校もあります。
誤解3:通信制は楽に卒業できる
卒業に必要なのは、全日制と同じ74単位以上です。登校が少ないぶん、レポートを自分で進める必要があります。文部科学省の実態調査(令和7年度)では、レポートは出しているのにスクーリングに1日も来られていない生徒が8,097人(2.6%)いました。
誤解4:中退率の数字で、課程の良し悪しが分かる
文部科学省の「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」(令和6年度)では、中途退学率は全日制1.0%、定時制7.4%、通信制3.5%でした。ただし、定時制や通信制には、働きながら学ぶ生徒や、前の学校から移ってきた生徒など、事情の違う生徒が多く学んでいます。この数字は「その課程が悪い」ことを示すものではなく、続けるための支えが、どの課程でも大切だと読むのが自然です。学年ごとにいつまでに動けばよいかは、全日制から通信制の記事で早見表にしています。
誤解5:一度選んだ課程は、途中で変えられない
全日制から通信制へ、定時制から通信制へと移る「転入」という仕組みがあります(受け入れの時期や条件は学校ごとに違います)。転入なら、前の学校で修得した単位と在籍期間を引き継げます。全日制から通信制に移る時期の考え方は、全日制から通信制 転入のタイミングの記事にまとめています。
出典:文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」表6-5 課程・学科・学年別中途退学者数(e-Stat)/文部科学省「令和7年度 通信制高等学校実態調査」(2026年9月22日確認)
どれが合うかは「決まった時間に通えるか」と「一人で進められるか」の2つで見えてきます
課程を選ぶときの軸は、学力より先に生活の形です。次の表は、制度の違いから逆算した目安です。
| 今の状況 | 向きやすい課程 | 入学前に確かめること |
|---|---|---|
| 平日の昼に、毎日決まった時間割で通える | 全日制 | 通学時間、授業や部活の量 |
| 毎日通えるが、朝が難しい・昼は働きたい | 定時制(午後の部・夜間の部) | 部の時間帯、3年で卒業できるか、給食の有無 |
| 教室で先生に教わりたいが、少人数でゆっくり学びたい | 定時制(昼夜間・三部制の単位制など) | 1クラスの人数、基礎から学べる科目があるか |
| 毎日の登校が難しい・自分の時間で学びたい | 通信制 | スクーリングの日数と場所、レポートの進め方への支え |
| 通信制にしたいが、一人で続けられるか不安 | 通信制+サポート校など | 支援の中身、費用の総額(就学支援金の対象外の分も) |
※表は一般的な目安です。同じ課程でも、学校によって通い方や支援の中身は大きく違います。
全日制と通信制の2つにしぼって、メリットとデメリットを詳しく比べたい場合は、通信制高校 全日制 比較の記事が参考になります。
選択肢の1つとしての通信制高校・サポート校(正直な注意点)
「教室には毎日通えない。でも一人で通信制を続けられるかも不安」という方もいると思います。そうした場合に、通信制高校とあわせてサポート校を使う形があります。
NIJIN高等学院(ニジ高)は、オンライン中心の通信制高校サポート校です。全国どこからでも自宅から参加でき、担任がつきます。カメラやマイクをオフにして、チャットだけで参加するところから始められます。中学の内容の学び直しや授業のアーカイブ視聴にも対応していて、生活リズムに波があっても学べるようにしています。途中からの入学(転入・編入)もでき、出願費用は無料です。不登校の生徒を650名以上サポートしてきました(グループ全体)。生徒会・サークル・学園祭・企業コラボなど、オンラインでも仲間と一緒に取り組む活動があります。
ただし、正直にお伝えしておくことがあります。
- ニジ高そのものは高校ではありません。全日制・定時制・通信制のどれにもあたらず、高校卒業の資格は、提携する通信制高校に在籍して取ります。
- 学院の中でのスクーリングはありませんが、提携する通信制高校のスクーリングには参加が必要です。日程の調整や準備を支援します。
- 費用は、在籍する通信制高校の分とニジ高の分の両方がかかります。ニジ高の分には就学支援金は使えません。金額は学費のご案内に載せています。
迷ったときの進め方(3ステップ)
- 1週間の生活を書き出す。朝に起きられる時間、通学にかけられる時間、働く予定や通院の予定。上の状況別の表のどれに近いかが分かれば、候補の課程が1つか2つにしぼれます。
- 候補の学校に、同じ質問をする。定時制なら「授業の時間帯と、最短で何年で卒業できるか」、通信制なら「スクーリングは年に何日・どこで行うか」。そして、どちらにも「卒業までにかかる費用の総額と、就学支援金で減る分」を聞いて、同じ条件で比べます。
- 実際の時間帯に、学校へ行ってみる。夜間の定時制なら夕方の雰囲気、通信制ならスクーリングの会場。説明会や見学で、自分がその時間にそこにいる姿を想像できるかを確かめます。
どの課程にするか決まっていなくても、ここまでは進められます。話を整理しながら考えたい場合は、体験説明会・個別相談で、今の状況を聞かせてください。


毎日の登校が難しいとき、家から学ぶ形も聞いてみる
ニジ高はオンライン中心の通信制高校サポート校です。カメラオフ・チャット参加から始められ、転入・編入もできます。ただし学院は高校ではなく、卒業資格は提携する通信制高校で取り、そのスクーリングへの参加が必要です。定時制や全日制と比べて迷っている段階の相談も受け付けています。
よくある質問
A. 違いません。どれも学校教育法に定められた高等学校の課程で、卒業すれば同じ「高等学校卒業」です。卒業の条件も、74単位以上の修得・3年以上の在籍・特別活動で共通しています。
A. いちばんの違いは、教室の授業に通うかどうかです。定時制は決まった時間帯(夜間・昼間・三部制など)に毎日のように登校して授業を受けます。通信制は自宅でのレポートが中心で、登校はスクーリングの日だけです。定時制の生徒の83.3%は修業年限4年の課程、通信制の生徒の88.3%は3年の課程で学んでいます(令和7年度)。
A. 法律上の修業年限は「3年以上」です。4年の課程が多いですが、3年の課程や、一定の条件を満たせば3年で卒業できる学校もあります。条件は学校ごとに違うので、説明会で確かめてください。
A. 夜間の定時制では、給食がある学校が多いです。法律で学校の設置者に実施の努力が求められていて、令和5年の文部科学省の調査では、夜間定時制の高校539校のうち342校(63.5%)が給食を実施していました。施設・設備や運営の一部の経費を除き、給食の費用は生徒の負担です。
A. 移れます。転入なら、前の学校で修得した単位と在籍期間を引き継げます。受け入れの時期や条件は学校ごとに違うため、今の学校を退学する前に、移りたい学校へ相談するのが安全です。
どの課程を選んでも、たどり着く「高校卒業」は同じです
全日制・定時制・通信制の違いは、学校の格の違いではありません。授業を受ける時間と方法の違いで、たどり着く高校卒業は同じです。だからこそ、選ぶ基準は「どこが上か」ではなく、あなたが3年、4年と続けられる形はどれかです。
今日決めなくて大丈夫です。まずは1週間の生活を書き出すところから始めれば、自分に合う時間帯と学び方の形が見えてきます。
家から少しずつ学びを続ける形を知りたい場合も、どの課程にするか迷っている段階の相談も受け付けています。

どの課程にするか決める前の相談から受け付けています
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