【2026年最新版】通信制高校3年生の総合型選抜|9月から動いて大学に合格できるか

9月に入ると、総合型選抜の出願受付が始まります。「通信制高校の自分は不利なのか」「今から動いて間に合うのか」——そう検索している高校3年生に向けて書きました。

先に結論だけ書きます。通信制高校に在籍していても、9月から動けば総合型選抜で大学合格を目指せます。ただし一般の全日制生徒と同じ準備では足りない部分があります。通信制生に特有の強みと、準備すべきことを整理しました。

スケジュール・評定・志望理由書・面接まで、順番に説明します。最後に「正直に書きます」として、多くのサイトが書かない現実も伝えます。

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通信制高校からでも、総合型選抜で大学に合格できます。9月から動いても出願できる大学があります。志望理由書・面接まで一緒に準備します。

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目次

「9月1日問題」は俗称ではなく、政府が対策を取っている課題です

ネットで生まれた言葉のように扱われることがありますが、実際には行政の文書に同じ趣旨の記述があります。

検索では「九月一日問題」「9/1問題」と書かれることもありますが、指している現象は同じです。

こども家庭庁の「こどもの自殺対策に関する関係省庁連絡会議」の資料には、「こどもの自殺は長期休暇明け前後に増加する傾向があることから、こども・若者に向けたポスターや動画を作成し相談窓口を周知。夏季休暇中から、重層的な啓発活動を実施」と書かれています。しかもこれは単発ではなく、毎年の定例の取組として組まれています。

つまり「うちの子だけが弱い」のではありません。国が、毎年この時期に何かが起きると想定して動いているということです。ここを知っているだけで、家庭で抱え込む重さは少し変わります。

数字で見ると——小中高生の自殺は令和6年に過去最多の529人

感覚の話にしないために、公的な統計を確認します。

項目 数値
令和6年の小中高生の自殺者数(確定値) 529人(統計上の過去最多)
女性の人数 2年連続で増加。統計のある1980年以降で最多
原因・動機(全体) 最も多いのは学校問題。次いで健康問題、家庭問題
自殺者総数(全年代) 20,320人。総数は減少傾向のなかで、小中高生だけが増加

9月の出願前に、一度だけ進路を整理してみませんか

総合型選抜の出願書類を一緒に確認します。まだ志望校が決まっていない段階でもかまいません。

令和6年 令和5年
7月 49人 43人
8月 40人 52人
9月 59人(年間最多) 54人
10月 45人 61人(年間最多)
年間合計 529人 513人

※出典=厚生労働省自殺対策推進室・警察庁生活安全局「令和6年中における自殺の状況」(2025年3月28日公表)。2026年9月時点の公表値です。

なぜ9月1日なのかというと、そこが「戻る日」として暦の上で一番はっきり決まっている日だからです。ただし表のとおり、越えたあとの10月のほうが人数が多い年もある。9月1日は山の入口で、頂上ではありません。

注目したいのは最後の行です。日本全体の自殺者数は長期的に減っているのに、小中高生だけが増えている。大人向けの対策が届いていない層がある、ということです。

※出典=こども家庭庁「第9回 こどもの自殺対策に関する関係省庁連絡会議」提出資料(厚生労働省・令和7年)。原票は警察庁自殺統計。2026年9月時点の公表値です。

なぜ長期休み明けなのか。夏休みは「逃げられていた期間」だから

理由は、実はそれほど複雑ではありません。

学校がしんどい子どもにとって、夏休みは唯一その環境から離れていられる期間です。40日間、朝の憂うつがない。教室に入らなくていい。人間関係を気にしなくていい。その安全な期間が、カレンダー上で終わりに近づいていく。

そして多くの場合、休みのあいだに問題そのものは何も解決していません。いじめが終わったわけでも、クラスの空気が変わったわけでも、遅れた勉強が埋まったわけでもない。同じ場所に戻る日だけが決まっている。この構造が、8月後半の重さをつくります。

2学期の事情も重なります。運動会、文化祭、合唱コンクール。2学期は「クラス全員で毎日そろって準備する」行事が集中する学期です。ふだんの授業なら端にいることもできますが、行事期間は集団行動から抜けにくい。始業式の前から、その先の1か月分の負荷が見えてしまいます。

発達障害やグレーゾーンの特性がある場合は、さらに条件が重なります。長期休みで崩れた生活リズムを戻すのに時間がかかること、環境の切り替えに負荷がかかること、集団のなかにいること自体の疲労が大きいこと。「怠けている」のではなく、切り替えに必要な体力の量が違うと考えたほうが実態に近いです。

夏休み後半に出やすいサインを、からだ・ことば・行動の3つに分けて示した図
当日ではなく、夏休みの後半からサインは出ています。

9月1日だけではありません。同じことが1月と4月にも起きます

「9月1日問題」という名前がつくことで、その1日だけの話に見えてしまいますが、実際に増えるのは長期休みが明ける前後です。政府の資料も「9月1日」ではなく「長期休暇明け前後」という書き方をしています。

時期 重なる負荷
夏休み明け(8月末〜9月上旬) 休みが最長。2学期は行事が集中し、負荷の見通しが立ちにくい
冬休み明け(1月上旬) 学年末が近く、成績・進級・受験の圧が同時に来る
春休み明け(4月上旬) クラス替え・担任交代・進学。人間関係がゼロから組み直される

ここを知っておく実用的な意味は、「9月1日を越えたから大丈夫」と気を抜かないことにあります。9月を乗り切っても、1月にもう一度同じ波が来ることがあります。逆に言えば、年に3回ある区切りは、どれも「立て直しを始めるきっかけ」にもできます。転入・編入の受け入れも、この区切りに合わせて設定されていることが多いからです。

学校には、7月の時点で国から通知が出ています

これは保護者に知られていない事実だと思います。文部科学省は「児童生徒の自殺予防に係る取組について(通知)」を毎年夏前に出しており、学校に対して次のことを求めています。

  • 長期休業の開始前から長期休業明けにかけて、自殺予防に向けた取組に全力で取り組むこと
  • 進路指導の充実や見守り活動を丁寧に実施すること
  • 1人1台端末等を活用したSOSの早期把握に取り組むこと

つまり学校側にも「この時期は気をつける」という前提がすでにあるということです。だから「こんなことで相談していいのか」と迷う必要はありません。9月1日前後に学校へ連絡するのは、学校にとって想定内の相談です。

※出典=文部科学省「令和6年7月12日 児童生徒の自殺予防に係る取組について(通知)」。2026年9月時点の情報です。

サインは9月1日ではなく、8月の後半から出ています

当日いきなり動けなくなる、という形はむしろ少数です。多くは数週間前から体に出ます。

出やすいサイン 見え方
からだ 朝の頭痛・腹痛・吐き気、寝つけない、朝起きられない、食欲が落ちる
ことば 口数が減る、学校の話題を避ける、「どうでもいい」が増える
行動 部屋にこもる、好きだったことをやめる、宿題に手をつけられない
持ち物 教科書や制服を出さない、時間割を確認しない

とくに「朝だけ体調が悪い」は見逃されやすいサインです。夕方には元気になるため「仮病では」と受け取られがちですが、起立性調節障害など体の問題が背景にあることもあり、心の負荷が体に出ている状態でもあります。

ここで大切なのは、原因を突き止めようとしないことです。本人にも理由が説明できないことのほうが多い。「なんで行けないの」と聞かれても答えられず、答えられない自分をさらに責める、という悪循環が起きます。

夏休み明け・冬休み明け・春休み明けの3つの時期と、それぞれに重なる負荷を比べた表
波は年に3回きます。9月を越えても、1月にもう一度来ることがあります。

「行きたくない」と言われた最初の30秒で、言わないほうがいい言葉

言い方を全部正解にする必要はありません。ただ、最初のひと言だけは影響が大きいので、置き換えの候補を書いておきます。

言いがちな言葉 置き換えの候補
なんで行けないの? そっか。教えてくれてありがとう
行けば楽しいって いまはしんどいんだね
みんな我慢してる 無理して行かなくていいよ
今日だけがんばろう 今日は休もう。そのあとは一緒に考えよう

「無理しなくていい」と言うと、そのまま学校に戻れなくなるのではと不安になる方は多いです。ただ実際には、逃げ道があると分かっているほうが、人は動きやすくなります。「今日は半日だけ」「まず保健室に行ってから決める」「今日は休んで明日また考える」——選択肢が複数あると、本人が自分で選べるようになります。

そして、休ませた日の夜に進路の話をしないでください。体を休める日と、進路を考える日は分けたほうがうまくいきます。

「行きたくない」と言われたときに言いがちな言葉と、置き換えの候補を3組並べた図
最初のひと言だけは、影響が大きいです。

もし、いま読んでいるのが本人なら

ここまで保護者向けに書いてきましたが、この記事を自分で探して読んでいる人もいると思います。その人に向けて、短く書きます。

行きたくないと思うことは、あなたが弱いからではありません。この記事の前半に書いたとおり、同じ時期に同じことが起きる人が毎年たくさんいて、国がそれを前提に対策を組んでいます。あなたひとりの問題ではありません。

そのうえで、今日できることを3つだけ。

  1. 今日は休んでいい。1日休んでも留年はしません。仕組みは後半で説明しています。
  2. 誰かに言う。親でも、保健室の先生でも、知らない人でも構いません。0120-0-78310 は24時間無料でつながります。声を出すのがしんどければ、SNSやチャットの窓口もあります。
  3. 今日は進路を決めない。しんどい日に大きい決断をしなくていいです。決めるのは、眠れた日でいい。

言葉にしなくても大丈夫です。「しんどい」の一言でも、既読がつくだけでも、それは十分な行動です。

ダイニングテーブルで並んで座り、朝に穏やかに話している母親と高校生
向き合うより、並んで座るほうが話しやすいことがあります。

休ませたあと、進級はどうなるのか

ここが多くの家庭でいちばん現実的な不安だと思います。結論から言うと、数日休んだくらいで留年はしません。

高校の進級・卒業は「年間で何日休んだか」ではなく、科目ごとの授業時数で判断されます。実際に公開されている高校の教務規程を読むと、履修の認定は「欠課時数が標準の授業時数の3分の1以下であること」を要件としており、標準の授業時数は1単位あたり35単位時間と定められています。1日の欠席がそのまま留年に直結する仕組みではありません。

しかも同じ規程には、基準を超えた場合も「生徒の状況を充分考慮したうえで、校長が履修の認定について判断する」と書かれています。数え方と実際の余裕については高校の欠席日数は何日まで?で詳しく整理しました。

それでも間に合わないときのために、道が4つあることも先に知っておいてください。通信制高校への転入学と編入学の違い高校留年後の進路は3つもあわせてご覧ください。

学校以外の場所は、思っているより多い

「学校に行けない=進路が終わる」ではありません。実際に用意されている受け皿を並べておきます。

選択肢 どんな場所か
保健室・別室登校 教室に入らずに校内で過ごす。出席として扱う学校が多い
教育支援センター(適応指導教室) 自治体が設置。在籍校の出席として扱われることがある
フリースクール 民間。学校との連携で出席扱いになる場合がある
通信制高校・サポート校 出席日数ではなくレポートとスクーリングで単位を認定する

通信制高校の仕組みが今の全日制と根本的に違うのは、「毎日決まった時間に決まった場所へ行く」ことを前提にしていない点です。単位はレポート・スクーリング(面接指導)・試験で認定されるので、日々の出席日数で進級が決まりません。体調に波がある人にとって、この差はとても大きいものです。

私たちNIJIN高等学院(ニジ高)は、その通信制高校と連携して学びを支える通信制サポート校です。オンラインが中心で、全国どこからでも参加できます。担任がつき、カメラもマイクもオフのまま、チャットだけの参加から始めても構いません。NIJINアカデミーの高等部として、これまでに650名以上の不登校の子どもたちを支えてきた知見を生かし、一人ひとりの学習・生活・進路を支えます。

また、ニジ高の学びは高校生だけで閉じません。国内外の小学生・中学生・大学生・社会人など、年齢や地域、立場の異なる仲間と出会い、互いの経験や価値観に触れながら活動できることも大きな魅力です。世界・地域・世代を越えた多様性の中で、自分の得意や役割を見つけていけます。

正直な注意点も書きます。学院内でのスクーリングはありません。高卒資格のためには提携する通信制高校のスクーリングに参加する必要があり、私たちはその準備と当日を支える立場です。毎日通う学校と同じ体験になるわけでもありません。それでも「行けない日がある自分」を責めずに済む場所として選ばれています。学費は学費のご案内で公開しています。

運営は株式会社NIJINです。ニジ高は、不登校の小中学生のためのオンラインオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」の高等部です。小学生から中学生、高校生、大学生、社会人までが、世代や地域を越えて関わる環境を大切にしています。

いま話せる窓口(電話・SNS・チャット)

家庭だけで抱える必要はありません。本人からでも、保護者からでも使えます。

窓口 連絡先・特徴
24時間子供SOSダイヤル(文部科学省) 0120-0-78310/24時間・無料。本人も保護者も
まもろうよ こころ(厚生労働省) 電話・SNS・チャット相談の一覧。電話が苦手でも使える
こころの健康相談統一ダイヤル 0570-064-556/各都道府県の公的相談につながる
スクールカウンセラー 無料。担任を通さず直接予約できる学校も増えている

SNSやチャットの窓口が増えたのは、電話で声を出すこと自体がハードルになるという現実に対応した結果です。話すのがつらければ、文字で構いません。

※窓口の情報は2026年9月時点のものです。最新は厚生労働省「まもろうよ こころ」でご確認ください。

9月に入ると、総合型選抜の出願受付が始まります。「通信制高校の自分は不利なのか」「今から動いて間に合うのか」——そう検索している高校3年生に向けて、この記事を書きました。

先に結論だけ書きます。通信制高校に在籍していても、9月から動けば総合型選抜で合格できます。ただし、一般の全日制生徒と同じ準備では足りない部分があります。通信制生に特有の強みと、準備すべきことを整理しました。

スケジュール・評定・志望理由書・面接まで、一問一答形式で説明します。最後に「正直に書きます」として、多くのサイトが書かない現実も伝えます。

結論:通信制高校生が9月から総合型選抜に間に合うかの早見表

確認項目 状況 判断
評定平均 3.0以上ある 多くの大学で出願可能
評定平均 3.0未満または不明 評定不要の大学を探す
課外活動 何か取り組んだことがある 志望理由書に活かせる
志望大学 まだ決まっていない 9月中旬までに絞り込む
出願書類 まだ手をつけていない 今週から始めれば間に合う

この早見表のどこに当てはまっても、「間に合わない」ケースはほとんどありません。ただし大学ごとに締切が異なるため、最初に志望校の募集要項を確認することが最優先です。

「総合型選抜」とは何か——AO入試との違い

2021年度より「AO入試」が「総合型選抜」に名称変更されました。内容も変わっています。

項目 旧AO入試(〜2020) 総合型選抜(2021〜)
評定の扱い 不問の大学が多かった 評定参照が増えた
学力確認 任意 小論文・共通テスト併用が増加
評価軸 意欲・個性 意欲+学力の両面

「AO入試は学力不問」というイメージは、現在の総合型選抜には当てはまらないことが多いです。ただし大学・学部によって要件は大きく異なるため、「うちの志望校がどうか」を確認することが先です。

通信制高校生が総合型選抜を選ぶ理由

全日制高校と比較して、通信制高校生が総合型選抜を選びやすい理由があります。

通信制高校生が大学進学を考えている
通信制高校の平日の空き時間は、全日制では作れない経験の時間になります。

平日の時間を自由に使えることが最大の強みです。全日制の生徒が放課後にしかできないことを、平日の昼間にできます。その時間で積んだ経験——ボランティア、検定取得、オンライン講座、起業、制作物——が、志望理由書の材料になります。

2024年度、総合型選抜を実施する国公立大学は105大学343学部と過去最高を更新しました。私立を含めると選択肢はさらに広がります。

通信制高校生が不安に感じること——その実態

不安 実態
「通信制は不利」と言われた 選考は書類と面接で判断される。在籍校の種別は合否に直結しない
評定が低い 通信制の評定は学校ごとの基準で出る。一般に評定が取りやすい傾向がある
学校推薦が使えない 総合型選抜は自己推薦。学校の推薦状は不要な大学が多い
欠席が多い 出席日数の記載は調査書次第。通信制は登校日数が少ないため、絶対数で不利にならない場合が多い

最もよくある誤解は「通信制だから書類で落とされる」というものですが、面接官が見るのは志望理由の明確さその大学でなければならない理由です。在籍校の種別は、これらに比べて小さな要素です。

9月出願の具体的なスケジュール

時期 やること 目安の日数
9月1〜7日 志望校の募集要項を取り寄せ、出願期間・必要書類を確認 2〜3日
9月8〜15日 志望理由書の初稿を書く 5〜7日
9月16〜22日 学校(担任・進路指導)に提出書類の確認を依頼 3〜5日
9月23日〜 書類最終確認・郵送または電子申請 出願締切に合わせる
10月以降 1次審査(書類)→ 通過後:小論文・面接 大学によって異なる

書類の準備に最低でも2週間は見てください。志望理由書は「書いて→寝かせて→読み直す」サイクルが必要で、一晩では完成しません。最初の1週間で志望校・学部を絞ることが最も重要です。

評定平均について——最低ラインはどこか

「評定3.5以上」と書いている大学が多いですが、これは目安です。

評定平均 出願できる大学の目安
4.0以上 国公立・上位私大の総合型選抜でも出願可能な場合が多い
3.5〜3.9 多くの私立大学・中堅国公立で出願可能
3.0〜3.4 評定の比重が低い大学・学部を中心に選ぶ
3.0未満 評定不問の大学、または面接・小論文重視の大学を探す

通信制高校の評定は、全日制と同じ5段階評価です。ただし授業の評価方法が学校ごとに異なるため、自分の評定が何をもとに算出されているかを担任に確認しておくことをおすすめします。

活動実績を「志望理由書の素材」として整理する

何かを「やった」こと自体が素材です。規模は関係ありません。

自分の経験を書き出している高校生
「何も経験していない」と感じても、書き出してみると素材が見つかります。

以下を書き出してみてください。

カテゴリ 具体的な例
検定・資格 英検、漢検、簿記、プログラミング検定など
制作・作品 絵、写真、動画、ブログ、プログラム、小説など
ボランティア・地域活動 地域行事、子ども支援、環境活動など
自主学習・オンライン講座 Coursera、Udemy、オンライン英会話など
アルバイト・仕事経験 接客、販売、農業、IT補助など

「大したことない」と思っているものが、「それを選んだ理由+学んだこと」を言語化すると立派な志望理由になります。

志望理由書で押さえるべき3つのポイント

採点官が繰り返し読むのは次の3つです。

① なぜこの大学・学部か——「〇〇教授のゼミで研究したい」「△△のカリキュラムが自分の目的に合っている」など、他の大学では替えが効かない理由が必要です。

② 自分の経験と学部の接点——上で整理した活動実績と、志望学部で学ぶ内容がどうつながるかを具体的に書きます。

③ 入学後に何をするか——在学中に取り組みたいこと、卒業後のビジョンを1〜2文で書きます。「将来〇〇になりたい」だけでは足りません。

通信制高校生が書きやすい強みは、「自分で選んで、自分でやってきた」経験です。全日制と違い、時間割が決まっていない中で何かを続けたことは、主体性の証明になります。

面接・小論文の準備——9月からでも間に合う範囲

面接で聞かれること、小論文で問われることは、大学・学部のアドミッションポリシーに書いてあります。まずそこを読んでください。

準備項目 最低限やること 目安時間
面接 志望理由を2分で話す練習(録音して聞き直す) 3日〜1週間
面接 「通信制高校を選んだ理由」を説明できるようにする 1日
小論文 過去問を1〜2年分読んで傾向をつかむ 2〜3日
小論文 600字の意見文を1本書いて添削を受ける 3〜5日

「通信制高校を選んだ理由」は、ほぼ確実に聞かれます。ここで詰まると印象が悪くなるため、事前に言語化しておいてください。ネガティブな理由であっても、「そこから何を得たか」に転換して話すことで印象は変わります。

正直に書きます

正直に書きます。この記事に書いたことを全部やっても、合格が保証されるわけではありません。総合型選抜の倍率は年によって大きく変わり、同じ大学・学部でも10倍を超えることがあります。また「9月から始めれば全員間に合う」という話でもなく、志望校の締切によっては書類準備が1〜2週間しかない場合もあります。その場合、書類の完成度が下がるリスクがあります。9月に動き始めるなら、まず志望校の締切を今日確認してください。それが間に合わなかった場合は、11月からの学校推薦型選抜や2月の一般選抜という選択肢があります。1つの入試方式に絞りすぎないことが、合格への近道です。

総合型選抜に強い大学・学部の探し方

以下の観点で候補を絞ると効率的です。

評定の比重が低い大学:募集要項に「評定を参考とする」と書いてある大学は、絶対要件ではない場合があります。「評定平均〇〇以上」と数字が書かれていない場合は、電話または個別相談で確認できます。

面接重視の大学:芸術系・スポーツ系・看護系・福祉系・教育系は、ポートフォリオや実技が重視されます。学力より「その分野への熱量と経験」が評価されるため、通信制生でも戦いやすいです。

オープンキャンパス参加が要件の大学:9月出願の場合、オープンキャンパスへの参加を出願要件にしている大学もあります。過去の参加証明書が必要か確認してください。

一般選抜との比較——どちらを選ぶか

項目 総合型選抜 一般選抜
結果が出る時期 10〜12月(早い) 2〜3月
準備の中心 志望理由書・面接・小論文 5教科の学力
通信制生の有利不利 経験を活かしやすい 学力次第
不合格時のリカバリー 一般選抜に切り替えられる 浪人または別の選択肢

総合型選抜と一般選抜は併願できます(大学によって制限がある場合を除く)。「総合型で落ちたら一般で受ける」という計画を最初から立てておくと、精神的な余裕が変わります。

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出願の書き方と、大学選びを一緒に整理できます

個別相談会では、通信制高校から総合型選抜を目指す際の進め方を一緒に確認しています。志望理由書の方向性から面接対策まで、個別に対応します。

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よくある質問

Q. 1日休ませたら、そのまま行けなくなりませんか?

その不安はよく聞きます。ただ、限界まで我慢させてから折れるほうが、戻るまでに時間がかかります。1日休んで落ち着いて、翌日また考える。そのくらいの余白があるほうが結果的に登校は続きます。「行かせるか休ませるか」の二択で考えず、半日・保健室・遅刻での登校も選択肢に入れてください。

Q. 9月1日に学校を休むと、内申や進学に響きますか?

大学入試の一般選抜では、欠席日数だけを理由に不合格になることは基本的にありません。総合型選抜・学校推薦型選抜では出願条件に欠席日数を設けている大学もあるため、志望校の募集要項で確認してください。数日の欠席が進路を決めることはありません。

Q. 本人が何も話してくれません。どうすればいいですか?

話させようとしなくて大丈夫です。「話したくなったら聞くよ」と伝えて、あとは同じ空間にいるだけでも意味があります。話すきっかけは、正面から向き合うときより、車の中や並んで歩いているときなど視線が合わない場面で生まれやすいと言われます。並んで座る、一緒に何かをする、が現実的です。

Q. 学校に相談すると大ごとになりませんか?

先ほどのとおり、学校には国から「長期休業明けは見守りを丁寧に」という通知が毎年届いています。この時期の相談は想定内です。担任に言いにくければ、養護教諭(保健室の先生)、スクールカウンセラー、学年主任のいずれでも構いません。

Q. 通信制高校に移るのは、逃げになりませんか?

制度上は転入も編入も正規の進路選択で、修得済みの単位は引き継げます。タイミングが合えば学年を落とさずに卒業できます。「合わない場所から合う場所へ移る」ことを逃げと呼ぶ必要はありません。

明るいリビングのローテーブルに置かれたノートとスマートフォン、奥に家族の姿
ひとりで抱えなくて大丈夫です。窓口は24時間あいています。

よくある質問

Q. 通信制高校の評定は全日制と同じように扱われますか?

A. 5段階評価として扱われます。ただし、学校ごとの評価方法が異なるため、大学によっては「通信制の評定は参考程度」と扱う場合もあります。個別に大学の入試窓口に確認するのが確実です。

Q. 調査書に「欠席日数が多い」と書かれることが心配です

A. 通信制高校はそもそも登校日数が少ない仕組みなので、「欠席〇日」の絶対数は全日制より小さくなります。ただし、欠席の理由について面接で聞かれることがあるため、事前に自分の言葉で説明できるようにしておくといいです。

Q. 志望理由書を書いたことがありません。どこから始めればいいですか?

A. まず「なぜその学部・学科に興味を持ったか」を箇条書きで書き出すことから始めてください。「きれいな文章」を書こうとするより、「なぜ」を5回繰り返して掘り下げる方が、内容のある志望理由書になります。

まとめ——9月から動ける人は、動いてください

総合型選抜は、「通信制高校生には不利」ではありません。準備の仕方次第で、全日制生と同じ土俵で戦えます。9月から動けることの最大の条件は、志望校の締切を今すぐ確認することです。

間に合わない締切があったとしても、選択肢はあります。1つの入試方式や1つの大学だけにこだわらず、「今から使える手を全部並べてみる」ことを最初のステップにしてください。

ニジ高の個別相談会では、現在の評定・活動実績・志望の方向性を持ってきていただければ、出願できる大学の候補をその場で整理することもできます。

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オンラインで、青春する。

大学進学の道は、通信制高校からでも開いています。一緒に考えましょう。

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