高校を辞めてしまったけれど、心のどこかで「もう一度、高校で学び直したい」と思っている。勢いで中退してしまった人も、体調や人間関係で続けられなかった人もいると思います。この記事は、そう考え始めたあなたと保護者の方に向けて書いています。
先に結論を書くと、高校を中退したあとでも、もう一度高校に入ることはできます。法令の言葉では「再入学」ではなく、多くの場合「編入学」です。前の高校で取った単位や在籍した期間を生かせるかどうかは、入る学校の種類と、その学校の校長の判断で決まります。高校に入り直さずに、高卒認定試験や高等専修学校で次へ進む道もあります。
この記事は、学校教育法と同施行規則・単位制高等学校教育規程の条文(e-Gov)、文部科学省の「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」(令和6年度)、通信制高等学校実態調査、高卒認定試験の実施結果、就学支援金と学び直し支援の資料、東京都教育委員会の転学・編入学の案内を実際に開いて確認した内容でできています。公式で確認できなかったことは、確認できなかったと書いています。
前の学校に戻るのが難しい場合や、自分らしい高校生活をもう一度探したい場合は、オンラインという選択肢もあります。NIJIN高等学院(ニジ高)は「オンラインで最高の青春を」を掲げる通信制高校サポート校で、全国の仲間とオンラインでつながり、企業や地域と関わるプロジェクトや、生徒が自分たちで企画する行事に挑戦できます。カメラやマイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められ、全国にNIJINアカデミー(ニジ高はその高等部)のリアルの教室があり、リアルでの通学もご検討いただけます。ニジ高は高校ではないため、卒業資格は提携する通信制高校で取り、その高校のスクーリングには参加が必要です。どんな学校なのかは、校長・星野達郎のYouTubeでも見られます。
結論:高校中退からの再入学と学び直しの選択肢の早見
- 中退しても、高校にはもう一度入れます。1年以上の課程を修了してから一度退学し、入り直すことは、東京都教育委員会の説明でも「編入学」にあたります。「再入学」という言葉は、学校教育法と同施行規則には出てきません。
- 入り直す先は全日制・定時制・通信制の3つの課程と、元の高校に戻る道があります。単位制の課程では、前の高校で取った単位を、校長の判断で卒業に必要な単位数に加えられることがあります(単位制高等学校教育規程第7条)。
- 公立の全日制・定時制は、編入学の募集の時期が限られます。東京都立の場合、一度退学した人の編入学の募集は年3回のうち第一学期の募集だけです。通信制高校(単位制)は、学期の区切りごとに入学させることができる仕組みです。
- 高校に入り直さない道として、高卒認定試験(年2回・16歳以上)と高等専修学校があります。ただし、どちらも最終学歴は「高校卒業」になりません。
- 令和6年度に高校を中途退学した人は44,571人(1.4%)。理由でいちばん多いのは「進路変更」の41.5%です(文部科学省)。
- 入り直した高校でも就学支援金は受けられます。前の高校との在学月数の合計で期間を使い切ったら、学び直し支援金を最長12か月(定時制・通信制は最長24か月)受けられる仕組みがあります。
- 家から少しずつ学び直したい場合は、オンライン中心のサポート校(NIJIN高等学院など)と通信制高校を組み合わせる方法もあります。
「高校を中退したら再入学できる?」への答えは「できる」。ただし、何を引き継げるかは学校が決めます
「高校 再入学」と検索する人がいちばん知りたいのは、「一度辞めた人を、高校はもう一度受け入れてくれるのか」だと思います。答えは、受け入れる仕組みが法令にも、各地の教育委員会の制度にも用意されています。
東京都教育委員会は、編入学を「種類の異なる学校からの入学や、外国からの帰国者などが、第1学年当初の入学時以外の時期に高校に入学すること」と説明し、そこに高校で1年以上の課程を修了してから一度退学し、改めて入学を希望する人も含めています。つまり、中退した人の入り直しは、特別な例外ではなく、ふつうの手続きの1つです。
一方で、次の3つは学校ごとに答えが違います。ここを知らないまま出願すると、「思っていたより卒業が遅くなった」ということが起こります。
- 何年生として入れるか(1年生からやり直しか、2年生以上か)
- 前の高校で取った単位を、何単位まで卒業の単位に数えてくれるか
- 前の高校に在籍した期間を、卒業に必要な在籍期間に数えてくれるか
この3つの答えを決めるのは、入る高校の校長です。だから、この記事では「どの道なら、この3つがどう扱われやすいか」を、条文と公的な資料から順に整理します。まだ高校に在籍している人は、辞める前に転校(転入学)できないかを先に確かめてください。在籍したまま移るほうが、単位と期間を引き継ぎやすいからです。転校の条件と手順は高校 転入の記事にまとめています。

高校中退は年に4万4,571人。いちばん多い理由は「進路変更」で、辞めたあとに次の学校を選ぶ人は少なくありません
文部科学省の令和6年度の調査で、高校の中途退学者は44,571人、在籍者に占める割合は1.4%でした(前年度は46,238人・1.5%)。理由は、中途退学者1人につき主な理由を1つ選ぶ形で集計されています。
| 中途退学の主な理由 | 人数 | 割合 |
|---|---|---|
| 進路変更 | 18,505人 | 41.5% |
| 学校生活・学業不適応 | 15,618人 | 35.0% |
| 学業不振 | 2,814人 | 6.3% |
| 病気・けが・死亡 | 1,799人 | 4.0% |
| 問題行動等 | 1,506人 | 3.4% |
| 家庭の事情 | 1,306人 | 2.9% |
| 経済的理由 | 549人 | 1.2% |
| その他 | 2,474人 | 5.6% |
出典:文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」(高等学校における中途退学の状況。2026年9月確認)
同じ調査では、高校の不登校生徒67,782人のうち、中途退学に至った人が10,566人(15.6%)いました。学校に行けない時期が続いて辞めた人も、別の進路を選ぶために辞めた人も、同じ「中退」の数に入っています。
数字から分かるのは、中退が「珍しいこと」ではないということです。そして、理由によって向いている入り直し方が違います。たとえば「学校生活・学業不適応」で辞めた人が、同じ形の全日制にもう一度入ると、同じところでつまずく心配があります。反対に「進路変更」で辞めた人は、次にやりたいことに合う学校を選び直す、という考え方ができます。中退したあとの就職や暮らしの見通しは、高校中退するとどうなるの記事で整理しています。

入り直しのルールは、4つの条文でほぼ決まっています
中退した人が高校に入り直すときに関係する条文を、e-Govで1つずつ確かめました。高校には、学年ごとに進級する「学年制」と、学年の区切りがない「単位制」があり、適用される条文が少し違います。
| 条文 | 書かれていること | 入り直す人への意味 |
|---|---|---|
| 学校教育法施行規則 第91条 | 第1学年の途中または第2学年以上に入学を許可される者は、相当年齢に達し、その学年の生徒と同等以上の学力があると認められた者 | 学年制の高校でも、学力が認められれば2年生以上に入れる |
| 単位制高等学校教育規程 第4条 | 編入学は、相当年齢・相当の学力がある者について、相当の期間を在学すべき期間として許可できる | 卒業までにあと何年在籍するかを、学校が決めて許可する |
| 単位制高等学校教育規程 第7条 | 過去に在学した高校で修得した単位を、卒業に必要な単位数に加えることができる | 単位制の課程では、前の高校の単位を卒業に必要な単位数に数えてもらえることがある |
| 学校教育法施行規則 第96条 | 全課程の修了は74単位以上を修得した者について認める | どの課程でも、卒業には合計74単位以上が必要 |
出典:学校教育法施行規則/単位制高等学校教育規程(e-Gov。2026年9月確認)
ここで大事なのは、どの条文も「できる」「許可することができる」という書き方だという点です。前の単位や在籍期間を数えるかどうかは学校に任されていて、「中退した人は何単位まで引き継げる」という全国一律の数字はありません。
転入学と編入学の違いは、「在籍期間」の書き方に出ます
単位制高等学校教育規程は、在籍したまま移る「転入学」について、第5条で「修得した単位及び在学した期間に応じて」許可すると書いています。一方、退学してから入る「編入学」の第4条には、「在学した期間」という言葉がなく、「相当の期間を在学すべき期間として」許可するとだけ書かれています。
つまり、辞めてから入り直す場合は、前の在籍期間をどう数えるかを学校が個別に決めます。卒業までの年数が学校によって変わりやすいのはこのためです。転入学と編入学の違いは、転入学と編入学の違いの記事で詳しく書いています。
もう1つ、在籍期間の条件があります。学校教育法第56条で、高校の修業年限は全日制が3年、定時制・通信制が3年以上です。通信制高校の卒業には、74単位以上の修得と特別活動30単位時間以上に加えて、3年以上の在籍が必要です。前の高校の在籍期間を数えてもらえれば、入り直した学校での在籍が3年より短くても卒業できることがあります。
なお、高校に入学できる人を定めた学校教育法第57条は、中学校を卒業した人などとしていて、年齢の上限は書かれていません。何歳まで受け入れるかは、学校の募集要項で確かめてください。
入り直す道は6つ。「高校卒業」になるかと、前の単位を生かせるかで分かれます
ここからが本題です。高校を中退した人の学び直しの選択肢を、制度の違いで並べました。
| 選択肢 | 最終学歴 | 前の高校の単位 | 入れる時期の目安 |
|---|---|---|---|
| 元の高校に戻る | 高校卒業 | 同じ学校なので照合しやすい | 学校・教育委員会ごと(東京都は第一学期の募集) |
| 全日制に編入学 | 高校卒業 | 校長の判断で認められることがある | 公立は都道府県の募集による(東京都は年1回)。私立は学校ごと |
| 定時制に編入学 | 高校卒業 | 校長の判断で認められることがある | 公立は教育委員会の募集による |
| 通信制に編入学 | 高校卒業 | 単位制なら第7条で加えられることがある | 単位制なら学期の区切りごとに入学できる仕組み |
| 高卒認定試験 | 変わらない(高校中退のまま) | 高校で取った単位で試験科目を免除できることがある | 年2回(8月・11月) |
| 高等専修学校 | 高等専修学校の修了(高校卒業ではない) | 学校ごと | 学校ごと |
※表は法令と公的資料から見た一般的な目安です。高等専修学校の入学時期と単位の扱いは、公式の横断的な資料では確認できなかったため「学校ごと」としています。
選び方の軸は2つです。1つ目は「最終学歴を高校卒業にしたいか」。そうなら、上の4つのどれかで高校に入り直します。2つ目は「毎日通う形に戻れそうか」。辞めた理由が通うこと自体のつらさだったなら、全日制よりも、定時制や通信制のほうが生活に合わせやすいかもしれません。3つの課程の違いは、全日制・定時制・通信制の違いの記事で比べています。

全日制・定時制に入り直すなら、公立は編入学の募集が年1回の地域があります。元の高校に戻る道も残っています
公立高校の編入学は、都道府県の教育委員会が募集の時期と条件を決めます。ここでは、募集の仕組みを公表している東京都の例を紹介します。ほかの道府県は仕組みが違うので、住んでいる地域の教育委員会のページで確かめてください。
東京都立の場合:編入学の募集は第一学期だけ
- 都立高校の転学・編入学の募集は、学期ごとに年3回あります。
- そのうち、一度退学した人の編入学の募集は第一学期の募集に限られます(募集状況の発表は2月中旬、検査は3月中旬)。第二学期・第三学期の募集は、原則として転学(在籍したまま移る人)だけです(海外からの帰国生徒などには別の扱いがあります)。
- 令和8年度第一学期の募集では、編入学の資格の1つが「高等学校等において第一学年相当以上の単位数を修得した後、退学した者」で、対象は第2学年以上でした。
- 出願の前に、志願先の都立高校で前の学校の単位と、その学校の教育課程を照らし合わせ、入ったあとに卒業に必要な単位を取れるかを確認します。
出典:東京都教育委員会「都立高等学校の転学・編入学について」/同「令和8年度第一学期都立高等学校転学・編入学募集について」(2026年9月確認)
1年生の途中で辞めて、1年分の単位を取っていない場合は、上の編入学の資格には当てはまりません。その場合にどの入試を受けることになるかは、志願先の学校か教育委員会に確かめてください(この場合の扱いは、東京都を含めて、今回の公式資料では確認できませんでした)。
元の高校に戻る道:東京都では「2年以内程度」なら学力検査なしで選考できる規定があります
「前に通っていた高校に戻れるのか」という疑問もよく聞きます。東京都の令和8年度の募集案内には、都立高校を中途退学した人が、中途退学した年度の4月を基準として2年以内程度の間に、退学前の高校の同じ課程に編入学を希望する場合、校長は学力検査をせずに作文と面接で選考できるという規定がありました。
元の学校に戻れば、単位の照合がしやすく、知っている先生もいます。ただし、辞めた理由がその学校の人間関係や通い方にあったなら、戻ることで同じ負担を背負い直すことにもなります。戻れるかどうかと、戻りたいかどうかは、分けて考えてください。私立高校の場合、戻れるかどうかは学校ごとの判断で、公式で横断的に確認できる資料はありませんでした。
定時制も、修業年限3年以上の高校の課程です
定時制の課程は、学校教育法第53条で高校に置かれる課程の1つで、修業年限は3年以上です(第56条)。卒業すれば全日制と同じ高校卒業です。東京都の令和8年度第一学期の募集では、定時制も募集の対象に含まれていました。授業の時間帯は学校ごとに違うので、アルバイトや仕事と両立したい人は、候補の学校の時間割を確かめてください。
通信制高校は、学期の区切りで入れて、前の在籍期間を合わせて3年で卒業できることもあります
中退した人の入り直し先として、通信制高校が選ばれやすいのには制度上の理由があります。
- 入学の時期:単位制高等学校教育規程第3条で、単位制の課程は「学期の区分に従い」入学させ、卒業させることができます。年度の途中でも学期の区切りで入れる仕組みです。実際の受付時期は、学校の募集要項で確かめてください。
- 前の単位:同規程第7条で、過去に在学した高校の単位を、卒業に必要な単位数に加えることができます。
- 在籍期間:卒業には3年以上の在籍が必要ですが、前の高校の期間を数えてもらえれば、入り直してからの期間はその分短くなります。
文部科学省の「令和7年度 通信制高等学校実態調査」では、令和6年度の通信制高校の卒業生90,872人(2022年度以降に開校した73校を除く)のうち、その学校での在籍が1年未満だった人が5,853人(6.4%)、1〜3年未満が38,209人(42.0%)でした。3年以上の在籍が卒業の条件なので、3年未満で卒業した人は、ほかの高校に在籍した期間を合わせて数えたことになります。途中から入って卒業する人が、通信制ではふつうにいるということです。
出典:文部科学省「令和7年度 通信制高等学校実態調査」(2026年9月確認)
入学のときの選考は学校ごとです。同じ調査で、323校の選抜方法(複数回答)は面接296校・調査書などの書類230校・作文や小論文154校・学力検査91校でした。面接がある学校に備えて、辞めた理由を詳しく話すよりも、「これからどう学びたいか」を短く話せるようにしておくと安心です。
通信制高校の卒業に必要な単位の中身は通信制高校 卒業 単位数の記事、学校の比べ方は通信制高校 選び方のページにまとめています。

高校に入り直さない道は2つ。高卒認定は受験資格、高等専修学校は職業の力が得られます
高卒認定試験:前の高校の単位で科目を減らせる。ただし学歴は変わりません
高卒認定試験(高認)は、高校を卒業した人と同等以上の学力があるかを認定する試験です。合格すると大学・短大・専門学校の受験資格が得られます(大学・短大は学校教育法施行規則第150条第5号、専門学校は同第183条)。
- 令和8年度は年2回で、第1回の試験は8月6日・7日、第2回は11月7日・8日です(第2回の出願は9月11日で終わっています)。受験する年度の終わりまでに満16歳以上になる人が受けられます。
- 合格に必要なのは9〜10科目で、受験料は最大8,500円です。
- 高校で取った単位で、試験科目の免除を受けられることがあります(免除の要件は科目ごとに決まっています)。免除の申請には、在籍していた高校で作る「単位修得証明書」が必要です。ただし、全部の科目を免除にはできず、最低1科目は受験して合格する必要があります。
- 文部科学省のQ&Aでは、高認に合格しても最終学歴は高校卒業にはなりません。
令和8年度第1回の結果では、受験者8,090人のうち3,806人が全科目に合格しました。合格者を最終学歴別に見ると、高校中退の人が2,007人(52.7%)で、いちばん多いグループです。中退した人にとって、高認は身近な学び直しの手段になっています。なお、18歳未満で合格した場合、合格者となるのは18歳の誕生日の翌日からです。
出典:文部科学省「高等学校卒業程度認定試験」/同「免除要件」/同「令和8年度第1回高等学校卒業程度認定試験実施結果」(2026年9月確認)
高認と通信制高校は、どちらか1つを選ぶものでもありません。学校教育法施行規則第100条は、高認で合格点を取った科目を、入学する前に合格したものも含めて、在学する高校の単位として認めることができると定めています。どちらを主にするかの決め方は、高卒認定 通信制高校 どっちの記事で状況別に整理しています。
高等専修学校:職業の学びが中心。指定を受けた学科なら大学の受験資格も
高等専修学校は、学校教育法第125条・第126条に定められた専修学校の高等課程で、中学校を卒業した人などを対象に、職業や実際の生活に必要な力を育てる学校です。文部科学省は、昭和51年に作られた制度で、実践的な職業教育を行う学校だと説明しています。
- 高等専修学校は学校教育法第1条の「高等学校」とは別の学校で、修了しても「高校卒業」にはなりません。
- ただし、修業年限が3年以上などの基準を満たし、文部科学大臣が指定した学科を修了すると、大学の受験資格が得られます(学校教育法施行規則第150条第3号)。
- 定時制・通信制の高校に在学しながら、都道府県教育委員会が指定した技能教育の施設で学ぶと、その学習を高校の教科の一部の履修とみなせる「技能連携」の制度もあります(学校教育法第55条)。
出典:文部科学省「高等専修学校とは」/同「高等専修学校から大学へ」/学校教育法(e-Gov。2026年9月確認)
高校中退の人が高等専修学校に入るときに、前の高校の単位や在籍期間がどう扱われるかは、公式の横断的な資料では確認できませんでした。やりたい仕事がはっきりしている人は、候補の学校に直接聞いてみてください。
入り直すお金は、就学支援金を前の高校と通算。使い切ったら「学び直し支援金」が続きます
「一度辞めたら、国の支援はもう使えないのでは」という心配はよく聞きます。制度の要点は次のとおりです。
| 制度 | 期間 | 要点 |
|---|---|---|
| 高等学校等就学支援金 | 原則36か月(定時制・通信制は48か月) | 前の高校に在学した月数と合わせて数える。2026年度から所得制限なし。私立の通信制は年337,200円が上限 |
| 学び直し支援金(高校等で学び直す者に対する修学支援) | 就学支援金の期間のあと、卒業まで最長12か月(定時制・通信制は最長24か月) | 在学期間が通算36か月を超えた人が対象。実施は都道府県。就学支援金の新制度の対象者は所得制限なし・年337,200円が上限 |
出典:文部科学省「高等学校等就学支援金制度に関するQ&A」/同「高校等で学び直す者に対する修学支援」(令和8年度)/同「高校生等への修学支援」(2026年9月確認)
数え方の例が、文部科学省のQ&Aに載っています。全日制に20か月在学してから通信制に移った場合、通信制で受けられるのは22か月分です(48か月-20か月×4/3の端数を切り捨て)。定時制・通信制の月は4分の3として数えるためです。なお、高校をすでに卒業した人は対象になりません。
学び直し支援金の申請先や、自分の場合に何か月分残るかの計算は、学び直し支援金の記事で詳しく説明しています。授業料のほかにかかるお金の見積もり方は、通信制高校 学費の記事が参考になります。
※2026年9月時点の情報です。最新は文部科学省・都道府県教育委員会・各学校の公式ページでご確認ください。
つまずきやすいのは「書類」と「辞めた時期」。出願の前に、この2つを確かめておきます
入り直しの相談でよく出てくる落とし穴を、制度から見た理由と一緒にまとめます。
| よくある思い込み | 実際のところ | 先にやること |
|---|---|---|
| 前の単位は全部引き継げる | 単位を加えるかは校長の判断(「できる」規定) | 候補の学校で単位の照合をしてもらう |
| 単位の証明はいつでも出してもらえる | 文部科学省は、古い時期の単位は保存年限の経過で証明書を出せない場合があると注意している | 早めに前の高校へ単位修得証明書を頼む |
| 1年生の途中で辞めても2年生に入れる | 東京都の編入学の資格の1つは「第一学年相当以上の単位数を修得した後、退学した者」 | 単位がない場合の入試の扱いを確かめる |
| 支援金は一度使ったらもう出ない | 在学月数の合計で数える。切れたら学び直し支援金がある | 前の高校に在籍した月数を書き出す |
もう1つ、気持ちの面の落とし穴があります。「早く取り戻さなければ」と焦って、辞めた理由を見ないまま次の学校を決めてしまうことです。上の中途退学の理由の表のように、辞めた理由は人によって違います。次の学校は、辞めた理由から逆算して選ぶと、同じところでつまずく心配を減らせます。通うこと自体がつらかったなら通学日数の少ない形、勉強についていけなかったなら中学の内容から学び直せる形、というように考えてみてください。
選択肢の1つとしてのニジ高(正直な注意点)
ここまで読んで、「高校卒業はしたい。でも、毎日通う形にはまだ戻れそうにない」と感じた方もいると思います。
NIJIN高等学院(ニジ高)は、オンライン中心の通信制高校サポート校です。全国どこからでも自宅から参加でき、担任制です。カメラやマイクをオフにして、チャットだけで参加するところから始められます。生活リズムに波があっても学べるように作られていて、中学の内容からの学び直しや、授業のアーカイブ視聴にも対応しています。途中からの入学(転入・編入)もでき、出願費用は無料です。不登校の生徒を650名以上サポートしてきました(グループ全体)。
そのうえで、正直にお伝えしておくことがあります。
- ニジ高そのものは高校ではありません。高校卒業の資格は、提携する通信制高校に在籍して取ります。
- 学院の中でのスクーリングはありませんが、提携する通信制高校のスクーリングには参加が必要です。スクーリングの形や日程は、個別相談会で詳しくご案内しています。
- 前の高校の単位や在籍期間をどこまで数えるかは、この記事で見てきたとおり、在籍する通信制高校の校長が判断することです。前の高校の単位修得証明書をもとに、個別相談会でご相談ください。
- 費用は、提携する通信制高校の分とニジ高の分の両方がかかります。ニジ高の分に就学支援金は使えません。金額は学費のご案内に載せています。
迷ったときの進め方(3ステップ)
- 前の高校から「単位修得証明書」を取り寄せ、在籍した月数を書き出す。高校に入り直す場合も、高認で科目を免除する場合も、この1枚が出発点です。在籍月数は、就学支援金がどれだけ残るかの計算にも使います。
- 辞めた理由と、「高校卒業」がほしいかを書き出す。高校卒業がほしいなら入り直す4つの道、受験資格があればよいなら高認も候補です。通うことがつらかったなら、定時制・通信制を中心に考えます。
- 候補の学校に、3つのことを聞く。何年生として入れるか、前の単位を何単位数えてもらえるか、前の在籍期間を数えてもらえるか。公立なら、住んでいる都道府県の編入学の募集時期も確かめます。
3つとも、入る学校を決めていなくても進められます。話しながら整理したいときは、体験説明会・個別相談で状況を聞かせてください。


家から少しずつ、高校卒業へ入り直す形もあります
ニジ高はオンライン中心の通信制高校サポート校です。カメラオフ・チャット参加から始められ、編入もでき、中学の内容からの学び直しにも対応しています。ただし学院は高校ではなく、卒業資格は提携する通信制高校で取り、そのスクーリングへの参加が必要です。前の単位の扱いも含めてご相談ください。
よくある質問
Q. 高校を中退したら、再入学はできますか?
A. できます。中退したあとに改めて高校に入ることは、多くの場合「編入学」として扱われます。全日制・定時制・通信制のどれにも入り直す道があり、東京都では元の都立高校の同じ課程に、中退した年度の4月から数えて2年以内程度なら、学力検査なしで作文と面接で選考できる規定もあります。
Q. 前の高校で取った単位は無駄になりますか?
A. 無駄になるとは限りません。単位制の課程では、単位制高等学校教育規程第7条で、過去に在学した高校の単位を卒業に必要な単位数に加えることができます。ただし「できる」規定なので、何単位を数えるかは入る学校の校長が決めます。出願の前に単位の照合をしてもらってください。
Q. 中退してから何年たっていても入り直せますか?
A. 高校の入学資格を定めた学校教育法第57条には、年齢の上限は書かれていません。ただ、受け入れる年齢や時期は学校ごとなので、募集要項で確かめてください。時間がたっている場合は、前の高校の単位修得証明書を出してもらえるかも早めに確認しましょう。
Q. 入り直した高校でも就学支援金はもらえますか?
A. もらえます。期間は前の高校の在学月数と合わせて数え、原則36か月(定時制・通信制は48か月)です。使い切ったあとも卒業まで在学が続くときは、都道府県の学び直し支援金を最長12か月(定時制・通信制は最長24か月)受けられる仕組みがあります。
Q. 高卒認定と高校への入り直し、どちらがいいですか?
A. 最終学歴を高校卒業にしたいなら入り直し、大学や専門学校の受験資格があればよいなら高認も候補です。高認の合格科目は、学校教育法施行規則第100条により、入学前に合格したものも含めて高校の単位として認められることがあるので、併用という方法もあります。
一度離れた高校に、もう一度向かう道は残っています
高校を辞めたことを、「もう取り返しがつかない」と感じている人もいると思います。けれど制度を見ていくと、編入学、高卒認定、高等専修学校と、学び直す道はいくつも用意されています。前の高校で過ごした時間や取った単位も、生かせる可能性があります。
今日すべてを決めなくてもかまいません。まずは前の高校に単位修得証明書を頼むところから始めると、自分にどの道が合いそうかを考える材料が少しずつそろっていきます。
家から少しずつ学び直す形も含めて考えたいときは、まだ決めていない段階の相談も受け付けています。
入り直すか迷っている段階の相談から受け付けています
全国どこからでもカメラ・マイクはオフでOK転入・編入は随時受付
通信制高校サポート校 NIJIN高等学院(ニジ高)/出願費用は無料です。無理に勧めることはありません。

