学校に行けない日が続いていて、発達障害(発達特性)もある。今の高校を続けるのか、通信制高校へ転校するのか。答えが出ないまま、欠席の日数だけが増えていく。そんな状況でこのページを開いた方も多いと思います。
先に結論を書きます。通信制高校への転校は、特性のある高校生にとって「毎日の時間割」「大人数の教室」「朝の登校」の負担を大きく減らせる選択肢です。ただし、誰にでも合うわけではありません。リポートの計画を自分で立てる負担や、スクーリングの日の負担は、かえって重くなることがあります。この記事では、誰かの体験談ではなく、不登校の期間・学年・特性・生活リズムの4つの軸で、通信制高校が合いやすい場合と合いにくい場合を場合分けして整理します。
数字と制度は、文部科学省の「令和7年度 通信制高等学校実態調査」(2026年8月31日公表)や学校教育法施行規則などの一次情報を実際に開いて確かめたものだけを使い、確かめられなかったことはそう書きます。診断や服薬の判断は、主治医や専門の医療機関にご相談ください。
今の高校に通い続けるのが難しい場合や、もっと自分らしい高校生活を探している場合は、オンラインという選択肢もあります。NIJIN高等学院(ニジ高)は「オンラインで最高の青春を」を掲げる通信制高校サポート校で、全国の仲間とオンラインでつながり、企業や地域と関わるプロジェクトや、生徒が自分たちで企画する行事に挑戦できます。カメラやマイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められ、全国にNIJINアカデミー(ニジ高はその高等部)のリアルの教室があり、リアルでの通学もご検討いただけます。ニジ高は高校ではないため、卒業資格は提携する通信制高校で取り、その高校のスクーリングには参加が必要です。どんな学校なのかは、校長・星野達郎のYouTubeでも見られます。
結論:不登校で発達特性のある高校生が通信制高校へ転校するときの早見
- 通信制高校の卒業条件は、3年以上の在籍・74単位以上の修得・特別活動30単位時間以上の3つです。毎日の登校は前提になっていません。
- 国の調査では、2025年度の通信制高校の入学者77,998人のうち44,461人(57.0%)が中学3年生のときに不登校でした。不登校を経験した人は少数派ではありません。
- 合いやすいのは、集団の時間割・教室の音や人の多さ・朝の登校が負担の中心になっている場合です。合いにくいのは、課題の計画と提出を自分で管理することが一番の苦手で、それを支える仕組みがない場合です。
- 今の高校に籍があるうちの「転入」なら、修得した単位と在籍期間を引き継げます(修得した単位に応じた学年への転入は学校教育法施行規則第92条)。退学してからの「編入」は、受け入れ時期が限られる学校があります。
- 学校選びはスクーリングの形・少人数・個別の配慮・相談体制の4つで確かめます。2024年4月からは私立の学校も、合理的配慮の提供が法律上の義務になりました。
- サポート校を併用すると費用は二重になります。国の就学支援金が使えるのは、通信制高校の授業料だけです。
- ニジ高はオンライン中心の通信制高校サポート校で、カメラオフから始められます。高校ではないため、卒業資格は提携する通信制高校で取ります。
転校は「逃げ」でも「万能の解決」でもありません。どの負担が減るかで考えます
発達特性のある高校生が学校に行けなくなるとき、理由は1つではないことがほとんどです。集団生活のルール、授業のペース、休み時間の人間関係、板書を写す作業、教室の音。いくつもの負担が重なって、心と体が限界を超えてしまうことがあります。
そこで考えたいのが、「今いちばん重い負担は何か」と「通信制高校に移ると、その負担は減るのか」です。通信制高校は、自宅などで取り組む添削指導(リポート)、学校や施設で受ける面接指導(スクーリング)、単位認定の試験の3つで単位を修得します。全日制の「毎日教室にいる」仕組みとは、土台が違います。
| 全日制で重くなりやすい負担 | 通信制高校では | 気をつけること |
|---|---|---|
| 毎朝、決まった時間に登校する | 登校の頻度を学校とコースで選べる | スクーリングはゼロにならない |
| 大人数の教室で長い時間を過ごす | 教室にいる時間が短くなる | スクーリングの日は人が多いこともある |
| 全員同じ授業のペースに合わせる | リポートを自分のペースで進める | 提出の期限はある |
| 休み時間や行事の人間関係 | 人と会う場面が大きく減る | 逆に孤立しやすくなる |
表の右の列が大事です。通信制高校は負担を「なくす」のではなく、「別の形に置き換える」学校です。置き換わった先の負担を支える仕組みがあるかどうかで、合う・合わないが分かれます。この記事で状況別に分けて考えるのは、そのためです。

国の調査では、通信制高校の入学者の57.0%が中学3年生で不登校を経験しています
文部科学省の「令和7年度 通信制高等学校実態調査」は、2025年5月1日時点で在籍生徒がいる全国323校を対象にした調査です。2025年度の入学者77,998人のうち、中学3年生のときに不登校だった生徒は44,461人、57.0%でした。公立では53.5%、私立では56.6%、株式会社立では65.4%です。
では、発達特性のある生徒はどのくらい通信制高校にいるのか。今回確認した範囲では、通信制課程の生徒について発達障害の在籍の割合を示す最新の全国調査は見つかりませんでした。参考になる国の資料を、読むときの注意と一緒に並べます。
| 資料 | 数字 | 読むときの注意 |
|---|---|---|
| 文部科学省 高等学校ワーキング・グループ報告の参考資料(平成21年) | 中学3年生の進学先別に見た「発達障害等困難のある生徒」の割合は、全日制1.8%・定時制14.1%・通信制15.7% | 担任などの判断による推計で、医師の診断ではない。2009年3月時点の古い数字 |
| 通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査(令和4年) | 公立高校で「学習面又は行動面で著しい困難を示す」とされた生徒は推定2.2% | 全日制と定時制の1〜3年次が対象で、通信制は含まない。診断ではない |
| 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査(令和6年度) | 高校の不登校67,782人のうち、学校が「障害(疑い含む)に起因する特別な教育的支援の求めや相談」を把握したのは1,572人(2.3%) | 相談があった人数で、特性のある生徒の割合ではない。通信制課程は含まない |
出典:高等学校における特別支援教育の推進について(高等学校ワーキング・グループ報告)、通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果(令和4年)、令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要
数字の古さや調べ方の違いがあるので、ここから「通信制には特性のある生徒が何割いる」とは言えません。言えるのは、学校に行けなかった時期のある生徒や、学び方に配慮が必要な生徒が、通信制高校を選んできたという流れがあるということです。通信制高校と発達特性の関係をもっと広く知りたい方は、通信制高校 発達障害の記事で制度から整理しています。

不登校の期間で分けると、急いで決めなくてよい場合と、早めに動いたほうがよい場合があります
同じ「不登校」でも、休み始めたばかりの人と、1年以上学校から離れている人では、考える順番が違います。高校の不登校67,782人(令和6年度)のうち、中途退学に至った人は10,566人(15.6%)、原級留置(留年)になった人は2,963人(4.4%)でした。その年度に退学にも留年にも至らなかった人が、8割ほどを占めています。
| いまの状況 | 通信制への転校は | 先にすること |
|---|---|---|
| 休み始めて数週間 | 決めるのはまだ早いことが多い | 休養をとり、体の症状が続くなら受診を検討する。欠席の扱いを学校に聞く |
| 欠席が続き、今年度の単位が危うい | 検討を始める時期 | 科目ごとの欠席の上限と、今年度に修得できそうな単位を学校に確かめる |
| 休学中 | 籍があるので転入として考えられる | 休学のまま転入できるか、転入先に確かめる |
| 退学して時間がたっている | 編入か、新入学になる | 受け入れの時期と、前の高校の単位をどこまで認めるかを確かめる |
全日制の高校では、欠席が続くと単位や進級に直接かかわります。何日まで休めるかの考え方は高校 欠席日数の記事、科目ごとの出席の数え方は高校 出席日数の記事でくわしく書いています。
大切なのは、「決める」ことと「調べる」ことを分けることです。まだ転校を決めていなくても、今の学校での単位の見込みを聞き、通信制高校の説明を聞いておくことはできます。調べておくだけで、あとで選べる道が増えます。
学年で分けると、高1・高2・高3で「同じ時期に卒業できるか」の確かめ方が変わります
転入では、前の高校で修得した単位と在籍期間を引き継げます。卒業には「3年以上の在籍」が必要ですが、前の高校の在籍期間も数えられるので、単位が足りていれば、同じ学年の仲間と同じ時期に卒業できる可能性があります。
| 学年 | 引き継げるもの | 確かめること |
|---|---|---|
| 高校1年 | 在籍期間(年度の途中なら単位はまだ少ない) | 残りの期間で74単位をどう取る計画になるか |
| 高校2年 | 1年生で修得した単位と在籍期間 | 何単位が認められ、残りは何単位か |
| 高校3年 | 1・2年生の単位と在籍期間 | その年度の3月に卒業できる転入の時期と、スクーリングの日程が間に合うか |
年度の途中で移る場合、前の高校で途中まで受けていた科目がどう扱われるかは、転入先の学校が決めます。特に高校3年生は、転入の時期によって同じ年度の卒業に間に合うかが変わるので、候補の学校に「今の単位で、いつ卒業できるか」を具体的に聞いてください。
途中から移ることは、めずらしくありません。同じ実態調査では、2024年度に卒業した90,872人(2022年度以降に開校した73校を除く)のうち、在籍期間が1年未満の人は5,853人(6.4%)、1年以上3年未満の人は38,209人(42.0%)でした。卒業生の半分近くが、3年より短い在籍で卒業しています。

特性で分けると、通信制で軽くなる負担と、逆に重くなる負担があります
診断名で「この障害なら通信制」と決めることはできません。同じ診断でも、困りごとは人によって違うからです。ここでは診断名ではなく、困りごとの傾向で分けます。どれか1つに当てはまる人もいれば、いくつも重なる人もいます。
| 困りごとの傾向 | 軽くなりやすい | 重くなりやすい | 確かめること |
|---|---|---|---|
| 対人関係・集団・急な予定の変更 | 毎日の集団生活 | スクーリングで初めての場所と人が続く日 | スクーリングの会場・日程・人数を事前に知れるか |
| 注意の切り替え・計画・期限の管理 | 長時間座り続ける授業 | リポートの計画と提出を自分で管理すること | 進み具合を誰が見て、止まったときに誰が連絡するか |
| 読む・書くことの困難 | 板書を写す作業 | 文字の多い教材を1人で読むこと | 音声の教材やタイピングでの提出が使えるか |
| 音・光・におい・人混みなどの感覚 | 教室の音や人の多さ | 試験やスクーリングの会場 | 別室や耳栓などの配慮を申し出られるか |
たとえば、板書を写すことが強い負担で登校できなくなった生徒なら、音声の教材やタイピングでの回答が使える学校では、書く負担が大きく減る可能性があります。一方、注意の切り替えや期限の管理が苦手な生徒は、全日制で「授業についていけない」と感じていた負担が、通信制では「リポートが溜まる」という形で出てくることがあります。どちらも仮の例ですが、移る前に「置き換わった先の負担」を想像しておくと、学校選びの質問がはっきりします。
ADHDの傾向がある場合の考え方はADHD 通信制高校の記事でも整理しています。困りごとの整理には、主治医や、都道府県などが置く発達障害者支援センターへの相談も使えます(発達障害者支援法第14条)。
生活リズムが崩れているときは、登校日数より「来られない日に連絡がくる仕組み」を見ます
昼夜が逆転している、朝どうしても起きられない。そんなときに「登校日が少ないコースなら大丈夫」と考えがちですが、ここには落とし穴があります。実態調査では、2024年度の間にリポートは出しているのにスクーリングに1日も来ていない生徒が8,097人(在籍者の2.6%)いました。
その理由として最も多くの学校が挙げたのは「心身に関すること」(161校)で、調査結果の区分の説明には「感覚の敏感さ」「体調不良」「不安・抑うつ」「朝起きられない」「夜眠れない」が並んでいます。次いで「生活習慣に関すること」が81校でした。家から出る日が少ないコースほど、崩れたリズムを誰にも気づかれないまま時間が過ぎることがあります。
そうした生徒の様子をつかむために学校が行っている対応で最も多いのは「教師による定期的な連絡」(165校)で、「オンラインによる遠隔でのカウンセリング」は30校でした。スクールカウンセラーに相談できる体制がある学校は323校中273校(84.5%)、スクールソーシャルワーカーに相談できる体制がある学校は124校(38.4%)です。つまり、相談の体制は学校によって差があります。
通学の頻度についても、同じ調査で生徒数が分かります。週5日通うコースの生徒は37,505人(12.5%)、いわゆる集中スクーリングを前提としたコースは86,961人(28.9%)、月1〜2回や自由登校などのその他のコースは99,722人(33.2%)でした(割合は、正規の教育課程ではないコースも含めたコース別の生徒数の合計300,406人に対するもの)。
生活リズムを考えるときに確かめたいのは、次の3つです。
- 来られない日が続いたとき、誰が、どの手段で連絡をくれるか(電話・チャット・メールなど)
- 午後や夕方など、調子の出る時間帯に学べる形があるか(授業の録画、アーカイブ視聴など)
- スクールカウンセラーなどに、どのくらいの頻度で相談できるか
朝起きられない状態が長く続く場合は、起立性調節障害など体の病気が隠れていることもあります。詳しくは起立性調節障害 高校生の記事をご覧ください。受診するかどうかは、かかりつけの医師にご相談ください。

今の高校に籍があるうちの「転入」なら、単位と在籍期間を引き継げます
高校を移る方法は、今の高校に籍があるうちに移る「転入(転学)」と、退学したあとに入る「編入」に分かれます。どちらになるかで、手続きと時期が変わります。
学校教育法施行規則第92条は、他の高校に転学を希望する生徒がいるとき、校長が在学証明書などの書類を転学先の校長に送り、転学先の校長は教育上支障がなければ転学を許可できる、と定めています。同じ条の第2項で、全日制・定時制・通信制の課程の間で移るときは、修得した単位に応じて相当する学年に転入できるとされています。退学した人が学年の途中などに入る編入は、第91条で「相当年齢に達し、当該学年に在学する者と同等以上の学力があると認められた者」とされています。
| 項目 | 転入(在籍中に移る) | 編入(退学後に入る) |
|---|---|---|
| どこにも籍がない期間 | ない | 退学から入学までの間にできる |
| 在籍期間と単位 | 引き継げる | 前の単位をどこまで認めるかは入る学校が決める。籍がない期間は在籍に数えない |
| 受け入れ時期の一例 | 私立の通信制の例:ルネサンス高等学校は「随時入学可」 | 同校は4月・10月の年2回 |
受け入れの時期は学校ごとに決まっています。上の例はルネサンス高等学校の募集要項(2026年9月確認)です。公立の例では、東京都立高校の転学・編入学の募集は学期ごとに年3回で、編入学の機会は第一学期の募集に限られています。出願の前に、志願先の高校で修得済みの単位を照合してもらう必要があり、検査は各校で定めるものの原則として国語・数学・英語と面接と案内されています。ほかの学校や県が同じとは限りません。
ここで大事なのは、退学届を先に出さないことです。休学や退学には校長の許可が要ります(施行規則第94条)。先に退学すると編入になり、受け入れ時期を待つ間、高校生でない期間ができることがあります。
転入の手続きは、一般に次の流れで進みます。
- 今の高校の担任に相談し、修得した単位と在籍期間を確かめる。転学を考えていることを伝えるのは、この段階でかまいません。
- 転入先の候補の説明会・個別相談に参加する。単位の引き継ぎと卒業の見込みを聞きます。
- 必要な書類をそろえる。在学証明書や単位修得証明書などを、今の高校に発行してもらいます。
- 出願し、面接などの選考を受ける。実態調査では、323校のうち面接を行う学校が296校、書類による選考が230校、学力検査は91校でした(複数回答)。
- 転学が許可されたら、転入先で就学支援金の申請をやり直す。
転校の条件は都道府県や学校で違います。手順の全体は高校 転入の記事、転入と編入の違いは転入 編入 違いの記事で整理しています。
学校選びは「スクーリングの形・少人数・個別の配慮・相談体制」の4つで確かめます
パンフレットの「一人ひとりに寄り添う」という言葉だけでは、特性に合うかは分かりません。発達特性のある人が学校を比べるときは、次の4つを同じ形で確かめると違いが見えてきます。
| チェック項目 | 確かめること | なぜ大事か |
|---|---|---|
| スクーリングの形 | 場所・年間の日数・連続する日数・1日の人数 | 初めての場所と人が続く日が、一番の山になりやすい |
| 少人数 | 1クラスの人数、担任1人が受け持つ生徒の数 | 変化に気づいてもらえるかが変わる |
| 個別の配慮 | 試験の別室、期限の相談、提出方法の工夫など、実際にどこまで対応しているか | 配慮は申し出から始まる |
| 相談体制 | カウンセラーの有無と頻度、連絡の手段 | 相談の体制は学校によって差がある |
個別の配慮には、法律の裏づけがあります。障害者差別解消法は、障害のある人から社会的障壁の除去を必要としている旨の意思の表明があった場合、負担が過重でないときは、必要かつ合理的な配慮をしなければならないと定めています(公立は第7条第2項、私立の学校や民間の事業者は第8条第2項)。私立に対するこの義務は、内閣府の案内のとおり、2024年4月1日から始まりました。同法の「障害者」には発達障害を含む精神障害が含まれています(第2条)。
ただし、配慮は本人や保護者の申し出から始まる仕組みです。中学校や今の高校で受けていた配慮、うまくいった工夫をメモにして、転入先の相談の場で伝えると話が早く進みます。
体験会・個別相談で確かめる10のこと
- 今の単位で、いつ卒業できる見込みですか。
- 転入を受け付けている時期と、手続きにかかる期間はどのくらいですか。
- スクーリングはどこで、年に何日、何日続けてありますか。泊まりがけになることはありますか。
- 1クラスは何人で、担任1人が何人の生徒を受け持っていますか。
- リポートが止まったとき、誰が、どの手段で連絡をくれますか。
- 試験の別室や提出期限の相談など、これまでにどんな配慮をしてきましたか。
- 音声の教材やタイピングでの提出は使えますか。
- スクールカウンセラーには、どのくらいの頻度で相談できますか。
- 体調が悪い日や外に出られない日は、オンラインで参加できますか。
- 年間の費用の総額と、高校に払う分・サポート校に払う分の内訳を書面でもらえますか。
学校の探し方そのものは、通信制高校 選び方のページにテーマ別にまとめています。
サポート校を併用すると費用は二重になり、就学支援金は高校の授業料にしか使えません
通信制高校だけで学ぶか、サポート校も併用するかで、費用の形が変わります。サポート校は学校教育法上の高校ではなく、通信制高校の学びを支える民間の施設です。併用すると、次のように払う先が2つになります。
| 費用 | 払う先 | 国の就学支援金 |
|---|---|---|
| 授業料(単位ごと) | 通信制高校 | 使える |
| 入学金・施設費・教材費・スクーリングの交通費など | 通信制高校・自己負担 | 使えない |
| サポート校の授業料・入学金など | サポート校 | 使えない |
国の高等学校等就学支援金は、2026年度から所得制限がなくなりました。私立の通信制高校では1単位あたり13,668円、年間337,200円までが授業料にあてられます。公立の通信制高校の授業料は都道府県の条例で決まり、東京都の場合は1単位336円です。
転校するときに気をつけたいのは、就学支援金は転校先で申請し直す必要があることです。支給される期間は在学した月数で数え、前の学校に在学した月数も、支援金を受け取っていたかどうかにかかわらず通算されます。通信制は月数を4分の3で数えるため、実質48か月までが目安です。
サポート校の費用は、通う日数やコース、個別の支援の有無で大きく変わります。「年間の総額」と「高校の分・サポート校の分の内訳」を、書面で比べるのがいちばん確かです。支援金を差し引いたあとに残るお金の出し方は通信制高校 学費の記事で説明しています。ニジ高の費用は学費のご案内でご確認ください。
※2026年9月時点の情報です。最新は公式でご確認ください。
選択肢の1つとしてのニジ高(正直な注意点)
NIJIN高等学院(ニジ高)は、株式会社NIJINが運営するオンライン中心の通信制高校サポート校です。全国どこからでも、海外からも学べます。担任制で、カメラ・マイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められます。生活リズムに波があっても学べるように、授業のアーカイブ視聴や中学の内容の学び直しにも対応しています。
ニジ高は、発達特性や障害を、本人を変えるのではなく学びの構造や環境を変えることで支援するという新しいアプローチを取っています。公式ページでは1クラス8人とご案内しており、メタバースの校舎で担任や同級生と集まる時間もあります。診断や服薬など医療の判断は、主治医や専門機関にご相談ください。そのうえで、正直にお伝えしたいことがあります。
- ニジ高は高校ではありません。高校卒業の資格は、提携する通信制高校で取ります。
- 学院の中でのスクーリングはありません。提携する通信制高校のスクーリングには参加が必要です。ニジ高は日程の調整と準備を支えますが、スクーリングの会場にスタッフが付き添うことはありません。初めての場所が苦手な方は、個別相談で形や日程を詳しくお聞きください。
- 費用は、通信制高校の分とニジ高の分がかかります。ニジ高の分に就学支援金は使えません。金額は学費のご案内でご確認ください。
途中からの転入・編入もでき、出願費用は無料です。これまでにグループ全体で650名以上の不登校の生徒をサポートしてきました。小中学生向けには、姉妹事業のNIJINアカデミーもあります。「まずは家から少しずつ」という人の選択肢の1つとして、比べる候補に入れていただければうれしいです。
迷ったときの進め方(3ステップ)
- ステップ1:今の高校で、単位と在籍期間の見込みを確かめる。科目ごとの欠席の上限、今年度に修得できそうな単位を担任に聞きます。退学届はまだ出しません。
- ステップ2:4つの軸で、自分の状況を書き出す。不登校の期間、学年、いちばん重い困りごと、生活リズム。この記事の表に当てはめると、学校に聞くべきことが見えてきます。
- ステップ3:候補を2〜3校に絞り、同じ10の質問をする。体験会や個別相談で答えを並べると、学校ごとの違いがはっきりします。本人が参加しにくいときは、保護者だけで話を聞くところから始めてもかまいません。
避けたいのは、「分からないまま時間だけが過ぎる」ことです。転入には受け入れの時期があり、就学支援金の期間も在学月数で進みます。決める前の段階でも、話を聞くだけで状況が整理できることがあります。


通信制高校への転校が特性に合うか、一緒に整理しませんか
ニジ高はオンライン中心の通信制高校サポート校で、カメラオフ・チャット参加から始められ、転入・編入もできます。ただし学院は高校ではなく、卒業資格は提携する通信制高校で取り、そのスクーリングへの参加が必要です。今の単位で間に合うかも含めて、個別にご相談ください。
よくある質問
Q. 発達障害の診断がないと、通信制高校で配慮を頼めませんか。
A. 診断の有無だけで決まるわけではありません。障害者差別解消法の合理的配慮は、本人や保護者の申し出から始まる仕組みです。ただ、学校によっては診断書や医師の意見書を求めることもあるので、どんな資料があるとよいかを事前に聞いておくと安心です。
Q. 転校したら、今の友だちとの関係は切れてしまいますか。
A. 学校が変わっても、個人の関係まで切れるわけではありません。一方で、通信制高校は人と会う場面が少ないため、新しいつながりは意識してつくる必要があります。行事や部活動、オンラインの交流の場があるかも、学校選びで確かめてください。
Q. 高校3年生の途中からでも、通信制高校に転入して3月に卒業できますか。
A. 前の高校で修得した単位と、転入した時期によります。転入なら在籍期間は通算されますが、残りの単位を年度内に修得できるかは学校ごとに違います。候補の学校に「今の単位で、いつ卒業できるか」を具体的に聞いてください。
Q. 本人が転校に乗り気ではありません。保護者だけで相談してもよいですか。
A. かまいません。保護者だけの相談を受け付けている学校もあるので、申し込むときに確かめてください。まず保護者が情報を集め、本人には「決めなくていいから、こういう学校もあるらしい」と選択肢として伝えるだけでも、話し合いのきっかけになります。
Q. 通信制高校に合わなかったら、また転校できますか。
A. 転学の手続き自体は、通信制高校からでも同じようにできます。ただ、転校を重ねると手続きや単位の確認のたびに負担がかかります。最初の学校選びで、この記事の4つのチェック項目を確かめておくと、合わなかったときの負担を減らせます。
学校に行けなかった時間は、あなたが弱いという意味ではありません
特性のある人が学校に行けなくなるのは、本人の努力が足りないからではなく、学校の形と本人の特性がかみ合わなかったから、ということがよくあります。通信制高校への転校は、その形を変える方法の1つです。
急いで決めなくて大丈夫です。今の高校での見込みを確かめ、状況を書き出し、話を聞いてみる。その小さな一歩ずつで、選べる道はちゃんと増えていきます。
転校を決める前の、状況の整理から相談を受け付けています
全国どこからでもカメラ・マイクはオフでOK転入・編入は随時受付
通信制高校サポート校 NIJIN高等学院(ニジ高)/出願費用は無料です。無理に勧めることはありません。

