オンライン 通信制高校のおすすめは?|順位より大事な7つの見分け方【2026】

「オンラインで学べる通信制高校で、おすすめはどこだろう」。家から学べる学校を探し始めた保護者の方が、最初に抱く疑問だと思います。朝起きられない日がある、教室に入ると体がこわばる、人の多い場所で疲れ切ってしまう。そんなお子さんを見ていると、家から学べる学校を早く見つけてあげたいと思うのは自然なことです。

先に結論を書きます。オンラインで学べる通信制高校の「おすすめの1校」は、家庭ごとに違います。同じ「オンライン」と書かれていても、ライブ授業が中心の学校、録画の映像授業が中心の学校、ホームルームや交流の時間をオンラインで持つ学校があり、スクーリング(面接指導)の日数や会場、担任の関わり方、費用の組み立ても学校ごとに大きく違うからです。だからこの記事では、学校名を並べて順位をつけるのではなく、お子さんに合う学校を見分けるための7つのポイントと、説明会で使える質問をまとめました。

制度と数字は、高等学校通信教育規程・学校教育法施行規則(e-Gov)、高等学校学習指導要領、文部科学省の令和7年度 通信制高等学校実態調査を実際に開いて確かめたものだけを使っています。オンラインの授業の様子そのものについては、別の記事で詳しく書いているので、この記事では「学校選び」に絞ってお伝えします。

毎日学校に通うのが難しい場合や、もっと自分らしい高校生活を探している場合は、オンラインという選択肢もあります。NIJIN高等学院(ニジ高)は「オンラインで最高の青春を」を掲げる通信制高校サポート校で、全国の仲間とオンラインでつながり、企業や地域と関わるプロジェクトや、生徒が自分たちで企画する行事に挑戦できます。カメラやマイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められ、全国にNIJINアカデミー(ニジ高はその高等部)のリアルの教室があり、リアルでの通学もご検討いただけます。ニジ高は高校ではないため、卒業資格は提携する通信制高校で取り、その高校のスクーリングには参加が必要です。どんな学校なのかは、校長・星野達郎のYouTubeでも見られます。

目次

結論:オンライン 通信制高校の選び方の早見

  • 「おすすめ」は順位ではなく、お子さんとの相性で決まります。オンラインの形(ライブ・録画・ホームルームや交流)のどれが中心かで、続けやすさが大きく変わります。
  • オンラインの通信制高校でも、スクーリング(面接指導)は無くなりません。高等学校通信教育規程は、通信教育を添削指導・面接指導・試験で行うと定めています。メディアを使った学習で減らせるのは、面接指導の時間数の原則10分の6以内、特に必要な場合でも合わせて10分の8までです。
  • 通う頻度は学校とコースでまったく違います。令和7年度の実態調査では、集中スクーリング型のコースに28.9%、月1〜2回や自由登校などのその他のコースに33.2%の生徒がいました。
  • 見分けるポイントは7つです。オンラインの形/通う頻度と会場/レポートと試験の出し方/担任と面談/友達とのつながり/学び直しと進路/費用の組み立て。
  • 費用は2段で考えます。就学支援金(私立の通信制は1単位13,668円・年337,200円まで、2026年度から所得制限なし)が充てられるのは高校の授業料だけで、サポート校の費用には使えません。
  • パンフレットより、説明会での質問が決め手になります。この記事の質問リストを、候補の学校すべてに同じように聞くと違いが見えます。
  • ニジ高は、オンライン中心で担任制のサポート校です。高校ではないため、卒業資格は提携する通信制高校で取ります。
オンラインで学ぶNIJIN高等学院の生徒

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「おすすめの1校」は家庭ごとに違います。だからランキングではなく見分け方で選びます

インターネットで「オンライン 通信制高校 おすすめ」と調べると、学校名が順位つきで並ぶページがたくさん出てきます。けれど、その順位が何を基準に決まっているのかは、ページを読んでも分からないことがほとんどです。学費の安さなのか、生徒数なのか、映像授業の本数なのか。基準が分からない順位は、お子さんに合うかどうかの判断には使えません。

通信制高校は、学校ごとの違いがとても大きい学校です。文部科学省の令和7年度 通信制高等学校実態調査によると、通信制課程を置く高校は323校(公立81・私立227・株式会社立15)あり、在籍生徒は306,711人(2025年3月31日時点)です。2025年度の入学者77,998人のうち、中学3年生のときに不登校だった生徒は44,461人(57.0%)でした。通信制高校は、学校に通いづらさを抱えた生徒が多く選ぶ学校になっています。

そのなかで、同じ「オンライン」という言葉が指すものは学校によって違います。ある学校では毎朝のライブのホームルームがあり、ある学校では好きな時間に映像授業を見てレポートを出す形が中心です。どちらが良い・悪いではなく、お子さんがいまどんな状態で、何があれば続けられるかで合う形が変わります。人と話すのがまだ怖い時期なら録画中心が楽かもしれません。反対に、家に一人でいると生活リズムが崩れるお子さんには、決まった時間に誰かと会うライブの時間が支えになります。

ですからこの記事では、学校名を並べることはしません。代わりに、どの学校の説明会にも持っていける「見分け方」を7つに分けてお渡しします。通信制高校の選び方全体(通い方・費用・支え・進路を比べる順番)は、通信制高校 選び方のまとめページで整理しています。この記事は、その中でも「オンラインで学ぶ」ことを軸に選びたいご家庭のための詳しい版です。

ソファに並んで座った母親と中学生の娘が、娘の持つタブレットを一緒にのぞき込んで学校の情報を見ている様子
オンラインで学べる学校を探すときは、親子で同じ画面を見ながら「どの形が合いそうか」を話すところから始められます

「オンラインの通信制高校」でも、スクーリング(面接指導)は無くなりません

最初に、制度の土台を確かめておきます。ここを知らないまま学校を選ぶと、入学してから「思っていたのと違う」となりやすいところです。

高等学校通信教育規程の第2条は、通信制の課程で行う教育は「添削指導、面接指導及び試験の方法により行うものとする」と定めています。そのうえで第2項に、放送その他の多様なメディアを利用した指導等の方法を「加えて」行うことができる、と書かれています。つまり、オンラインの授業は、添削指導(レポート)・面接指導(スクーリング)・試験の3つに「加える」ものという位置づけです。面接指導の時間数の一部を免除できる仕組みはありますが、次に書くとおり上限があります。

では、オンラインの学習でスクーリングをどこまで減らせるのか。高等学校学習指導要領(平成30年告示)の総則「通信制の課程における教育課程の特例」は、学校が計画的・継続的にメディアを利用した学習を取り入れ、生徒の成果が満足できると認められるときは、面接指導の時間数(または特別活動の時間数)のうち10分の6以内を免除できるとしています。生徒の実態から特に必要がある場合は、複数のメディアを使って各メディアごとに10分の6以内を免除できますが、合わせて10分の8を超えることはできません。同じ特例は、学習の量と質を低下させないよう十分配慮することも求めています。

実際の運用も調査で分かります。実態調査の「現代の国語」の集計では、323校のうち、メディアを利用した学習で面接指導の時間数を「10分の6以内」で減らしている学校が231校、「10分の8以内」で減らしている学校が33校でした。どの学校でも、どこかでスクーリングに出る日はあると考えておくのが現実的です。映像授業でどこまで減らせるかの詳しい仕組みは、通信制高校 映像授業の記事で説明しています。

卒業の条件も、オンラインかどうかで変わりません。学校教育法第56条で通信制の課程の修業年限は3年以上、学校教育法施行規則第96条で卒業には74単位以上の修得が必要です。学習指導要領の特例は、ホームルーム活動を含む特別活動を卒業までに30単位時間以上指導するとしています。

もうひとつ、学校選びに直接かかわる規定があります。高等学校通信教育規程の第4条の3は、校長が科目ごとの通信教育の方法と内容、1年間の計画、単位修得の認定の基準を記載した計画(通信教育実施計画)を作り、生徒にあらかじめ明示することを定めています。第14条は、通信教育連携協力施設ごとの名称と位置、通信教育実施計画、授業料などの費用、生徒の学習活動や心身の健康などに係る支援についての情報を公表するよう定めています。「スクーリングはどこで何日あるのか」「費用はいくらか」は、学校が公表すべき情報なので、遠慮なく聞いてかまいません。

項目 決まり 根拠
通信教育の方法 添削指導・面接指導・試験。メディアを利用した指導は「加えて」行える 高等学校通信教育規程 第2条
メディアでスクーリングを減らせる量 面接指導の時間数の原則10分の6以内。特に必要な場合も合わせて10分の8まで 高等学校学習指導要領 総則(通信制の課程の特例)
卒業に必要な単位 74単位以上 学校教育法施行規則 第96条
在籍期間 3年以上 学校教育法 第56条
特別活動 ホームルーム活動を含め卒業までに30単位時間以上 高等学校学習指導要領 総則(通信制の課程の特例)

※2026年9月時点の情報です。最新は公式でご確認ください。

見分け方1:オンラインの形は3つ。ライブ・録画・ホームルームや交流のどれが中心かを見ます

「オンラインで学べる」と書かれた学校の中身は、大きく3つの形に分けられます。1つ目は決まった時間に先生と生徒がつながるライブ授業、2つ目は好きな時間に見られる録画の映像授業、3つ目は授業とは別に、ホームルームや交流の時間をオンラインで持つ形です。多くの学校はこれらを組み合わせていますが、どれが中心かで毎日の過ごし方が変わります。

実態調査の「現代の国語」の集計では、メディアを利用した学習の種類(1校で複数を選べる集計)として、高校講座のインターネットによる一方向配信が129校、自校制作の映像授業等のインターネットによる一方向配信が45校、その他の映像のインターネットによる一方向配信が89校だったのに対し、インターネットを利用した同時双方向の指導は27校でした。少なくとも「現代の国語」では、授業の部分は録画・配信が中心の学校が多いということです(ほかの科目では数字が違います)。ライブで先生とやりとりしたいなら、そこは説明会で具体的に確かめる必要があります。

オンラインの形 合いやすいお子さん 気をつけたいこと
ライブ授業 決まった時間があるほうが生活リズムが整う。質問をその場でしたい 時間に合わせる必要がある。カメラやマイクの扱いを事前に確認
録画・映像授業 体調に波がある。自分のペースで繰り返し見たい 一人で進めるので、止まったときに気づいてくれる人がいるかが大事
ホームルーム・交流 友達や居場所がほしい。人と話す練習を少しずつしたい 頻度と参加の仕方(顔出し・発言が必要か)を確認

ライブ授業と録画授業の違いそのものは、通信制高校 オンライン授業の記事で説明しています。学校選びの場面で見てほしいのは、形そのものよりも「参加のハードル」です。カメラをオンにしないと出席にならないのか、チャットだけの参加でもよいのか。欠席したときにアーカイブで見られるのか。この3点は、お子さんが実際に続けられるかどうかに直結します。

説明会では「オンラインの授業はありますか」ではなく、「1週間のうち、決まった時間に先生や友達とつながる時間は何回ありますか」「その時間に出られなかったらどうなりますか」と聞くと、形の違いがはっきり見えてきます。

オンラインで学べる通信制高校の中身がライブ授業・録画の映像授業・ホームルームや交流の3つの形に分かれ、現代の国語で同時双方向の指導をしている学校は323校中27校であることを示す図
出典:文部科学省「令和7年度 通信制高等学校実態調査」をもとに作成

見分け方2:通う頻度と会場。「オンライン」でも週1日から年数日の集中型まで幅があります

オンラインで学べる学校でも、スクーリングに出る日はあります。問題は「何日」「どこで」「どんな形で」です。ここは学校とコースによって最も差が出るところです。

実態調査では、通学頻度別のコースに在籍する生徒(正規の教育課程ではないコースを含む合計300,406人)は次のように分かれていました。

コース 生徒数 割合
週5日通学 37,505人 12.5%
週4日通学 5,712人 1.9%
週3日通学 20,013人 6.7%
週2日通学 13,564人 4.5%
週1日通学 36,929人 12.3%
集中スクーリング型 86,961人 28.9%
その他(月1〜2回・自由登校など) 99,722人 33.2%

出典:文部科学省「令和7年度 通信制高等学校実態調査」(割合は合計300,406人に対するもの)

集中スクーリング型とその他のコースを合わせると6割を超えます。オンライン中心で学びたいご家庭が候補にするのは、多くの場合このどちらかでしょう。ただし調査の注記にあるとおり、集中スクーリング型以外のコースでも、面接指導を集中スクーリングで行う場合があります。コースの名前だけでは判断できないので、次の3つを確かめてください。

  • 年に何日、何回に分けて行くのか。数日を1回にまとめるのか、月1回ずつなのかで、体への負担は大きく違います。
  • 会場はどこか。泊まりがあるか。本校まで遠出する学校もあれば、近くの会場で受けられる学校もあります。移動と宿泊が必要なら、そのための交通費や宿泊費がかかるかも聞いておきます。
  • 体調が悪くて行けなかったとき、振り替えはできるか。日程が1回きりか、別の日に受け直せるかは、不安の強いお子さんにとって大事な点です。

見分け方3:レポートと試験の出し方。オンラインで提出できるかは学校ごとに違います

通信制高校の単位は、レポート(添削指導)とスクーリング(面接指導)と試験で決まります。オンラインで学ぶといっても、毎日のいちばん大きな作業はレポートです。そのレポートを紙で出すのか、オンラインで出すのかも、学校によって違います。

実態調査の「現代の国語」では、323校のうち、添削課題の回答方法が紙媒体だけの学校が206校、オンラインだけの学校が83校、紙とオンラインの併用が34校でした(自校制作・市販教材などの課題の種類ごとの数を合計したもの)。「オンラインの学校」でも、レポートは紙で郵送する学校が多いということです。

紙がいけないわけではありません。紙のほうが集中できるお子さんもいます。確かめたいのは、お子さんがつまずいたときにどこで、誰に聞けるかです。

  • レポートは紙か、オンラインか。スマートフォンやタブレットだけで出せるか
  • 分からないところを、誰に、どうやって質問できるか(チャット・ライブの質問時間・面談など)
  • 提出が遅れているとき、学校から声をかけてもらえるか
  • 試験はどこで受けるか(スクーリングの会場か、本校か)

実態調査では、添削課題を出しているのにスクーリングに1日も来ていない生徒が8,097人(2.6%)いました。理由として最も多かったのは「心身に関すること」です。レポートは出せても、外に出る日が越えられない。そういうお子さんは少なくありません。レポートとスクーリングの両方を見て、どこで止まりやすいかを家族で話しておくと、学校に聞くべきことがはっきりします。

ヘッドホンをつけた男子高校生が、日の当たる窓辺の机でノートパソコンに向かい、自宅からオンラインのホームルームに参加している。後ろでは母親が洗濯物をたたんでいる
自宅から参加できても、担任がどのくらいの間隔で声をかけてくれるかは学校ごとに違います

見分け方4:担任と面談。「誰が、どのくらいの間隔で声をかけてくれるか」を具体的に聞きます

オンラインで学ぶとき、いちばん差が出るのは「人」の部分です。映像授業は、どれだけ内容が良くても、見ていないことに気づいてはくれません。家にいて止まってしまったとき、それに気づいて声をかけてくれる大人がいるかどうか。オンラインの学校選びでは、ここがいちばん大事だと考えています。

確かめたいのは、次のような具体的なことです。

  • 担任はいるか。1人の担任が何人くらいの生徒を見ているか
  • 面談は年に何回か。オンラインでできるか。保護者も入れるか
  • 連絡は誰から来るか(担任・事務・システムの自動通知など)
  • しばらく連絡が取れなくなったとき、学校はどう動くか

相談の体制も学校によって違います。実態調査では、スクールカウンセラーに相談できる体制を整えている学校は323校中273校(84.5%)、スクールソーシャルワーカーに相談できる体制を整えている学校は124校(38.4%)でした。気持ちの面や家庭の事情で相談したいことがあるなら、「カウンセラーに相談できますか。オンラインでも話せますか」と聞いておくと安心です。

保護者の立場で見ておきたいのは、保護者との連絡の取り方です。オンラインで学ぶと、家でどう過ごしているかは保護者に見えても、学校でどう見られているかは見えにくくなります。定期的に保護者と話す場があるか、困ったときに保護者から相談できる窓口があるかも、聞いておきたい点です。オンライン授業に保護者が感じやすい不安とその見方は、通信制高校 オンライン授業 不安の記事にも書いています。

見分け方5:友達とのつながりは「授業」ではなく「授業の外」で決まります

オンラインで学ぶと、友達ができるのか。これは保護者の方からも、お子さん本人からもよく聞かれることです。答えは、授業の形よりも、授業の外に人と関わる場があるかどうかで決まります。映像授業を見てレポートを出すだけなら、ほかの生徒と話す機会はほとんどありません。反対に、オンラインでもクラスのホームルームや部活・サークル、行事の準備などがあれば、自然に顔見知りができていきます。

確かめたいのは次の点です。

  • クラスはあるか。1クラスは何人くらいか
  • ホームルームやクラスの集まりは、どのくらいの頻度であるか
  • 部活やサークル、行事はあるか。オンラインでも参加できるか
  • 参加しなくても居づらくならないか(見学だけ・チャットだけの参加ができるか)

最後の点は見落とされがちですが、大切です。人と関わる場があっても、参加のハードルが高いと、かえって負担になることがあります。最初は見ているだけ、次はチャットで一言、その次に声を出す。そういう段階を踏めるかどうかで、お子さんが「行ってみよう」と思えるかが変わります。通信制高校での友達づくりや人との関わりが育つ条件については、通信制高校 社会性の記事で詳しく書いています。

見分け方6:中学内容の学び直しと進路の支援があるかで、3年後の選択肢が変わります

不登校の期間があったお子さんの場合、中学の内容に抜けがあることも珍しくありません。高校の勉強をいきなり始めると、レポートの最初の問題でつまずいてしまうこともあります。

実態調査の「現代の国語」では、323校のうち、既存の科目の中で義務教育段階の学習内容の定着を図る指導(学び直し)をしている学校は96校でした。学校として学び直しに取り組んでいるかどうかは、説明会で聞いて確かめられます。

  • 中学の内容から学び直せる授業や教材があるか
  • 苦手な科目を個別に見てもらえる時間があるか
  • 大学・専門学校への進学や就職の相談を、誰が、いつから受けてくれるか
  • 大学進学を考えているなら、受験に向けた授業や講座があるか

いまは「高校を卒業できれば十分」と思っていても、3年間のあいだに、お子さんのやりたいことは変わっていきます。そのときに相談できる人と場所があるかは、入学前に一度見ておくとよいところです。

通信制高校ではメディアを利用した学習で免除できる面接指導の時間数が原則10分の6以内、特に必要な場合でも合わせて10分の8までで、オンライン中心の学校でもスクーリングがなくならないことを示す図
出典:高等学校学習指導要領(平成30年告示)と高等学校通信教育規程をもとに作成

見分け方7:費用は「高校の授業料」と「サポート校などの費用」の2段で見ます

オンラインで学べる学校を比べるとき、費用はいちばん比べにくいところです。理由は、払う先が1つとは限らないからです。通信制高校だけに在籍する場合は高校に払う費用だけですが、サポート校や学習センターを併用する場合は、高校の授業料とは別に、サポート校などへの費用がかかります。

国の高等学校等就学支援金は、2026年度から所得制限がなくなりました。私立の通信制高校では1単位13,668円・年337,200円までが支援されます。公立の通信制の授業料は都道府県の条例で決まり、東京都の場合は1単位336円です。ただし就学支援金が充てられるのは高校の授業料だけで、サポート校の費用には使えません。支給期間は在学月数で数え、通信制では実質48か月が上限です。

費用の段 払う先 就学支援金 確かめること
高校の授業料 在籍する通信制高校 充てられる(私立は1単位13,668円・年337,200円まで) 1単位の授業料と年間の履修単位数
高校の授業料以外 在籍する通信制高校 充てられない 入学金・施設費・教材費・コースの費用
サポート校などの費用 サポート校・学習センター 充てられない 年間の費用と、その中に何が含まれるか
スクーリングの旅費 交通機関・宿泊先など 充てられない 会場までの交通費と、宿泊があるかどうか

見積もりを比べるときは、3年間の合計で、すべての段を足した金額で比べてください。「授業料実質無料」と書かれていても、それは就学支援金が授業料に充てられるという意味で、ほかの段の費用がかからないという意味ではありません。サポート校の費用の組み立ては、サポート校 学費の記事で、募集要項を確かめながら詳しく整理しています。

お子さんのタイプ別に、合いやすいオンラインの形は変わります

7つの見分け方のうち、どれを優先するかは、お子さんのいまの状態で変わります。よくある4つのタイプで、合いやすい形と、説明会で特に確かめたいことを並べました。あくまで目安なので、お子さんに当てはまるところを拾って使ってください。大人数の場がつらいお子さんの場合の見方は、少人数制 通信制高校の記事でくわしく整理しています。

いまの状態 合いやすい形 特に確かめること
朝が起きられない・体調に波がある 録画・アーカイブ中心+担任の声かけ アーカイブの有無、出席の数え方、提出が遅れたときの対応
人と話すのがまだ怖い 顔出し・発言なしで参加できる形 カメラやマイクの扱い、チャットだけの参加、少人数のクラスか
家に一人だと崩れやすい・友達がほしい ライブのホームルームや交流が多い形 集まる頻度、行事や部活・サークル、リアルで集まれる場所
進学に向けて勉強したい ライブ授業や個別の質問時間がある形 学び直しと受験の講座、進路の相談の体制

発達特性のあるお子さんの場合、音や人の多さ、予定の変わりやすさなど、環境の影響を大きく受けることがあります。そういうときは、「本人ががんばって合わせる」ことより、学び方や環境のほうを調整できる学校かを見てください。スクーリングの会場の雰囲気や、宿泊があるかどうかも、事前に聞いておくと安心です。診断や服薬など医療にかかわる判断は、主治医や専門機関に相談しながら進めてください。

また、いまの状態はずっと続くとは限りません。最初は録画中心で、慣れてきたらライブのホームルームに出てみる。そういう移り方ができるかどうかも、確かめておく価値があります。

よくある思い違いは「オンラインなら家から一歩も出なくていい」と「安いほどお得」です

オンラインの通信制高校を選ぶときに、よく聞く思い違いを4つ挙げておきます。どれも、入学してから気づいて困りやすいものです。

1つ目は「オンラインなら家から一歩も出なくていい」という思い違いです。ここまで書いたとおり、スクーリング(面接指導)は制度上なくなりません。メディアで減らせるのは原則10分の6以内、特に必要な場合でも合わせて10分の8までです。家から出る日が年に何日あるかを、入学前に確かめておきましょう。外に出る日が近づくと不安が強くなるお子さんなら、その日をどう迎えるか、学校がどこまで手伝ってくれるかも聞いておきます。

2つ目は「録画なら自分のペースで進められるから楽」という思い違いです。自分のペースで進められるのは本当ですが、それは「止まっても誰も気づかない」ことと裏表です。録画中心の学校を選ぶなら、見分け方4の「担任と面談」をより丁寧に確かめてください。

3つ目は「学費が安いほどお得」という思い違いです。費用の違いは、多くの場合、人の関わりや通う場所、行事などの中身の違いから生まれます。安いから合わない、高いから合う、というものでもありません。何にお金を払うのか(授業・担任・居場所・行事など)を分けて見ると、比べやすくなります。

4つ目は「今の学校をすぐにやめないと動けない」という思い違いです。転入は、いまの学校に在籍したまま手続きを進めることができ、修得した単位と在籍期間を引き継げます。退学してから入り直すと編入になり、手続きの順番が変わります。焦って退学届を出す前に、転入先の候補に相談してみてください。

選択肢の1つとしてのニジ高(正直な注意点)

ここまで、特定の学校を勧めずに見分け方をお伝えしてきました。そのうえで、私たちNIJIN高等学院(ニジ高)がどんな学校かも、判断の材料のひとつとして書いておきます。

ニジ高は、オンライン中心の通信制高校サポート校です。全国どこからでも、海外からも学べます。担任制で、公式サイトでは1クラス8人の少人数クラスと、「平均3日で友達ができる」ことを紹介しています。最初はカメラやマイクをオフにして、チャットだけで参加するところから始められます。授業はアーカイブでも見られ、中学の内容からの学び直しにも対応しています。生活リズムに波があっても学べるように作っています。

授業の外の時間も大切にしています。メタバースの校舎で担任や同級生と集まるクラス会議の時間があり、生徒会やサークル、学園祭、企業とのコラボもあります。「オンラインで最高の青春を」という言葉のとおり、生徒が自分たちで行事を企画し、学校をつくっていく側に回れることが、ニジ高のいちばんの特徴です。全国にあるNIJINアカデミー(ニジ高はその高等部)の教室にも、相談のうえで通えます。場所はキャンパス一覧をご覧ください。

発達特性のあるお子さんについて、ニジ高は、本人を変えるのではなく、学びの構造や環境を変えることで支援するという新しいアプローチを取っています。診断や服薬など医療の判断は、主治医や専門機関にご相談ください。

正直にお伝えしておきたい注意点もあります。

  • ニジ高は高校ではありません。卒業資格は、提携する通信制高校で取ります。
  • 提携する通信制高校のスクーリングへの参加が必要です。ニジ高の中でのスクーリングはありません。スクーリングにニジ高のスタッフは付き添いませんが、日程の調整と準備の支援をします。スクーリングの形や日程は、個別相談会で詳しくご案内しています。
  • 費用は、提携する通信制高校の分とニジ高の分の両方がかかります。就学支援金は高校の授業料に充てられるもので、ニジ高の分には使えません。ニジ高の費用は学費のご案内をご覧ください。
  • 提携校以外の通信制高校に在籍したままでも、ニジ高を併用できます。その場合、卒業資格・スクーリング・評定は在籍する通信制高校のものになります。

いまは高校のことより、まず毎日の居場所がほしいという小中学生のご家庭には、姉妹事業のNIJINアカデミーもあります。

迷ったときの進め方(3ステップ)

ステップ1:お子さんと一緒に「続けられる条件」を書き出します。学校の名前を調べる前に、「朝は何時なら起きられそうか」「人と話すのはどのくらいなら大丈夫か」「外に出るのは月に何日くらいなら行けそうか」を、お子さんと話してみてください。無理に答えを出さなくてかまいません。「分からない」も大事な答えです。この条件が、見分け方1〜7のどれを優先するかを決めてくれます。

ステップ2:候補の学校すべてに、同じ質問をします。資料請求や説明会で、次の質問を同じように聞いてください。答えの中身だけでなく、答え方(具体的な数字で答えてくれるか、「人によります」で終わるか)にも、その学校の姿勢が出ます。

見るところ 説明会で聞く質問
オンラインの形 決まった時間に先生や友達とつながる時間は、1週間に何回ありますか。出られなかったらアーカイブで見られますか
参加のハードル カメラやマイクをオフにしても出席になりますか。チャットだけの参加はできますか
スクーリング 年に何日、どこで、何回に分けて行きますか。泊まりはありますか。行けなかったときの振り替えはできますか
レポートと試験 レポートは紙ですか、オンラインですか。分からないところは誰にどう聞けますか
担任と面談 担任は何人くらいの生徒を見ていますか。面談は年に何回で、保護者も入れますか
相談の体制 カウンセラーに相談できますか。オンラインでも話せますか
友達・つながり クラスは何人ですか。行事やサークルはオンラインで参加できますか。参加しなくても居づらくなりませんか
学び直し・進路 中学の内容から学び直せますか。進学や就職の相談はいつから受けられますか
費用 3年間で、高校とそれ以外に払う費用はそれぞれいくらですか。スクーリングの旅費は別ですか

ステップ3:お子さん本人に、体験授業や説明会に一度出てもらいます。保護者が良いと思った学校でも、お子さんが画面の向こうの雰囲気をどう感じるかは、実際に見てみないと分かりません。顔を出さずに見学できるか、事前に聞いておくと参加しやすくなります。2〜3校を見比べて、お子さんが「ここなら」と言った学校を、最後にもう一度費用と制度の面から確かめる。その順番がいちばん失敗が少ないと考えています。

ニジ高の体験説明会・個別相談は、体験説明会・個別相談のページから予約できます。何を聞けばよいか分からない状態で参加していただいてもかまいません。

明るい学びの部屋で、3人の高校生が大きな木の机を囲み、付せんを使ってプロジェクトの話し合いをしている。そばでスタッフがほほえみながら見守っている
オンライン中心の学校でも、リアルで集まる場や人と関わる時間があるかは、見学や説明会で確かめられます
オンラインで学ぶニジ高の生徒

オンラインでも、仲間と青春できる学び方を見てみませんか

ニジ高は「オンラインで最高の青春を」を掲げるサポート校です。1クラス8人の担任制で、カメラやマイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められます。高校ではないため、卒業資格は提携する通信制高校で取り、そのスクーリングへの参加が必要です。体験説明会で、授業の様子や通い方を見てみませんか。

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よくある質問

Q. 完全にオンラインだけで卒業できる通信制高校はありますか。

A. 制度上、スクーリング(面接指導)をすべて無くすことはできません。高等学校通信教育規程は通信教育を添削指導・面接指導・試験で行うと定め、学習指導要領はメディアを利用した学習で減らせる面接指導の時間数を原則10分の6以内、特に必要な場合でも合わせて10分の8までとしています。オンライン中心の学校でも、年に何日かはスクーリングに出る日があると考えておいてください。

Q. 顔を出さずにオンラインの授業に参加できますか。

A. 学校によって扱いが違います。カメラをオフにしても出席として扱う学校もあれば、ライブ授業では顔を出すことを求める学校もあります。説明会で「カメラやマイクをオフにしても出席になりますか」と具体的に聞いてください。ニジ高では、カメラやマイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められます。

Q. オンラインの学校でも友達はできますか。

A. 授業の外に人と関わる場があるかどうかで変わります。クラスのホームルーム、部活やサークル、行事の準備などがオンラインでもあれば、自然に顔見知りができていきます。参加しなくても居づらくならないか、見学やチャットだけの参加ができるかも、あわせて確かめてください。

Q. 就学支援金はオンラインの学校でも使えますか。

A. 在籍する通信制高校の授業料には、オンライン中心の学校でも使えます。2026年度から所得制限がなくなり、私立の通信制高校では1単位13,668円・年337,200円までが支援されます。ただし、就学支援金が充てられるのは高校の授業料だけで、サポート校や学習センターの費用、教材費、スクーリングの旅費には使えません。

Q. 今の高校に在籍したまま、オンラインの通信制高校を探してもいいですか。

A. はい。むしろ在籍したまま動くほうが、選べる道が多く残ります。在籍中に手続きをすれば「転入」となり、修得した単位と在籍期間を引き継げます。退学してから入り直すと「編入」になります。退学届を出す前に、転入先の候補に相談してください。

「家から学べる」は、あきらめではなく、お子さんに合った学び方のひとつです

オンラインで学べる学校を探していると、「普通の高校に通えなかった」という思いが、保護者の方の胸のどこかに残っているかもしれません。けれど、学ぶ場所を家に移すことは、あきらめではありません。お子さんが安心して学べる形を、家族で選び直すことです。

「おすすめの1校」は、ランキングの中ではなく、お子さんとの話し合いの中にあります。この記事の見分け方と質問を持って、2〜3校を一緒に見比べてみてください。急いで決めなくて大丈夫です。お子さんが「ここなら続けられそう」と言える場所が見つかることを、心から願っています。

オンラインで学ぶニジ高の生徒

オンラインで、青春する。

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