通信制高校にクラスLINEはある?|5校の公式で見た連絡手段と抜け方【2026】

たとえば、通信制高校への入学や転入を考えているとき、「クラスのLINEグループには入らないといけないのかな」「前の学校でグループLINEがしんどかったから、また同じことになるのは怖い」と気になる方がいると思います。保護者の方なら、「学校からの大事な連絡は、子どものスマホにだけ届くのだろうか」という心配もあるかもしれません。

先に結論を書きます。「クラスLINE」と呼ばれるものには、学校が用意する連絡ツール(チャット・専用アプリ・学習システム・メールなど)と、生徒どうしが自分たちで作る私的なグループの2種類があり、学校からの連絡が届くのは前者です。今回5校の公式情報を確かめた範囲では、連絡手段として挙がっていたのはSlack、学習アプリ、ネット学習システムのチャット、メール、Google Classroomで、生徒向けのLINEグループを学校が用意すると書いたページは見つかりませんでした。私的なグループに入るかどうかは卒業の条件に含まれておらず、入らない・通知を切る・抜ける、という関わり方を自分で選べます。

この記事は、通信制高校5校の公式ページと公開されている規程、こども家庭庁と文部科学省の調査、いじめ防止対策推進法(e-Gov)、LINEヘルプセンター、相談窓口の公式ページを、2026年10月4日に実際に開いて確かめた内容で書いています。学校の内情など、公式で確かめられなかったことは、確かめられなかったと書いています。

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目次

結論:通信制高校のクラスLINE・グループチャットと連絡手段の早見

  • 「クラスLINE」と呼ばれるものには2種類あります。学校が用意する連絡ツールと、生徒どうしが私的に作るグループです。学校からの連絡が届くのは前者です。
  • 確かめた5校の連絡手段は、Slack(N高等学校・S高等学校・R高等学校)、学習アプリ(第一学院高等学校)、電話とネット学習システムのチャット(NHK学園高等学校)、メールやチャット(ルネサンス高等学校)、Google Classroom(静岡県立静岡中央高等学校 通信制)でした。
  • 先生と生徒が私的なLINEなどで連絡を取らないきまりを公開している学校があります(静岡県立静岡中央高等学校 通信制の例)。
  • 高校生の92.7%がネットをコミュニケーションに使い、6.3%が悪口やいやがらせのメッセージを送られたり書き込まれたりした経験があると答えています(こども家庭庁・令和7年度調査。ネットを利用している高校生972人の回答)。
  • LINEのグループは、退会すると「退会しました」という通知が全員に表示されます。通知をオフにする、招待を拒否する、という方法もあります(LINEヘルプセンター)。
  • グループ外しやスクリーンショットの拡散で苦痛を感じているなら、いじめ防止対策推進法の「いじめ」に当たりえます。学校のほか、24時間子供SOSダイヤル(0120-0-78310)などに相談できます。
  • 少人数のクラスで、カメラ・マイクをオフにしてチャットだけの参加から始める形を選ぶこともできます(通信制高校サポート校のNIJIN高等学院など)。
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「クラスLINE」には、学校が用意する連絡ツールと、生徒どうしの私的なグループの2種類があります

「通信制高校にクラスLINEはあるのか」という疑問に答えにくいのは、同じ言葉で2つの別のものを指しているからです。1つは、学校が生徒への連絡や交流のために用意するツールです。もう1つは、連絡先を交換した生徒どうしが、自分たちで作るグループです。

この2つは、作る人も、入っている人も、きまりも違います。学校説明会で聞くときも、どちらの話なのかを分けると、答えがはっきりします。

項目 学校が用意する連絡ツール 生徒どうしの私的なグループ
作るのは 学校 生徒
入っている人 学校が決めた範囲の生徒と教職員 作った生徒が招待した人
学校からの連絡 ここに届く 届くとは決まっていない
きまり 学校の利用ルールがある アプリの規約と、参加者どうしの約束
困ったとき 教職員が状況を確かめやすい 学校からは中が見えない。記録を残して相談する

※この表は、この記事で整理した区別です。国や学校が定めた分類ではありません。

通信制高校は、毎日同じ教室に集まる仕組みではありません。そのため、同級生と連絡先を交換する機会そのものが、全日制より少なくなりやすい学校です。同級生と会える場については通信制高校 友達の記事でまとめています。この記事では、連絡手段とグループチャットに話を絞ります。

リビングのソファに並んで座り、スマートフォンを手に話す高校生2人
生徒どうしの私的なグループは、学校が用意する連絡ツールとは別のものです

5校の公式情報では、連絡手段はSlack・学習アプリ・チャット・メール・Google Classroomでした

実際に、通信制高校の公式サイトや公開されている冊子・規程で、生徒との連絡手段について書かれていることを確かめました。N高等学校・S高等学校・R高等学校は同じ公式ページなので、ここでは1校と数えています。

学校 公式に書かれていた連絡手段 確かめた資料
N高等学校・S高等学校・R高等学校(私立) Slack。学校からの全体連絡、メンターとの連絡、友だちとの雑談、ネット部活に使う。ネットコースのホームルームもSlackで行い、任意参加 公式サイト「ICTツールの活用」
第一学院高等学校(株式会社立) 学習アプリの「お知らせ」(全体に関わる連絡)と「メッセージ」(担任からの個別の連絡)。モバイルハイスクール生用の冊子では、メッセージ機能は使わずSlackを活用 学習ガイドブック2種(2026年3月の版)
NHK学園高等学校(私立) どのコースでも担任がつき、電話やネット学習システムのチャットで相談できる 公式サイト「よくあるご質問」
ルネサンス高等学校(ルネサンス高校グループ・株式会社立) 担任や教科担当への質問はメールやチャット。電話が苦手な場合は、事前に伝えれば希望に合わせた連絡方法で対応 公式サイト「よくあるご質問」
静岡県立静岡中央高等学校 通信制(公立) 教職員から生徒への連絡はGoogle Classroom。個人のメールやLINE・Instagramなどの私的ツールは使わない 教職員の生徒指導に係る共通ルール(令和8年4月1日改訂)

出典:N高等学校・S高等学校・R高等学校「ICTツールの活用」/第一学院高等学校「学習ガイドブック」(版の表示はV20260312107)・「モバイルハイスクール生用 学習ガイドブック」(バージョン1.03・2026年3月12日)/NHK学園高等学校「よくあるご質問」/ルネサンス高校グループ「よくあるご質問」/静岡県立静岡中央高等学校 通信制「教職員の生徒指導に係る共通ルール」(いずれも2026年10月4日確認)

5校を並べると、次のことが分かります。

  • 生徒向けのLINEグループを学校が用意すると書いたページは、確かめた範囲では見つかりませんでした。学校が使っているのは、学校が管理できるチャットやアプリ、学習システムです。
  • 生徒どうしが話せる場まで学校が用意しているかは、学校で違います。N高等学校・S高等学校・R高等学校は、Slackの中に雑談やネット部活、地域や趣味ごとのチャンネルがあると案内しています。ほかの4校のページで確かめられたのは、学校や担任との連絡の手段まででした。
  • 保護者あての連絡がどう届くかは、今回確かめた5校のページでは確認できませんでした。入学前に学校へ聞いておきたい点です。

ここに挙げたのは各校の公式ページの一部で、同じ学校でもコースや年度で変わることがあります。ほかの学校も同じとは限りません。連絡ツールを使うための端末については通信制高校 スマホの記事で、オンライン中心の学校の見分け方はオンライン 通信制高校の記事で整理しています。

先生と私的なLINEでつながらないきまりを、公開している学校があります

「担任の先生とLINEを交換できるのか」も、気になる点だと思います。公開されている規程で確かめられた例として、静岡県立静岡中央高等学校 通信制の「教職員の生徒指導に係る共通ルール」(令和8年4月1日改訂)には、次のことが書かれています。

  • 生徒と、電話番号・メール・SNSなどのアカウントといった連絡先を交換することは禁止
  • 教職員と生徒の間で、携帯電話やSNSなどの私的ツールを使うことは禁止
  • 生徒へ連絡するときはGoogle Classroomを使い、個人のメールやほかのSNS(LINEやInstagramなど)は使わない
  • Google Classroomなどを使うのは、ホームルーム指導や教科指導といった教育活動に関わる場合だけ。私的なやりとりは行わない
  • 電話は、生徒の家の固定電話か保護者の携帯電話にかけるのが原則。生徒からの連絡は、学校の固定電話にするよう指導する
  • 生徒との面談や相談は、教職員個人の電話やメール、SNSでは行わず、教職員個人で対応せず組織で対応する

これは1校の例で、ほかの学校が同じきまりを置いているとは限りません。ただ、入学してから「先生がLINEを教えてくれない」と感じる場面があったとしても、それは生徒との距離を置きたいからではなく、こうしたきまりによる場合があります。このルールには、教職員の間で情報を共有して透明性を高める、とも書かれています。

先生に個別に相談したいときは、学校が決めている方法(学校の電話、公式のチャットやメッセージ、面談など)を使うことになります。

N高・S高・R高はSlack、第一学院高校は学習アプリ、NHK学園高校は電話とチャット、ルネサンス高校はメールとチャット、静岡中央高校通信制はGoogle Classroomと、5校の連絡手段がどれも学校の用意したツールであることを並べた比較表
出典:N高等学校・S高等学校・R高等学校、第一学院高等学校、NHK学園高等学校、ルネサンス高校グループ、静岡県立静岡中央高等学校 通信制の公式情報(2026年10月4日確認)

高校生の92.7%がネットを「コミュニケーション」に使っています。私的なグループが生まれるのは自然な流れです

学校が用意していなくても、生徒どうしのグループが生まれることはあります。その背景を、こども家庭庁の全国調査で確かめておきます。調査は令和7年11月1日から12月18日に行われ、満10歳から17歳の青少年3,060人が回答しました。

項目 高校生の数字 補足
インターネットを利用している 99.3% 回答した高校生979人のうち
平日1日あたりの平均利用時間 約6時間44分 利用している機器の合計
コミュニケーション(SNS、メール等)に使っている 92.7% 動画視聴(95.3%)に次いで多い
悪口やいやがらせのメッセージを送られたり、書き込まれたりしたことがある 6.3% 送ったり書き込んだりしたことがあるは1.1%
ネットで知り合った人との人間関係で悩んだことがある 2.5% -
家庭でネット利用のルールを決めている 本人44.3%・保護者58.3% 親子で認識に差がある

出典:こども家庭庁「令和7年度 青少年のインターネット利用環境実態調査 調査結果(概要)」(令和8年3月。利用内容・経験・家庭のルールは、インターネットを利用していると答えた高校生972人、保護者は1,023人をもとに集計。2026年10月4日確認)

この調査は全国の満10歳から17歳が対象で、通信制高校の生徒だけを取り出した数字ではありません。それでも、高校生のほとんどがネットで人とやり取りしている以上、スクーリングや行事で知り合った同級生どうしでグループができることは、通信制高校でもありえます。

ただし、私的なグループは学校が作るものではありません。ある学校・あるクラスにグループがあるかどうか、どのくらいの人が入っているかは、公式の情報では確かめられませんでした。「通信制高校にはクラスLINEがある」とも「無い」とも、一律には言えないのが正直なところです。

表の最後の行も大事です。家庭のルールを「決めている」と答えた高校生本人は44.3%、保護者は58.3%でした。親は決めたつもりでも、子どもはそう受け取っていないことがあります。

入りたくないときは、入らない・通知を切る・見るだけ、という関わり方を選べます

グループチャットとの関わり方は、「入るか、入らないか」の二択ではありません。学校のツールでも私的なグループでも、いくつかの段階があります。

学校が用意するツールの場合

N高等学校・S高等学校・R高等学校は、Slackで行うネットコースのホームルームを「任意参加」とし、地域や趣味ごとのチャンネルにも「自由に参加できます」と案内しています。交流の場に出るかどうかは、本人が決められる形です。

一方で、同じツールに学校からの全体連絡も届く学校では、連絡だけは見られるようにしておく必要があります。レポートの提出の期限やスクーリングの日程を見落とすと、学習に響くからです。

生徒どうしの私的なLINEグループの場合

LINEヘルプセンターによると、グループへの招待には2つの形があります。

  • 「友だちをグループに自動で追加」がオフのグループ:招待メッセージが届き、「参加」か「拒否」を選べます。参加を選ばなければ、正式なメンバーにはなりません。拒否しても、グループを作った人には通知されません(招待中の友だちとして表示されます)。
  • オンのグループ:招待された友だちは、自動的にグループに参加します。この場合は、あとから通知をオフにするか、退会することになります。

通知は、トークルームごとにオフにできます。ただし、通知をオフにしていても、「自分へのメンション通知」がオンのままだと、自分が名指しされたときには通知が届きます。

関わり方 できること 気をつけること
入らない 招待を拒否する、または参加を選ばない 学校からの連絡が届く場所は、別に確かめておく
入って通知を切る トークルームごとに通知オフ メンションの通知は別の設定
見るだけ 発言せず、必要な情報だけ読む 読むだけで疲れるなら、開く回数を決める
短い反応だけ スタンプやひと言だけ返す 返せない日があってもよいと決めておく

※関わり方の分け方は、この記事で整理した例です。操作の内容はLINEヘルプセンター「グループを作成/招待/参加するには?」と「通知の基本的な設定」で確かめました(2026年10月4日確認)。

私的なグループに入らなくても、卒業には関係しません。通信制高校の卒業の条件は、3年以上の在籍、74単位以上の修得、特別活動30単位時間以上で、グループチャットへの参加は入っていません。メッセージに返事ができないときの考え方は、不登校 LINE 既読無視の記事で、保護者の方に向けて詳しく書いています。

台所のテーブルで並んでノートパソコンを見る母親と高校生
学校からの連絡がどのツールで届くかは、入学前に公式の案内で親子で確かめておけます

LINEグループを抜けると「退会しました」と全員に表示されます。抜ける前に知っておきたい5つの仕様

「こっそり抜けたい」と考える方もいると思います。ただ、LINEのグループは、誰にも知られずに抜けることはできません。LINEヘルプセンター「グループの退会/ブロック/削除するには?」に書かれている仕様を、5つにまとめます。

  1. 退会すると、「(あなた)がグループを退会しました」という通知がグループ全員に表示されます。
  2. 退会すると、過去の投稿・アルバム・ノートは、自分からはすべて見られなくなります。必要な連絡や写真は、先に控えておきます。
  3. 自分の過去の投稿・アルバム・ノートは消えません。残っているメンバーには表示され続けます。ヘルプは、不要な情報は退会の前に削除するよう案内しています。
  4. グループそのものをブロックする方法はありません。似た状態にする方法として、ヘルプは「退会する」「通知をオフにする」の2つを挙げています。トークルームの非表示や削除は、新しいメッセージが届くとまた一覧に出てきます。
  5. グループの中の1人をブロックすることはできます。ただし、ブロックした相手がグループに送ったメッセージは表示されます。

出典:LINEヘルプセンター「グループの退会/ブロック/削除するには?」(2026年10月4日確認。アプリの仕様は変わることがあります)

この仕様をふまえると、抜けたいときの順番は次のように考えられます。

  • まず通知をオフにする。グループには残ったまま、メッセージが届くたびの通知だけを受け取らないようにできます。退会より先に試せる方法です。
  • それでもつらければ、退会する。全員に表示されることを知ったうえで、抜けると決めてかまいません。
  • 伝えるか、伝えないかは自分で決める。たとえば「通知が多くて追いきれないので、いったん抜けます。用事があれば個別に連絡ください」のように、短く理由を書いてから抜ける方法があります。何も書かずに抜けるのも、1つの選び方です。

グループを抜けることは、相手を否定することではありません。学校からの連絡が別の場所で届くことだけ確かめておけば、判断しやすくなります。

グループ外しやスクリーンショットの拡散は「いじめ」に当たりえます。記録を残して、学校と外の窓口に相談できます

私的なグループで起きたことでも、学校に相談できます。いじめ防止対策推進法は、第2条第1項で「いじめ」を次のように定めています。

  • 同じ学校に在籍しているなど、一定の人的関係にある児童・生徒が行う、心理的または物理的な影響を与える行為であること
  • インターネットを通じて行われるものを含むこと
  • 行為の対象になった児童・生徒が、心身の苦痛を感じていること

グループから1人だけ外される、やり取りのスクリーンショットをほかの場所に貼られる、悪口を書かれる。こうしたことで本人が苦痛を感じていれば、この定義に当てはまりえます。同じ法律の第23条は、相談を受けた教職員や保護者が、いじめの事実があると思われるときは学校への通報などの適切な措置をとること(第1項)、学校が事実の有無を確かめる措置をとること(第2項)を定めています。

文部科学省の令和6年度の調査では、いじめの態様のうち「パソコンや携帯電話等を使ったいじめ」は、小・中・高・特別支援学校の合計で27,365件、認知件数全体の3.6%でした。高等学校だけを見ると2,627件で、高等学校の認知件数18,891件の13.9%にあたります。小学校(1.9%)や中学校(9.3%)より、割合が高くなっています(態様は複数回答)。

出典:いじめ防止対策推進法 第2条第1項・第23条第1項・第2項(e-Gov)/文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」(令和7年10月29日公表・令和8年1月16日一部修正。2026年10月4日確認)

困ったときの進め方

  1. 画面を記録する。いつ、誰が、何を書いたかが分かる形で残しておくと、相談するときに状況を伝える助けになります。
  2. やり返さない。1人で相手と交渉しない。
  3. 学校の大人に話す。担任、話しやすい先生、スクールカウンセラーなど、相手は選んでかまいません。サポート校に通っている場合は、サポート校のスタッフと、在籍する通信制高校の両方が相談先になります。
  4. 学校に言いにくいときは、外の窓口を使う。
窓口 相談できること 受付
24時間子供SOSダイヤル 0120-0-78310(文部科学省) いじめなど、子供のSOS全般。子供も保護者も相談できる 夜間・休日を含めて24時間。通話料無料。原則として、かけた場所の教育委員会の相談機関につながる
こどもの人権110番 0120-007-110(法務省) いじめなど、こどもの人権に関わる問題 平日8時30分〜17時15分。相談は無料で、秘密は守られる。メールやLINEでの相談もある
違法・有害情報相談センター(総務省委託事業) 書き込みや写真の削除を依頼する方法など ウェブの相談フォーム。相談は無料
警察相談専用電話 #9110 犯罪に当たるか分からないが、警察に相談したいこと 平日8時30分〜17時15分(都道府県の警察本部で異なる)。通話料は利用者負担。緊急のときは110番

出典:文部科学省「24時間子供SOSダイヤル」について・同ポスターのページ/法務省「こどもの人権110番」/違法・有害情報相談センター/政府広報オンライン「警察に対する相談は警察相談専用電話『#9110』番へ」(2026年10月4日確認)

書き込みや画像を消したいときについて、法務省は、法務局が削除依頼の方法を助言し、人権侵害に当たると認めた情報はプロバイダなどへ削除を要請している、と案内しています(法務省「インターネット上の人権侵害をなくしましょう」)。

※2026年10月時点の情報です。最新は公式でご確認ください。

令和6年度に高等学校で認知されたいじめ18,891件のうち、パソコンや携帯電話等を使ったいじめが2,627件・13.9%で、小学校1.9%・中学校9.3%より割合が高いことを示す図
出典:文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」

SNSのきまりは学校ごとに違います。学校のチャットの内容を外のSNSに出すことを禁じている例があります

SNSやチャットの使い方のきまりは、学校ごとに違います。先に紹介した静岡県立静岡中央高等学校 通信制の教職員のルールのほかに、公開されているものを2つ、例として挙げます。

きまりの例 対象 書かれていること(主なもの)
角川ドワンゴ学園(N高等学校・S高等学校・R高等学校を運営)「Slack利用ポリシー」(2024年4月1日最終更新) 生徒・教職員・関係者 他者のプライバシーを侵害する投稿、顔や身体が写った写真や動画の無断掲載、誹謗中傷、特定の個人への執拗なDM、個人情報を含む投稿などは、認められないものとして削除することがある。Slackのチャット内容などをSNSなどの外部へ公開する行為も含む
東京都教育委員会「SNS東京ルール」(平成31年4月25日改訂) 児童・生徒(公立学校で指導を進める) 5つのルールのうち2つは「送信前には、誰が見るか、見た人がどのような気持ちになるか考えて読み返そう」「写真・動画を許可なく撮影・掲載したり、拡散させたりしない」

出典:角川ドワンゴ学園「Slack利用ポリシー」/東京都教育委員会「SNS東京ルールの改訂について」・「SNS東京ルールの取組について」(2026年10月4日確認)

このポリシーからは、学校のチャットが「学園活動の一環」として扱われていることが分かります。主な点は次のとおりです。

  • ポリシーに反する行為には、チャンネルの削除、使えるチャンネルの制限、アカウントの一時停止や無期限停止といった対応をとることがある
  • ポリシーに反する行為があった場合や、学園の指導に従わなかった場合は、注意・停学・退学などの処分を行うことがある
  • Slack以外の外部SNSやブログでの活動でも、ポリシーに反する重大な行為が認められた場合は、同様の対応を行うことがある
  • 学園は、管理するワークスペースに投稿されたデータについて、法令の許す範囲で閲覧や削除などを行うことができる。DMやプライベートチャンネルのログは、2024年4月1日以降に投稿されたものが対象

つまり、この例では、学校が用意したチャットは、雑談であっても、学校が状況を確かめられる場所です。窮屈に感じる面もありますが、トラブルのときに事実を確かめてもらいやすい面もあります。

東京都の「SNS東京ルール」は、これをもとに各学校が「SNS学校ルール」を作り、家庭でも「SNS家庭ルール」を作るよう啓発する取組です。東京都教育委員会の広報紙「とうきょうの教育」第107号(平成28年1月)には、SNS学校ルールの例として「SNSのグループの改変は全員の了解を得る」が載っていました。「改変」の中身までは書かれていませんが、メンバーを足す・外すといった変更を全員で確かめておく、という考え方は、友だちどうしや家庭の約束としても参考になります。

スクリーンショットについては、学校のチャットでも私的なグループでも、その場にいる人だけに向けて書かれた内容を、外に持ち出さないことが基本です。

保護者が入学前に確かめておきたい8つの質問

学校説明会や個別相談で、次の8つを聞いておくと、入学後の行き違いを減らせます。候補の学校すべてに同じ質問をすると、違いが見えやすくなります。

質問 確かめたい理由
1. 学校からの連絡(日程、レポートの提出の期限、緊急の知らせ)は、何で届きますか アプリ・メール・郵送・ホームページなど、見る場所を決めるため
2. 保護者にも同じ連絡が届きますか。保護者用のアカウントや配信はありますか 子どものスマホだけに届く形だと、保護者が気づけないことがあるため
3. 生徒どうしが話せる公式のチャットはありますか。参加は任意ですか 入りたくない場合に、入らない選び方ができるかを知るため
4. そのチャットは教職員が見ていますか。利用のきまりは公開されていますか トラブルのときに、事実を確かめてもらえるかを知るため
5. 担任との個別の連絡は何でしますか。電話が苦手な場合、メールやチャットでもよいですか 本人が使いやすい方法を選べるかを知るため
6. 生徒どうしの私的なSNSについて、学校のきまりや指導はありますか 入学時の説明の中身を、家庭の約束とそろえるため
7. トラブルが起きたとき、誰に、どの方法で相談できますか。学校いじめ防止基本方針はどこで読めますか 相談の入り口を、困る前に知っておくため
8. サポート校や学習センターを併用する場合、連絡の窓口は高校とどちらになりますか 連絡が2か所から届くときに、見落としを防ぐため

7つ目の「学校いじめ防止基本方針」は、いじめ防止対策推進法の第13条で、学校が定めるものとされている方針です。公式サイトに載せている学校もあります。

連絡手段のほかにも比べたい点は、通信制高校 選び方のページにテーマ別でまとめています。費用の全体像は通信制高校 学費の記事で確かめられます。

選択肢の1つとしてのニジ高(正直な注意点)

NIJIN高等学院(ニジ高)は、株式会社NIJINが運営するオンライン中心の通信制高校サポート校です。公式サイトでは1クラス8人の少人数制で、担任がつきます。毎週のクラス会議では、8人のクラスで行事やプロジェクトの企画やふりかえりを話し合います。毎週火曜日の13時からは全校ホームルームがあり、YouTubeのLIVE配信を見るだけの参加もできます(年間イベントのページ・2026年9月時点)。

人とのやり取りに不安がある人のために、カメラ・マイクをオフにして、チャットだけで参加するところから始められます。途中からの入学(転入・編入)もでき、出願費用は無料です。

そのうえで、正直にお伝えしておくことがあります。

  • ニジ高は高校ではありません。高校卒業の資格は、提携する通信制高校で取ります。
  • 学院の中でのスクーリングはありません。提携する通信制高校のスクーリングには参加が必要です(地元の会場で受けられる場合もあります)。
  • 費用は、通信制高校の分とニジ高の分の両方がかかります。ニジ高の分に就学支援金は使えません。金額は学費のご案内でご確認ください。
  • サポート校を使う場合は一般に、通信制高校とサポート校の2か所と連絡を取ることになります。単位や卒業を決めるのは通信制高校です。

ニジ高で生徒どうしや担任との連絡にどのツールを使うか、クラスのグループチャットへの参加がどこまで任意か、どの連絡がどこから届くか、保護者への連絡がどう届くかは、個別相談会で聞けます。個別相談会はオンライン(Zoom)で30分、参加は無料で、カメラ・マイクはオフのままでかまいません。保護者の方だけでも参加できます。

迷ったときの進め方(3ステップ)

  1. ステップ1:学校からの連絡が「どこに届くか」を確かめる。在学中の人は担任に、これから入る人は説明会で聞きます。ここが分かれば、私的なグループに入らなくても困らないかどうかを判断できます。
  2. ステップ2:私的なグループとの距離を、自分で決める。入らない、通知を切る、見るだけ、短い反応だけ。どれを選んでもかまいません。
  3. ステップ3:つらいことが起きたら、記録を残して相談する。学校の大人か、24時間子供SOSダイヤル(0120-0-78310)などの窓口へ。1人で相手とやり取りを続けないことが大切です。

保護者の方は、お子さんが決めた距離の取り方を、まずそのまま聞くところから始めてみてください。こども家庭庁の調査でも、家庭のルールについての親子の認識には差がありました。

今の学校のグループLINEや人間関係がつらくて、学校を変えることまで考えている場合は、転校の条件と手順を高校 転入の記事で整理しています。決める前の段階で、情報を並べてみるだけでもかまいません。

相談室の丸テーブルで先生と話す高校生と保護者
グループで困ったことがあれば、記録を残したうえで学校に相談できます
オンラインで学ぶニジ高の生徒

グループチャットが不安な方へ。連絡の仕方は個別相談会で聞けます

ニジ高はオンライン中心の通信制高校サポート校です。1クラス8人の少人数で、カメラ・マイクをオフにしたチャット参加から始められます。高校ではないため、卒業資格は提携する通信制高校で取り、そのスクーリングへの参加が必要です。連絡に使うツールやグループの扱いは、個別相談会で聞けます。

体験説明会の日程を見る → LINEで気軽に相談する

よくある質問

Q. 通信制高校にクラスLINEはありますか。

A. 今回確かめた5校の公式情報では、連絡手段はSlack、学習アプリ、ネット学習システムのチャット、メール、Google Classroomで、生徒向けのLINEグループを学校が用意すると書いたページは見つかりませんでした。私的なグループがあるかどうかは、公式の情報では確かめられません。

Q. クラスLINEに入らないと、連絡が届かなかったり、卒業に影響したりしますか。

A. 私的なグループへの参加は、卒業の条件(3年以上の在籍・74単位以上・特別活動30単位時間以上)に入っていません。ただし、学校が用意したツールで届く連絡を見落とすと、レポートの提出の期限やスクーリングの日程に影響します。学校からの連絡がどこに届くかを、担任に確かめておいてください。

Q. LINEグループをこっそり抜ける方法はありますか。

A. ありません。LINEヘルプセンターによると、退会すると「(あなた)がグループを退会しました」という通知がグループ全員に表示されます。グループに残ったまま距離を置きたい場合は、トークルームごとに通知をオフにする方法があります。

Q. 担任の先生とLINEを交換できますか。

A. 学校によります。静岡県立静岡中央高等学校 通信制のように、教職員と生徒の連絡先の交換や、LINEなど私的ツールでの連絡を禁止し、連絡はGoogle Classroomで行うと定めている学校があります。先生への連絡は、学校が決めた方法(学校の電話、公式のチャットやメッセージなど)を使います。

Q. グループから外されたり、スクリーンショットをさらされたりしたとき、どこに相談できますか。

A. まず画面を記録し、担任や話しやすい先生に相談します。いじめ防止対策推進法の「いじめ」には、インターネットを通じて行われるものも含まれます。学校に言いにくいときは、24時間子供SOSダイヤル(0120-0-78310)や、法務省のこどもの人権110番(0120-007-110)に相談できます。

つながり方は、自分で選んでかまいません。連絡が届く場所だけ、先に確かめておきましょう

グループチャットは、あると助かる人もいれば、通知が鳴るたびに胸が重くなる人もいます。どちらの感じ方も、おかしなことではありません。学校からの連絡が学校のツールで届くことを確かめておけば、私的なグループとの距離は自分で決められます。

入らない。通知を切る。見るだけにする。抜ける。どれを選んでも、高校を卒業する道は変わりません。つらいことが起きたときに話せる相手と窓口を、1つだけ覚えておいてください。

学校を選ぶ段階の方は、説明会で「連絡は何で届きますか」と1つ聞くところから始めてみてください。

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連絡の届き方やクラスの様子は、個別相談会で聞けます

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