通信制高校にスマホ・パソコンは必要?|4校で見た端末と持ち込みのきまり【2026】

通信制高校に入ったら、スマホやタブレット、パソコンは何が必要なのか。スクーリングの日にスマホを持っていっていいのか。今の学校でスマホの持ち込みが厳しく決められている人ほど、通信制ではどうなるのか気になると思います。「家にパソコンがないけれど大丈夫か」と、費用の面から心配している保護者の方もいるはずです。

先に結論を書くと、通信制高校で必要な端末も、スクーリングでの持ち込みのきまりも、国が一律に決めてはいません。決めるのは学校(公立なら教育委員会も)です。実際に4校の公式情報を確かめると、スマホやタブレットで必修の学習ができる学校もあれば、コースによっては学校が指定するパソコンが要る学校もありました。スクーリングについては「スマホの持参は禁止していないが、授業中は使えない」と書いている学校がありました。

この記事は、文部科学省の通知(学校における携帯電話の取扱い・高校の1人1台端末)と整備状況の調査、東京都・愛知県の端末購入支援のページ、高校生等奨学給付金の資料、各校の公式サイト・学校案内を実際に開いて確認した内容でできています。公式で確認できなかったことは、確認できなかったと書いています。特定の機種やメーカーはすすめません。

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目次

結論:通信制高校のスマホ・タブレット・パソコンの早見

  • 何の端末が要るかは学校とコースで決まります。確かめた例では、N高等学校・S高等学校は必修授業の映像学習やレポートの多くをスマホ・タブレット・パソコンのどれでも学べるとし、一方で週5・週3などのコースでは学校指定のパソコンが必要としていました。
  • 国の方針では、高校の校内でのスマホの使用は「学校が制限すべき」ものです(文部科学省の令和2年7月31日の通知)。持ち込みを禁止することも考えられる、とされています。スクーリングでのきまりも各校が決めます。
  • 公立高校の1人1台端末は、都道府県の23が「公費」、24が「保護者負担(BYOD)」を原則にしています(令和6年5月1日時点)。ただし、この国の調査は全日制・定時制が対象で、通信制は入っていません。
  • 文部科学省は、スマホ単体では学習用の端末の標準的な仕様を全部は満たさないと通知しています。レポートを長く書く、表を作る、プログラミングをする、といった学習ではタブレットかパソコンが楽になります。
  • 端末の購入には、東京都(都立高校の入学生・保護者負担を3万円に)や愛知県(非課税世帯は全額など)のような支援があります。支援の有無と対象は、都道府県ごとに違います。
  • 高校生等奨学給付金の対象経費には通信費も含まれます。通信制の給付額は、住民税非課税世帯で国公立年50,500円・私立年52,100円(令和8年度)。就学支援金とは別に申し込みます。
  • オンライン中心で学ぶサポート校(NIJIN高等学院など)を使う場合も、スクーリングは在籍する通信制高校のものです。端末や通信環境は、個別相談会で確かめてから準備すると無駄を減らせます。
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「持ち込みOKか」より先に、「家の学習で何を使うか」を確かめると準備が決まります

全日制の高校では、スマホの持ち込みや使い方が大きな話題になります。けれど通信制高校は、学習の中心が家(または学習センター)でのレポートや映像授業です。登校するのはスクーリングの日だけ、という学校も少なくありません。

そのため、通信制で最初に確かめたいのは「スクーリングにスマホを持っていけるか」よりも、「毎日の学習で、どの端末で何をするのか」です。たとえば次のようなことは、学校によって答えが違います。

  • 映像授業は、スマホで見られるか。パソコンの画面が前提か
  • レポートは紙に書いて郵送するのか、オンラインで提出するのか。文章を打ち込む量はどれくらいか
  • 学校から端末を買うように案内されるのか、手持ちの端末でよいのか
  • 先生や担任との連絡は、アプリか、メールか、電話か
  • スクーリングでタブレットなどの端末を使う授業があるか

この5つが分かると、スマホだけでよいのか、タブレットやパソコンを用意したほうがよいのか、通信環境をどうするかが決まります。持ち込みのきまりは、そのあとで確かめれば十分です。

学校選び全体の比べ方は、通信制高校 選び方のページで8つの項目に整理しています。この記事は、その中の「学び方と道具」の部分を詳しく見るものです。

国の方針は「高校は校内での使用を学校が制限する」。持ち込みの可否は各校が決めます

学校でのスマホ(携帯電話)の扱いについて、土台になっているのは文部科学省の通知です。現在の考え方は、令和2年7月31日の初等中等教育局長通知「学校における携帯電話の取扱い等について」(2文科初第670号)で示されています。学校の種類ごとの考え方は次のとおりです。

学校の種類 持ち込み 校内での使用
小学校 原則禁止(やむを得ない事情があれば例外的に認めることも) 認める場合も、校内での使用禁止や一時預かりなどで配慮
中学校 原則禁止。学校・教育委員会として一定の条件のもとで認めることも 認める場合も、校内での使用禁止や一時預かりなどで配慮
高等学校 学校が実態を踏まえて禁止することも考えられる 授業中の使用禁止や校内での一律禁止など、校内での使用を制限すべき
特別支援学校 各学校・教育委員会が実態を踏まえて判断 教育活動に支障がないよう配慮

出典:文部科学省初等中等教育局長通知「学校における携帯電話の取扱い等について」(令和2年7月31日・2文科初第670号)。文部科学省サイトの掲載ファイルが開けなかったため、広島県教育委員会が掲載している通知の写しで本文を確認しました。高校についての文言は、平成21年1月30日の通知(文部科学省)と同じです(2026年9月確認)。

ポイントは、高校については国が「持ち込み禁止」と決めているのではなく、「校内での使用を制限すべき」「学校が持ち込みを禁止することも考えられる」という形で、判断を学校に任せていることです。通知は全日制・定時制・通信制を分けて書いていないため、通信制高校のスクーリングの日のきまりも、各校が決めることになります。

都道府県の方針の一例として、鳥取県教育委員会は令和2年11月の県の方針で、高等学校の携帯電話の使用について「学校での教育活動に支障が生じないよう制限する必要があることを考慮した上で、各学校で規定を定めて対応すること」としています(鳥取県教育委員会「学校における携帯電話の取扱い等について」)。

通知は家庭に向けても、携帯電話を持たせる場合は家庭でルールづくりを行い、利用の状況を把握することが必要だと書いています。通信制は家にいる時間が長くなるので、学校のきまりより家庭のルールのほうが毎日の生活に効いてきます。

なお、令和6年以降に携帯電話の取扱いについて新しい通知が出ているかも探しましたが、文部科学省のサイトでは見つけられませんでした。海外の規制の動きと日本の方針は、高校生 スマホ規制の記事で詳しく書いています。

リビングのテーブルで、母親と高校生の息子がタブレットの画面を一緒に見ている様子
端末をそろえる前に、家にある機器で何ができるかを家族で確かめておくと安心です。

高校の1人1台端末は「公費」と「保護者負担」がほぼ半々。ただし国の調査に通信制は入っていません

次に、学習用の端末(パソコン・タブレット)を誰が用意するかです。文部科学省は、GIGAスクール構想を高校段階にも広げ、1人1台端末の整備を進めるよう通知してきました。最新の整備状況の調査(令和6年度当初)は次のとおりです。

項目 都道府県 市区町村 合計
設置者負担(公費)を原則 23 66 89
保護者負担(BYOD)を原則 24 40 64
その他(未整備) 0 1 1
端末の台数の割合(公費:保護者負担) 50.6%:49.4% 55.0%:45.0% 50.8%:49.2%

出典:文部科学省「高等学校段階における学習者用端末の整備状況について(令和6年度当初)」(令和6年8月・調査時点は令和6年5月1日。高等学校における1人1台端末の環境整備についてから。2026年9月確認)

ここで大事な注意があります。この調査の対象は公立高校の全日制・定時制と中等教育学校の後期課程で、資料に「通信制高等学校」は対象外と書かれています。つまり、「うちの県は公費で端末が配られる」という情報が、そのまま公立の通信制課程にも当てはまるとは限りません。私立の通信制高校は、学校ごとの方針です。

文部科学省は、端末をどう用意するかについて、次のような考え方も示しています。

  • スマホ単体では足りない場面がある。保護者負担(BYOD)で進める場合、ふだん使っているスマホは緊急時の学習保障などに使うことは考えられる一方で、それ単体では「GIGAスクール構想の実現標準仕様書」が示す学習者用コンピュータの仕様を全部は満たさない、とされています(令和3年3月12日 2文科初第1961号)。
  • 用意できない家庭への支援を求めている。同じ通知で、経済的な困窮などで端末を準備できない家庭には、国の補助制度も活用しながら積極的に支援するよう求めています。令和3年12月27日の通知(3文科初第1747号)では、購入費の補助や立て替えをしている自治体の事例にも触れています。

通信制高校を選ぶときも、この2つの考え方はそのまま役に立ちます。「スマホがあるから大丈夫」と決めてしまわず、学校に「スマホだけで卒業までの学習ができるか」を聞くこと、そして端末の費用に支援があるかを聞くことです。

4校の公式情報では、スマホで学べる学校も、パソコンが要るコースもありました

実際に、通信制高校の公式サイトや学校案内で、端末と持ち込みについて書かれていることを確かめました。あくまで例です。同じ学校でもコースや年度で変わることがあり、ほかの学校も同じとは限りません。

学校(例) 端末について 通信環境・その他
N高等学校・S高等学校・R高等学校(私立) 必修授業の映像学習やレポートの多くは、動画を再生できる端末(スマホ・タブレット・パソコンなど)で学習可能。普通科は、指定のアプリを入れられるスマホかタブレットが必要。週5・週3・週1+コースや一部の授業では、推奨スペック以上の学校指定のパソコンが必要 プログラミングなど一部の課外授業はパソコンの利用が前提
NHK学園高等学校(私立) ネット学習のために、インターネット上で動画を再生できる端末(スマホ・タブレット・パソコンなど)が必要 推奨通信速度は20Mbps以上(最低5Mbps・低画質設定)。A4で印刷できるプリンターがあると便利
東京都立新宿山吹高等学校 通信制課程(公立) 必要な費用(令和7年度入学生の場合)に「タブレット端末 30,000円程度」 レポート等の郵送料、スクーリングの交通費、自宅学習のための通信費なども必要と案内
勇志国際高等学校(私立) スペシャルスクーリングの持ち物の一覧にタブレット端末 スマホの持参は特に禁止していない。ただし授業中は使用できない

出典:N高等学校・S高等学校・R高等学校「よくある質問」/NHK学園高等学校「よくあるご質問」・同「ネット学習」/東京都立新宿山吹高等学校(通信制課程)学校案内/勇志国際高等学校「スクーリングはどんな服装で行けばいい?持ち物は?」(2023年7月13日掲載)。いずれも2026年9月確認。

4校を並べると、次の3つが見えてきます。

  • 「スマホで学べる」と「パソコンが要る」は、同じ学校の中でもコースで分かれることがあります。確かめた例では、コースによって必要な端末が違いました。
  • 公立の通信制でも、端末の費用がかかる場合があります。新宿山吹高校の例では、受講料(1単位336円)や教科書代とは別に、タブレット端末の費用が案内されていました。
  • スクーリングでも端末を使う学校があります。持ち物の一覧にタブレットが入っている学校では、「スマホを持っていっていいか」とは別に、「学習用の端末を持っていく」ことになります。

スクーリングの日数や頻度そのものも学校ごとに大きく違います。5校の例を通信制高校 スクーリング 日数の記事で比べています。

通信制高校4校の例で、N高等学校・S高等学校はスマホやタブレットでも必修の学習の多くができるが一部コースは学校指定のパソコンが必要、NHK学園高等学校は動画を再生できる端末と20Mbps以上の通信を推奨、都立新宿山吹高校通信制課程はタブレット端末の費用が3万円程度、勇志国際高等学校はスマホの持参は可だが授業中は使用不可であることを並べた図
出典:N高等学校・S高等学校・R高等学校、NHK学園高等学校、東京都立新宿山吹高等学校(通信制課程)、勇志国際高等学校の公式情報

スマホだけで足りるかは、「レポートの書き方」と「コース」で分かれます

「スマホしか持っていない。パソコンを買わないといけないのか」は、多くの家庭が迷うところです。上の例と文部科学省の考え方をもとに、学習の場面ごとに、どの端末が向いているかを整理しました。学校の指定がある場合は、そちらが優先です。

学習の場面 スマホ タブレット パソコン
映像授業を見る 見られる学校がある(例:N高等学校・NHK学園高等学校) 画面が大きく見やすい 見やすい
選択式・短い記述のレポート できる学校がある できる できる
長い文章・表・資料づくり 画面と入力が小さく、時間がかかりやすい キーボードがあると楽 向いている
プログラミングなど専門の授業 前提になっていないことが多い 学校の指定しだい 前提になっている例がある(N高等学校の課外授業など)
先生・担任との連絡 通知に気づきやすい できる できる

※表は、この記事で確かめた例と文部科学省の通知をもとにした目安です。学校ごとに違います。

読み方のコツは、「見る」はスマホでも足りやすく、「書く・作る」ほど大きい画面とキーボードがほしくなるということです。文部科学省が「スマホ単体では標準的な仕様を全部は満たさない」としているのも、この差のためです。

とはいえ、入学前に高い端末をそろえる必要があるとは限りません。次の順で考えると、無駄な出費を減らせます。

  1. 学校が端末を指定しているかを聞く。指定があれば、それに合わせる
  2. 指定がなければ、家にある端末(家族のパソコン、中学校のときの端末と同じ種類のものなど)で足りるかを学校に聞く
  3. それでも足りない場面が出てから、タブレット用のキーボードなど、足りない部分だけを足す

レポートの多い時期には、打ち込む量が一気に増えます。在籍中に学校を移る(転入する)場合は、転入先で指定の端末が変わることもあるので、手続きの段階で確かめておくと安心です。転校の条件と手順は高校 転入の記事にまとめています。

スクーリングの持ち込みは「持参は可・授業中は使わない」例があるが、きまりは各校で違います

スクーリングや登校日のスマホの扱いは、通知のとおり学校が決めます。今回確かめた勇志国際高等学校は、スマホの持参は特に禁止していないが、授業中は使用できないと公式サイトに書いていました。一方で、学校によっては校内での使用の時間や場所を細かく決めていたり、持ち込みそのものを制限していたりすることもありえます。ほかの学校も同じとは限りません。

入学前や、スクーリングの案内が届いたときに確かめておきたいのは、次のような点です。

  • スマホを持っていってよいか。持っていく場合、授業中は電源を切るのか、預けるのか
  • 休み時間や昼休みに使ってよいか。使ってよい場所はどこか
  • 授業で端末(タブレット・パソコン)を使うか。使う場合、自分の端末か、学校の貸し出しか
  • 充電はどうするか(校内で充電してよいか、モバイルバッテリーは持ち込めるか)
  • 写真や動画の撮影、録音についてのきまり(ほかの生徒の顔や名前を撮らない、など)
  • 宿泊を伴うスクーリングがある学校では、夜の時間の使い方のきまり
  • なくしたり壊したりしたときの責任をどう扱うか

写真の撮影や録音は、特に大事です。スクーリングには、顔や名前を知られたくない事情を抱えて来ている生徒もいます。ほかの生徒が写る写真をSNSに載せないことは、学校のきまりが書かれていなくても守りたいマナーです。

スマホを手放すと不安が強くなる人は、そのことを事前に学校へ相談してよいことです。連絡手段として持っておきたい、休み時間に家族と連絡を取りたい、といった事情は、伝えれば対応を考えてもらえる場合があります。どこまで配慮できるかは学校によって違うので、案内の段階で聞いておくのが確実です。

自宅の机でヘッドホンをつけ、ノートパソコンの横でノートに書き込む高校生
スマホだけで足りるか、パソコンが要るかは、学校やコースによって違います。

端末の費用は「学校指定で購入」「手持ちでよい」「貸し出し」で変わり、購入を補助する都県もあります

端末にかかるお金は、学校の方針によって大きく変わります。公立高校については、都道府県が購入を補助している例があります。対象の学校・課程と条件は、県ごとに違います。

例 対象 支援の内容
東京都(端末購入支援金・令和8年度) 都立高校の入学生・都立中等教育学校後期課程に進学する生徒(都立特別支援学校高等部の入学生は、別の就学奨励事業で支援) 保護者負担が定額3万円になるよう支援。多子世帯は1万5千円。給付型奨学金の対象世帯は負担が生じないよう支援
愛知県(端末購入支援金・令和8年度入学生から) 県立高校・特別支援学校高等部の入学者。令和8年度入学生から端末は各自で準備 生活保護世帯・住民税所得割が非課税の世帯は全額、ひとり親世帯(児童扶養手当受給者)と条件を満たす多子世帯は4分の3を補助。県指定のECサイトで購入
都立新宿山吹高校 通信制課程(学校案内) 令和7年度入学生の場合の必要な費用 タブレット端末 30,000円程度

出典:東京都教育委員会「端末購入支援金について」/愛知県「入学時の生徒用端末(パソコン・タブレット)のお知らせ」(2026年7月10日更新)/東京都立新宿山吹高等学校(通信制課程)学校案内(いずれも2026年9月確認)

東京都・愛知県のページとも、通信制課程が支援の対象に入るかどうかは、ページの中では明記されていませんでした。公立の通信制課程に入る場合は、入学する学校の事務室(経営企画室など)で確かめてください。愛知県は、令和6年度当初の国の調査では公費で端末を整備していましたが、令和8年度入学生から各自で準備する形に変わっています。県の方針は年度で変わることがあるので、古い情報で判断しないことも大切です。

私立の通信制高校では、端末の費用は学校ごとの案内になります。学校指定の機種を学校経由で買う、手持ちの端末でよい、在学中は貸し出す、などの形があり得ます。入学金や授業料の案内に端末代が入っていないことがあるので、学費を比べるときは「端末と通信にいくらかかるか」を別に聞いておくと、あとで慌てずにすみます。学費の全体の出し方は通信制高校 学費の記事で説明しています。

端末や通信の費用には、高校生等奨学給付金を充てられる場合があります

授業料の支援である就学支援金とは別に、授業料以外の教育費を支える「高校生等奨学給付金」があります。文部科学省の令和8年度予算の資料では、授業料以外の教育費として、教科書費・教材費・学用品費などとともに通信費が挙げられています。通信制の生徒への給付額は次のとおりです。

世帯の区分(令和8年度) 国公立の通信制 私立の通信制
生活保護世帯 32,300円 52,600円
住民税非課税世帯(年収270万円未満が目安) 50,500円 52,100円
所得割額が100円以上105,500円未満(年収270〜380万円が目安) 16,830円 17,370円
所得割額が105,500円以上182,500円未満(年収380〜490万円が目安) 12,630円 13,030円

出典:文部科学省「高校生等奨学給付金」リーフレット/同「令和8年度予算 高校生等奨学給付金」(いずれも年額。生活保護世帯の額は課程で分けられていません。年収の目安は、両親のどちらか一方が働き、高校生1人〈16歳以上〉・中学生1人の4人世帯の場合。2026年9月確認)

使うときの注意は4つです。

  • 申し込みが要ります。お住まいの都道府県か学校に申し込み、就学支援金とは別の手続きです。新入生は4〜6月に一部を早めに受け取る申請ができます。
  • 都道府県によって実施の状況が違います。詳しい要件や時期は、お住まいの都道府県か学校に確かめてください。
  • 令和8年度から、対象が年収490万円程度までの世帯に広がりました。以前は対象外だった家庭も、一度確かめる価値があります。
  • 就学支援金も奨学給付金も、高校(通信制高校)に在学する生徒のための制度です。サポート校の費用には、就学支援金は使えません。

通信制の給付額が全日制より小さい理由や、申請の流れは高校生等奨学給付金 通信制の記事で詳しく書いています。

※2026年9月時点の情報です。最新は文部科学省・各都道府県・各学校の公式ページでご確認ください。

令和8年度の高校生等奨学給付金で、通信制の住民税非課税世帯は私立が年52,100円、国公立が年50,500円で、授業料以外の教育費として通信費も対象経費に含まれることを示す図
出典:文部科学省「高校生等奨学給付金」リーフレット・令和8年度予算資料

通信環境は「動画を見る量」と「家族との共用」で決めると迷いません

端末と同じくらい大事なのが、インターネットの環境です。オンライン中心で学ぶほど、映像授業やオンラインのホームルームで通信を使います。NHK学園高等学校の例では、一般的な動画配信サービスの動画を再生するのに支障のない通信環境が必要とされ、推奨通信速度は20Mbps以上(最低5Mbps・低画質設定)と案内されていました。

家の通信環境の選び方には、次のような考え方があります。特定の会社やプランはすすめませんが、判断の軸として使ってください。

通信の形 向いている使い方 気をつけること
スマホのモバイル通信だけ 映像授業が少ない学校、短い動画やレポート提出が中心 動画を毎日見るとデータ量の上限に届きやすい。月の途中で速度が落ちると授業が止まる
家の固定回線のWi-Fi 映像授業・オンライン授業が毎日ある学び方 家族が同じ時間に動画を見ると遅くなることがある。部屋によって電波が弱い
持ち運べるWi-Fi・テザリング 家と学習センター、図書館など場所を変えて学ぶ データ量と電池の残りに注意。長時間の授業には電源も必要

※表は一般的な考え方で、どれが合うかは学校の学び方と家庭の状況で変わります。

もう1つ、自宅学習のための通信費は、学費の案内とは別にかかることがあります。新宿山吹高校の学校案内でも、必要な費用とは別に「自宅学習のための通信費等が必要」と書かれていました。すでに家にWi-Fiがある家庭なら追加が小さく済む場合もありますが、スマホのモバイル通信だけで学ぶ場合は、今のプランで足りるかを入学前に一度見直しておくと安心です。

また、通信制に移ると家にいる時間が長くなり、スマホとの付き合い方が気になる家庭もあると思います。取り上げる前に何ができるかは、不登校 スマホ 取り上げるの記事でまとめています。

選択肢の1つとしてのニジ高(正直な注意点)

ここまで読んで、「家でオンラインを中心に学ぶ形なら、端末と通信環境さえ整えば続けられそう」と感じた方もいると思います。反対に、「一人で映像授業を見てレポートを出し続けるのは不安」という方もいるかもしれません。

NIJIN高等学院(ニジ高)は、オンライン中心の通信制高校サポート校です。全国どこからでも、海外からも参加でき、担任がつきます。カメラやマイクをオフにして、チャットだけで参加するところから始められ、授業のアーカイブを見返すこともできます。メタバースの校舎で、担任や同級生と集まる時間もあります。途中からの入学(転入・編入)もでき、出願費用は無料です。

ただし、はじめに正直にお伝えしておくことがあります。

  • ニジ高そのものは高校ではありません。高校卒業の資格は、提携する通信制高校に在籍して取ります。
  • ニジ高の中でのスクーリングはありませんが、提携する通信制高校のスクーリングには参加が必要です。スクーリングの場での持ち込みや端末のきまりは、在籍する通信制高校のものになります。スクーリングの形や日程は、個別相談会で詳しくご案内しています。
  • どんな端末や通信環境で参加するのがよいかは、個別相談会・体験説明会で確かめられます。今ある端末で足りるかも、その場で聞いてください。
  • 費用は、提携する通信制高校の分とニジ高の分の両方がかかります。ニジ高の分には就学支援金は使えません。金額は学費のご案内に載せています。

ほかに気になることは、よくある質問のページにもまとめています。

迷ったときの進め方(3ステップ)

  1. 家にある端末と通信環境を書き出す。スマホ・タブレット・パソコンのどれがあるか、自分専用か家族と共用か、家にWi-Fiがあるか。これだけで、学校に何を聞けばよいかがはっきりします。
  2. 候補の学校に「端末」「通信」「持ち込み」の3つを聞く。①学習に必要な端末と、学校の指定があるか(コースで違うか)、②推奨の通信環境と、端末・通信にかかる費用、③スクーリングでのスマホや端末のきまり。答えを聞いてから買っても遅くありません。
  3. 使える支援を確かめる。公立なら都道府県の端末購入の支援、どの学校でも高校生等奨学給付金。申し込みの時期が決まっているものもあるので、入学が決まったら早めに学校の事務室と都道府県のページを確認します。

入学前に保護者がしておく手続きとお金の準備は、通信制高校 入学前 準備の記事で時期ごとに整理しています。

教室の前の机に置かれたトレーにスマートフォンが並び、生徒たちが紙のノートで学習している様子
スクーリングや登校日にスマホを使えるかどうかも、学校ごとに決まりがあります。
オンラインで学ぶニジ高の生徒

端末や通信環境のことも、入学前に聞いてから準備できます

ニジ高はオンライン中心の通信制高校サポート校です。カメラ・マイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められます。ただし学院は高校ではなく、卒業資格は提携する通信制高校で取り、そのスクーリングへの参加が必要です。必要な端末や通信環境も、個別相談会で確かめられます。

体験説明会の日程を見る → LINEで気軽に相談する

よくある質問

Q. 通信制高校は、スマホだけで卒業できますか?

A. 学校とコースによります。確かめた例では、N高等学校・S高等学校は必修授業の映像学習やレポートの多くをスマホ・タブレット・パソコンで学習可能としていますが、週5・週3などのコースでは学校指定のパソコンが必要でした。文部科学省も、スマホ単体では学習用端末の標準的な仕様を全部は満たさないとしています。入学前に「スマホだけで卒業までの学習ができるか」を学校に聞いてください。

Q. 通信制高校はスマホの持ち込みが自由なのですか?

A. 自由かどうかは学校が決めます。文部科学省の通知では、高校は校内での使用を制限すべきで、学校が持ち込みを禁止することも考えられるとされています。確かめた例では「持参は禁止していないが、授業中は使用できない」という学校がありました。スクーリングの案内や学校のきまりで確かめてください。

Q. パソコンは入学前に買っておくべきですか?

A. 学校の案内を確かめてから決めるのがおすすめです。学校が機種を指定している場合や、都や県が指定する購入サイトで買うと補助が受けられる場合があるからです(東京都・愛知県の公立高校の例)。合格者向けの説明や入学の案内を見てから決めるほうが、無駄な出費を減らせます。

Q. 端末代や通信費に使える支援はありますか?

A. 公立高校では、東京都や愛知県のように端末の購入を補助する例があります(通信制課程が対象かは学校に確認が必要です)。また、高校生等奨学給付金は授業料以外の教育費を支える制度で、対象経費に通信費も含まれます。通信制の給付額は、令和8年度の住民税非課税世帯で国公立年50,500円・私立年52,100円です。

Q. スクーリングにタブレットやパソコンを持っていく必要はありますか?

A. 学校によります。勇志国際高等学校のように、スクーリングの持ち物にタブレット端末が入っている学校もあります。持ち物の一覧と、充電や貸し出しの有無を、スクーリングの案内で確かめてください。

道具がそろっていなくても、学び始めることはできます

パソコンがない、家のWi-Fiが弱い、スマホしか持っていない。そうした理由だけで、通信制高校をあきらめなくてよい場合があります。必要な端末は学校とコースで違い、スマホで学べる学校もあります。足りないものは、学校に聞いてから、支援を確かめて、少しずつそろえていく方法もあります。

大事なのは、道具よりも「どんな学び方なら続けられそうか」です。家で映像授業を見るのが合うのか、人と一緒に学ぶ時間がほしいのか。そこが決まれば、必要な端末も自然に決まってきます。

迷っている段階でも、学び方や準備のことを聞くことはできます。今ある環境のままで何から始められるかを、まずは個別相談会で聞いてみるのも1つの方法です。

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今ある端末で始められるかも、相談の段階で聞けます

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