「通信制高校からでも、難関大学を目指せるのだろうか」。毎日の通学がしんどくなった人や、体調に波がある人、自分のペースで受験勉強をしたい人から、よく聞く疑問です。
先に結論を書きます。通信制高校からでも難関大学は受験できます。東京大学と京都大学の令和9年度の入学者選抜要項を開いて確かめたところ、出願資格は「高等学校を卒業した者」と「卒業見込みの者」で、全日制か通信制かの区別はありませんでした。そして通信制の強みは、たしかに「時間」です。ただし、その時間は自然に受験の力に変わるわけではありません。卒業のための学習と受験の学習を、入試の日程から逆算して組み立てられるかどうかが分かれ目になります。
この記事は、2026年9月27日に、文部科学省の「令和9年度大学入学者選抜実施要項」、大学入試センターの令和9年度 共通テスト受験案内、東京大学・京都大学の令和9年度入学者選抜要項、高等学校学習指導要領、学校基本調査(e-Stat)を実際に開いて確認した内容で書いています。偏差値の考え方や卒業後の進路全体ではなく、「時間の使い方」と「受験の組み立て」に絞って整理します。公式で確認できなかったことは、確認できなかったと書きます。
毎日の通学や決まった時間割に合わせるのが難しい場合や、もっと自分らしい高校生活の中で進路を考えたい場合は、オンラインという選択肢もあります。NIJIN高等学院(ニジ高)は「オンラインで最高の青春を」を掲げる通信制高校サポート校で、全国の仲間とオンラインでつながり、企業や地域と関わるプロジェクトや、生徒が自分たちで企画する行事に挑戦できます。カメラやマイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められ、全国にNIJINアカデミー(ニジ高はその高等部)のリアルの教室があり、リアルでの通学もご検討いただけます。ニジ高は高校ではないため、卒業資格は提携する通信制高校で取り、その高校のスクーリングには参加が必要です。どんな学校なのかは、校長・星野達郎のYouTubeでも見られます。
結論:通信制高校から難関大学を目指すときの早見
- 出願資格に課程の区別はありません。東京大学・京都大学の令和9年度の要項は、どちらも「高等学校を卒業した者及び令和9年3月卒業見込みの者」を出願資格にしています。通信制高校も学校教育法上の高等学校です。
- 時間の差は「授業の時間」の差です。全日制の週の授業は30単位時間(1単位時間50分)が標準。通信制は、たとえば数学Ⅰ(3単位)の面接指導の標準が3単位時間で、全日制の授業の標準(105単位時間)とは大きく違います。
- ただし自由な時間の量は、学校よりコースで決まります。国の調査では、通信制の生徒の12.5%が週5日通うコースに在籍していました。
- 東大の一般選抜は、共通テスト(6教科8科目または7教科8科目)+2次試験です。令和9年度は、共通テストの出願が2026年9月15日〜10月2日、本試験が2027年1月16日・17日。東大の2次試験は2月25日からです。
- 通信制高校の卒業者のうち大学等に進学したのは28.6%(2万6,301人)、大学(学部)に進んだのは2万445人でした(学校基本調査・令和7年度)。
- 合格実績の数字は「延べ人数」で数えられていることがあります。在籍者数と割り算して合格率にはできません。
- 一人で計画を回すのが不安なら、オンライン中心のサポート校(NIJIN高等学院など)で、卒業に必要な学習を支えてもらいながら準備する形もあります。
「時間がある」は本当です。増えるのは、教室で授業を受ける時間が減るぶんです
通信制高校で時間ができるのは、なんとなくではなく、制度の違いによるものです。高等学校学習指導要領(平成30年告示)は、全日制と通信制で授業の組み立てを別に定めています。
- 全日制:授業は年間35週を標準とし、週当たりの授業時数は30単位時間が標準です。1単位時間を50分とし、35単位時間の授業を1単位として計算するのが標準です。
- 通信制:授業の代わりに、添削指導(レポート)と面接指導(スクーリング)と試験で単位を修得します。1単位あたりの添削指導の回数と面接指導の単位時間数に、教科ごとの標準が決められています。
- 共通:卒業までに74単位以上を修得します。
同じ科目で比べると、違いがよく分かります。下の表は、学習指導要領の標準単位数と、1単位あたりの標準から計算したものです。
| 科目(標準単位数) | 全日制の授業(標準) | 通信制の添削指導 | 通信制の面接指導 |
|---|---|---|---|
| 数学Ⅰ(3単位) | 105単位時間 | 9回 | 3単位時間 |
| 現代の国語(2単位) | 70単位時間 | 6回 | 2単位時間 |
| 英語コミュニケーションⅠ(3単位) | 105単位時間 | 9回 | 12単位時間 |
| 化学基礎(2単位) | 70単位時間 | 6回 | 8単位時間 |
出典:文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)」第1章第2款3・5(2026年9月27日確認)。1単位あたりの標準は、国語・地理歴史・公民・数学が添削3回・面接1単位時間、理科と外国語が添削3回・面接4単位時間です。
数学Ⅰで見ると、全日制では教室で105単位時間の授業を受けるのに対し、通信制の面接指導の標準は3単位時間です。残りは、教科書や動画で自分で学び、レポートを出して添削してもらう形になります。この「教室にいない時間」を、受験の学習に回せるのが通信制の強みです。
ただし、2つ注意があります。1つは、レポートを書く時間には標準がないことです。添削の回数は決まっていても、1回にかかる時間は人と科目によって違います。もう1つは、これはあくまで標準で、面接指導を標準より多く行う学校もあることです。通信制高校の仕組みそのものは通信制高校とはの記事でまとめています。

自由に使える時間の量は、「通信制かどうか」より「どのコースか」で決まります
「通信制=ほとんど家で過ごす」と思われがちですが、実際の通い方は学校とコースで大きく違います。文部科学省の「令和7年度 通信制高等学校実態調査」(2025年5月1日時点、323校)は、通学の頻度別に生徒数を数えています。
| コースの通学頻度 | 生徒数 | 割合 |
|---|---|---|
| 週5日 | 37,505人 | 12.5% |
| 週3〜4日 | 25,725人 | 8.6% |
| 週1〜2日 | 50,493人 | 16.8% |
| 集中スクーリング型 | 86,961人 | 28.9% |
| その他(月1〜2回・自由登校など) | 99,722人 | 33.2% |
出典:文部科学省「令和7年度 通信制高等学校実態調査」(合計300,406人。正規外のコースを含む。週3〜4日と週1〜2日は、調査の週ごとの数を足して計算。2026年9月27日確認)
週5日通うコースなら、1日の過ごし方は全日制に近くなります。反対に、集中スクーリング型や月1〜2回のコースなら、平日の昼間のほとんどを自分で組み立てることになります。受験向けの授業を上乗せするコースの中身は、通信制高校 特進コース・進学コースの記事で確かめられます。
どちらが難関大学に向いているかは、一概には言えません。時間が多いほど、自分で計画を立てて守る力が問われるからです。毎日決まった場所に行くほうが勉強のリズムを保てる人もいれば、体調に合わせて時間を動かせるほうが力を出せる人もいます。学校を選ぶときは、「難関大学の合格者がいるか」だけでなく、「自分はどのくらいの頻度で通うのが続くか」を先に考えてみてください。
難関大学の出願資格に、全日制か通信制かの区別はありません
ここは誤解が多いところなので、要項の文言で確かめます。
| 確認した資料 | 出願資格(高校生にあたる部分) | 課程の区別 |
|---|---|---|
| 大学入試センター 令和9年度 共通テスト | 高等学校を令和9年3月に卒業見込みの者、卒業した者 | なし |
| 東京大学 令和9年度 入学者選抜要項 | 高等学校又は中等教育学校を卒業した者及び令和9年3月卒業見込みの者 | なし |
| 京都大学 令和9年度 入学者選抜要項 | 高等学校又は中等教育学校を卒業した者及び令和9年3月卒業見込みの者 | なし |
出典:大学入試センター「令和9年度 受験案内」(B 出願 2 出願資格)/東京大学「令和9(2027)年度 東京大学入学者選抜要項」/京都大学「令和9年度 京都大学 入学者選抜要項」(いずれも2026年9月27日確認)
通信制高校は、学校教育法に定められた高等学校の「通信制の課程」です。卒業すれば全日制と同じ高等学校の卒業になり、上の出願資格にそのまま当てはまります。
そのうえで、東大も京大も、合否は共通テストの成績、大学が行う個別の学力検査(2次試験)、調査書で決めると要項に書いています。調査書は在籍している高校が作ります。通信制に在籍していることで出願の入り口が狭くなるわけではなく、見られるのは試験の点数と、在籍校が作る調査書です。
一方で、「卒業見込み」で出願する以上、3月までに卒業の要件(3年以上の在籍・74単位以上・特別活動30単位時間以上)を満たすことが前提になります。受験に集中するあまりレポートやスクーリングが止まると、この前提そのものが揺らぎます。

難関国立の一般選抜は、「共通テスト」と「2次試験」の2つの山を逆算して組み立てます
東京大学の令和9年度の要項では、共通テストで課す教科・科目は理科各類が6教科8科目、文科各類が6教科8科目または7教科8科目です。どちらも『情報Ⅰ』が必須で、共通テストの成績が一定の倍率を超えると第1段階選抜にも使われます(倍率は科類ごとに約2.3〜3.0倍)。そのうえで2月に2次試験があります。
令和9年度(2027年4月入学)の主な日程を、公式の資料から並べました。
| 時期 | できごと | 出典 |
|---|---|---|
| 2026年9月1日以降 | 総合型選抜の出願受付が始まる(判定の発表は11月1日以降) | 大学入学者選抜実施要項 |
| 2026年9月15日〜10月2日 | 共通テストの出願(Web出願。検定料の支払いは10月2日23時59分まで) | 大学入試センター |
| 2026年11月1日以降 | 学校推薦型選抜の出願受付が始まる(判定の発表は12月1日以降) | 大学入学者選抜実施要項 |
| 2027年1月16日・17日 | 共通テスト本試験(追試験は1月23日・24日) | 大学入試センター |
| 2027年1月25日〜2月3日 | 東京大学 前期日程の出願期間 | 東京大学 選抜要項 |
| 2027年2月25日から | 東京大学 第2次学力試験 | 東京大学 選抜要項 |
| 2027年3月31日まで | 一般選抜の合格者の決定発表 | 大学入学者選抜実施要項 |
出典:文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」(令和8年5月27日通知)第4/大学入試センター「令和9年度試験」/東京大学 令和9年度入学者選抜要項(2026年9月27日確認)
この表から逆算すると、高3の秋は、共通テストの出願と、学校によっては後期のレポート・スクーリング・単位認定試験が重なる時期です。卒業に必要な学習を夏までにどれだけ前に進めておけるかで、秋から冬に受験の学習へ回せる時間が変わります。
共通テストの出願は、令和9年度は共通テスト出願サイトから行います。通信制高校に在籍している人の出願の手順は共通テスト出願 通信制の記事に、国公立の教科・科目の考え方は通信制高校 国公立大学の記事にまとめています。
※2026年9月時点の情報です。最新は文部科学省・大学入試センター・各大学の公式ページでご確認ください。
通信制高校の卒業者のうち、大学等に進んだのは28.6%。大学(学部)へは2万445人です
「実際に通信制から大学に行く人はいるのか」も、国の統計で確かめられます。文部科学省の学校基本調査(令和7年度・確定値)には、令和6年度の間に通信制高校を卒業した人の進路が載っています。
| 区分 | 人数 | 卒業者に占める割合 |
|---|---|---|
| 通信制高校の卒業者 | 91,809人 | - |
| 大学等進学者 | 26,301人 | 28.6% |
| うち大学(学部) | 20,445人 | 22.3% |
| うち大学・短大の通信教育部 | 3,982人 | 4.3% |
| (参考)全日制・定時制の大学等進学率 | - | 62.6% |
出典:e-Stat 学校基本調査 令和7年度「高等学校(通信制)卒業後の状況調査」表297・表299、全日制・定時制は表283(令和7年3月卒業者。2025年12月26日公開・2026年9月27日確認)。大学(学部)と通信教育部の割合は表の人数から計算
全日制・定時制の62.6%と比べると低い数字です。ただ、通信制には働きながら学ぶ人や、大学以外の道を選ぶ人も多く在籍しているので、この差だけで「通信制は大学に行けない」とは読めません。1年間で2万人以上が、通信制高校から大学の学部へ進んでいることのほうが、受験を考える人にとっては大事な事実です。
学校基本調査では、どの大学に進んだか(難関大学かどうか)までは分かりません。難関大学への進学者数を国の統計で確かめることはできませんでした。進学全体の流れや入試方式ごとの向き不向きは、通信制高校 大学進学の記事で詳しく書いています。
学校の「合格実績」は、延べ人数と在籍者数を分けて読みます
難関大学を目指して学校を選ぶとき、多くの人が合格実績を見ます。このとき、合格者数と在籍者数を混ぜて読まないことが大切です。例として、公式サイトで数字と集計方法を公開している例を1つ取り上げます。
N高等学校・S高等学校・R高等学校の公式サイトでは、2026年の大学合格実績(国内大学は2026年5月19日時点)として、国公立大学205名、東京大学3名、京都大学3名、旧帝大19名、早稲田・慶應91名、GMARCH325名が載っています。同じサイトには、「当実績は生徒および卒業生からの申告に基づいて集計」「1人で複数の大学・学部・学科に合格した場合は、それぞれに合格者として計上」と書かれています。一方、全校生徒数は36,371名(2026年3月末時点)と別の場所に載っています。
出典:N高等学校・S高等学校・R高等学校「大学合格実績」/同 公式サイト トップ(2026年9月27日確認)
ここから分かることは3つです。
- 合格者数は延べ人数なので、合格した「人の数」とは一致しないことがあります。
- 全校生徒数は在校生の数で、合格実績には卒業生からの申告も含まれます。2つを割り算しても「合格率」にはなりません。
- 生徒数の多い学校ほど、合格者数の合計は大きくなりやすいものです。数字の大小より、自分が目指す大学・方式の合格者がいるか、その準備をどう支えているかを見るほうが役に立ちます。
合格実績を見るときは、「何年の何月時点か」「延べか実人数か」「既卒を含むか」の3点を、その学校の公式ページの注記で確かめてください。

1週間は「卒業の学習」「受験の学習」「休む時間」の3つで組み立てます
ここからは時間の使い方です。難関大学に必要な勉強時間について、国や大学が示している公的な目安は、今回確認した資料には見当たりませんでした。だからこそ、「何時間やるか」より先に、1週間の中に何を置くかを決めるほうが現実的です。
| 時間の種類 | 中身 | 決め方のコツ |
|---|---|---|
| 卒業の学習 | レポート、スクーリング、単位認定試験 | 提出日から逆算して先に予定に入れる。受験の学習より先に置く |
| 受験の学習 | 共通テストと2次試験の科目、過去問 | 志望校の要項で教科・科目を確かめ、科目ごとに週の枠を決める |
| 休む時間 | 睡眠、食事、体を動かす、何もしない時間 | 削る対象にしない。体調の波がある人ほど先に確保する |
| 見直しの時間 | 1週間の振り返りと次の週の計画 | 週に1回、短くてよいので固定の曜日に置く |
※表は時間の組み立て方の一例です。レポートの量やスクーリングの日程は学校とコースで違います。
ポイントは、卒業の学習を受験の学習の「すき間」に置かないことです。通信制のレポートは自分のペースで進められる分、後回しにしやすく、提出の直前にまとめて取り組むことになりがちです。そうなると、その週の受験の学習がまるごと崩れます。
もう1つは、レポートの学習と受験の学習を重ねられる科目を探すことです。たとえば数学Ⅰや英語コミュニケーションⅠは、共通テストの出題範囲に含まれます。学習指導要領上の科目と共通テストの出題科目の対応は、大学入試センターの受験案内の「出題教科・科目等」の表で確かめられます。レポートを「こなすもの」ではなく、受験の基礎固めの一部として取り組めると、同じ時間で2つの目的が進みます。
学年ごとの目安としては、高1〜高2のうちに卒業に必要な単位を計画どおりに積み、基礎の抜けを埋める。高3では、共通テストの出願(9月)と本試験(1月)、2次試験(2月)の3つの山に合わせて、科目の比重を変えていく。この順番を意識しておくと、時間の多さが受験の力に変わりやすくなります。
入試方式によって、時間をかける場所が変わります
難関大学の入試は一般選抜だけではありません。文部科学省の実施要項は、入試方法を一般選抜・総合型選抜・学校推薦型選抜の3つに分けています。どれを主にするかで、時間の配分が変わります。
| 方式 | 出願の時期(令和9年度) | 時間を多く使うもの | 通信制で気をつけること |
|---|---|---|---|
| 一般選抜 | 大学ごと(大学が行う個別テストは2月1日〜3月25日の間) | 共通テストと2次試験の科目の学習 | レポートの提出期限と冬の学習期間の重なり |
| 総合型選抜 | 9月1日以降 | 活動報告書、大学入学希望理由書、面接、小論文など | 本人が書く資料と面接による評価が要項で求められている |
| 学校推薦型選抜 | 11月1日以降 | 評定を含む調査書、推薦書、面接など | 推薦するのは在籍している高校の校長。指定校推薦の枠は在籍校ごと |
出典:文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」第3・第4(2026年9月27日確認)
通信制の時間の多さは、一般選抜の教科の学習だけでなく、総合型選抜で見られる活動や探究にも使えます。実施要項は、総合型選抜で「志願者本人の記載する資料」を評価に使い、面接による評価を行うことを大学に求めています。時間があるからこそ、自分で決めたテーマに長く取り組んだ記録を残せるのは、通信制の生徒の強みになり得ます。
学校推薦型のうち指定校推薦は、在籍校ごとに枠があり、評定平均と校内選考が関わります。通信制での仕組みは通信制高校 指定校推薦の記事で説明しています。

よくある落とし穴は、レポートの後回し、独学の抜け、体調の波の3つです
1. 受験に集中して、卒業に必要な学習が止まる
文部科学省の令和7年度 通信制高等学校実態調査では、添削課題は出しているのにスクーリングに1日も来ていない生徒が8,097人(2.6%)いました。理由として最も多く挙がったのは「心身に関すること」です。受験の学習が進んでいても、スクーリングや試験を落とせば卒業が遠のき、「卒業見込み」での出願の前提が崩れます。スクーリングの日程は、受験の予定より先に手帳に入れてください。
2. 自分では気づけない「抜け」がそのまま残る
時間があっても、一人で学んでいると、分からないところに気づかないまま先へ進んでしまうことがあります。答案の書き方や解き方の癖は、自分だけでは直しにくい部分です。質問できる人、答案を見てもらえる場所を、学校の中か外に1つは用意しておくと安心です。
3. 体調の波に合わせた計画になっていない
朝の体調が整いにくい人にとって、時間帯を選んで学べるのは通信制の大きな利点です。一方で、調子のよい日に詰め込みすぎると、次の日に動けなくなることもあります。調子の悪い日にもできる小さな課題(単語の確認、解き直しの見直しなど)を決めておくと、計画が崩れにくくなります。
病気や障害などで試験当日に配慮が必要な場合は、共通テストで受験上の配慮を申請できます。令和9年度の申請期間は、第1期が2026年7月1日〜8月28日、第2期が8月31日〜10月2日でした(大学入試センター「令和9年度試験」)。次の年度に受験する人は、夏の前から主治医や在籍校と相談しておくと準備がしやすくなります。
選択肢の1つとしてのニジ高(正直な注意点)
ここまで読んで、「時間の使い方を自分一人で決めて守るのは不安」「レポートとスクーリングを落とさずに続けられるか心配」と感じた方もいると思います。
NIJIN高等学院(ニジ高)は、オンライン中心の通信制高校サポート校です。全国どこからでも自宅から参加でき、担任制で、カメラやマイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められます。生活リズムに波があっても学べるように設計していて、授業のアーカイブ視聴や中学内容の学び直しにも対応しています。総合型選抜に向けては、小論文・面接・自己PRの講座に力を入れて取り組んでいます。途中からの入学(転入・編入)もでき、出願費用は無料です。
そのうえで、はじめに正直にお伝えしておくことがあります。
- ニジ高そのものは高校ではありません。高校卒業の資格は、提携する通信制高校に在籍して取ります。大学入試の調査書を作るのも、学校推薦型選抜で推薦するのも、在籍する通信制高校です。
- 学院内でのスクーリングはありませんが、提携校のスクーリングには参加が必要です。日程の調整と準備を支援します。
- 難関大学の各教科の受験対策をどこまでニジ高で受けられるかは、この記事では書いていません。塾や予備校との組み合わせも含めて、個別相談会で具体的にお尋ねください。
- 費用は、提携校の分とニジ高の分の両方がかかります。国の就学支援金が使えるのは高校の授業料だけで、ニジ高の費用には使えません。金額は学費のご案内に載せています。
迷ったときの進め方(3ステップ)
- 志望校の要項を1つ開く。難関大学を1校選び、令和9年度(または最新年度)の選抜要項で、共通テストの教科・科目と2次試験の日程を書き出します。「何を、いつまでに」がはっきりすると、時間の使い方の軸が決まります。
- 卒業に必要な学習の年間の予定を書き出す。在籍している(または入学を考えている)通信制高校のレポートの提出日、スクーリングの日、単位認定試験の日を、1のカレンダーに重ねます。秋に重なる時期が見えたら、夏までに前倒しできるものを探します。
- 1週間の枠を決めて、2週間だけ試す。卒業の学習・受験の学習・休む時間・見直しの時間の4つを週の中に置き、2週間続けてみます。続かなかったら、時間を減らすのではなく、置く曜日や時間帯を動かしてみてください。
3つとも、学校をまだ決めていなくても始められます。今の状況を話しながら整理したい場合は、体験説明会・個別相談で聞かせてください。


通信制から難関大学へ。卒業の学習を支えてもらいながら準備する形も
ニジ高はオンライン中心の通信制高校サポート校です。カメラオフ・チャット参加から始められ、体験説明会はオンラインで日程を選んで申し込めます。ただし学院は高校ではなく、卒業資格は提携する通信制高校で取り、そのスクーリングへの参加が必要です。受験との両立も含めてご相談ください。
よくある質問
Q. 通信制高校だと、難関大学の受験で不利になりますか?
A. 出願の資格では不利になりません。東京大学・京都大学の令和9年度の要項は、出願資格を「高等学校を卒業した者及び令和9年3月卒業見込みの者」としており、全日制か通信制かを区別していません。合否は共通テスト、2次試験、在籍校が作る調査書で判定されます。
Q. 難関大学に合格するには、1日何時間勉強すればいいですか?
A. 国や大学が示している公的な目安は、今回確認した資料では見つかりませんでした。時間数から決めるより、志望校の要項で教科・科目と日程を確かめ、卒業に必要な学習と受験の学習を1週間の中にどう置くかを先に決めるほうが、計画として続きやすくなります。
Q. レポートと受験勉強は両立できますか?
A. 両立はできますが、レポートを後回しにしないことが条件になります。学習指導要領では、たとえば数学Ⅰ(3単位)の添削指導の標準は9回です。提出日を先に予定に入れ、共通テストの出題範囲と重なる科目は、レポートを受験の基礎固めとして進めると時間を有効に使えます。
Q. 共通テストの出願は、通信制高校の生徒も自分でするのですか?
A. 令和9年度の共通テストは、共通テスト出願サイトからWebで出願します。出願内容の登録は2026年9月15日〜10月2日17時まで、検定料の支払いは10月2日23時59分までです。次の年度の日程は、大学入試センターの発表を確認してください。
Q. 体調に波があっても、難関大学を目指せますか?
A. 目指せます。通信制は時間帯を選んで学べるので、体調のよい時間に学習を寄せられます。試験当日に配慮が必要な場合は、共通テストで受験上の配慮を申請できます(令和9年度は第1期が7月1日〜8月28日、第2期が8月31日〜10月2日)。無理のない計画を、主治医や在籍校と一緒に考えてください。
時間は、使い方を決めたときに武器になります
通信制高校で生まれる時間は、制度が生む本物の余白です。難関大学の出願資格も、全日制と同じように開かれています。違いが出るのは、その時間を誰と、どんな順番で使うかです。
今日すべてを決めなくて大丈夫です。志望校の要項を1つ開いて、日付を書き出すところから始めれば、自分の1週間の形が少しずつ見えてきます。
一人で計画を回すのが不安なら、卒業に必要な学習を支えてもらいながら準備する形もあります。まだ迷っている段階の相談も受け付けています。
志望校がまだ決まっていない段階の相談も受け付けています
全国どこからでもカメラ・マイクはオフでOK転入・編入は随時受付
通信制高校サポート校 NIJIN高等学院(ニジ高)/出願費用は無料です。無理に勧めることはありません。

