通信制高校の映像授業は、大きく分けると、録画された授業を好きな時間に見る「オンデマンド型」と、決まった時間にオンラインでつないで受ける「ライブ型」の2つです。どちらも便利な学び方ですが、制度の上では「メディアを利用して行う学習」という位置づけで、映像を見るだけで卒業できるわけではありません。映像授業で減らせるのは、スクーリング(面接指導)の時間の原則10分の6まで。特に必要な場合でも10分の8が上限です。
「家で映像を見て勉強できるなら通えそう」「でも、映像だけで本当に続くのか不安」と感じている人も多いと思います。この記事では、映像授業のタイプごとの特徴と、学校を選ぶときに何を確かめればいいかを、高等学校通信教育規程(e-Gov)、高等学校学習指導要領の解説、文部科学省の「高等学校通信教育の質の確保・向上のためのガイドライン」と「令和7年度 通信制高等学校実態調査」を実際に開いて確かめた内容で整理しました。
読み終えたときに、候補の学校に「どんな映像授業ですか」ではなく、「映像を見たあと、誰がどう支えてくれますか」と聞ける状態を目指します。
家で学べる形を探している場合は、オンラインという選択肢もあります。NIJIN高等学院(ニジ高)は「オンラインで最高の青春を」を掲げる通信制高校サポート校で、全国の仲間とオンラインでつながり、企業や地域と関わるプロジェクトや、生徒が自分たちで企画する行事に挑戦できます。カメラやマイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められ、全国にNIJINアカデミー(ニジ高はその高等部)のリアルの教室があり、リアルでの通学もご検討いただけます。ニジ高は高校ではないため、卒業資格は提携する通信制高校で取り、その高校のスクーリングには参加が必要です。どんな学校なのかは、校長・星野達郎のYouTubeでも見られます。
結論:通信制高校の映像授業の早見
- 映像授業は大きく2タイプ。好きな時間に見る「オンデマンド型(録画型)」と、決まった時間につなぐ「ライブ型(同時双方向型)」です。ライブ型には集団授業と個別指導があり、通学と組み合わせるハイブリッドの学校もあります。
- 通信制高校の授業の柱は、添削指導(レポート)・面接指導(スクーリング)・試験の3つ。映像授業は、この3つに「加えて」使える方法です(高等学校通信教育規程第2条)。
- 映像授業で減らせるのは、スクーリングの時間の原則10分の6まで。病気や心因的な事情などで特に必要な場合は、複数のメディアを使って合わせて10分の8までです。ゼロにはできません。
- いちばん多いのは、インターネットによる一方向の映像配信です。「現代の国語」でメディア学習の種類を聞いた文部科学省の調査では、同時双方向のオンライン指導をしている学校は27校でした。
- 全日制の「オンライン授業(遠隔授業)」とは制度が違います。全日制・定時制の遠隔授業は同時双方向が原則で、取れる単位は原則として卒業に必要な74単位のうち36単位までです。
- 選ぶときは、映像の本数より「見たあとの支え」を確かめます。質問の窓口、見たかどうかの確認、レポートとのつながり、スクーリングの日数と場所です。
- オンラインで仲間と学ぶ形を探すなら、ニジ高のような通信制高校サポート校を併用する方法もあります。高校そのものではないため、卒業資格は提携する通信制高校で取ります。
通信制高校の映像授業は「オンデマンド型」と「ライブ型」。違いは、時間が決まっているかどうかです
通信制高校の映像授業とは、先生の授業をインターネットなどで配信し、自宅や学習センターで受ける学び方です。録画された授業を好きな時間に見る形もあれば、決まった時間にオンラインでつないで、先生や他の生徒とやりとりしながら受ける形もあります。どの形を使うかは学校によって違い、1つの学校の中で組み合わせていることもあります。
呼び方も学校によってさまざまで、「映像授業」「動画授業」「オンライン授業」「ライブ授業」などの言葉が使われます。同じ言葉でも中身が違うことがあるので、名前ではなく「時間が決まっているか」「その場で質問できるか」で見分けるのが確実です。
| タイプ | 受け方 | その場で質問 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| オンデマンド型(録画型) | 録画を好きな時間に見る。何度でも見返せる | できない。別の窓口で聞く | 体調や生活に合わせて進めたい人 |
| ライブ型(集団授業) | 決まった時間に、複数の生徒と一緒に受ける | できる場合が多い | 学習のリズムを作りたい人 |
| ライブ型(個別指導) | 1対1や少人数で、講師とつないで受ける | しやすい | 基礎から学び直したい人 |
| ハイブリッド型 | 普段は映像、登校日は先生と対面で学ぶ | 登校日に聞ける | 通える範囲に校舎がある人 |
録画型(オンデマンド型)は、自分の好きな時間に視聴できるのが最大の特徴です。繰り返し見ることもでき、時間や場所の制約が少ないので、仕事やアルバイト、趣味の活動との両立もしやすく、通信制高校との相性が良いスタイルです。
ライブ型(同期型)は、決まった時間にオンラインで授業に参加する形式です。リアルタイムで先生や他の生徒と交流できるため、緊張感とつながりを感じながら学べます。集団授業タイプは学習のリズムが整いやすく、他の生徒の頑張りが刺激になります。個別指導タイプは、質問への対応や学習計画の見直しなど、自分のペースに合わせた支えを受けやすいのが特徴です。
ハイブリッド型は、通学と自宅での映像学習を組み合わせた形です。登校日に先生と直接話せる一方、普段は自宅で映像授業を使って学びます。サポートと自由のバランスを取りやすい反面、通える範囲に校舎や学習センターがあることが前提になります。
制度の上では、映像授業は「メディアを利用して行う学習」。レポート・スクーリング・試験の代わりにはなりません
通信制高校の教育の方法は、省令で決まっています。高等学校通信教育規程の第2条は、通信制の課程で行う教育を「添削指導、面接指導及び試験の方法により行うものとする」と定め、そのうえで「放送その他の多様なメディアを利用した指導等の方法を加えて行うことができる」としています(高等学校通信教育規程(e-Gov法令検索))。
つまり、映像授業は3本柱に「加えて」使う方法です。映像をたくさん見ても、レポートを出さなかったり試験を受けなかったりすれば、単位にはなりません。3本柱と映像授業の関係を並べます。
| 学び方 | 何をするか | 映像授業との関係 |
|---|---|---|
| 添削指導(レポート) | 課題を出し、先生が添削して返す | 映像はレポートを解く助けになる。レポートの代わりにはならない |
| 面接指導(スクーリング) | 先生から直接指導を受ける授業 | 計画的なメディア学習で、時間の一部を減らせる |
| 試験 | 学習の成果を確かめる | 代わりにはならない。学校の監督のもとで受ける |
| メディアを利用した学習 | 放送・インターネットの映像などで学ぶ | 3本柱に加えて使う方法 |
出典:高等学校通信教育規程 第2条(e-Gov)、文部科学省「高等学校通信教育の質の確保・向上のためのガイドライン」(令和5年2月一部改訂)(いずれも2026年9月24日確認)
文部科学省の学習指導要領解説は、添削指導と面接指導を「通信教育の基幹的な部分」で、全日制・定時制の授業に相当するものだと説明しています(文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 総則編」)。映像授業は、この基幹の部分を支える道具だと考えると分かりやすくなります。
用語の意味をまとめて確かめたいときは、通信制高校 用語の記事で、単位制・スクーリング・レポートなどの言葉を法令に沿って整理しています。

映像授業で減らせるのは、スクーリングの時間の原則10分の6まで。特に必要な場合でも10分の8が上限です
映像授業が通信制高校で大事にされている理由の1つは、スクーリングの時間を一部減らせることです。学習指導要領(第1章総則第2款5(5))では、学校がラジオ放送・テレビ放送その他の多様なメディアを利用して行う学習を計画的・継続的に取り入れ、生徒が報告課題の作成などでその成果が満足できると認められるとき、各教科・科目の面接指導の時間数または特別活動の時間数のうち、10分の6以内を免除できるとしています。
さらに、生徒の実態などを考えて特に必要がある場合は、複数のメディアを使うことで、メディアごとにそれぞれ10分の6以内を免除できます。ただし、合わせて10分の8を超えることはできません。学習指導要領解説は、ここでいう「その他の多様なメディア」を、インターネットや通信衛星などを使って、文字・音声・静止画・動画などを一体的に扱うものと説明しています。
「特に必要がある場合」の例として、文部科学省のガイドラインは次のような場合を挙げています。
- 病気や事故のため、入院または自宅療養が必要な場合
- いじめ、人間関係など心因的な事情により登校が難しい場合
- 仕事をしていたり、海外での生活時間が長かったりして、時間の調整がつかない場合
- 学校自身が、生徒の実態をふまえて複数のメディア教材を作るなどして教育効果が確保される場合
そのうえでガイドラインは、10分の6を超えて10分の8まで減らすのは「極めて例外的な取扱い」だとしています。また、映像で学んだ時間と同じか、それ以上の時間を免除するような運用は「不適切」とされています。映像を1時間見たからスクーリングが1時間減る、という単純な置きかえではないということです。
学習指導要領が示す1単位あたりの面接指導の時間の標準(1単位時間は50分で計算)と、減免しても残る時間の目安は次のとおりです。
| 科目(1単位あたり) | 標準の面接指導 | 10分の6を免除すると残る | 10分の8を免除すると残る |
|---|---|---|---|
| 国語・地理歴史・公民・数学 | 1単位時間 | 0.4単位時間 | 0.2単位時間 |
| 理科・芸術・外国語 | 4単位時間 | 1.6単位時間 | 0.8単位時間 |
| 体育 | 5単位時間 | 2単位時間 | 1単位時間 |
| 特別活動(卒業までに) | 30単位時間以上 | 12単位時間 | 6単位時間 |
※学習指導要領の標準と減免の上限から計算した目安です。実際の時間や日数は、学校ごとの計画で決まります。出典:文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 総則編」(令和6年12月一部改訂)、文部科学省「高等学校通信教育の質の確保・向上のためのガイドライン」(令和5年2月一部改訂)。
たとえば、外国語の科目を3単位取る場合、標準の面接指導は4単位時間×3=12単位時間です。10分の6を免除しても、4.8単位時間分のスクーリングは残ります。映像授業がどれだけ充実していても、スクーリングがゼロになる仕組みは無いと覚えておきましょう。スクーリングがつらいときの考え方は、通信制高校 スクーリング 行きたくないの記事で理由別に整理しています。
※2026年9月時点の情報です。最新は公式でご確認ください。
実際の映像授業は「インターネットによる一方向の配信」がいちばん多く、同時双方向は27校でした
では、実際の通信制高校はどんなメディアを使っているのでしょうか。文部科学省の「令和7年度 通信制高等学校実態調査」は、通信制高校323校に、科目「現代の国語」で使っているメディアの種類をたずねています(1つの学校が複数を選べる形)。
| メディアの種類 | 高校講座 | 自校制作 | その他 |
|---|---|---|---|
| テレビ・ラジオ | 111校 | 1校 | 1校 |
| DVD・ビデオ | 8校 | 5校 | 8校 |
| インターネットによる映像授業などの一方向配信 | 129校 | 45校 | 89校 |
| インターネットを利用した指導(同時双方向) | 27校(公立1・私立24・株式会社立2) | ||
出典:文部科学省「令和7年度 通信制高等学校実態調査」(9.通信教育の状況(現代の国語)④。2026年9月24日確認)
数字から分かるのは、映像授業の中心は「録画された映像をインターネットで見る」一方向の形だということです。放送番組の「高校講座」をテレビ・ラジオやインターネットで使う学校も多く、学校が自分で映像を作っている学校も一方向配信で45校ありました。一方で、先生とオンラインでやりとりする同時双方向の指導をメディア学習として使っている学校は27校で、多くは私立です。
同じ調査では、「現代の国語」で、メディアを利用した学習による面接指導の時間の減免を10分の6以内で行っている学校が231校、10分の8以内で行っている学校が33校でした。1単位あたりの面接指導の時間を標準どおりの1単位時間としている学校は、323校中292校です。映像授業でスクーリングを減らす仕組みは、多くの学校で使われていることが分かります。

「オンライン授業」と「映像授業」の違い:全日制の遠隔授業は同時双方向が原則で、原則36単位までです
「オンライン授業」という言葉は、通信制高校だけでなく、全日制や定時制の高校でも使われます。ただし、制度の中身は同じではありません。
全日制・定時制の高校では、学校教育法施行規則第88条の3にもとづいて、授業を「多様なメディアを高度に利用して」教室以外の場所で受けさせることができます。文部科学省の留意事項は、これを受信側にその教科の免許状を持つ教員がいない場合でも「同時双方向型の遠隔授業」を行えるようにするものと説明しています(文部科学省「高等学校等におけるメディアを利用して行う授業の実施に係る留意事項」(令和8年6月一部改正))。録画を見るオンデマンド型の授業が認められているのは、病気療養中などの生徒について学校が認めた場合です。
また、この方法で取れる単位は、原則として卒業に必要な74単位のうち36単位までと決まっています(学校教育法施行規則第96条第2項)。不登校の生徒が自宅などで遠隔授業を受ける場合は、これとは別の枠で36単位まで(同項第2号)、病気療養中などの生徒は、この上限によらないことができます(同条第4項)。
| 比べる点 | 全日制・定時制の遠隔授業 | 通信制高校のメディア学習 |
|---|---|---|
| もとになる決まり | 学校教育法施行規則 第88条の3 | 高等学校通信教育規程 第2条、学習指導要領 総則 |
| 基本の形 | 同時双方向が原則(オンデマンドは病気療養中などに限る) | オンデマンド型も、少人数・同時双方向型もある |
| 上限 | 原則として卒業に必要な74単位のうち36単位まで(病気療養中などは例外) | 面接指導の時間の原則10分の6(特に必要な場合は合わせて10分の8)まで |
| 役わり | 教室の授業をオンラインで受ける | レポート・スクーリング・試験に加えて使い、スクーリングの時間を一部減らす |
通信制高校についても、文部科学省のガイドラインは、多様なメディアの使い方として「オンデマンド型のみならず、例えば少人数かつ同時双方向型で行うなど、個別最適で協働的な学びを実現する形での利用も考えられる」としています。通信制のライブ授業も、制度の上ではメディアを利用した学習の1つとして、減免の枠の中で扱われます。
もう1つ気をつけたいのが、通信制高校やサポート校が用意する「通学コース」や学習支援の授業です。ガイドラインは、正規の教育課程ではない教育活動(いわゆる通学コース)と、学習指導要領にもとづく面接指導とは「明確に区別される」としています。オンラインで毎日授業があっても、それが単位のためのスクーリングにあたるとは限りません。ライブ授業と録画授業の違いを短く知りたいときは、ライブ授業と録画授業の違いの記事も参考になります。
タイプごとに、続けやすさの弱点が違います
どのタイプにも良いところと弱いところがあります。自分がつまずきやすいのはどこかを考えながら見てください。
| タイプ | 良いところ | 弱いところ |
|---|---|---|
| オンデマンド型 | 自分のペースで見られる。何度でも復習できる | 自己管理が要る。つい先延ばしになりやすい |
| ライブ型(集団授業) | リズムができる。仲間の頑張りが刺激になる | 進み方が自分に合わないことがある。質問しにくいことも |
| ライブ型(個別指導) | 自分の課題に合わせて進められる。質問しやすい | 費用が高めになる場合がある |
| ハイブリッド型 | 通学とオンラインの両方の安心感がある | 予定の調整が要る。通える範囲に校舎が要る |
録画型が合いやすいのは、体調に合わせて予定を調整したい人、ほかの生徒と一緒だと緊張しやすい人、何度も繰り返して理解したい人です。ライブ型や集団授業が合いやすいのは、人との関わりを感じながら勉強したい人、ある程度の緊張感がほしい人、決まった時間に授業を受けたい人です。個別指導が合いやすいのは、基礎から学び直したい人、学習計画も一緒に考えてほしい人、まず勉強の習慣をつけたい人です。
ライブ型でも、欠席したときに録画を見られる学校なら、体調の波があっても取り戻せます。反対に録画型でも、決まった時間に一緒に視聴する会や、進み具合を確かめる面談がある学校なら、先延ばしを防ぎやすくなります。タイプの名前よりも、その学校が弱いところをどう補っているかを見るのがおすすめです。

映像授業は本数や安さだけでは選べません。見るべきは「映像の周りの支え」です
映像授業の数が多いことを特色にしている学校もあります。たくさんの映像から選べるのは一見とても良いことに思えますが、「何を見ればいいか分からない」「多すぎて、どこまで見たか管理できない」と感じる人もいます。本数の多さより、自分が取る科目に必要な映像がそろっていて、どの順番で見ればいいかが示されているかが大切です。
費用についても、映像授業だから安い、とは言い切れません。学費は学校ごと、コースごとに大きく違い、個別指導や通学を組み合わせると上がることもあります。私立の通信制高校の授業料には高等学校等就学支援金が使え、2026年度は1単位13,668円・年間337,200円までで、所得制限はありません(文部科学省「高校生等への修学支援」)。ただし対象は授業料だけで、サポート校の費用には使えません。サポート校の費用の仕組みはサポート校 学費の記事で詳しく説明しています。
そして、特に録画型では、生徒が自分から学ぶ力が求められます。ライブ型でも、決まった時間に授業があるので多少の強制力はあるものの、ただオンラインでつながっているだけ、ということも起こりえます。映像を見続けるために効くのは、次のような「映像の周り」の仕組みです。
- 見たかどうか、どこまで進んだかを、先生や担任が定期的に確かめてくれる
- 分からないところを、チャットや面談などで気軽に質問できる
- 映像の内容が、レポートの問題とつながっている
- 理解できたかを確かめる小テストや振り返りがある
- つまずいたときに、学習計画を一緒に立て直してくれる人がいる
家で勉強が続かないときの工夫は、通信制高校 勉強できないの記事で、場所・時間・人の3つの面から整理しています。
学校選びでは、映像授業について7つの質問をすると違いが見えます
映像授業のほかに、担任・友達・費用まで含めた学校の選び方は「オンライン 通信制高校 おすすめ」の記事で7つの見分け方にまとめています。
通信制高校は、どの科目をどんな方法で教えるか、1年間の計画、単位を認める基準を書いた「通信教育実施計画」を作り、生徒にあらかじめ示すことになっています(高等学校通信教育規程第4条の3)。文部科学省のガイドラインは、この計画を学校のホームページなどで広く公開することも求めています。映像授業のことを聞くときは、この計画を見せてもらいながら確かめると話が具体的になります。
| 聞くこと | なぜ聞くか | 答えの見方 |
|---|---|---|
| 1. 映像はオンデマンドか、ライブか | 自分の生活リズムに合うかが決まる | ライブなら欠席時に録画を見られるかも聞く |
| 2. 映像でスクーリングはどれだけ減るか | 登校や会場に行く日数が変わる | 科目ごとの時間と、年間の日数で答えてもらう |
| 3. 残るスクーリングはいつ、どこで、何日か | 通えるかどうかの一番の分かれ目 | 会場の場所と、集中型か分散型か |
| 4. 分からないとき、誰にどう質問するか | 一方向の映像だけでは止まりやすい | 窓口と、返事が来るまでの目安 |
| 5. 見たかどうかを誰が確かめるか | 先延ばしを防ぐ仕組みになる | 担任や面談の頻度 |
| 6. レポートと映像はどうつながるか | 単位はレポートと試験で決まる | 映像を見ればレポートが解ける作りか |
| 7. 視聴に使う端末と通信で気をつけることは | 画面が見づらい、回線が切れるなどを防ぐ | スマホで見られるか、資料が配られるか |
特に3番は大切です。文部科学省の「令和7年度 通信制高等学校実態調査」では、2024年度(令和6年度)の1年間に、レポートは出しているのにスクーリングに1日も来ていない生徒が8,097人(在籍者の2.6%)いて、理由として最も多くの学校が挙げたのは「心身に関すること」でした。映像授業が合っていても、残るスクーリングに行けないと単位は取れません。映像とスクーリングをセットで考えましょう。
通信制高校を比べる項目を広く知りたいときは、通信制高校 選び方のページに8つの比較項目をまとめています。

映像授業を続けるコツは、「見る時間」と「出す日」を先に決めることです
映像授業は自由な反面、「あとで見よう」と思っているうちにたまってしまうことがあります。大切なのは勉強の習慣づけです。次の順番で予定を作ると、続けやすくなります。
- レポートの提出日から逆算する。先に「出す日」をカレンダーに書き、その前に見る映像を割り振る
- 毎日同じ時間に1本だけ見る。時間を決めておくと、見るかどうか迷う時間が減る
- 見たら3行だけメモする。分かったこと、分からなかったこと、質問したいことを書く
- 分からないところは、その週のうちに聞く。ためるほど聞きにくくなる
- 見終わった本数を数える。小さな達成感を積み重ねる
映像を見て終わりにせず、ノートにまとめたり問題を解いたりして、自分から手を動かすことが力になります。家庭での学習の進め方全体は、通信制高校の授業と家庭学習の進め方や、通信制高校の授業はどんな感じの記事でも紹介しています。レポートでつまずいたときは、通信制高校 レポート 難しいの記事が役に立ちます。
よくある思い違いは「映像を見ていれば卒業できる」です
映像授業について起きやすい思い違いと、実際の仕組みを並べます。
- 「映像を見ていれば単位が取れる」…単位は、レポート(添削指導)・スクーリング(面接指導)・試験で取ります。映像はそれを支える方法です。
- 「映像授業の学校ならスクーリングは無い」…減らせるのは原則10分の6まで、特に必要な場合でも合わせて10分の8までです。ゼロにはなりません。
- 「オンラインのライブ授業に出れば、スクーリングに出たことになる」…通信制ではライブ授業もメディア学習として減免の枠の中で扱われます。学習支援の授業や通学コースは、面接指導とは区別されます。
- 「全日制のオンライン授業と同じ」…全日制・定時制の遠隔授業は同時双方向が原則で、原則36単位までという別の決まりです。
- 「映像の本数が多いほど良い学校」…必要な映像がそろい、見る順番と質問の窓口があるほうが続きます。
もう1つ気をつけたいのは、法律の見直しの動きです。2026年7月に、通信制高校の質を高めるための法改正が公布され、文部科学大臣が運営の基本的な指針を定めることになりました。今後の決まりの変化は、通信制高校の2026年法改正の記事で追いかけています。
選択肢の1つとしてのニジ高(正直な注意点)
家で映像を見るだけでは続くか不安、仲間とつながりながら学びたい、という人には、通信制高校サポート校を併用する方法もあります。NIJIN高等学院(ニジ高)は、オンライン中心の通信制高校サポート校です。全国どこからでも、海外からも参加でき、担任がつきます。オンラインの授業には、カメラやマイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められ、生活リズムに波があっても学べるように、授業のアーカイブ視聴や中学内容の学び直しにも対応しています。
「映像を見るだけ」になりにくいように、人とつながる時間も大事にしています。1クラスは8人で、メタバースの校舎で担任や同級生と集まる時間があり、生徒会・サークル・学園祭や、企業と一緒に取り組むプロジェクトにも参加できます。不登校の生徒を650名以上サポートしてきた実績があり(グループ全体)、転入・編入による途中入学もでき、出願費用は無料です。小中学生の学びの場としては、姉妹事業のNIJINアカデミーがあり、ニジ高はその高等部にあたります。
そのうえで、正直にお伝えしておきたい注意点があります。
- ニジ高は高校ではありません。高校の卒業資格は、提携する通信制高校に在籍して取ります。レポート・スクーリング・試験は、在籍する通信制高校の決まりで行います
- 提携する通信制高校のスクーリングへの参加が必要です。ニジ高の中でのスクーリングはありません。スクーリングの形や日程は、個別相談会で詳しくご案内しています
- 費用は、提携する通信制高校の分とニジ高の分の両方がかかります。就学支援金が使えるのは通信制高校の授業料で、ニジ高の分には使えません。金額は学費のご案内をご覧ください
迷ったときの進め方(3ステップ)
ステップ1:自分がつまずきやすいところを1つ決める。「朝が弱い」「一人だと先延ばしにする」「質問するのが苦手」「人が多い場所がつらい」のどれに近いかで、オンデマンド型が合うか、ライブ型や個別指導が合うかが分かれます。
ステップ2:候補の学校の通信教育実施計画と、スクーリングの予定を見る。映像でどれだけスクーリングが減るのか、残るスクーリングはいつ・どこで・何日なのかを確かめます。映像とスクーリングを1枚の表に並べると、1年の姿が見えてきます。
ステップ3:体験授業や説明会で、映像を1本見てみる。実際に見てみると、画面の見やすさ、話す速さ、質問のしやすさが分かります。見たあとに「分からないところは誰に聞けばいいですか」と聞いて、答え方を比べてみましょう。


映像だけで続くか不安なとき、学び方から相談してみる
ニジ高はオンライン中心の通信制高校サポート校です。カメラやマイクをオフにしてチャットだけの参加から始められ、授業のアーカイブ視聴にも対応しています。ただし学院は高校ではなく、卒業資格は提携する通信制高校で取り、その高校のスクーリングへの参加が必要です。自分に合う学び方の相談から、体験説明会でお聞きください。
よくある質問
Q. 映像授業だけで、通信制高校を卒業できますか?
A. できません。通信制高校の単位は、添削指導(レポート)・面接指導(スクーリング)・試験で取ります。映像授業などのメディア学習で減らせるのはスクーリングの時間の原則10分の6まで、特に必要な場合でも合わせて10分の8までです。レポートと試験の代わりにもなりません。
Q. オンデマンド型とライブ型は、どちらを選べばいいですか?
A. どちらが優れているということはありません。体調や生活に合わせて自分のペースで進めたいならオンデマンド型、決まった時間に授業があるほうがリズムを作りやすいならライブ型が合いやすいです。両方を組み合わせている学校もあるので、欠席したときの録画の有無や、質問の窓口も一緒に確かめてください。
Q. 映像授業を見るだけで成績は上がりますか?
A. 見るだけでは十分ではありません。問題演習や復習と組み合わせることで効果が高まります。分からなかったところをすぐに質問できる環境があるかどうかも、学校選びで確かめておきたい点です。
Q. 映像授業だけで大学受験の準備はできますか?
A. 映像の質や、質問・個別のフォローの体制によって変わります。苦手な科目がある場合や、志望校がまだ決まっていない場合は、映像授業のほかに、学習計画や質問を支えてくれる人がいるかどうかが大切です。候補の学校には、進路指導の中身も聞いておきましょう。
Q. 映像を見ないまま期限が過ぎたらどうなりますか?
A. 視聴の期限や、レポートの提出期限の決め方は学校によって違います。通信制高校は、1年間の計画や単位を認める基準を通信教育実施計画で生徒にあらかじめ示すことになっているので、入学前にその計画で確かめ、遅れたときの取り戻し方も聞いておくと安心です。
映像授業は、あなたのペースを守るための道具です
家で学べる映像授業は、毎日同じ時間に通うのがつらかった人にとって、心強い仕組みです。ただ、映像はあくまで道具で、レポートやスクーリング、そして困ったときに声をかけてくれる人と組み合わさって、はじめて卒業までの力になります。
今日できるのは、自分がどこでつまずきやすいかを1つ書き出すことだけで十分です。それが分かれば、候補の学校に何を聞けばいいかが決まります。急いで決めなくて大丈夫です。映像を1本見てみるところから、自分のペースで始めていきましょう。
映像を見たあとの支え方まで、体験説明会でそのまま聞けます
全国どこからでもカメラ・マイクはオフでOK転入・編入は随時受付
通信制高校サポート校 NIJIN高等学院(ニジ高)/出願費用は無料です。無理に勧めることはありません。

