不登校の子を持つ親の気持ち|しんどいとき・疲れたときの向き合い方

お子さんが学校に行けなくなったとき、保護者の方の心にも、大きな波が立ちます。「どうしたらいいのだろう」「自分の育て方が悪かったのでは」「このままで将来は大丈夫なのか」。そんな思いが頭を巡り、夜も眠れなくなったり、仕事や家事が手につかなくなったりすることもあるでしょう。

この記事では、不登校の子を持つ親が抱えやすい気持ちを整理し、しんどいとき、疲れたときの向き合い方、お子さんへの関わり方、頼れる場所、将来への考え方をまとめます。読んでいる今も、あなたはきっと、十分に頑張っています。まずは、肩の力を少し抜いて読み進めてください。

目次

結論:不登校の子を持つ親が、しんどいときの早見

  • 不安・焦り・自責・疲れ・孤独感は、多くの親が抱える自然な気持ちです。
  • 親自身が休み、頼り、気持ちを整理することが、お子さんを支える土台になります。
  • お子さんへの声かけは、問い詰めるより、安心できる環境を示すことが基本です。
  • 学校・相談窓口・同じ立場の親など、頼れる場所を複数持ちましょう。
  • 将来の道は一つではありません。焦らず、情報を集めながら進めて大丈夫です。
通信制高校でノートパソコンを使って学習に取り組む高校生
NIJIN高等学院(ニジ高)は、オンライン中心の通信制サポート校です。 全国どこからでも。カメラ・マイクはオフのままで大丈夫です。
体験説明会を見てみる →
データで見る

不登校の児童生徒は
過去最多の水準が続いています

35万人超
文部科学省の調査では、小中学校の不登校児童生徒数は過去最多を更新し続けているとされています。多くの家庭が、同じ悩みを抱えています。

出典:文部科学省「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」

不登校の子を持つ親が抱えやすい気持ち

お子さんが不登校になると、保護者の方はさまざまな気持ちを経験します。気持ちは日によっても変わり、一つではありません。ここでは、よく聞かれる気持ちを整理します。どれも、あなたが弱いからではなく、お子さんを大切に思っているからこそ生まれる自然な反応です。

不安:このままどうなるのか

学校に行けない状態が続くと、「勉強は遅れないか」「進学はできるのか」「将来は大丈夫か」という不安が膨らみます。先が見えないことが、不安をさらに大きくします。情報を集めると、少し落ち着くことがあります。

焦り:早く元に戻さなければ

周りの子が学校に通っている姿を見ると、「早く戻さなければ」と焦る気持ちが強くなります。ただ、焦りが強いほど、お子さんにその緊張が伝わり、かえって回復が遅れる場合があります。

自責:自分のせいではないか

「あのとき、こうしていれば」「育て方が悪かったのでは」と、自分を責めてしまう方は多くいます。不登校は、本人の特性、環境、人間関係、体調など、さまざまな要因が重なって起こるとされ、特定の誰かのせいではありません。

疲れ:心も体も限界に近い

お子さんの様子を気にかけ続けること、学校とのやり取り、家事や仕事との両立。気づかないうちに、心身が疲弊していきます。「疲れた」と感じるのは、それだけ頑張ってきた証拠です。

孤独感:誰にも分かってもらえない

周囲に打ち明けにくく、「うちだけが大変」と感じてしまうことがあります。しかし、同じような悩みを抱える家庭は、決して少なくありません。同じ立場の人とつながることで、孤独感が和らぐことがあります。

怒りやいらだち:つい強く言ってしまう

「どうして行かないの」と、つい強い言葉が出てしまうこともあるでしょう。そのあとに自己嫌悪に陥る方も多くいます。完璧な親はいません。気づいた時点で、「さっきは言い過ぎたね」と伝え直せば十分です。

レポート用紙に手書きで書き込む高校生の手元
少人数制
8人クラス
行事との距離感も、参加のしかたも選べます

体験説明会では、行事への不安や、参加の仕方についてもお話しできます。カメラ・マイクはオフのまま、保護者の方だけでもかまいません。

しんどいとき、疲れたときの向き合い方

整理

親の気持ちと
向き合い方の目安

気持ち起こりやすい考え向き合い方
不安将来はどうなるのか情報を集め、選択肢を知る
焦り早く戻さなければ期限より本人の回復を優先する
自責自分のせいでは要因は一つではないと知る
疲れもう限界かもしれない休む時間と頼る先をつくる

※気持ちが強いときは、専門の相談窓口に相談してください。

まず、自分が休むことを許可する

お子さんのために頑張り続けている保護者の方ほど、自分の休息を後回しにしがちです。しかし、親が疲れ切ってしまうと、お子さんにもその空気が伝わります。短い時間でも、一人でコーヒーを飲む、散歩をする、好きな音楽を聴くなど、気持ちが緩む時間を意識して持ってください。「休むのは、お子さんを支えるための準備」と考えてみましょう。

気持ちを書き出して、整理する

頭の中でぐるぐる回っている不安や焦りは、紙に書き出すと、少し整理されることがあります。「何が不安なのか」「今、できることは何か」「今は考えなくてよいことは何か」。この3つに分けて書くだけでも、気持ちが軽くなる場合があります。

話せる相手を持つ

家族、友人、職場の信頼できる人、学校のスクールカウンセラー、自治体の教育相談窓口、親の会など、話を聴いてもらえる場所を複数持ちましょう。話すことで気持ちが整理され、新しい視点が得られることもあります。身近な人に話しにくいときは、匿名で相談できる窓口を使うのも一つの方法です。

今日できることを、一つだけ決める

将来のことを全部考えようとすると、圧倒されてしまいます。今日できることを一つだけ決めて、それができたら十分、と考えてみてください。たとえば、「お子さんと一緒にご飯を食べる」「担任の先生に近況を連絡する」「自分が早く寝る」。小さなことで構いません。

お子さんとの関わり方:声かけのヒント

不登校のお子さんへの声かけで、迷う保護者の方は多くいます。決まった正解はありませんが、一般的に、次のような姿勢が安心につながりやすいと考えられます。

  • 「どうして行けないの?」と問い詰めるより、「話したくなったら聞くよ」と伝える。
  • 登校するかどうかより、体調や気持ちの状態に目を向ける。
  • お子さんの好きなことや興味を否定せず、関心を示す。
  • 「大丈夫」「応援しているよ」と、存在そのものを肯定する言葉を伝える。
  • 話したくなさそうなときは、そっと見守る。

お子さんが話してくれたときは、まず最後まで聴き、意見やアドバイスは急がないことが大切です。「そう感じていたんだね」と受け止めるだけで、安心することがあります。

頼れる場所を知っておく

ステップ

一人で抱え込まないための
相談の広げ方

1
身近な人に話す
家族・友人・信頼できる人に、今の気持ちを話します。
2
学校・自治体の窓口に相談する
スクールカウンセラーや教育相談窓口を利用します。
3
専門機関・同じ立場の親とつながる
医療機関、相談機関、親の会などを活用します。

どの段階から始めても構いません。

学校の中で頼れる人

担任の先生だけでなく、養護教諭、スクールカウンセラー、学年主任、スクールソーシャルワーカーなど、学校の中にも相談できる人がいます。担任との相性が合わないと感じたら、他の先生に相談してみる方法もあります。

学校の外で頼れる場所

自治体の教育相談センター、児童相談所、保健センター、フリースクール、通信制高校の個別相談、親の会など、学校の外にも頼れる場所があります。それぞれに特徴があるため、複数の場所に相談して、合うところを見つけてみてください。

気持ちが追い詰められたとき

「もう耐えられない」「消えてしまいたい」と感じるほど追い詰められているときは、一人で抱え込まず、すぐに相談してください。こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)や、24時間子供SOSダイヤル(0120-0-78310)があります。体調に不安があるときは、医療機関の受診も検討してください。

よくある勘違い:不登校の子を持つ親について

勘違い①「親が強くならなければいけない」

強くあろうとして、感情を抑え込み続けると、心身がもたなくなります。弱音を吐いたり、頼ったりすることは、弱さではなく、長く支え続けるための知恵です。

勘違い②「早く学校に戻さないと、取り返しがつかない」

学校に戻る以外にも、休学、転学、通信制高校への転入など、学びを続ける道は複数あります。回復を優先して、本人の状態が整ってから次の環境を選んでも、選択肢は残されています。

勘違い③「親の育て方が原因だ」

不登校は、本人の特性、環境、人間関係、体調など、複数の要因が重なって起こるとされています。育て方だけが原因と決めつける必要はありません。

勘違い④「相談するのは、恥ずかしいこと」

多くの保護者の方が、同じ悩みを抱え、相談しながら歩んでいます。相談は、お子さんのためにも、ご自身のためにも、大切な一歩です。

夫婦・家族の間で気持ちがすれ違うとき

不登校への向き合い方は、家族の中でも違いが出やすいものです。「もう少し様子を見よう」という人と、「何か行動しなければ」という人、「本人の意思に任せよう」という人と、「親が引っ張らないと」という人。それぞれが、お子さんを思うからこその意見ですが、すれ違うと、家庭内の雰囲気が悪くなることがあります。

話し合うときは、結論を出そうとするより、お互いの不安や考えを出し合うことから始めてみてください。「何が一番心配か」「お子さんにどうなってほしいか」を、それぞれ言葉にすることで、共通の願いが見えてくることがあります。意見が違うときは、第三者(スクールカウンセラーや相談窓口)を交えて話し合うのも一つの方法です。

きょうだいへの配慮

きょうだいがいる場合、親の関心が不登校のお子さんに集中しがちです。きょうだいが寂しさや我慢を抱えていないか、気にかけてあげてください。年齢に応じて状況を伝え、「あなたのことも大切に思っている」と言葉や行動で示すことが大切です。一人ひとりの話を聴く時間を、意識的に持ちましょう。

祖父母や親戚との関わり

祖父母や親戚から、悪気なく心ない言葉をかけられて、傷つくことがあるかもしれません。状況と家族の方針を簡潔に伝え、「そっと見守ってほしい」とお願いしておくと、余計なプレッシャーを減らせます。理解を得るのが難しいときは、無理に説明し続けず、距離を置くことも選択肢です。

日々の暮らしの中でできる、小さな工夫

不登校の期間が続くと、家庭の生活リズムも崩れがちになります。完璧に整える必要はありませんが、無理のない範囲で、次のような小さな工夫を取り入れると、親子ともに少し楽になることがあります。

  • 朝は、家族の誰かが声をかけ、一緒に食事をとる時間をつくる。ただし、起きられない日は無理をさせない。
  • 1日のうちに、短時間でも一緒に過ごせる穏やかな時間(散歩、食事、好きな番組など)を持つ。
  • お子さんの「やりたいこと」を、小さなことでも認め、見守る。
  • 保護者の方自身も、決まった時間に休む、運動するなど、自分を整える習慣を持つ。
  • 家事や役割を、お子さんの負担にならない範囲で、一緒に分担してみる。

生活リズムは、回復のバロメーターでもあります。大切なのは、「できていないこと」ではなく、「できたこと」に目を向けることです。小さな変化を見つけたら、「今日はご飯を一緒に食べられたね」と、さりげなく言葉にして伝えてみてください。

スマートフォンやゲームとの付き合い方

不登校の時期は、スマートフォンやゲームに多くの時間を使う子も少なくありません。頭ごなしに取り上げると、関係が悪化することもあります。まず、何に楽しさや安心を感じているのかに関心を持ち、一緒に話し合ってルールを決めるほうが、受け入れられやすい傾向があります。気になる場合は、専門家や相談窓口に相談してみましょう。

将来への不安と、道の広がり

「このままでは、進学も就職もできないのでは」。そんな将来への不安は、不登校の親にとって最も大きな悩みの一つです。しかし、不登校の経験があっても、高校進学や大学進学、就職など、さまざまな道が用意されています。

高校については、全日制、定時制、通信制など複数の進路があります。通信制高校は、自分のペースで学べる仕組みで、不登校を経験した生徒も多く学んでいます。令和7年度の通信制の現役大学進学率は約22%と報告されており、全日制・定時制(約59%)との差はありますが、進学を前提としない生徒を含む数字であり、環境を変えて学び直し、進学を実現する人もいます。

今は先が見えなくても、お子さんが回復し、「やってみたい」と思えたときに、動き出せる選択肢があります。それまでの間、情報を集めておくだけでも、気持ちは少し楽になります。焦らず、お子さんのペースを大切にしてください。

学校との関わり方:先生とのやり取りで疲れないために

不登校の期間中は、学校とのやり取りが保護者の方の負担になることがあります。連絡のたびに緊張する、先生の言葉に傷つく、何を伝えればいいか分からない。そんなときは、連絡の方法やタイミングを、先生と相談して決めておくと負担が減ります。たとえば、毎日ではなく週に1回、メールや連絡帳で近況を共有する、といった形です。

先生に伝えるときは、「今の様子」「困っていること」「希望」の3点を簡潔にまとめると、話が進みやすくなります。学校からのプリントや連絡事項は、すべてに対応しようとせず、必要なものだけを選んで対応して構いません。お子さんが学校の話題を負担に感じる場合は、保護者の方が間に入って、情報を取捨選択してあげてください。

先生との関係がうまくいかないと感じたときは、学年主任や管理職、スクールカウンセラー、教育委員会の相談窓口に相談する方法もあります。一人の先生の対応がすべてではありません。学校以外の相談先も併用しながら、無理のない形で関わっていきましょう。

保護者の方へ:あなたに伝えたいこと

ここまで読んでくださった保護者の方へ。お子さんのことで悩み、迷い、それでも毎日を乗り越えてこられたこと自体が、すでに大きな支えになっています。お子さんは、言葉にはしなくても、「見捨てられていない」「味方がいる」と感じているはずです。

しんどいときは、しんどいと言って大丈夫です。涙が出るときは、泣いて構いません。完璧な親である必要はなく、「今日も何とか一日を終えられた」だけで、十分です。気持ちが落ち着かない日があっても、それは回復の過程の一部です。

お子さんの未来を信じることと、今の苦しさを認めることは、両立できます。「大丈夫」と無理に思い込まなくても、「今は大変だけれど、一歩ずつ進んでいる」と考えてみてください。

NIJIN高等学院では、不登校を経験したお子さんと保護者の方向けに、オンラインでの学校説明会・個別相談を随時行っています。「まだ決めていない」「話を聞いてほしい」という段階でも、保護者の方だけでも参加できますので、お気軽にご相談ください。

親の気持ちが少し軽くなる、考え方のヒント

  • 「今は回復の時期」と捉える:何もしていないように見えても、心身が整う大切な時間です。
  • 「比べない」を意識する:他の子ではなく、昨日のお子さんと比べてみる。
  • 「選択肢は複数ある」と覚えておく:学校に戻る道だけが正解ではありません。
  • 「完璧を目指さない」:50点の日があっても、大丈夫と考える。
  • 「助けを求めるのは、強さ」と考える:頼れる人は、多いほうが安心です。

どのヒントも、すぐに実践できなくて構いません。気持ちが少し動いたときに、ふと思い出してみてください。

これからの進路について:環境を変えるという選択肢

お子さんの回復が進み、「何か始めてみたい」という気持ちが出てきたら、環境を変えるという選択肢も検討できます。通信制高校のように、自分のペースで学べる環境では、不登校を経験した生徒が、再び学ぶ意欲を取り戻していく例が数多くあります。

環境を変えることは、逃げではなく、「自分に合う場所を選び直す」ことです。合わない環境で無理を続けるより、合う環境で力を発揮するほうが、本人の自己肯定感も回復しやすいと考えられます。ただし、タイミングは本人の状態によって異なります。「今すぐ決めなければ」と焦らず、情報を集めながら、ふさわしい時期を待ってください。

進路や環境について、第三者に話を聴いてもらいたいときは、学校の先生、スクールカウンセラー、自治体の教育相談窓口、通信制高校やフリースクールの個別相談などを活用してみてください。話をするだけで、頭の中が整理されることがあります。

よくある質問

子どもが不登校になり、自分を責めてしまいます。どうすればいいですか?

不登校は、さまざまな要因が重なって起こるとされ、特定の誰かのせいではありません。自分を責める気持ちが強いときは、一人で抱えず、信頼できる人や相談窓口に話してみてください。

親が疲れ切ってしまったときは、どうすればいいですか?

まず、休むことを自分に許可してください。短時間でも一人になる時間を持ち、家族や友人、相談窓口に頼ることが大切です。つらさが続く場合は、医療機関や専門の相談窓口に相談しましょう。

子どもに何と声をかければいいですか?

原因を問い詰めるより、「話したくなったら聞くよ」「今は休んでいいよ」と、安心できる環境を示す声かけが基本だと考えられます。

学校の先生とは、どう関わればいいですか?

感情的にならず、事実と希望を整理して伝えると話が進めやすくなります。担任以外にも、養護教諭やスクールカウンセラー、学年主任など、相談できる相手を探してみましょう。

きょうだいへの影響が心配です。

きょうだいが我慢を重ねないよう、それぞれの気持ちを聴く時間を意識的に持つことが大切です。状況を年齢に応じて伝え、一人ひとりを大切にしていることを示しましょう。

子どもの将来が心配です。

不登校の経験があっても、高校進学や大学進学、就職など、さまざまな道があります。環境を変えて学び直す選択肢もあるため、焦らず情報を集めてみてください。

まとめ

  • 不登校の子を持つ親は、不安・焦り・疲れ・自責など、さまざまな気持ちを抱えます。それは自然な反応です。
  • 親自身が休み、頼り、気持ちを整理することが、お子さんを支える土台になります。
  • 一人で抱え込まず、学校・相談窓口・同じ立場の親とつながることが大切です。

しんどいときは、しんどいと言って大丈夫です。あなたが休めることが、お子さんの安心にもつながります。

あわせて読みたい

執筆者:ニジ高編集部 2026年10月8日更新

参考文献

  • 文部科学省「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」
  • こども家庭庁・文部科学省「24時間子供SOSダイヤル」
  • 厚生労働省「こころの健康相談統一ダイヤル」
  • 文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について」
明るい部屋で学習を終えて達成感のある高校生
オンラインで、青春する。

行事がしんどいのも、無理して合わせ続ける必要はありません。

全国どこからでも 1クラス8人の少人数制 転入・編入は随時受付

通信制高校サポート校 NIJIN高等学院(ニジ高)/出願費用は無料です。無理に勧めることはありません。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次