那覇 通信制高校|市内の拠点29か所と県立泊高校の入り方【2026】

那覇で通信制高校を探し始めると、最初に戸惑うのは「市内に通える場所がいくつあるのか分からない」ことだと思います。まとめサイトを開いても、載っている数はページによってばらばらです。それが那覇の全部なのか、ほかにもあるのか、どこにも書かれていません。

この記事では、文部科学省の掲載データを取得して那覇市内の拠点を数え直し、市内にある本校と、スクーリングまで受けられる場所と、学習の支援だけをする場所を分けて整理しました。あわせて、県立泊高校(通信制課程)の入り方を、学校が公表している令和8年度の入学者募集要項から読み解いています。学校名を並べるのではなく、那覇に住んでいる人が次に何をすればいいかが分かる形にしました。

お子さんが学校に行けなくなっているご家庭も、今の高校を続けるか迷っている生徒さんも、進め方さえ見えれば気持ちは少し落ち着きます。急いで決めなくて大丈夫です。

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目次

結論:那覇の通信制高校の早見

  • 那覇市内に本校がある通信制高校は2校です。公立は沖縄県立泊高等学校(通信制課程)(那覇市泊3丁目)、私立はつくば開成国際高等学校(那覇市樋川2丁目)。沖縄県内にある本校9校のうち、那覇市内はこの2校です。
  • 本校のほかに、他校の学習センター・キャンパスなどの拠点があります。文部科学省への届け出は45件。同じ建物の表記ゆれをまとめると29か所で、スクーリングができる面接指導等実施施設が18か所、学習の支援だけをする学習等支援施設が11か所です。
  • 那覇市に住んでいる人が出願できる通信制高校(通信教育を行う区域に沖縄県を含む学校)は90校。公立2・私立74・株式会社立14です。この90校は沖縄県内のどこに住んでいても出願できますが、実際に通える拠点は那覇に集まっていて、県内86件の届け出のうち45件が那覇市内です。
  • 公立を選ぶなら、令和8年度の例では出願が2月2日・3日の2日間だけ、面接検査が2月15日、合格発表が3月17日。学力検査はありません。入学料は500円、初年度の費用は3万円程度です。
  • 泊高校のスクーリングは日曜か月曜のどちらか1回。暴風警報が出た日の扱いまで内規で決まっているのが、沖縄の公立通信制の特徴です。
  • 通学費は要注意です。沖縄県のバス・モノレール通学費支援は全日制・定時制が対象で、通信制は挙げられていません。一方、遠距離等通学費補助金は通信制も対象です。
  • 毎日は通えないけれど、人とのつながりは持ちたい。そんなときは、オンライン中心のサポート校も比べる候補の1つになります(ニジ高は高校そのものではありません)。
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那覇市内に本校がある通信制高校は、県立泊高校と私立つくば開成国際高校の2校です

まず「本校」の話から整理します。本校とは、その高校の本体がある場所のことです。文部科学省の通信制高等学校情報発信サイトの掲載データ(令和8年4月1日時点)を2026年9月23日に取得して数えたところ、沖縄県内に本校がある通信制高校は9校でした。そのうち那覇市内にあるのは次の2校です。

学校設置者・所在地在籍生徒数
沖縄県立泊高等学校(通信制課程)公立・那覇市泊3丁目19番地の2。定時制と併置864人
つくば開成国際高等学校私立・那覇市樋川2丁目5番1号。独立校283人

どちらも「狭域(きょういき)」の通信制高校で、通信教育を行う区域は沖縄県です。残る7校のうち、名護市に2校、宜野湾市・本部町・うるま市・石垣市・宮古島市にそれぞれ1校ずつあります。名前は知っていても本校は那覇になく、那覇で通うのは学習センターやキャンパスになる、という学校も多いということです。

一方で、那覇市に住んでいる人が出願できる通信制高校は、本校が県内にあるかどうかとは別の話です。同じデータで「通信教育を行う区域」に沖縄県または47都道府県を含む学校を数えると90校(公立2・私立74・株式会社立14)ありました。県外に本校がある広域通信制高校も、那覇から出願できるということです。広域と狭域の違いは広域通信制高校とはの記事で説明しています。

※2026年9月時点の情報です。最新は公式でご確認ください。

明るい部屋の食卓で、母親と息子がノートパソコンで学校を調べている
那覇市内に本校がある通信制高校は、県立泊高校と私立つくば開成国際高校の2校です。

泊高校のスクーリングは日曜か月曜のどちらか1回。月曜は開くクラスが少なくなります

那覇で公立の通信制を選ぶなら、選択肢は県立泊高校です。募集要項の入学後Q&Aによると、スクーリング(面接指導)は日曜日か月曜日のどちらか1回に出席します。日曜日は8時40分から15時50分まで、月曜日は9時40分から16時50分まで。ただし月曜日は定時制課程と施設を共有しているため、開くクラスの数が少なくなります。平日に働いている人や、日曜に用事がある人は、ここを最初に確かめておくと安心です。

学び方そのものは、レポート(報告課題)・スクーリング・定期考査の3つで単位を修得する、通信制の標準的な形です。泊高校は単位制で、学年による進級や留年はありません。修得した単位数でグループが分かれ、卒業間近のグループが3年次という扱いになります。全日制で「留年」と言われて苦しくなった生徒さんにとっては、ここは大きな違いです。

そのほか、募集要項に書かれている泊高校の学校生活は次のとおりです。

  • レポートは学校のレポート提出ボックスに出せば切手は不要。郵送する場合は15円分の切手(100gまで)を貼ります。
  • 火曜日に学習室の開放日があります(本校のみ)。レポートが進まないときに使える時間です。
  • 部活動は本校で日曜日と月曜日のみ実施。生徒会は「校友会」と呼び、生徒は全員が所属します。
  • 制服はありません。体育のスクーリングだけ指定の体育着を着ます。
  • 1年間有効の身分証明書が発行され、携帯していないとスクーリングの出席として扱われません。
  • 車での通学は日曜日のみ駐車が可能で、許可が要ります。許可は自宅が学校より遠い生徒が優先です。
  • 在籍しているのは10代から20代が中心ですが、30代から70代の人もいます。

出典:沖縄県立泊高等学校 通信制課程 令和8年度入学者募集要項(2026年9月23日確認)

泊高校に入るなら、2月2日・3日の出願と2月15日の面接が起点になります

公立の通信制は、私立と違って入口の日程が固定されています。令和8年度の一般入学(新入学)の流れは次のとおりでした。令和9年度の日程は、この記事を書いた時点では公表されていません。同じ時期になるとは限らないので、学校のページで確かめてください。

段階令和8年度の日程場所・注意点
出願2月2日(月)9時〜16時、2月3日(火)9時〜14時泊高校2階の大会議室。郵送は県外・本島北部・離島に限る
面接検査2月15日(日)9時20分集合本校。学力検査はなく、提出書類と面接で総合的に判断
合格発表3月17日(火)9時学校ホームページ。当日、入学手続きの書類を受け取る
受講登録・入学手続3月17日9時〜12時/オリエンテーション3月22日(日)13時学校納付金(1万円前後)を持参。オリエンテーションで教科書販売と体育着の採寸

気をつけたいのは、出願が2日間しかないこと、そして泊高校の通信制課程はWeb出願の対象外で、入学志願書は紙で提出することです。現在中学校に在籍している人は中学校長が提出するため、本人や保護者が持ち込んでも受け付けられません。中学を卒業して時間が経っている人(過卒者)は本人が出願できます。

提出書類には志願理由書(400字以上600字以内、本人が黒のペンで書く)と健康診断書が含まれます。健康診断書は受診日が提出日から3か月以内のものに限られるので、逆算して受診の予約を取っておくと慌てません。入学考査料は徴収されません。

定員が埋まらなかった場合は第2次募集があり、令和8年度は出願3月18日・19日、面接3月25日、発表3月27日でした。ただし、全日制・定時制・通信制のどこかに志願して合格した人は第2次募集に出願できません。「全日制の結果を見てから公立の通信制へ」という順番は取れない、ということです。

那覇市内の通信制高校の拠点29か所の内訳。スクーリングができる面接指導等実施施設が18か所で届け出ごとの在籍909人、学習の支援だけをする学習等支援施設が11か所で届け出ごとの在籍393人、合計29か所・1,302人であることを示す比較表
出典:文部科学省 通信制高等学校情報発信サイト 掲載データ(令和8年4月1日時点)を2026年9月23日に取得し所在地で集計

那覇市内の拠点は45件の届け出。住所でまとめると29か所です

ここからが、那覇でいちばん誤解されやすいところです。まとめサイトに載っている「那覇のキャンパス」の数はページによってばらばらですが、実際に文部科学省へ届け出られている通信教育連携協力施設は、那覇市内だけで45件あります(沖縄県全体では86件なので、その半数以上が那覇市内です)。同じ建物に複数の学校が施設を置いているため件数が増えており、住所の表記ゆれをまとめて数え直すと29か所になりました。

施設の種類那覇市内の場所の数その種類の届け出にいる生徒の数
面接指導等実施施設(スクーリングができる)18か所909人
学習等支援施設(学習の支援だけ)11か所393人
合計29か所(届け出は45件)1,302人

数え方の違いだけ補っておきます。場所の数は住所でまとめた実数(29か所)で、生徒の数は45件の届け出ごとの合計です。同じ建物に両方の種類の届け出がある場所が3か所あるため、この2つの数え方はぴったりとは重なりません。

この2つの区別が、学校選びで効いてきます。面接指導等実施施設は、スクーリング(面接指導)をその場所で受けられると届け出られている施設です。学習等支援施設は、レポートの支援や日々の居場所にはなりますが、スクーリングは本校や別の面接指導等実施施設で受けることになります。説明会で案内された建物が、そのままスクーリングの会場とは限りません。

那覇で面白いのは、市内の全日制の私立高校や専門学校・大学が、県外の通信制高校のスクーリング会場になっている例が多いことです。たとえばNHK学園高等学校の沖縄県の会場は私立興南高等学校(那覇市古島1-7-1)で、スタンダードコースの生徒が9時から16時30分まで受けると案内されています。ほかにも、沖縄尚学高等学校(国場)、沖縄大学(国場)、那覇尚学院(泊)、沖縄福祉保育専門学校(久米)、琉美インターナショナルビューティカレッジ(牧志)、沖縄ラフ&ピース専門学校(松尾)、琉球リハビリテーション学院(安里)などが、それぞれ別の通信制高校の面接指導等実施施設として届け出られています。首里汀良町には個別指導塾の教室(首里)が、広域通信制高校の面接指導等実施施設になっている例もあります。

出典:NHK学園高等学校 沖縄県のスクーリング会場/文部科学省 通信制高等学校情報発信サイト 掲載データ(いずれも2026年9月23日確認)

ゆいレール沿線で見ると、美栄橋・安里・おもろまち・奥武山公園に分かれています

那覇は沖縄都市モノレール(ゆいレール)が通っている街です。公式サイトによると那覇空港駅からてだこ浦西駅まで19駅あり、那覇空港駅から石嶺駅までの16駅が那覇市内、経塚駅から先の3駅は浦添市です。通えるかどうかを考えるときは、この駅を軸にすると分かりやすくなります。

各校の公式サイトで最寄り駅の表記を確認できたところを並べます。公式サイトに所要時間の記載が無かった拠点は、町名だけを書いています。

駅・エリア通える場所(公式サイトの表記)種類
美栄橋駅ヒューマンキャンパス高等学校 那覇学習センター(牧志1-19-29・徒歩3分)/飛鳥未来きずな高等学校 沖縄キャンパス(泊1-18-6・徒歩9分)学習等支援施設/面接指導等実施施設
泊エリア県立泊高等学校(泊3丁目)/N高等学校・S高等学校・R高等学校 那覇キャンパス(泊2-15-9・バス停泊高橋から徒歩3分)本校/学習等支援施設
安里駅星槎国際高等学校 那覇学習センター(大道130・徒歩4分)/沖縄グローバル高等学院(安里361-34)面接指導等実施施設/同じ住所に両方の届け出
おもろまち駅トライ式高等学院 那覇新都心キャンパス(おもろまち3-3-1・徒歩15分)学習等支援施設
奥武山公園駅トライ式高等学院 小禄キャンパス(鏡原町34-21・徒歩約7分)学習等支援施設
首里駅・古島駅の周辺興南高等学校(古島1-7-1)/首里汀良町の個別指導塾の教室(首里)いずれも面接指導等実施施設

那覇の中心部(美栄橋・牧志・安里・泊)に拠点が集まっている一方、小禄やおもろまちにも通える場所があります。家からの経路が1本で済むか、乗り換えが要るか。ここは学校の説明会で聞くより先に、実際の時刻で調べておくほうが早いです。

出典:沖縄都市モノレール(ゆいレール)および各校公式サイト(2026年9月23日確認)

窓辺の机で生徒が勉強し、うしろで兄が本を読んでいる
ゆいレール沿線で見ると、美栄橋・安里・おもろまち・奥武山公園に分かれています。

那覇で通えるサポート校は、提携する通信制高校とセットで選びます

「那覇 通信制サポート校」で探している方に向けて、ここを分けて書きます。サポート校は高校ではありません。学校教育法上の高校は別にあって、そこに在籍しながら、日々の学習や生活をサポート校が支える形です。卒業資格は提携する通信制高校から出ます。仕組みの全体像は通信制サポート校とはの記事にまとめています。

那覇市内で、文部科学省のデータに施設として届け出られている主なところを、提携先とあわせて並べます。

施設名所在(那覇市内)届け出のある提携先
トライ式高等学院 那覇新都心キャンパス/小禄キャンパスおもろまち3丁目/鏡原町鹿島学園高等学校・鹿島朝日高等学校
沖縄グローバル高等学院安里361-34鹿島学園高等学校・山梨学院高等学校・代々木高等学校・鹿島朝日高等学校・広域通信制高校
マイン高等学院 沖縄校久米2丁目八洲学園大学国際高等学校
エコール沖縄泊1-4-13鹿島朝日高等学校・広域通信制高校
エンカレッジ高等学院 那覇キャンパス/AR-Lab那覇教室泉崎1丁目/泊1丁目広域通信制高校
大育高等専修学校(連携校那覇キャンパス)字大道5-1クラーク記念国際高等学校

選ぶときは、施設の雰囲気だけでなく提携先の通信制高校のスクーリングがどこで何日あるかを、同時に聞いてください。那覇の施設に毎日通えても、スクーリングが本校(県外や離島)で集中して行われる学校なら、そこへ行く日程と費用が別に必要になります。費用も二段構えになります。サポート校の費用に就学支援金は使えません。詳しくはサポート校 学費の記事をご覧ください。

お金:泊高校は入学料500円・初年度3万円程度。私立は就学支援金が年337,200円まで

那覇で通信制を選ぶときのお金を、公表されている額だけで並べます。

項目県立泊高校(通信制課程)私立の通信制高校
入学考査料徴収されない学校ごとに設定(各校の募集要項で確認)
入学料500円(県内公立高校からの転入学生を除く)学校ごとに設定
年間の費用初年度3万円程度(学校納付金・教科書代・体育着代込み)。2年目以降は2万円程度授業料は就学支援金の対象。私立通信制は1単位13,668円・年337,200円まで
就学支援金の手続き入学手続きで認定申請書を出さないと受講料は自己負担になる2026年度から所得制限なし。対象は授業料のみ

泊高校の費用は、その年度が始まる前(3月の指定の期日)に一括で納入します。合格発表当日の受講登録のときにも学校納付金1万円前後を持参するよう案内されているので、2月から3月にかけて数回お金が動くと考えておくと安心です。

私立を選ぶ場合、就学支援金でまかなえるのは授業料だけです。施設費・教材費・スクーリングの交通費や宿泊費は別にかかります。安く抑える考え方は通信制高校 安いの記事にまとめました。公立を軸に考える場合は公立 通信制高校 一覧も参考になります。

出典:泊高等学校 令和8年度入学者募集要項/文部科学省 高等学校等就学支援金(2026年9月23日確認)

※2026年9月時点の情報です。最新は公式でご確認ください。

見落としやすいのは通学費です。ゆいレールの無料化は通信制が対象に入っていません

那覇ならではの注意点がここです。沖縄県には低所得世帯の高校生の通学費を無料にする「バス・モノレール通学費支援」がありますが、県のページで対象として挙げられているのは県内の高等学校の全日制・定時制、国立高等専門学校(1年〜3年)、県立中学生で、通信制課程は挙げられていません。ゆいレールで通う前提で家計を組んでいると、ここでずれが出ます。

一方で、同じ県の「遠距離等通学費補助金」は対象に通信制が含まれています。1か月あたりの通学費が15,000円を超え、保護者の所得が基準(市町村民税の課税標準額×6%−調整控除額が154,500円未満)を満たす世帯が対象で、令和8年度の申請期間は7月13日から12月31日までです。那覇市内に住んでいて市内の会場に通う場合は15,000円を超えにくいのですが、離島や本島北部から那覇のスクーリングに通う場合は、要件を確かめる価値があります。

給付の制度としては「高等学校等奨学のための給付金」もあります。令和8年度の公立分の金額は、通信制の場合、生活保護(生業扶助)受給世帯が32,300円、非課税世帯が50,500円、年収270万円から380万円未満の世帯が16,830円、380万円から490万円未満の世帯が12,630円です。基準日は令和8年7月1日です。

制度通信制の扱い中身
バス・モノレール通学費支援(沖縄県)対象として挙げられていない全日制・定時制の低所得世帯の通学費を無料化
遠距離等通学費補助金(沖縄県)対象に含まれる月の通学費が15,000円超で所得要件を満たす世帯に一部補助。令和8年度は7月13日〜12月31日に申請
高等学校等奨学のための給付金(沖縄県・公立分)通信制の区分あり32,300円/50,500円/16,830円/12,630円。基準日は令和8年7月1日
高校育英貸与奨学金など(沖縄県国際交流・人材育成財団)在籍校の窓口を通して申し込む無利子。月額は国公立が自宅18,000円・自宅外23,000円、私立が自宅30,000円・自宅外35,000円

なお、那覇市育英会の貸与奨学金は、大学・大学院・短期大学・高等専門学校(4・5年)・高等学校専攻科・専修学校(専門課程)が対象で、高校の本科に通う生徒は対象に入っていません。高校在学中に使える貸与の制度は、県の財団のものを在籍校の窓口から申し込む形が中心になります。

出典:沖縄県 高校生の就学支援/沖縄県国際交流・人材育成財団 高校育英貸与奨学金/那覇市育英会 貸与奨学生の募集(いずれも2026年9月23日確認)

県立泊高校の通信制課程に入る流れを4枚のカードで示した図。出願は2月2日と3日の2日間でWeb出願の対象外、面接検査は2月15日で学力検査なし、合格発表と受講登録は3月17日、入学料500円で初年度の費用は3万円程度であることが分かる
出典:沖縄県立泊高等学校 通信制課程 令和8年度入学者募集要項(2026年9月23日確認)

台風の日のルールまで決まっています。暴風警報が出たら日曜も月曜も休校です

沖縄で通信制を選ぶとき、ほかの地域の記事には出てこない論点があります。台風です。泊高校は内規(臨時休校に関する規程)をホームページで公開していて、次のように決めています。

  • 沖縄地方に暴風警報が発令されたときは臨時休校。
  • 午前7時までに暴風警報が解除され、かつバスの運行が再開された場合は平常どおり登校。
  • 午前7時を過ぎて解除になった場合は、終日臨時休校。
  • 日曜日または月曜日が臨時休校と予想される場合は、スクーリングの公平性を保つため両日とも臨時休校にして、予備日に振り替えて実施する。

最後の一文が、日曜と月曜に分かれてスクーリングを受ける学校ならではの決まりです。片方だけ休みにすると受けられる回数に差が出てしまうため、両方を止めて振り替えるという考え方になっています。振替日が平日に入ることもあるので、仕事やアルバイトの予定を組むときは、台風シーズンに予備日が動く前提で見ておくと落ち着いて対応できます。

私立や広域通信制を選ぶ場合も、台風で会場に行けなかったときの振替の扱いは学校ごとに違います。説明会で自然に出てくる質問ではないので、こちらから聞いてみてください。

出典:沖縄県立泊高等学校 通信制課程 臨時休校に関する規程(2026年9月23日確認)

年度の途中で動きたいときは、公立の入口が年2回しかないことを先に知っておきます

「今の高校がつらい。年度の途中でも移りたい」という相談は、那覇でもよく聞きます。公立の泊高校の場合、転入学・編入学の入口は前期(4月入学)と後期(10月入学)の年2回です。令和8年度後期の出願受付は6月30日(火)9時〜16時と7月1日(水)9時〜12時で、合格発表は7月30日(木)9時でした。前期の転入学は、一般入学と同じ2月2日・3日に出願し、面接検査は2月15日(日)12時30分集合です。

転入学の出願は、在籍している高校の校長がまとめて提出します。本人や保護者が持ち込むことはできないので、まず今の学校の担任か教務の先生に「泊高校の通信制に転入したい」と伝えるところが出発点になります。転学照会・在学証明書・担任副申書・単位修得履修証明書・教育課程表など、学校側で用意する書類が多いため、締め日の直前だと間に合いません。

編入学(一度退学してから入り直す形)も同じ時期に募集がありますが、転入と編入では引き継げるものが変わります。在籍期間を切らさずに動けるかどうかは進路に効いてくるので、通信制高校 転入の記事で違いを確認してから動くことをおすすめします。私立や広域通信制は転入を随時受け付けている学校が多く、年度の途中でも動ける可能性があります。公立だけを見て「もう間に合わない」と決めないでください。

出典:沖縄県立泊高等学校 通信制課程 後期転入学・編入学について(2026年9月23日確認)

浦添・豊見城・南風原・宜野湾から那覇に通う場合の考え方

那覇市内の拠点は、周辺の市町村から通う人にとっても現実的な選択肢です。ゆいレールの経塚駅・浦添前田駅・てだこ浦西駅は浦添市にあり、そこから那覇市内の駅までは同じ路線でつながっています。豊見城市・南風原町・西原町からはバスや車での移動になります。

考える順番は3つです。1つ目は、スクーリングの日(多くは日曜か土曜)に、その時間帯の交通手段があるか。日曜は平日と本数が違います。2つ目は、月に何回その移動をするか。週1回なら月4回、集中スクーリング型なら年に数回まとまって、という違いがあります。3つ目は、保護者の送迎が要るかどうか。泊高校は日曜のみ駐車が許可制で、許可は遠方の生徒が優先されます。

宜野湾市には県立宜野湾高校の通信制課程もあります。こちらは離島の協力校がなく、通学区域は同じく沖縄県全域です。県全体の比較は沖縄 通信制高校の記事にまとめているので、那覇市内に絞らず見比べたい方はそちらもご覧ください。

よくある誤解:「那覇にキャンパスがある」と「そこでスクーリングを受けられる」は別です

最後に、那覇でよく起きる取り違えを3つ整理します。

  • 誤解1:那覇にキャンパスがあれば、スクーリングも那覇で済む。那覇市内の29か所のうち11か所は学習等支援施設で、スクーリングの会場としては届け出られていません。たとえばN高等学校・S高等学校・R高等学校の那覇キャンパス(泊2丁目)は学習等支援施設です。スクーリングをどこで受けるかは、学校とコースによって変わります。
  • 誤解2:本校が沖縄県内にあれば、通うのも近い。県内9校の本校は、名護市・宜野湾市・本部町・うるま市(伊計島)・石垣市・宮古島市にも分かれています。那覇市内にあるのは泊高校とつくば開成国際高校の2校です。
  • 誤解3:通信制でも通学費の無料化が使える。沖縄県のバス・モノレール通学費支援で対象に挙げられているのは全日制・定時制です。通信制は遠距離等通学費補助金のほうを確かめます。

もう1つ付け加えると、「公立は若い人だけの場所」というのも誤解です。泊高校の募集要項には、10代から20代が中心だが30代から70代の生徒もいる、と書かれています。年齢で気後れする必要はありません。

高架のホームを、2人の高校生が歩いている
「那覇に拠点がある」と「そこでスクーリングを受けられる」は別です。

選択肢の1つとしてのニジ高(正直な注意点)

ここまで那覇市内で通える場所を整理してきましたが、「通える場所がある」ことと「通える状態にある」ことは違います。今は家から出るだけで精一杯、という時期もあります。そういうときの選択肢の1つとして、オンライン中心のサポート校もあります。

NIJIN高等学院(ニジ高)は、株式会社NIJINが運営する通信制高校サポート校です。オンライン中心で、全国どこからでも、海外からも通えます。担任制で、カメラとマイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められます。生活リズムに波があっても学べるよう、中学内容の学び直しや授業のアーカイブ視聴にも対応しています。メタバースの校舎で担任や同級生と集まる時間もあり、生徒会・サークル・学園祭・企業とのコラボもあります。転入・編入は途中からでき、出願費用はかかりません。

正直な注意点を先に書きます。ニジ高は高校ではありません。卒業資格は提携する通信制高校で取ります。その高校のスクーリングへの参加は必要です(那覇市内の会場で受けられる場合もあります)。スクーリングの形や日程は、個別相談会で詳しくご案内しています。費用は提携校の分とニジ高の分の両方がかかり、ニジ高の分に就学支援金は使えません。学費は学費のご案内をご覧ください。また、宿泊をともなうスクーリングにニジ高のスタッフが付き添うことはありません。ニジ高がするのは日程の調整と準備の支援です。

発達特性や障害については、本人を変えるのではなく、学びの構造や環境を変えることで支援するという考え方を取っています。ただし診断や服薬など医療の判断は、主治医や専門機関にご相談ください。小中学生のお子さんについては、姉妹事業のNIJINアカデミー(オルタナティブスクール)があります。NIJINアカデミー(ニジ高はその高等部)全体で、累計入学者は約1,000名、現在の在籍は460名です。

泊高校やつくば開成国際高校、那覇市内のサポート校と並べて、「家からの学びを人に支えてもらう形」も比べる候補の1つにしていただければと思います。

那覇で迷ったときの進め方(3ステップ)

ステップ1:家からの経路を、スクーリングの曜日の時刻で調べる。候補の場所を2つか3つ選び、日曜の朝にその時間で動けるかを確かめます。ゆいレールの駅から歩く距離も、実際の地図で見ておきます。ここで無理があると、入学してから続きません。

ステップ2:その場所が面接指導等実施施設か学習等支援施設かを聞く。説明会や電話で「スクーリングはどこで、年に何日ありますか」と聞くだけで分かります。答えが「本校で集中して」なら、そこへ行く日程と費用を別に見積もります。

ステップ3:入口の日程を逆算する。公立を考えるなら、出願の2日間と健康診断書の3か月の期限から逆算します。私立や広域なら随時受け付けている学校が多いので、先に1校、話を聞きに行ってみてください。泊高校は学校説明会とスクーリング見学の案内をホームページに出しています。

どれも1日ではできません。1週間に1つずつで大丈夫です。迷ったときは、今の担任の先生か、よくある質問もご覧ください。

オンラインで学ぶニジ高の生徒

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よくある質問

Q. 那覇市内に公立の通信制高校はいくつありますか?

A. 1校です。沖縄県立泊高等学校の通信制課程(那覇市泊3丁目19番地の2)で、定時制課程と併置されています。県内にはもう1校、宜野湾市に県立宜野湾高校の通信制課程があります。どちらも通学区域は沖縄県全域で、学力検査はありません(泊高校は提出書類と面接、宜野湾高校は作文と面接で選考します)。

Q. 那覇市内でスクーリングまで受けられる場所はどれくらいありますか?

A. 文部科学省の掲載データ(令和8年4月1日時点)を住所でまとめて数えると、那覇市内の拠点29か所のうち18か所が面接指導等実施施設として届け出られています。残る11か所は学習等支援施設で、学習の支援は受けられますが、スクーリングは本校や別の会場で受けることになります。

Q. 那覇市内のサポート校に通えば、高校を卒業できますか?

A. サポート校だけでは卒業できません。サポート校は高校ではないため、提携する通信制高校に在籍して、その高校のレポート・スクーリング・試験で単位を修得します。費用も高校の分とサポート校の分の二段構えになり、サポート校の費用に就学支援金は使えません。

Q. ゆいレールの通学費の無料化は、通信制高校でも使えますか?

A. 沖縄県の「バス・モノレール通学費支援」で対象として挙げられているのは、県内の高等学校の全日制・定時制、国立高等専門学校(1年〜3年)、県立中学生です。通信制課程は挙げられていません。一方、「遠距離等通学費補助金」は通信制も対象で、1か月の通学費が15,000円を超え所得の基準を満たす世帯が申請できます。

Q. 高校2年の途中ですが、那覇で通信制に移れますか?

A. 公立の泊高校は前期(4月入学)と後期(10月入学)の年2回が入口で、令和8年度後期の出願は6月30日と7月1日でした。今の高校の校長がまとめて出願するため、まず在籍校の先生に相談してください。私立や広域通信制は転入を随時受け付けている学校が多く、年度の途中でも動ける可能性があります。

那覇は選択肢の多い街です。焦らず、通える形から決めていきましょう

那覇には、市内だけで29か所の拠点があり、出願できる通信制高校は90校あります。数が多いぶん迷いやすいのですが、決め手になるのは学校の名前ではなく、「どこで、どのくらい通うか」と「日々の学びを誰が支えてくれるか」の2つです。

今、学校に行けていないお子さんや、教室に戻る自信が持てない生徒さんを前にすると、保護者の方ほど焦ってしまいます。けれど、通信制の入口は1つではありません。公立の日程に間に合わなくても、私立や広域、オンラインのサポート校という道が残っています。順番に確かめていけば、合う形に近づいていけます。

まずは、家から通える場所を2つか3つ書き出すところから始めてみてください。それだけで、次に誰に聞けばいいかが見えてきます。

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