「通信制高校に行ったら、部活はあきらめるしかないの?」「好きな競技の大会には、もう出られない?」。学校選びの途中で、こんなふうに迷っている人は少なくありません。
先に結論を書くと、通信制高校にも部活はあります。通信制・定時制の生徒のための全国大会「全国高等学校定時制通信制体育大会」も、毎年夏に開かれています。ただし、部があるかどうかは学校やキャンパスごとに違い、大会に出られるかは本人ではなく在籍する学校が大会の団体に加盟しているかで決まります。この記事では、部活のかたち、大会の種類と参加の条件、在籍する学校によってできること・できないこと、学校の外で続ける道を順に整理します。
この記事は、全国高等学校体育連盟(全国高体連)定時制通信制部の開催基準要項・競技種目別参加資格規定・大会Q&A、全国高体連のインターハイ開催基準要項、日本高等学校野球連盟の大会参加者資格規程、全国高等学校定時制通信制軟式野球連盟の大会開催要項、文部科学省の通信制高等学校実態調査などを、2026年9月27日に実際に開いて確認した内容で書いています。公式で確認できなかったことは、確認できなかったと書いています。
毎日の登校や部活の練習についていくのが難しい場合や、もっと自分らしい高校生活を探している場合は、オンラインという選択肢もあります。NIJIN高等学院(ニジ高)は「オンラインで最高の青春を」を掲げる通信制高校サポート校で、全国の仲間とオンラインでつながり、企業や地域と関わるプロジェクトや、生徒が自分たちで企画する行事に挑戦できます。カメラやマイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められ、全国にNIJINアカデミー(ニジ高はその高等部)のリアルの教室があり、リアルでの通学もご検討いただけます。ニジ高は高校ではないため、卒業資格は提携する通信制高校で取り、その高校のスクーリングには参加が必要です。どんな学校なのかは、校長・星野達郎のYouTubeでも見られます。
結論:通信制高校の部活の早見
- 通信制高校にも部活はあります。ただし部がある・ない、どの競技があるかは、学校やキャンパスごとに違います。部活は法令上の義務ではなく、学校の判断で置かないこともできるからです。
- 通信制・定時制の生徒の全国大会があります。全国高等学校定時制通信制体育大会は、陸上競技・卓球・バスケットボール・サッカーなど10競技。軟式野球は別に全国高等学校定時制通信制軟式野球大会があります。
- 定通大会には年齢制限がありません。インターハイは生年月日の決まり(2026年度は2007年4月2日以降に生まれた人)がありますが、定通大会は「年齢制限はなし」と開催基準要項に書かれています。
- 大会に出られるかは「個人」ではなく「学校の加盟」で決まります。個人で高体連に登録して出ることはできず、学校として部をつくり、都道府県の高体連に加盟する必要があります。
- 学校が加盟していれば、通信制高校からインターハイや甲子園をめざす道もあります。ただしインターハイでは、全日制・定時制・通信制の生徒を混ぜたチームは認められていません。
- 学校に部が無くても、地域のクラブや競技団体、オンラインの活動で続ける道があります。総合型地域スポーツクラブは、創設準備中を含めて全国に3,541クラブ(2025年7月時点)あります。
- 部活とは違う形で仲間と活動したい人には、サークルや学園祭、企業とのコラボがあるオンライン中心のサポート校(ニジ高など)を比べる方法もあります。
通信制高校の部活は「学校ごと・キャンパスごと」。入る前に確かめないと分かりません
「通信制高校に部活はあるか」という問いに、ひとことで答えるのは難しいです。理由は2つあります。
1つ目は、部活はそもそも法令上の義務ではないことです。文部科学省の「部活動改革及び地域クラブ活動の推進等に関する総合的なガイドライン」(令和7年12月、2026年9月27日確認)には、令和6年12月に見直した学習指導要領解説の要点として、部活動は法令上の義務として行うものではないため学校の判断で実施しないこともあり、すべての生徒が一律に入らなければならないものでもない、と整理されています。高校の学習指導要領でも、部活動は生徒の自主的・自発的な参加で行われる「学校教育の一環」と位置づけられています。
2つ目は、通信制高校は、登校のしかたが学校やコースによって大きく違うことです。通信制高校とは、レポート(添削指導)・スクーリング(面接指導)・試験で単位を取る学校で、毎日の登校を前提にしていません。文部科学省の「令和7年度 通信制高等学校実態調査」で、コースごとの生徒数を見ると次のとおりです。
| コースの型 | 生徒数 | 割合 | 部活との関係(目安) |
|---|---|---|---|
| 週5日の通学 | 37,505人 | 12.5% | 放課後に部活を置きやすい |
| 週1〜4日の通学 | 76,218人 | 25.4% | 活動日は限られるが、登校日に合わせて活動できる |
| 集中スクーリング型 | 86,961人 | 28.9% | ふだん登校しないため、学校の部は置かれにくい |
| その他(月1〜2回・自由登校など) | 99,722人 | 33.2% | 学校ごとに大きく違う |
出典:文部科学省「令和7年度 通信制高等学校実態調査」(2025年5月1日時点。コースの合計300,406人で、正規の教育課程ではないコースを含む。週1〜4日は週4・週3・週2・週1の合計。2026年9月27日確認)。右の列は、この記事での整理です。
通学するコースの生徒は全体の4割弱で、残りは集中スクーリングや月数回の登校です。同じ学校でも、通学型のキャンパスには部があり、ネットや集中スクーリングのコースには無いということもあります。「その学校に部活があるか」ではなく、「自分が入るコース・キャンパスで、その部に入れるか」を聞くのがいちばん確かです。

通信制・定時制の生徒には「もう一つのインターハイ」、定通大会があります
通信制高校の部活にとって大きな目標になるのが、全国高等学校定時制通信制体育大会(定通大会)です。全国高体連の定時制通信制部は、自らのサイトで「もう一つのインターハイ」と紹介しています。
開催基準要項によると、目的は定時制・通信制の高校生に広くスポーツの機会を与え、生徒どうしの親睦を図ることです。主催は(公財)全国高等学校定時制通信制教育振興会・(公財)全国高等学校体育連盟・開催地の都道府県教育委員会・関係する競技団体で、文部科学省や厚生労働省が後援しています。開催の時期は、夏休み中の7月21日から8月31日までの間と決められています。
| 競技 | 団体戦の形 | 個人戦 |
|---|---|---|
| 陸上競技 | 都道府県対抗 | あり |
| 自転車 | 学校対抗 | あり |
| 卓球 | 学校対抗 | あり |
| ソフトテニス | 都道府県対抗 | あり |
| 柔道 | 都道府県対抗 | あり |
| 剣道 | 都道府県対抗 | あり |
| バドミントン | 都道府県対抗 | あり |
| バレーボール | 学校対抗 | - |
| バスケットボール | 学校対抗 | - |
| サッカー | 学校対抗 | - |
出典:全国高体連 定時制通信制部「全国高等学校定時制通信制体育大会」の開催基準要項 11(2026年9月27日確認)
学校対抗の競技はインターハイと同じく学校の代表として、都道府県対抗の競技は都道府県の代表として出ます。大会Q&Aの表では、ソフトテニス・柔道・剣道・バドミントンは、団体戦が都道府県対抗、個人戦が学校対抗と分けられ、陸上競技は都道府県対抗です。大会Q&Aには、陸上競技は学校ではなく都道府県の代表として出るため、県の予選で入賞しても代表に選ばれない場合があると書かれています。
令和8年度(2026年度)の大会日程表では、剣道は日本武道館、柔道は講道館、バスケットボールは東京体育館、サッカーは静岡市の草薙総合運動場などが会場でした。自転車競技は、2026年6月に中止が発表されています。年によって実施の状況が変わることがあるので、最新は定時制通信制部のサイトで確かめてください。
野球は、この10競技には入っていません。軟式野球は全国高等学校定時制通信制軟式野球大会が別にあり、2026年の第73回大会は8月11日に明治神宮野球場などで始まり、雨による日程の変更を経て、8月16日に決勝が行われました。主催は全国高等学校定時制通信制軟式野球連盟・(公財)全国高等学校定時制通信制教育振興会・東京都教育委員会・川崎市教育委員会で、出場は各都道府県・地区の代表など22校です。出られるのは、この連盟に加盟した学校の定時制・通信制課程の生徒で、全国大会への出場登録は4回(3年制の課程は3回)まで、高校卒業の資格を持つ人や一部の教科・科目の履修だけが目的の人は出られない、などの決まりがあります(全国高等学校定時制通信制軟式野球連盟「第73回大会開催要項」・大会結果のお知らせ、2026年9月27日確認)。
定通大会は年齢制限なし・同一競技3〜4回まで。インターハイとは参加の条件が違います
通信制高校には、中学を出てすぐの人だけでなく、転校してきた人や、一度高校を離れてから入り直した人もいます。そのため、定通大会の参加の条件は、インターハイと比べて広く作られています。2つの開催基準要項を並べます。
| 項目 | インターハイ | 定通大会 |
|---|---|---|
| 出られる生徒 | 学校教育法第1条の高校の生徒(休学・留学中を除く) | 学校教育法第1条の高校の生徒で、都道府県高体連の定時制通信制部に加盟している生徒(全日制課程の生徒は出られない) |
| 年齢 | 開催年度から19を引いた年の4月2日以降に生まれた人 | 年齢制限はなし |
| 出場できる回数 | 同一競技3回まで | 同一競技は3年制の課程で3回、4年制の課程で4回(学年の区分が無い課程は4回) |
| チームの組み方 | 全日制・定時制・通信制の生徒の混成は認めない | インターハイの基準に準じる。定時制と通信制の合同チームには特例の規約がある |
| ほかの大会との関係 | - | その年度のインターハイ(都道府県予選を含む)や、競技団体が開く高校生以上を対象とした全国大会に出た人・学校は出られない |
出典:全国高等学校体育連盟「全国高等学校総合体育大会開催基準要項」(掲載ページ:全国高体連「規程関係|インターハイ関係情報」) 12 大会参加資格/全国高体連 定時制通信制部「全国高等学校定時制通信制体育大会開催基準要項」 13 全国定通大会参加資格(2026年9月27日確認)
もう1つ大事なのが、出られない生徒の決まりです。定通大会の競技種目別参加資格規定では、聴講生、卒業を目的としない生徒、意図的な留年を繰り返して出場を続ける生徒、通信制課程に所属していて高校生としての教育活動が著しく損なわれている生徒などは参加を認めない、としています。大会Q&Aにも、全日制を卒業した人が4単位だけ取るために通信制に入った場合は出られない、という例が載っています。定通大会は、卒業をめざして学んでいる生徒のための大会だということです。
また、陸上競技は日本陸上競技連盟への登録、サッカーは日本サッカー協会へのチーム登録と個人登録など、競技ごとに競技団体への登録も条件になっています。
全日制から転校してきた人も出られます。大会Q&Aでは、2年生まで全日制でインターハイに2年連続で出ていた生徒が定時制に転学した例で「出場できます」と答えています。ただし、転校した年度に、すでにインターハイ(予選を含む)に出ていた場合は、その年度の定通大会には出られません(開催基準要項13の(5))。また、インターハイには、転校・転籍から6か月未満(水泳は1年)は同じ競技に出られない決まりがあります(一家転住などやむを得ない場合は、都道府県高体連会長の認可で例外あり)。転校と部活の関係は部活で高校を選ぶ前に知っておきたいことの記事で詳しく整理しています。
※2026年9月時点の情報です。最新は公式でご確認ください。

大会に出られるかは「個人」ではなく「学校の加盟」で決まります
「自分の学校に陸上部は無いけれど、個人で全国大会に出たい」。定時制通信制部の大会Q&Aの最初の質問が、まさにこれです。答えは「個人で登録しての大会参加はできません」。流れは次のとおりだと説明されています。
- 学校に、その競技の部をつくる
- 学校のある都道府県の高体連定時制通信制部の、その競技の専門部に学校として加盟する(加盟費がかかるので、顧問の先生と相談する)
- 県の予選会を勝ち抜き、代表になる。予選会が無い県では、学校長や県高体連の承認を得て代表になる
つまり、部をつくって加盟するのは学校です。本人の実力だけでは出られず、学校の側に部と顧問と加盟がそろっている必要があります。
広域通信制高校(いくつもの都道府県から生徒を受け入れる学校)には、もう1つ決まりがあります。開催基準要項では、広域通信制に在籍する生徒は、通っている連携校(学習センターなど)がある都道府県の高体連に加盟していること、連携校に所属しない遠くの地域の生徒は、本校のある都道府県の高体連に加盟していることが条件です。大会Q&Aでは、東京に本校がある通信制高校の、東京以外にある連携校に通う生徒は、本校の生徒として出ることはできず、連携校の選手として出る、と答えています。加盟の名前は、本校の名前のあとに連携校の名前や地域名を添える形です。
ここから分かるのは、同じ通信制高校でも、通うキャンパスや学習センターによって、大会に出られるかが変わるということです。入学前の説明会では、学校全体の実績ではなく「自分が通うキャンパスとして加盟しているか」を聞いてください。
なお、定時制・通信制の生徒は、学校が全日制の専門部に加盟すれば全日制の大会(インターハイの予選など)にも出られますが、加盟は部の単位です。大会Q&Aでは、1人だけ全日制の予選に出るために全日制の専門部に加盟すると、ほかの部員は定通大会の予選に出られなくなる、と注意しています。
通信制高校から甲子園・インターハイも、学校が加盟していれば道はあります
定通大会だけが目標ではありません。通信制高校でも、学校が全日制の大会の団体に加盟し、条件を満たせば、インターハイや甲子園をめざすことができます。
日本高等学校野球連盟の「令和8年度大会参加者資格規程」では、参加できる学校は都道府県の高校野球連盟に加盟した学校で、選手は、その学校の男子生徒で都道府県高野連に登録された部員のうち、校長が選手として適当と認めた、令和8年4月2日現在で満18歳以下の人です(中学卒業後1年以上高校に入らなかった人などは19歳以下でも可)。高校に在籍した年数は、あらゆる高校を通算して3年以下とされています(日本高等学校野球連盟「令和8年度大会参加者資格規程」第2条・第5条、2026年9月27日確認)。
実際に、広域通信制のクラーク記念国際高等学校は、2023年夏の全国高等学校野球選手権大会で前橋商業高校に7対1で勝ち、公式サイトで「通信制高校初」の甲子園での勝利と伝えています。同校の北海道・深川キャンパスのスポーツコース・硬式野球部は、公式サイトで「週5日の登校」と案内されていて、寮と野球場があります(クラーク記念国際高等学校「夏の甲子園」の記事・深川キャンパス スポーツコース・硬式野球部、2026年9月27日確認)。競技で上をめざしたい人は、まず週5日通う形のコースがあるか、その部がどのコースにあるかを確かめると、学校選びで迷いにくくなります。
文部科学省の実態調査でも、部活動のための寮がある通信制高校は11校(私立9校・株式会社立2校、公立は0校)で、403人の生徒が部活動のために寮で暮らしていました。寮がある部活動は、野球部が9校で最も多く、ゴルフ部・サッカー部が各3校、バレー部・バスケットボール部が各2校、テニス部・柔道部・サーフィン部・ボクシング部が各1校です(2025年5月1日時点)。
通信制高校は全国に323校ありますから、寮まで備えて競技に力を入れている学校は、ごく一部です。部活と大学進学の両立を考えている人は、部活 大学進学の記事もあわせて読んでみてください。

文化部の全国大会「総文祭」もあります。ただし通信制課程の扱いは学校に確かめます
部活は運動部だけではありません。演劇・合唱・吹奏楽などの音楽、美術、写真、放送、囲碁・将棋、かるた、新聞、文芸、自然科学などの文化部にも、全国の発表の場があります。
それが全国高等学校総合文化祭(総文祭)です。文化庁の資料によると、都道府県の代表の高校生による芸術文化活動の発表会で、主催は文化庁・(公社)全国高等学校文化連盟・開催地の都道府県や教育委員会などです。開催部門には、演劇、合唱、吹奏楽、器楽・管弦楽、日本音楽、郷土芸能、美術・工芸、書道、写真、放送、囲碁、将棋、弁論、小倉百人一首かるた、新聞、文芸、自然科学などが挙げられています。2026年の第50回は秋田県で7月26日〜8月1日に開かれました(文化庁「全国高等学校総合文化祭開催実績及び予定」、2026年9月27日確認)。
ただ、通信制課程の生徒が総文祭の予選や選考にどう参加できるかは、今回公式の資料では確認できませんでした。文化部で発表の場をめざしたい人は、入学前に「この部は都道府県の高校文化連盟の大会や発表会に出ているか」を学校に聞いてください。
文化部の活動は、画面越しでも続けやすいものが多いのが特徴です。演奏の動画を出し合う、作品を見せ合う、オンラインで対局する、といった形です。たとえばN高等学校の公式サイトでは、「ネット部活」として、主にインターネットの仕組みを生かしたオンラインでの活動が紹介されています。美術部・音楽部・プログラミング部・eスポーツ部・囲碁部・将棋部・クイズ研究会などがあり、イベントなどリアルの場で活動することもある、と書かれています(N高等学校・S高等学校・R高等学校「ネット部活」、2026年9月27日確認)。
在籍する学校の型で、できる部活は大きく変わります
ここまでの決まりを、学校の型ごとにまとめます。どの型が正解ということはありません。「部活で何をしたいか」によって、合う型が変わります。
| 学校の型 | しやすいこと | しにくいこと | 入る前に聞くこと |
|---|---|---|---|
| 週5日通う通信制(通学型のキャンパス) | 放課後の練習、インターハイ・甲子園・定通大会をめざす部 | 練習と学習の時間の両立。通学の負担 | 部が高体連・高野連に加盟しているか。練習日と休養日 |
| 週1〜数日通う通信制 | 登校日に合わせた部活やサークル。定通大会をめざす部がある学校も | 毎日の練習。団体競技の人数集め | 自分のキャンパスに部があるか。キャンパスとして加盟しているか |
| 集中スクーリング・ネット中心の通信制 | オンラインの部活や同好会。自分の時間での練習 | 学校の部として大会に出ること | オンラインの部の有無。リアルで集まる機会 |
| 通信制高校+サポート校 | サポート校のサークルや行事に参加する | サポート校の名前で高体連の大会に出ること | 大会に出るときの在籍校の加盟状況。サポート校の活動の中身 |
通信制サポート校は、通信制高校の学習や生活を支える民間の教育施設で、高校そのものではありません。定通大会もインターハイも、出られるのは学校教育法第1条の高校の生徒です。サポート校に通う場合も、大会に出るときの名前や加盟は、在籍する通信制高校が単位になります。
行事や友達づくりを含めた学校生活全体のことは、通信制高校 青春の記事で、体育祭や修学旅行などは通信制高校 行事の記事でまとめています。

学校の外でも続けられます。地域のクラブ・競技団体・オンラインの活動という道
学校に希望の部が無くても、好きなことを続ける道は学校の外にもあります。
地域のスポーツクラブで続ける
国は、地域の人が年齢を問わず参加できる「総合型地域スポーツクラブ」を育ててきました。スポーツ庁の「令和7年度総合型地域スポーツクラブ育成状況調査」では、2025年7月1日時点で、創設済みが3,419クラブ、創設準備中が122クラブ、合わせて3,541クラブあり、全国の市区町村の79.1%に、創設済みか準備中のクラブがあります(スポーツ庁「令和7年度総合型地域スポーツクラブ育成状況調査」、2026年9月27日確認)。種目や対象年齢はクラブごとに違うので、住んでいる市区町村のクラブを調べてみてください。
競技のクラブチームで続ける
サッカーやバスケットボールなど、競技団体に登録したクラブチームで活動する高校生もいます。通信制高校は時間の融通がききやすいので、クラブの練習時間に合わせて学習の予定を組みやすいのは利点です。ただし、定通大会やインターハイのような学校の大会は、学校の部として加盟して出る仕組みです。クラブチームで出られるのは、競技団体などが開くクラブの大会だと考えてください。
オンラインで活動する
音楽・美術・プログラミング・eスポーツ・ボードゲームなどは、オンラインで仲間と続けやすい活動です。学校のオンラインの部や同好会のほか、サポート校のサークルに参加する形もあります。
中学の部活の地域展開とのつながり
中学校の部活は、地域クラブへ移る動きが進んでいます。文部科学省のガイドラインは、公立中学校を主な対象としつつ、高校でも内容を参考に取り組みを進めることが望ましいとしています。中学で地域クラブに所属していた人は、高校でもそのクラブで続けられるかを、クラブの側にも聞いておくと安心です。
よくある誤解は「通信制に部活はない」「入れば大会に出られる」。どちらも半分だけ正しい
通信制高校の部活は、よく聞く話と実際の決まりがずれやすいところです。並べて確かめます。
| よくある思い込み | 実際のところ |
|---|---|
| 通信制高校には部活がない | 部活がある学校はある。部活のための寮がある学校も11校ある。ただし学校・キャンパス・コースで違う |
| 通信制高校に入れば、定通大会に出られる | 学校として部をつくり、都道府県の高体連に加盟し、予選を勝ち抜く必要がある。個人では出られない |
| 通信制高校からは甲子園やインターハイには出られない | 学校が加盟し、条件を満たせば出られる。2023年に甲子園で勝った通信制高校もある |
| 年齢が上だと、高校の大会には出られない | インターハイや高校野球には年齢の上限があるが、定通大会は年齢制限なし |
| サポート校のサークルで大会に出られる | 高体連の大会に出られるのは高校の生徒。出るときは在籍する通信制高校の加盟が単位になる |
いちばん気をつけたいのは、パンフレットの「部活動実績」が、自分の通うキャンパスやコースのものとは限らないことです。実績のある部がどのキャンパスにあり、どのコースの生徒が入れるのかを、1つずつ確かめてください。
選択肢の1つとしてのニジ高(正直な注意点)
NIJIN高等学院(ニジ高)は、オンライン中心の通信制高校サポート校です。全国どこからでも、海外からも学べます。担任制で、授業のアーカイブ視聴や中学内容の学び直しにも対応しています。カメラやマイクをオフにして、チャットだけで参加するところから始められます。
ニジ高には、生徒会・サークル・学園祭・企業とのコラボがあり、メタバースの校舎で担任や同級生と集まる時間もあります。公式サイトでは、生徒が参加する側ではなく企画・運営する側としてスポーツ大会を立ち上げようとしている例が、「種目も、集める人も、場所も、自分たちで決める」という言葉で紹介されています。学校理念は「Be HAPPY, Do HAPPY」で、「孤独を、青春に」「退屈を、わくわくに」を掲げています。公式サイトでは、提携する企業・自治体は100以上と紹介されています。
また、ニジ高は全日制・通信制のどちらの高校に在籍していても組み合わせて通えます。途中からの入学(転入・編入)もでき、出願費用は無料です。
そのうえで、正直にお伝えしておくべき点があります。
- ニジ高は高校ではありません。高校卒業の資格は、提携する通信制高校に在籍して取ります
- ニジ高の中でのスクーリングはありません。提携する通信制高校のスクーリングへの参加が必要です(地元の会場で受けられる場合もあります)。スクーリングの形や日程は、個別相談会で詳しくご案内しています
- 費用は、提携する通信制高校の分とニジ高の分の両方がかかります。就学支援金が使えるのは通信制高校の授業料で、ニジ高の費用には使えません。ニジ高の費用は学費のご案内をご覧ください
- 高体連などの大会に出られるかは、在籍する通信制高校の加盟状況などで決まります。競技で公式戦をめざす人は、入学前に個別相談会で確かめてください
「部活で全国大会をめざしたい」人には、通学型で部が加盟している学校のほうが合うことがあります。一方で、「仲間と何かをつくる経験をしたい」「学校の外のクラブで競技を続けながら、学習は自分のペースで進めたい」という人には、選択肢の1つとして比べてみてください。よくある疑問はよくある質問にもまとめています。
迷ったときの進め方(3ステップ)
ステップ1:「部活で何をしたいか」を1つに絞る
全国大会をめざしたいのか、仲間と楽しく続けたいのか、好きなことを表現する場がほしいのか。目的によって、合う学校の型も、確かめることも変わります。保護者の方は、結論を急がずに聞き役に回ってください。
ステップ2:学校には「自分のキャンパスとコース」で聞く
説明会や個別相談では、次の4つを聞くと、部活の実態が見えてきます。
- 自分が入るキャンパス・コースに、その部があるか。活動は週何回・何時からか
- その部は、都道府県の高体連(定時制通信制部か全日制の専門部か)や高野連に加盟しているか
- 最近、どの大会に出ているか。部員は何人いるか
- 練習の日と、スクーリングやレポートの予定が重なったときはどうなるか
ステップ3:学校の中と外の両方で、続け方を1つずつ用意する
学校の部に加えて、地域のクラブや競技団体のチーム、オンラインの活動も1つ調べておきます。けがや気持ちの変化で部を離れることになっても、活動の場所を変えて続けられると、学校選びそのものに追い詰められずに済みます。部活以外も含めて学校を比べる項目は、通信制高校の選び方のページで整理しています。


部活とは違う形で、仲間と青春をつくる場所もあります
ニジ高は「オンラインで最高の青春を」を掲げる通信制高校サポート校です。サークルや学園祭など生徒が自分たちで企画する活動があり、カメラオフ・チャット参加から始められます。高校ではないため、卒業資格は提携する通信制高校で取り、そのスクーリングへの参加が必要です。体験説明会で様子を見てみませんか。
よくある質問
Q. 通信制高校の部活は、どのくらいの頻度で活動していますか?
A. 学校とコースによって大きく違います。週5日通うコースでは放課後に練習する部もあれば、週1〜数日の登校日に合わせて活動する部、オンラインで活動する部もあります。全国をまとめた数字は今回確認できなかったので、入りたいキャンパスで「週何回・何時から」を直接確かめてください。
Q. 定通大会には、どうすれば出られますか?
A. 個人では出られません。在籍する学校にその競技の部があり、学校として都道府県の高体連定時制通信制部に加盟し、県の予選会を勝ち抜いて代表になる必要があります。陸上競技と、ソフトテニス・柔道・剣道・バドミントンの団体戦は都道府県の代表として出るため、予選で入賞しても代表に選ばれないことがあります。競技団体への登録が条件の競技もあります。
Q. 20歳を過ぎていても、高校の大会に出られますか?
A. 定通大会は開催基準要項で「年齢制限はなし」とされています。ただし出場できる回数は、同一競技で3年制の課程は3回、4年制の課程は4回までです。インターハイや高校野球には生年月日の決まりがあるので、年齢によっては出られません。
Q. 全日制で部活をしていましたが、通信制に転校しても続けられますか?
A. 転校先に部があり、加盟していれば続けられます。定通大会の大会Q&Aでは、全日制でインターハイに出ていた生徒が転学した例でも「出場できます」と答えています。ただし、転校した年度にすでにインターハイ(予選を含む)に出ていた場合、その年度の定通大会には出られません。また、インターハイは転校から6か月未満(水泳は1年)、高校野球は転入から1年は原則として出られない決まりがあります(高校野球は、前の学校で野球部の活動実績が一度も無い人などは例外)。
Q. サポート校に通う場合、部活はどうなりますか?
A. サポート校は高校ではないので、高体連などの大会に出るときは、在籍する通信制高校の部として出る形になります。サポート校のサークルや行事は、大会とは別に仲間と活動する場です。大会をめざすなら、在籍する通信制高校の加盟状況を入学前に確かめてください。
好きなことを続ける場所は、学校の中だけにあるわけではありません
通信制高校を考え始めると、「部活も青春も手放すことになるのでは」と不安になるかもしれません。けれど実際には、通信制・定時制の生徒のための全国大会があり、年齢を問わず挑戦できる仕組みがあります。学校に部が無くても、地域のクラブやオンラインの活動で続けている人もいます。
大切なのは、「その学校に部活があるか」だけで決めずに、「自分はどこで、誰と、何を続けたいのか」から考えることです。答えが1つに決まらなくても大丈夫です。学校の中と外の両方に目を向けて、少しずつ選べる道を増やしていきましょう。
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