沖縄で通信制高校を探し始めると、「公立はどこにあるのか」「那覇まで通えないと入れないのか」「サポート校と通信制高校は何が違うのか」と、知りたいことが一度にいくつも出てきます。不登校が続いていて全日制に戻る自信がない、離島に住んでいて通学が心配、という声もよく聞きます。
先に結論を書きます。沖縄県の公立の通信制高校は、那覇市の泊高校と宜野湾市の宜野湾高校の2校です。私立で県内に本校がある通信制高校は7校あります。宮古島・石垣島・久米島に住んでいる場合は、泊高校の「協力校」で面接やスクーリングを受けられます。サポート校は高校ではないため、提携する通信制高校とセットで選びます。
この記事は、文部科学省の「通信制高等学校情報発信サイト」の掲載データ(令和8年4月1日時点)、泊高校・宜野湾高校の令和8年度募集要項、沖縄県の私立学校一覧と就学支援のページを、2026年9月21日に実際に開いて確認した内容で書いています。公式で確認できなかったことは、確認できなかったと書いています。通信制サポート校を運営するNIJIN高等学院(ニジ高)の記事ですが、特定の学校をすすめるものではありません。
沖縄県の学校に毎日通うのが難しい場合や、もっと自分らしい高校生活を探している場合は、オンラインという選択肢もあります。NIJIN高等学院(ニジ高)は「オンラインで最高の青春を」を掲げる通信制高校サポート校で、全国の仲間とオンラインでつながり、企業や地域と関わるプロジェクトや、生徒が自分たちで企画する行事に挑戦できます。カメラやマイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められ、全国にNIJINアカデミー(ニジ高はその高等部)のリアルの教室があり、リアルでの通学もご検討いただけます。ニジ高は高校ではないため、卒業資格は提携する通信制高校で取り、その高校のスクーリングには参加が必要です(那覇市などの会場で受けられる場合もあります)。どんな学校なのかは、校長・星野達郎のYouTubeでも見られます。
結論:沖縄 通信制高校・サポート校の早見
- 公立は2校。沖縄県立泊高校(那覇市泊・募集定員250名)と沖縄県立宜野湾高校(宜野湾市真志喜・募集定員80名)です。どちらも通学区域は沖縄県全域で、学力検査はありません。
- 公立の費用は初年度3万円程度(学校納付金・教科書代・体育着代込み)と、両校の募集要項に書かれています。体育着を買わない2年目以降は2万円程度です。
- 離島から公立で学ぶなら泊高校。宮古・八重山・久米島の3つの協力校で、面接検査とスクーリングを受けられます。宜野湾高校には離島の協力校がありません。
- 県内に本校がある私立は7校。那覇市(つくば開成国際)、名護市(ヒューマンキャンパス、エナジックスポーツ高等学院)、本部町(八洲学園大学国際)、うるま市(N高)、石垣市(瑞穂MSC)、宮古島市(沖縄中央)です。
- 県内の学習センター・キャンパスなどは86件(文部科学省の掲載データ)。そのうちスクーリングができる施設は39件で、残る47件は学習の支援だけを行う施設です。86件のうち45件が那覇市にあります。市内の拠点の一覧と、県立泊高校の入り方は那覇 通信制高校の記事にまとめています。
- サポート校は高校ではありません。卒業資格は提携する通信制高校で取り、その高校のスクーリングに参加します。費用も高校の分とサポート校の分の両方がかかります。
- 家から通いにくい場合は、オンライン中心のサポート校(ニジ高など)を、提携する通信制高校と組み合わせる方法もあります。
沖縄は通信制高校の本校が9校ある県です。ただし、通う場所は那覇に集まっています
文部科学省の「通信制高等学校情報発信サイト」の掲載データ(令和8年4月1日時点)で本校の所在地が沖縄県になっている学校を数えると、公立2校・私立7校の合わせて9校でした。全国の生徒を受け入れる「広域通信制」の本校が5校あり、N高等学校の本校もうるま市の伊計島にあります。
ただし、「本校が沖縄にある」ことと「沖縄の生徒が通いやすい」ことは別の話です。広域通信制の学校は全国に学習センターを持ち、在籍する生徒の多くは県外で学んでいます。沖縄に住む人が実際に通う場所は、本校とは限らず、那覇市や沖縄市にある学習センター・キャンパスであることが多いのです。
同じデータで、県内にある通信制高校の連携施設(学習センター・キャンパスなど)を数えると86件でした。所在地は那覇市が45件で半分以上を占め、次いで沖縄市が9件、うるま市と浦添市が4件ずつです。那覇と中部に住んでいれば選択肢は多く、本島北部や離島では選択肢がぐっと少なくなる、というのが沖縄の実情です。
全国で見ると、通信制高校の在籍者は30万6,711人(2025年3月31日時点)で、2025年度の入学者の57.0%が中学3年生のときに不登校でした(文部科学省「令和7年度 通信制高等学校実態調査」)。学校に行けなかった時期のある生徒が選ぶ学校として、通信制高校はもう特別な選択肢ではありません。
この記事では、まず公立2校、次に県内に本校がある私立7校、そのあとに学習センターとサポート校、離島からの通い方、お金の順に整理します。

公立の通信制は泊高校と宜野湾高校の2校。離島で学べるのは泊高校だけです
沖縄県立の通信制高校は2校あります。どちらも通学区域は沖縄県全域で、入学考査料はかかりません。両校の令和8年度の募集要項と学校案内で、違いを並べました。
| 項目 | 泊高校 通信制課程 | 宜野湾高校 通信制課程 |
|---|---|---|
| 所在地 | 那覇市泊3丁目 | 宜野湾市真志喜2丁目 |
| 募集定員(令和8年度) | 250名(転入・編入を含む) | 80名(転入・編入・再入学を含む) |
| スクーリング | 日曜日(8:40〜15:50)か月曜日(9:40〜16:50)のどちらか週1回 | 毎週日曜日(8:45〜16:10) |
| 離島の協力校 | 宮古・八重山・久米島の3か所 | なし(入学後は宜野湾高校でスクーリング) |
| 入試 | 学力検査なし。書類と面接 | 学力検査なし。作文(志願理由書)と面接 |
| 費用(募集要項のQ&A) | 初年度3万円程度、2年目以降2万円程度。入学料500円(県内の公立高校からの転入は除く) | 初年度3万円程度(体育着を買わない年は2万円程度)。入学金500円。受講料は1単位310円(支援の認定で無料) |
| 入学の時期 | 4月(一般・転入・編入)、10月(転入・編入) | 4月(一般・転入・編入・再入学)、10月(転入・編入・再入学) |
出典:沖縄県立泊高等学校 通信制課程「令和8年度入学者募集要項」/沖縄県立宜野湾高等学校 通信制課程「令和8年度前期 生徒募集要項」(いずれも2026年9月21日確認)
泊高校:日曜か月曜の週1回。在籍者は864人
泊高校の通信制課程は、定時制課程と同じ校舎を使っています。スクーリングは日曜日か月曜日のどちらか1回で、月曜日は定時制と施設を共有しているためクラスの数が少なめです。文部科学省の掲載データでは、在籍生徒は864人(入学式の日時点)でした。
募集要項のQ&Aによると、生徒は10〜20代が中心ですが、30代〜70代の人もいます。制服はなく、部活動は日曜と月曜に本校で行われます。学年による進級・留年はなく、修得した単位数でグループが分かれる仕組みです。レポートは本校の提出ボックスに出すか、郵送(15円切手)で出します。
宜野湾高校:毎週日曜。全日制と同じ校舎で学ぶ
宜野湾高校の通信制課程は、全日制と併置されています。スクーリングは毎週日曜日で、前期が4月〜9月、後期が10月〜3月です。入試では面接の前に30分間の作文検査があり、学校は理由を「レポートを提出するだけの力があるかを見たいから」と説明しています。
募集要項には「最長6年間在籍することができます」とあり、1単位も修得できなかった学年は同じ学年の受講登録をやり直します。別室(保健室)登校はありません。文部科学省の掲載データでは、在籍生徒は243人でした。
前の高校の単位は、転入・編入なら引き継げます
両校とも、今の高校に在籍している人(休学中を含む)は「転入学」、高校を退学した人は「編入学」で出願します。転入・編入なら、前の高校で修得した単位と在籍期間を生かせます。高卒認定試験で合格した科目も単位に読み替えられます。宜野湾高校の募集要項は、単位がある人が「一般入学」で入ると修得単位が0単位になると注意しています。単位を持っている人は、出願の区分を間違えないようにしてください。
なお、令和8年度後期(10月入学)の転入・編入の出願は、泊高校が6月30日・7月1日、宜野湾高校は9月8日に合格発表まで終わっています。これから公立に入る場合は、次は令和9年度の4月入学になります。令和9年度の日程は、この記事を書いた時点では公表されていませんでした。転入・編入の考え方は通信制高校 転入の記事でも説明しています。
県内に本校がある私立の通信制高校は7校。那覇から石垣・宮古島まで分かれています
私立の通信制高校で、本校の所在地が沖縄県にある学校は次の7校です。文部科学省の掲載データ(令和8年4月1日時点)から、所在地・通信教育を行う区域・在籍生徒数を引きました。沖縄県の「私立学校等一覧」(2024年9月更新)に載っている通信制の6校とも一致しました。沖縄中央高等学校はこの県の一覧には載っていませんが、文部科学省のデータと学校の公式サイトで、本校が宮古島市にあることを確認しました。
| 学校名 | 本校の所在地 | 区域 | 在籍生徒数 |
|---|---|---|---|
| N高等学校 | うるま市与那城伊計 | 広域(全国・海外) | 19,073人 |
| ヒューマンキャンパス高等学校 | 名護市三原 | 広域(全国・海外) | 2,189人 |
| 八洲学園大学国際高等学校 | 国頭郡本部町 | 広域(全国) | 1,362人 |
| 瑞穂MSC高等学校 | 石垣市新栄町 | 広域(全国・海外) | 741人 |
| 沖縄中央高等学校 | 宮古島市伊良部 | 広域(全国) | 294人 |
| つくば開成国際高等学校 | 那覇市樋川 | 狭域(沖縄県) | 283人 |
| エナジックスポーツ高等学院 | 名護市瀬嵩 | 狭域(沖縄県) | 17人 |
出典:文部科学省「通信制高等学校情報発信サイト」学校検索・詳細検索用データ(令和8年4月1日時点。在籍生徒数は入学式の日時点)/沖縄県「私立学校等一覧」(2026年9月21日確認)
表の読み方で大事なのは「区域」です。広域の5校は全国から生徒を受け入れているため、在籍生徒数の多くは沖縄県外の生徒です。たとえばN高等学校の1万9,073人は、全国の学習センターやネットで学ぶ生徒を合わせた数です。狭域の2校(つくば開成国際・エナジックスポーツ高等学院)は、沖縄県内の生徒を対象にしています。
もう1つ、本校の場所が不便なところにある学校もあります。伊計島(うるま市)、本部町、石垣市、宮古島市の伊良部などです。広域通信制では、本校で数日間まとめてスクーリングを受ける形の学校もあるため、スクーリングはどこで、年に何日、交通費や宿泊費はいくらかかるかを、各校の説明会で確かめてください。スクーリングの日数や費用の考え方は通信制高校 スクーリングとスクーリング費用の記事にまとめています。
学費は学校・コース・通う日数で大きく変わるため、この記事では私立校の金額を並べていません。私立の授業料には国の就学支援金が使えます(後の節で説明します)。
県内の学習センター・キャンパスは86件。スクーリングができるのはそのうち39件です
沖縄県内には、県外に本校がある通信制高校の学習センターやキャンパスもたくさんあります。国の制度では、こうした場所を「通信教育連携協力施設」と呼び、2種類に分けています。
- 面接指導等実施施設:スクーリングや試験を受けられる施設
- 学習等支援施設:スクーリングは行わず、日々の学習を支える施設。サポート校や学習センターの多くがここに入ります
文部科学省の掲載データで、所在地が沖縄県の施設を市町村ごとに数えました。
| 市町村 | 施設の件数 | うちスクーリングができる施設 |
|---|---|---|
| 那覇市 | 45件 | 22件 |
| 沖縄市 | 9件 | 5件 |
| 浦添市 | 4件 | 3件 |
| うるま市 | 4件 | 2件 |
| 久米島町・南風原町 | 各3件 | 各1件 |
| 宮古島市・石垣市・与那原町 | 各2件 | 各1件 |
| 宜野湾市・本部町 | 各1件 | 各1件 |
| 与那国町・渡嘉敷村・座間味村 | 各2件 | 0件 |
| 糸満市・豊見城市・北中城村・竹富町 | 各1件 | 0件 |
| 合計(18市町村) | 86件 | 39件 |
出典:文部科学省「通信制高等学校情報発信サイト」詳細検索用データ(令和8年4月1日時点)を2026年9月21日に集計。同じ建物を複数の高校が登録している場合は、高校ごとに1件と数えています。
この表から分かる注意点があります。説明会で案内された建物で、スクーリングまで受けられるとは限りません。たとえばN高等学校の那覇キャンパス(那覇市泊)は、データ上は学習等支援施設として登録されています。学習等支援施設に通う場合、スクーリングは本校や別の面接指導等実施施設で受けることになります。
反対に、県外に本校がある学校が、県内の専門学校や大学、私立高校をスクーリング会場(面接指導等実施施設)として登録している例も多くあります。「スクーリングはどこで受けるのか」は、学校名よりも先に聞いておきたい質問です。
この2種類の施設の違いは、通信制サポート校とは何かを説明した記事でもくわしく書いています。

沖縄で通えるサポート校は、提携する通信制高校とセットで選びます
「沖縄 通信制サポート校」で探している方に、最初に押さえてほしいのは、サポート校は高校ではないということです。サポート校は学校教育法上の学校ではなく、卒業証書を出すことはできません。生徒は通信制高校に在籍し、その高校のレポート・スクーリング・試験を終えて卒業します。サポート校は、その学びを続けられるように日々の学習や生活を支える場所です。
そのため、沖縄でサポート校を選ぶときは「どの通信制高校と組んでいるか」を一緒に見る必要があります。文部科学省の掲載データで、沖縄県内にあり、通信制高校の学習等支援施設として登録されている主な「高等学院」を整理しました。
| 施設の名前 | 種類(データ上) | 登録している通信制高校 | 所在市町村 |
|---|---|---|---|
| トライ式高等学院 那覇新都心キャンパス・小禄キャンパス | 学習等支援施設 | 鹿島朝日高校・鹿島学園高校 | 那覇市(おもろまち・鏡原町) |
| マイン高等学院 沖縄校・中部校 | 学習等支援施設 | 八洲学園大学国際高校 | 那覇市久米・沖縄市中央 |
| 沖縄グローバル高等学院 | 学習等支援施設(同じ所在地に代々木高校の面接指導等実施施設あり) | 代々木高校・広域通信制高校・鹿島朝日高校・鹿島学園高校・山梨学院高校 | 那覇市安里 |
| エコール沖縄 | 学習等支援施設 | 鹿島朝日高校・広域通信制高校 | 那覇市泊 |
| 沖縄エンカレッジ高等学院/エンカレッジ高等学院 | 学習等支援施設 | 鹿島朝日高校/広域通信制高校 | 沖縄市美里・那覇市泉崎・北中城村 |
| FC琉球高等学院 | 学習等支援施設(面接指導等実施施設としても登録) | 鹿島朝日高校 | 沖縄市安慶田 |
| 島の高等学院 | 学習等支援施設 | 広域通信制高校 | 宮古島市平良 |
出典:文部科学省「通信制高等学校情報発信サイト」詳細検索用データ(令和8年4月1日時点)。各施設の公式サイトが開けることを2026年9月21日に確認しました。コースや費用は各施設・提携校に確認してください。
表を見ると、1つの施設が複数の通信制高校と組んでいる例があります。この場合、どの高校に在籍するかで、スクーリングの場所・日数や、高校に払う授業料が変わります。入学前に「私はどの高校に在籍することになるのか」「その高校のスクーリングはどこで年に何日か」を聞いておきましょう。
サポート校を使うと、費用は二重になります
サポート校に通う場合、通信制高校の授業料などと、サポート校の費用の両方を払います。国の就学支援金が使えるのは通信制高校の授業料だけで、サポート校の費用には使えません。年間の総額と、そのうち高校に払う分・サポート校に払う分を、書面で出してもらうと比べやすくなります。二段構造の中身はサポート校 学費の記事で整理しています。
それでもサポート校が選ばれる理由
通信制高校は、登校日が少ないぶん「自分で学ぶ時間」が長い学校です。国の調査でも、2025年度の在籍者のうち、週5日通うコースの生徒は1割強で、集中スクーリング型や月1〜2回・自由登校の形で学ぶ生徒が6割を超えていました。レポートの計画、分からないところの質問、生活のリズムづくりを一人で抱えやすいところを、人の手で支えるのがサポート校の役割です。自分で計画を立てて進められる人なら、通信制高校だけでも卒業をめざせます。
宮古・八重山・久米島からは、泊高校の協力校で学べます。ほかの島は本島に通う前提で考えます
沖縄の通信制高校選びで、まとめサイトにほとんど書かれていないのが「島からどう通うか」です。公立の募集要項と文部科学省のデータから、分かることを整理しました。
泊高校の協力校は3か所。面接もスクーリングも島で受けられる
泊高校には、県立八重山高校(石垣市)、県立宮古高校(宮古島市)、県立久米島高校(久米島町)に協力校があります。募集要項によると、面接検査もスクーリングも、協力校を選んで受けられます。入学志願書には「面接検査希望場所」と「スクーリング受講希望校」を書く欄があります。
- 宮古協力校・八重山協力校:スクーリングは日曜日
- 久米島協力校:スクーリングは木曜日の17:00〜21:00
- 合格者の受講登録やオリエンテーションも、協力校の会場で行われます
- 協力校では校内への駐車はできません。協力校生には指定の体育着はありません
文部科学省の掲載データでは、協力校の在籍生徒は宮古34人、八重山21人、久米島7人でした。募集要項のQ&Aには、宮古島に住んでいて4月から本島で暮らす予定の人が、面接だけ宮古島で受けられるかという質問もあり、「できます」と答えています(出願後に希望場所は変えられません)。
出願は、県外・本島北部・離島に住んでいる人に限って郵送でもできます。ただし中学3年生は、本人や保護者ではなく中学校長が出願します。
宜野湾高校は、離島から出願はできるが通学は宜野湾
宜野湾高校は、離島に住んでいても出願はできます。ただし検査会場は本校だけで、離島の協力校はないため、入学後は毎週日曜日に宜野湾高校でスクーリングを受けることになります。
私立の本校や施設がある島
石垣市には瑞穂MSC高校の本校、宮古島市には沖縄中央高校の本校(伊良部)があります。ほかに、与那国町・座間味村・渡嘉敷村・竹富町・久米島町にも、県外の通信制高校の学習等支援施設が登録されています。ただし、これらの島にある施設は、スクーリングができない学習等支援施設です(文部科学省の掲載データ)。スクーリングの時期には、本校や本島などの会場まで移動する前提で計画を立ててください。
本島北部から
名護市にはヒューマンキャンパス高校とエナジックスポーツ高等学院、本部町には八洲学園大学国際高校の本校があります。公立2校はいずれも那覇市・宜野湾市にあり、日曜日の朝から夕方までのスクーリングに毎週通う必要があります。北部から公立を選ぶ場合は、日曜朝の移動手段と時間を、入学前に実際に確かめておくと安心です。

住んでいる場所と状況で、向いている選び方は6通りに分かれます
ここまでの事実を、読者の状況ごとに当てはめました。制度とデータから見た目安です。
| あなたの状況 | 考えやすい選択肢 | 先に確かめること |
|---|---|---|
| 那覇・中部に住んでいて、費用を抑えたい | 公立(泊・宜野湾) | 週1回のスクーリングに通い続けられるか。泊は日曜か月曜を選べる |
| 那覇・中部に住んでいて、日々の支えがほしい | 私立の学習センター、またはサポート校+提携校 | その建物でスクーリングができるか。提携する高校はどこか |
| 宮古・石垣・久米島に住んでいる | 泊高校の協力校、島にある私立の本校 | 協力校のスクーリング曜日(宮古・八重山は日曜、久米島は木曜夜) |
| そのほかの離島・本島北部に住んでいる | 集中スクーリング型の私立、オンライン中心のサポート校との組み合わせ | スクーリングの場所・日数と、交通費・宿泊費 |
| 外に出るのがまだ難しい | 自宅学習の比重が大きい学校、オンラインで支えるサポート校 | スクーリングの最低日数。体調が悪い日の扱い |
| 今、県内の高校に在籍している | 転入学(単位と在籍期間を引き継ぐ) | 今の学校で修得した単位。次の転入の受け入れ時期 |
※表は一般的な目安です。単位の数え方や入学時期は学校ごとに違います。
どの行に当てはまっても、共通して大事なのは「スクーリングにどこから、どのくらい通うか」です。通信制高校はスクーリングを受けないと単位が取れません。国の調査では、添削課題は出しているのにスクーリングに1日も来ていない生徒が全国に8,097人いて、その理由で最も多かったのは「心身に関すること」でした。通う場所と回数を、自分の体調と生活に合わせて選ぶことが、卒業までの近道になります。
公立は年2〜3万円程度。私立は就学支援金のほか、沖縄県の給付金や通学費補助も使えます
お金の面では、国の制度と沖縄県の制度を分けて考えると分かりやすくなります。
国の就学支援金(2026年度)
- 私立の通信制高校は、1単位13,668円、年間337,200円までが授業料にあてられます。2026年度から所得制限はありません。
- 公立の通信制高校は、受講料(授業料)が支援金の対象です。宜野湾高校の募集要項は、受講料1単位310円について、支援の書類を出して認定されれば無料になると書いています。泊高校の募集要項も、入学手続きで就学支援金の認定申請書を出さないと受講料は自己負担になると書いています。
- 支援金は授業料だけが対象で、教科書代・学校納付金や、サポート校の費用には使えません。
出典:文部科学省「高等学校等就学支援金」/泊高校・宜野湾高校の令和8年度募集要項(2026年9月21日確認)
沖縄県の制度:通信制が対象になるもの・ならないもの
| 沖縄県の制度 | 通信制は対象か | 内容(2026年度) |
|---|---|---|
| 高等学校等奨学のための給付金 | 対象 | 授業料以外の教育費の支援。公立の通信制は、非課税世帯で年50,500円など(全日制より少ない額)。基準日は令和8年7月1日。私立は総務私学課に確認 |
| 遠距離等通学費補助金 | 対象(全日制・定時制・通信制) | 1か月の通学費が15,000円を超え、所得の基準を満たす世帯に通学費の一部を補助。令和8年度の申請は7月13日〜12月31日 |
| バス・モノレール通学費支援 | 対象外(全日制・定時制のみ) | 非課税世帯などの高校生のバス・モノレール通学を無料にする制度 |
出典:沖縄県「主な支援制度のご案内(高校生向け)」/沖縄県「高等学校等奨学のための給付金」/沖縄県「遠距離等通学費補助金」/沖縄県「バス・モノレール通学費支援」(2026年9月21日確認)
見落とされやすいのは3つ目です。全日制・定時制の高校生が使えるバス・モノレールの無料化は、通信制課程は対象になっていません。一方で遠距離等通学費補助は通信制も対象なので、スクーリングの交通費が月15,000円を超えるなら、要件を確かめる価値があります。本島北部や離島から通う場合は、入学前に交通費を月単位で見積もっておくと、制度が使えるかどうかも判断しやすくなります。
※2026年9月時点の情報です。最新は文部科学省・沖縄県・各学校の公式ページでご確認ください。

沖縄で選ぶときは「スクーリングの場所」「施設の種類」「台風の日の扱い」を先に確かめます
パンフレットやまとめサイトの比較では見えにくい、沖縄ならではの確認ポイントを挙げます。
- スクーリングの場所と曜日。公立は日曜(泊は月曜も可、久米島協力校は木曜夜)。私立は本校での集中スクーリングか、県内の会場かを確認します。
- 通う建物の種類。面接指導等実施施設か、学習等支援施設か。後者ならスクーリングは別の場所です。
- 台風や警報の日の扱い。泊高校は暴風警報や津波注意報のときの対応を、宜野湾高校も台風時の対応をホームページに載せています。スクーリングが中止・振り替えになったときの扱いは、学校ごとに確認しておきましょう。
- 離島・北部からの交通費。県の遠距離等通学費補助の対象になるか、宿泊が必要かも含めて見積もります。
- 発達特性や不登校への配慮。面接や作文の検査で配慮を願い出る書類(配慮願い書)が、公立の募集要項に用意されています。私立やサポート校では、相談できる大人が何人いるかを見学で確かめます。
学校ごとの違いを同じ質問で比べるためのチェックリストは、通信制高校・サポート校の選び方の記事にまとめています。
「本校が沖縄にある学校なら沖縄で全部済む」は誤解です
沖縄で通信制高校を調べていると、いくつか思い込みやすいことがあります。事実と並べておきます。
- 誤解:本校が沖縄なら、スクーリングも近くで受けられる。本校は伊計島・本部町・石垣市・宮古島市の伊良部など、那覇から離れた場所にもあります。文部科学省のデータでは、S高等学校とR高等学校もN高等学校の沖縄伊計本校をスクーリング会場として登録しています。どこで何日受けるかは学校とコースで違います。
- 誤解:キャンパスに通えばスクーリングになる。那覇のキャンパスでも、学習等支援施設として登録されている場所ではスクーリングはできません。
- 誤解:公立は定員がいっぱいで入りにくい。両校とも学力検査はなく、書類と面接(宜野湾は作文も)で判断します。2次募集は、4月入学の合格者が定員に満たない場合に行われます。ただし他校との併願はできません。
- 誤解:公立は若い人だけ。両校の募集要項には、10〜20代が中心で30代以上の生徒もいると書かれています(泊高校は30代〜70代)。
- 誤解:サポート校に入れば卒業できる。卒業を決めるのは在籍する通信制高校です。レポート・スクーリング・試験を終えないと単位は取れません。
選択肢の1つとしてのニジ高(正直な注意点)
島や本島北部に住んでいて近くに通える場所が少ない、人の多い場所にまだ出られない。そんな事情で、家から学べる形を探している方もいると思います。
NIJIN高等学院(ニジ高)は、株式会社NIJINが運営するオンライン中心の通信制高校サポート校です。全国どこからでも、海外からも参加できるので、沖縄の離島からも自宅で学べます。担任がつき、カメラ・マイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められます。生活リズムに波があっても学べるように、中学内容の学び直しや授業のアーカイブ視聴にも対応しています。途中からの転入・編入もでき、出願費用は無料です。不登校の生徒を650名以上サポートしてきました(グループ全体)。
そのうえで、正直にお伝えしておくことがあります。
- ニジ高は高校ではありません。高校卒業の資格は、提携する通信制高校に在籍して取ります。
- ニジ高の中でのスクーリングはありません。提携する通信制高校のスクーリングには参加が必要です。スクーリングの場所や日数は提携校によって決まり、沖縄から移動が必要になる場合があります。ニジ高はその準備と参加を支えます。
- 費用は、通信制高校の分とニジ高の分がかかります。ニジ高の分に就学支援金は使えません。金額は学費のご案内でご確認ください。
公立の泊高校や宜野湾高校、県内の私立校と並べて、「家からの学びを人に支えてもらう形」も比べる候補の1つにしていただければと思います。よくある疑問はよくある質問にもまとめています。
沖縄で迷ったときの進め方(3ステップ)
- ステップ1:住んでいる場所から、通えるスクーリング会場を書き出す。那覇・中部なら公立2校と多くの施設、宮古・石垣・久米島なら泊高校の協力校、それ以外の島や北部なら集中スクーリング型の学校やオンラインの支えを候補にします。
- ステップ2:今の在籍状況と単位を確かめる。高校に在籍中なら転入、退学していれば編入です。前の学校で「単位修得証明書」をもらうと、何単位を引き継げるかが分かります。公立の4月入学は、例年2月上旬が出願期間です。
- ステップ3:候補を2〜3校に絞り、同じ質問をする。「スクーリングはどこで年に何日か」「通う建物はどちらの種類の施設か」「年間の総額と、高校・サポート校それぞれに払う額」「台風の日の扱い」。答えを並べると違いが見えてきます。
泊高校は、スクーリングのある日曜日に学校見学を受け付けていて(予約制)、10月下旬には次年度入学に向けた学校説明会があると募集要項に書かれています。宜野湾高校も、日曜日のスクーリングの日に電話予約で見学できます。まずは実際の授業の日の様子を見てみると、通える姿を想像しやすくなります。


島や北部からでも、家から学ぶ形を相談できます
ニジ高はオンライン中心の通信制高校サポート校です。カメラオフ・チャット参加から始められ、転入・編入もできます。ただし学院は高校ではなく、卒業資格は提携する通信制高校で取り、そのスクーリングへの参加が必要です。沖縄からの通い方も含めて、話を聞くだけでも大丈夫です。
よくある質問
A. 沖縄県立泊高校(那覇市)と沖縄県立宜野湾高校(宜野湾市)の通信制課程の2校です。令和8年度の募集定員は泊高校が250名、宜野湾高校が80名で、どちらも通学区域は沖縄県全域、学力検査はありません。
A. 泊高校なら、宮古協力校(宮古高校)・八重山協力校(八重山高校)・久米島協力校(久米島高校)で面接検査とスクーリングを受けられます。スクーリングは宮古・八重山が日曜日、久米島が木曜日の夜です。宜野湾高校には離島の協力校がありません。
A. 両校の募集要項では、初年度の費用が3万円程度(学校納付金・教科書代・体育着代込み)、体育着を買わない2年目以降は2万円程度とされています。入学料は500円です。受講料は就学支援金の認定を受けると自己負担がなくなります。
A. 那覇市や沖縄市を中心に、通信制高校の学習等支援施設として登録されている高等学院がいくつもあります(トライ式高等学院、マイン高等学院、沖縄グローバル高等学院など)。サポート校は高校ではないため、どの通信制高校と提携しているか、その高校のスクーリングがどこであるかを一緒に確認してください。
A. N高等学校の本校はうるま市の伊計島にあります。那覇市泊には那覇キャンパスがありますが、文部科学省のデータでは学習等支援施設として登録されています。スクーリングの場所や日数はコースによって違うため、学校の説明会で確認してください。
A. 沖縄県の「バス・モノレール通学費支援」の対象は全日制・定時制の高校生で、通信制課程は対象外です。一方、「遠距離等通学費補助金」は通信制も対象で、1か月の通学費が15,000円を超え、所得の基準を満たす世帯が申請できます。
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沖縄の通信制高校選びは、「学校」と「通う場所」の両方から考えれば大丈夫です
沖縄には、公立2校と県内に本校がある私立7校、さらに那覇や中部を中心に多くの学習センターやサポート校があります。選択肢が多いぶん迷いやすいのですが、決め手になるのは学校の名前より、「どこで、どのくらい通うか」と「日々の学びを誰が支えてくれるか」です。
島に住んでいても、外に出るのがまだ怖くても、高校卒業をめざす道はあります。今日すべてを決めなくて大丈夫です。まずは通えるスクーリング会場を1つ書き出すところから始めてみてください。

沖縄のどこに住んでいても、通い方の相談から受け付けています
全国どこからでもカメラ・マイクはオフでOK転入・編入は随時受付
通信制高校サポート校 NIJIN高等学院(ニジ高)/出願費用は無料です。無理に勧めることはありません。
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