高校生のお子さんが学校に行けなくなったとき、祖父母や親戚、担任の先生、ときには配偶者から「甘えているだけ」「甘やかすからだ」と言われることがあります。言い返せなかった悔しさや、「本当にそうなのかもしれない」という迷いが、あとから何度も戻ってくる方も多いと思います。
先に結論を書きます。国の資料は、不登校を「本人の甘え」や「問題行動」として扱っていません。文部科学省の生徒指導提要は、不登校を「問題行動」と判断してはならない、という考え方を示しています。そして、周りの人を言葉で説得しきる必要もありません。この記事では、言われた言葉と事実を分ける方法、相手別の短い返し方、距離の取り方、本人の耳に入ってしまったときの声かけを順に整理します。
この記事は、文部科学省の生徒指導提要(令和4年12月改訂)、令和元年10月25日の通知「不登校児童生徒への支援の在り方について」、教育機会確保法(e-Gov)と基本指針の策定通知、令和6年度の問題行動・不登校調査、日本小児心身医学会の資料を実際に開いて確認して書いています。体験談や架空の事例は使っていません。返し方や声かけの例は、編集部が作った「たとえば」の文例です。
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結論:不登校を「甘えているだけ」と言われたときの早見
- 国の資料は、不登校を「本人が悪い」とは見ていません。生徒指導提要は、不登校を「問題行動」と判断してはならないとし、「不登校児童生徒に問題がある」という決めつけを払拭することを求めています。
- 不登校の定義は、心理的・情緒的・身体的・社会的な要因や背景により、登校しない、あるいは「したくともできない」状況で年間30日以上欠席した人です(病気や経済的な理由による人を除く)。「行きたくない人」だけを指す言葉ではありません。
- 令和6年度、高校の不登校は67,782人。学校が把握した事実の上位は「やる気が出ない等の相談」26.9%、「生活リズムの不調」26.2%、「不安・抑うつ」16.0%でした。原因を1つに決めた数字ではありません。
- 返すときは説得より「線を引く」。「今は専門家と相談しながら見守っている」の一言で、話を終えてかまいません。
- 本人の耳に入ってしまったら、「あの言葉は私の考えではない」「言い返せなくてごめん」と、大人の側から訂正します。
- 高校生は単位と出席日数が動くので、本人には休む時間を、親は情報集めを、と役割を分けると、周りの声に揺れにくくなります。
- 家から少しずつ学び直す形として、オンライン中心の通信制高校サポート校(ニジ高など)もあります。ただしサポート校は高校ではありません。
「甘え」と言われて傷つくのは当然です。まず、相手の言葉と事実を分けます
「甘えているだけ」という言葉がつらいのは、子どもだけでなく、育ててきた親のことまで否定されたように聞こえるからです。生徒指導提要も、不登校の子を持つ保護者は我が子の将来を案じ、自分の子育てが間違っていたのかと悩み、不安を抱えていることが少なくないと書いています(第10章 10.3.4「(5) 家庭や保護者を支える」)。
一方で、言っている側の多くは、悪意より心配から話しています。孫の将来が心配な祖父母、昔の学校のイメージのままの親戚、クラスの様子を知っている先生、毎朝の様子を一緒に見て焦っている配偶者。立場によって、言葉の出どころが違います。
| 言ってくる人 | 言葉の出どころになりやすいもの | 最初の距離感の目安 |
|---|---|---|
| 祖父母 | 孫への心配、自分たちの時代の学校のイメージ | 説明は短く1回。会う場面の話題を決める |
| 親戚・知人 | 一般論、世間体、聞きかじりの情報 | 説明しなくてよい。「家で相談中」で終える |
| 担任・学校の先生 | クラスや単位の事情、登校を促したい気持ち | 担任だけで抱えず、学年や相談担当の先生も交えて話す |
| 配偶者・パートナー | 毎日見ている焦り、将来への不安 | 家の中の方針と、外への一言をそろえる |
※表は、この記事で整理した一般的な目安です。相手との関係はご家庭ごとに違います。
ここで大事なのは、「相手の心配」と「甘えという評価」を分けて受け取ることです。心配は受け取ってよいけれど、評価まで受け取る必要はありません。この記事では、その評価の部分に、国の資料で答えていきます。
子どもにかける言葉そのもの(「なんで行けないの?」を避けるなど)は、不登校 親 言ってはいけない言葉の記事で10の言葉と言い換えを表にしています。この記事は「周りから言われたとき」に絞ります。
国の資料は「本人の甘え」と見ていません。「問題行動と判断してはならない」と書いています
「甘えだ」と言われたとき、親の感覚だけで反論すると「親が甘いからだ」と返されがちです。そこで役に立つのが、国が学校や教育委員会に向けて出している文書です。主なものを並べました。
| 資料 | 書かれていること(要旨) | 対象 |
|---|---|---|
| 生徒指導提要(文部科学省・令和4年12月改訂)第10章 10.1.1 | 不登校は、心理的・情緒的・身体的・社会的な要因や背景で、登校しない、あるいはしたくともできない状況のため年間30日以上欠席した人(病気・経済的理由を除く) | 小学校〜高校の教職員向け |
| 同 10.1.2 | 不登校は多様な要因・背景の結果であり、その行為を「問題行動」と判断してはならない。「不登校児童生徒に問題がある」という決めつけを払拭し、共感的理解と受容の姿勢を持つ | 小学校〜高校の教職員向け |
| 令和元年10月25日の文部科学省通知(元文科初第698号) | 支援は「学校に登校する」という結果のみを目標にしない。不登校の時期が休養や自分を見つめ直す等の積極的な意味を持つことがある一方、学業の遅れなどのリスクにも留意する | 小・中・高校(高校についての項目もある) |
| 基本指針の策定通知(平成29年4月4日) | 不登校はどの児童生徒にも起こり得るものと捉え、不登校というだけで問題行動と受け取られないよう配慮する。本人や保護者を追い詰めることのないよう配慮する | 教育機会確保法にもとづく義務教育段階の指針 |
出典:文部科学省「生徒指導提要(改訂版)」(第10章 221〜223ページ)/文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」令和元年10月25日/文部科学省「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する基本指針の策定について(通知)」(2026年9月30日確認)
読むときの注意が2つあります。
- 「問題行動と判断してはならない」という言い方は、生徒指導提要の第10章にあります。生徒指導提要はこの考え方を、平成28年の教育機会確保法(義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律)の説明の中で紹介しています。令和元年の通知の本文にはこの言い方はなく、通知が示しているのは「登校という結果のみを目標にしない」という支援の視点です。
- 教育機会確保法そのものは、小学校・中学校など義務教育段階が対象です(同法第2条第1号)。高校生に直接は適用されません。ただ、生徒指導提要は小学校段階から高等学校段階までを対象にした教職員向けの基本書で、令和元年の通知も、高校についての項目を含んでいます。
確保法の第13条は、国と地方公共団体が、学校以外の場での学習活動の重要性と「個々の不登校児童生徒の休養の必要性」を踏まえて、本人と保護者に情報の提供や助言をすると定めています(e-Gov 教育機会確保法 第13条)。法律が「休養の必要性」という言葉を使っていることは、「休むのは甘え」という見方への1つの答えになります。
※2026年9月時点の情報です。最新は公式でご確認ください。

高校の不登校は67,782人。「やる気が出ない」の26.9%は、甘えの証拠ではありません
「最近の子は弱い」「うちの子だけ」と言われたときのために、全国の数字も押さえておきます。文部科学省の「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」(令和7年10月29日公表、令和8年1月16日一部修正)によると、高校の不登校生徒は67,782人(前年度68,770人)、生徒1,000人当たり23.3人でした。内訳は全日制53,128人、定時制14,654人で、通信制の生徒は含まれていません。
同じ調査では、不登校の生徒一人ひとりについて、学校が把握した事実を当てはまるものすべて選ぶ形で集計しています。主なものを並べました。
| 学校が把握した事実(主なもの) | 人数 | 不登校生徒に占める割合 |
|---|---|---|
| 学校生活に対してやる気が出ない等の相談があった | 18,236人 | 26.9% |
| 生活リズムの不調に関する相談があった | 17,787人 | 26.2% |
| 不安・抑うつの相談があった | 10,827人 | 16.0% |
| 学業の不振や頻繁な宿題の未提出が見られた | 8,654人 | 12.8% |
| いじめ被害を除く友人関係をめぐる問題の情報や相談があった | 6,943人 | 10.2% |
| 親子の関わり方に関する問題の情報や相談があった | 4,544人 | 6.7% |
| いじめの被害の情報や相談があった | 642人 | 0.9% |
| 上のどれにも該当しない | 8,087人 | 11.9% |
出典:文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」(国公私立の高等学校。複数回答で、令和6年度より前に把握したものも含む。2026年9月30日確認)
「ほら、やる気の問題じゃないか」と言われそうな数字ですが、読み方に注意が要ります。
- 項目の名前は「やる気が出ない等の相談があった」です。学校が受けた相談や把握した事実を数えたもので、「原因はやる気のなさ」と決めた数字ではありません。
- 複数回答です。「やる気が出ない」と「生活リズムの不調」「不安・抑うつ」が同じ生徒に重なっていることもあります。
- 生徒指導提要は、教職員が考える不登校のきっかけと、本人の回答にずれが生じることもあり、きっかけそのものを「わからない」と答える子も少なくないと書いています(第10章 10.1.3)。本人がうまく説明できないことは、甘えの証拠にはなりません。
もう1つ、「親子の関わり方に関する問題」は6.7%でした。「親が甘やかしたから」という見方が、全国の数字の中心にあるわけではないことも分かります。原因と単位の期限を詳しく整理したい方は、高校生 不登校 原因の記事で全項目の表と、学校に確認することをまとめています。

「甘え」に見える姿の裏に、体・心・特性の事情が隠れていることがあります
周りから「甘え」と言われやすいのは、朝起きられない、午後になると元気そうに見える、好きなことならできる、といった姿です。ただ、公的な資料や学会の資料には、こうした姿が誤解されやすいことが書かれています。
- 朝に起きられない:日本小児心身医学会は、起立性調節障害(OD)について、症状は午前に強く午後に軽減する傾向があると説明しています。そのうえで、家族の多くがOD症状を気持ちの問題と考え、子どもが怠けているからなどネガティブにとらえがちだと書き、周囲の無理解で子どもが傷つき孤立しないよう、家族や学校に理解を促すとしています(日本小児心身医学会「起立性調節障害」)。
- 苦手なことだけ極端にできない:生徒指導提要は、発達障害による能力の偏りに気付かれず、努力不足や意欲の問題、甘えやわがままなどと誤って捉えられてしまうことも少なくないと書いています(第13章 13.1.3)。
- 気持ちが沈む、不安が強い:高校の調査でも「不安・抑うつの相談があった」は16.0%でした。
ここで伝えたいのは、「うちの子は病気だ」と決めることではありません。体の不調や眠れない状態、強い落ち込みが続くときは、かかりつけ医や小児科・心療内科などへの受診を検討してください。診断や治療の判断は医師に相談するものです。受診で「体の事情がある」と分かれば、周りへの説明もしやすくなることがあります。
起立性調節障害と進路の関係は起立性調節障害 進路の記事でも取り上げています。
返し方は「説得」ではなく「線を引く」。相手別の一言を用意しておきます
その場で言い負かそうとすると、話が長くなり、親のほうが消耗します。目指すのは、相手に考えを変えてもらうことではなく、「この話はここまで」と線を引くことです。次の表は、たとえばこう返す、という文例です。そのまま使っても、ご家庭の言葉に直してもかまいません。
| 相手 | 言われがちな言葉 | 返し方の例(たとえば) |
|---|---|---|
| 祖父母 | 「甘やかすからだ」「昔は這ってでも行った」 | 「心配してくれてありがとう。今は学校や専門の人と相談しながら見守っているから、任せてほしい」 |
| 親戚・知人 | 「いつまで休ませるの」「気合いの問題でしょう」 | 「うちで相談しながら決めているところです」(理由は説明しない) |
| 担任・学校の先生 | 「甘えもあると思います」「無理にでも来させて」 | 「本人も説明できない部分があるようです。学校で相談できる先生や、今後の単位の見通しも一緒に確認させてください」 |
| 配偶者・パートナー | 「お前が甘いからだ」「引きずってでも連れて行け」 | 「責め合うより、2人で同じ説明をそろえたい。まず情報を一緒に見てほしい」 |
※文例は編集部が作成した一例です。相手との関係や状況に合わせて変えてください。
もし一度だけ説明するなら、材料は次の3つで足ります(言い方は、たとえばの一例です)。長く話すほど、反論の糸口が増えるので、1分以内を目安にします。
- 国の考え方:「文部科学省の教職員向けの資料に、不登校を問題行動と判断してはならない、と書いてある」
- 全国の数字:「高校だけで全国に67,782人いる。原因が1つに決まらないことが多いと国の資料にもある」
- 家の方針:「今は休ませながら、次の道を親が調べているところ。決まったら伝える」
先生に対しては、対立ではなく「一緒に考えてほしい」という形が話を進めやすくなります。令和元年の通知は、担任の視点だけでなく、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー等によるアセスメント(見立て)が有効だとし、保護者が気軽に相談できる体制を整えることが重要だとしています。担任1人との話し合いでつらくなったら、学年の先生や養護教諭、相談担当の先生を交えてほしいとお願いしてかまいません。

距離を取ってもいい。会う頻度・話題・同席を、親が決めてかまいません
何度説明しても「甘え」と言う人はいます。そのときは、分かってもらうことをいったん横に置いて、本人と親を守るための距離を考えます。
祖父母・親戚と会う場面
- 帰省や法事の前に、「学校の話は今はしないでほしい」と電話やメッセージで先に伝えておく。
- 本人を連れて行くかは、本人に選んでもらう。行かないことを選んでも責めない。
- 話題になったら、親が「その話は今度私が聞くね」と引き取り、本人の前で続けない。
電話やメッセージで繰り返し言われるとき
- 返信は短く、同じ一言で統一する(「相談しながら見守っています」)。
- 記事や資料を送るなら1回だけ。読むかどうかは相手に任せる。
- つらいときは、すぐに返さない。返事の時間を自分で決めてよい。
配偶者と意見が分かれるとき
家の中で方針が割れていると、外からの「甘え」の声に一番揺れやすくなります。完全に同じ考えにならなくても、「子どもの前では責め合わない」「外への説明は同じ一言にする」の2つだけでもそろえておくと、本人が板挟みになりにくくなります。2人で話すのが難しいときは、学校の相談担当や、次の節で紹介する相談窓口を、夫婦のどちらか一方だけで使ってもかまいません。
子どもの側から「休みたい」をどう伝えるかは学校休みたい 親が許さないの記事にまとめています。親が反対する側に立っているときの考え方の参考にもなります。
本人に届いてしまったら、大人の側から「その言葉は違う」と訂正します
祖父母の言葉を本人が聞いてしまった、先生から直接「甘え」と言われた、ということもあります。高校生は周りの大人の言葉をよく覚えていて、あとから自分を責める材料にしてしまうことがあります。
そのときにできることは3つです。
- 親の考えではないことを、はっきり言葉にする。たとえば「おばあちゃんはああ言ったけど、お母さんはそう思っていないよ」。黙っていると、同じ考えだと受け取られることがあります。
- 言い返せなかったことを、親から謝る。たとえば「あの場で止められなくてごめん。次は私が話を切るね」。大人の側が責任を引き取ることで、本人が抱え込まずにすみます。
- 理由を聞き出そうとしない。「じゃあ本当はなんで行けないの?」と続けると、責められていると受け取られがちです。「話したくなったら聞くね」で止めておきます。
ここからは、高校生の本人に向けて書きます。
「甘えている」と言われて、自分でもそうなのかもしれないと思ったかもしれません。でも、国の教職員向けの資料には、不登校を問題行動と判断してはならない、と書かれています。行けない理由をうまく説明できないのも、あなただけではありません。言われた言葉がつらかったら、親や、信頼できる大人、または次の節の相談窓口に、そのまま話してかまいません。

高校生は単位と期限が動きます。「本人は休む」「親は調べる」と役割を分けます
周りの「甘え」の声が刺さりやすいのは、親自身も「このまま休ませていいのか」と不安だからです。高校は中学校と違い、欠席が科目の履修や単位の修得、進級や卒業に関わります。令和元年の通知も、休養の積極的な意味と同時に、学業の遅れや進路選択上の不利益といったリスクに留意するよう書いています。
そこでおすすめしたいのが、本人には休む時間を、親は情報集めをという役割分担です。親が期限と選択肢を把握していれば、「このままでいいのか」と言われても「今こういう見通しで動いている」と答えられます。
- 科目ごとに何時間まで欠課できるかは、学校の規程で決まります。数え方は高校 欠席日数と高校 出席日数の記事で整理しています。
- 今の学校以外の道として、通信制高校などへの転校もあります。前の学校の単位や在籍期間を引き継げる転入の条件と手順は高校 転入の記事にまとめています。
- 通信制・定時制・高卒認定などを並べて比べたいときは不登校 進路、学校ごとの違いの見方は通信制高校 選び方が入り口になります。
調べることは、本人に報告しなくてかまいません。本人が「次のことを考えてもいいかな」と言い出したときに、すぐ出せるようにしておくだけで十分です。
親が疲れたら、親が相談していい。窓口は子ども向けだけではありません
周りの声に1人で耐え続けると、親のほうが先に疲れてしまいます。生徒指導提要は、保護者が抱えるネガティブな感情を吐き出し、肩の力を抜くことができれば、子どもへの関わりが改善し、結果的に子どもに好ましい変化が見られることもある、と書いています(第10章 10.3.4)。親が相談することは、子どもの支援の一部です。
| 窓口 | 相談できる人 | 特徴 |
|---|---|---|
| 24時間子供SOSダイヤル(0120-0-78310) | 悩んでいる子供や保護者等 | 夜間・休日を含め24時間対応。通話料は無料 |
| 親子のための相談LINE(こども家庭庁) | こども(18歳未満)とその保護者など | 匿名(アイコンとニックネーム)でも相談できる。受付時間は自治体ごと |
| 学校の相談担当・スクールカウンセラー等 | 在籍する生徒と保護者 | 体制や曜日は学校ごとに違うため、学校に確認する |
出典:文部科学省「24時間子供SOSダイヤル」について/文部科学省「24時間子供SOSダイヤル」周知のためのポスターについて(通話料の無料化)/こども家庭庁「親子のための相談LINE」について(2026年9月30日確認)
令和6年11月には、文部科学大臣が保護者に向けたメッセージで、子どもが学校に行けなくなったとき、いちばんそばにいる家族もまた大変つらいことを察する、という趣旨を述べ、学校に行けない子どもたちを支えている家族も支えられるようにするとしています(文部科学省「文部科学大臣メッセージ」)。親がつらく感じるのは、弱さではありません。
小中学生のきょうだいがいるご家庭や、中学生のうちから居場所を探している場合は、ニジ高と同じNIJINが運営する小中学生向けのオルタナティブスクールNIJINアカデミーという形もあります。
選択肢の1つとしてのニジ高(正直な注意点)
周りから「甘え」と言われ続けると、本人も親も「普通の高校生活」から遠ざかったように感じてしまうことがあります。学び直しの形は、今の学校に戻ることだけではありません。
NIJIN高等学院(ニジ高)は、株式会社NIJINが運営するオンライン中心の通信制高校サポート校です。全国どこからでも通え、担任がつきます。カメラやマイクをオフにして、チャットだけで参加するところから始められます。生活リズムに波があっても学べるように、授業のアーカイブ視聴や中学内容の学び直しにも対応しています。希望する生徒には、スタッフが1対1で伴走する支援もあります。途中からの転入・編入もでき、出願費用は無料です。不登校の生徒をグループ全体で650名以上サポートしてきました。
そのうえで、正直にお伝えしたいことがあります。
- ニジ高は高校ではありません。高校卒業の資格は、提携する通信制高校に在籍して取ります。
- 学院の中でのスクーリングはありませんが、提携する通信制高校のスクーリングには参加が必要です。形や日程は、個別相談会でご案内しています。
- 費用は、通信制高校の分とニジ高の分の両方がかかります。ニジ高の分に国の就学支援金は使えません。金額は学費のご案内でご確認ください。通信制高校の費用の全体像は通信制高校 学費の記事にまとめています。
- オンライン中心のため、毎日通う場所がほしい人には合わない場合があります。
個別相談会はオンライン(Zoom)で30分、参加は無料です。ご本人が同席できなくても、保護者の方だけで参加できます。
迷ったときの進め方(3ステップ)
- ステップ1:言われた言葉を書き出して、「心配」と「評価」に分ける。誰に何と言われたかをメモし、心配の部分だけを受け取ります。評価の部分には、この記事の国の資料の表を当てはめてみてください。
- ステップ2:相手ごとに「外への一言」を決め、家族でそろえる。祖父母・親戚・先生・配偶者それぞれに、1分以内で終わる一言を用意します。本人の前では続けないことも決めておきます。
- ステップ3:親は期限と選択肢を調べ、親自身の相談先を1つ持つ。学校で欠課の上限と単位の見通しを確認し、相談窓口か個別相談会など、親が話せる場所を1つ決めます。
3つとも、今日すべて終える必要はありません。1つ進むだけでも、次に「甘え」と言われたときの受け止め方が変わってきます。


周りの声に揺れたら、親だけで話を聞いてみる形もあります
ニジ高はオンライン中心の通信制高校サポート校で、カメラ・マイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められます。ただし学院は高校ではなく、卒業資格は提携する通信制高校で取り、そのスクーリングへの参加が必要です。個別相談会は保護者の方だけでも参加できます。
よくある質問
Q. 不登校は、本当に甘えではないのですか。
A. 国の資料は、不登校を本人の甘えとして扱っていません。生徒指導提要(文部科学省)は、不登校は多様な要因・背景の結果であり、その行為を「問題行動」と判断してはならないとしています。定義にも、登校「したくともできない」状況が含まれています。
Q. 祖父母に何度説明しても分かってもらえません。
A. 分かってもらうことを目標にしなくてかまいません。説明は短く1回にし、その後は「相談しながら見守っている」など同じ一言で線を引きます。会う場面では学校の話をしないよう先に伝えておき、本人を同席させるかは本人に選んでもらいます。
Q. 先生から「甘えもある」と言われました。どうすればいいですか。
A. 対立するより、「一緒に見立てをしてほしい」とお願いする形が進めやすくなります。令和元年の文部科学省通知は、担任の視点だけでなくスクールカウンセラー等によるアセスメントが有効だとしています。学年の先生や相談担当の先生も交えて、単位の見通しとあわせて相談してください。
Q. 「やる気が出ない」と言っているのは、やはり甘えでは。
A. 令和6年度の調査で、高校の不登校で最も多かったのは「やる気が出ない等の相談があった」(26.9%)ですが、これは学校が把握した事実を複数回答で数えたもので、原因を決めた数字ではありません。生活リズムの不調や不安・抑うつが重なっていることもあります。不調が続くときは、受診を検討してください。
Q. 甘えと言われたことを、本人に伝えるべきですか。
A. 伝える必要はありません。周りの厳しい言葉をそのまま伝えると、自分を責める材料になりがちです。もし本人の耳に入ってしまったら、「それは私の考えではない」とはっきり訂正し、言い返せなかったことを大人の側から謝ることをおすすめします。
周りが分かってくれなくても、親が味方でいることは本人に届いています
「甘えているだけ」という言葉は、言った人にとっては一瞬でも、言われた側には長く残ります。それでも、国の資料も、医療の専門家の資料も、学校に行けない子どもを責める方向には書かれていません。親が感じてきた違和感には、ちゃんと根拠があります。
全員に分かってもらう必要はありません。家の中に1人、「あなたは甘えていない」と言ってくれる大人がいることが、本人にとって大きな支えになります。そして、その親を支える場所も、外にちゃんとあります。疲れたときは、親の側から相談してみてください。
「甘え」と言われて迷っている段階でも、個別相談会で気になることを聞けます(保護者の方だけでも参加できます)
全国どこからでもカメラ・マイクはオフでOK転入・編入は随時受付
通信制高校サポート校 NIJIN高等学院(ニジ高)/出願費用は無料です。無理に勧めることはありません。

