広島で通信制高校を探しはじめると、検索結果に出てくるのはほとんどが県外に本校のある学校です。広島県内にある公立の通信制は、実は2校しかありません。
この記事の結論
- 広島県内の公立通信制は2校。所在地と通学条件を先に確認します。
- 公立と私立では、出願時期・学費・サポート範囲が異なります。
- 高校本体とサポート校の費用は分けて比較することが大切です。
この記事は、その2校の公式サイトと、広島県教育委員会・広島県の公表資料を実際に開いて確認した内容でできています。受講料が1単位いくらか、いつ出願できるのか、県の補助が付くのはどの学校か。調べて分からなかったことは、分からなかったと書いています。
いま急いで決める必要はありません。まず「広島にどんな選択肢があるのか」を、数字でつかむところから始めます。
結論:広島の通信制高校の早見
- 広島県内の公立通信制は2校。広島県立東高等学校(福山市)と広島市立広島みらい創生高等学校(広島市中区)です。
- どちらも通信制課程の受講料は1単位330円。広島市立は入学料1,100円・入学者選抜料950円と公表しています。
- 春だけでなく秋にも入れます。2026年度の秋季選抜は、両校とも9月11日に実施されました(転入学・編入学の選抜も同日)。
- 広島市立の平日登校コースには住所要件があります(本人と保護者が広島県内に住所を有すること)。通信教育コースについてはこの記載がありません。
- 県の授業料等軽減補助が付くのは県内の私立。同ページに通信制課程として載っているのは5校で、県外に本校のある広域通信制は対象外です。
- 国の就学支援金は2026年度から所得制限が撤廃。ただし私立通信制の上限は年337,200円で、全日制の457,200円より12万円低くなっています。
- 通える範囲に合う学校がないときは、オンライン中心という選び方もあります。
広島から通える形を一緒に整理したいときは、個別相談会で聞いてみる →

広島の公立通信制は2校だけ。福山と広島市に1校ずつです
まず地図の話からです。広島県内で通信制課程を置いている公立高校は、次の2校です。
| 学校 | 所在地 | 設置者 |
|---|---|---|
| 広島県立東高等学校 | 福山市 | 広島県 |
| 広島市立広島みらい創生高等学校 | 広島市中区大手町四丁目4-4 | 広島市 |
県立東高等学校は、自校のサイトで「広島県東部の県立通信制高等学校」と名乗っています。県の東側、福山市にあります。もう1校の広島みらい創生高等学校は広島市中区の大手町、市の中心部です。
この2校は県内の東西に1校ずつという配置になっていて、たとえば三次市や庄原市のような県北から通おうとすると、どちらもかなり遠くなります。ここが広島で公立を選ぶときの最初の壁です。スクーリング(面接指導)は自宅ではなく学校で受けるので、「年に何日、そこへ行けるか」が現実的な判断材料になります。
福山市で探している場合は福山市 通信制高校もあわせてご覧ください。隣県まで含めて考えるなら岡山 通信制高校と山口 通信制高校の記事もあります。

受講料は1単位330円。東京都立より6円安い
公立がどれだけ安いかは、実際の金額を見るのが早いです。広島県教育委員会が公表している県立高校の授業料等では、通信制課程は1単位あたり330円とされています。全日制は月額9,900円、定時制は履修単位数に応じて月額570円〜2,700円です。
広島市立の広島みらい創生高等学校も、入学情報のページで金額を公開しています。こちらは学校自身が数字を出しているので、そのまま引きます。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 入学者選抜料 | 950円 |
| 入学料 | 1,100円 |
| 通信教育コース(通信制の課程)の受講料 | 1単位あたり330円 |
| 平日登校コース(定時制の課程)の授業料 | 1単位あたり1,740円 |
※出典:広島市立広島みらい創生高等学校「入学情報」(根拠は広島市立学校条例と同ページに記載)。県立分は広島県教育委員会「県立高等学校の授業料等」。いずれも2026年9月に確認しました。
比較のために書いておくと、東京都の都立通信制課程の受講料は1単位336円、入学料500円です(東京都教育委員会/2026年4月21日更新)。広島の330円は、そこより6円安い水準です。年に25単位を登録するなら、受講料は330円×25=8,250円という計算になります。
さらに、国の就学支援金は公立通信制について1単位あたり月額28円(年336円)を支給額としています(群馬県教育委員会/2026年5月12日更新の記載による)。支援金は授業料に充てるもので実額が上限ですから、広島の330円は支給の範囲に収まる計算です。ただし適用は在籍状況によって変わるので、実際にいくら払うのかは学校の事務室で確認してください。
なお、これはあくまで受講料の話です。教科書代・教材費・スクーリングに通う交通費は別にかかります。学費の全体像は通信制高校 学費の記事で、公開資料をもとに内訳から整理しています。

春だけでなく、秋にも入れます
意外と知られていないのが、公立の通信制には秋入学の枠があることです。広島の2校はどちらも実施しています。
広島県立東高等学校は、2026年度の秋季入学者選抜・秋季転入学者選抜・秋季編入学者選抜について、出願期間を9月1日(火)から4日(金)正午、選抜を9月11日(金)、合格発表を9月16日(水)と公表していました。広島市立広島みらい創生高等学校も、秋季入学者選抜と秋季の転入学・編入学者選抜の実施日を9月11日(金)とし、要項は8月5日から学校の事務室で配付すると案内しています。
| 時期 | 県立東高等学校 | 市立広島みらい創生高等学校 |
|---|---|---|
| 秋季(2026年度) | 出願9/1〜9/4正午・選抜9/11・発表9/16 | 選抜9/11・要項は8/5から配付 |
| 春季(2027年度) | 学校説明会は2027年1月20日と2月15日 | 要項は2026年11月末に公表予定 |
※両校の公式サイト(2026年9月確認)。日程は年度ごとに変わるので、必ず最新の要項をご確認ください。
つまり、今年の秋の枠はすでに締め切られています。次に動けるのは春季選抜で、要項が出るのは2026年11月末ごろ。いま9月に「すぐ移りたい」と思っても、公立の場合は数か月待つことになるのが実際のところです。ここは正直にお伝えしておきます。
県立東高等学校は、学校説明会について「学校説明会へ参加していなくても出願は可能です」と明記しています。説明会に行きそびれたことが不利になるわけではありません。学校見学の制度もあります。
今の学校に在籍したまま移る場合の考え方は、通信制高校 転入にまとめています。

平日登校コースには住所要件がある。通信教育コースには書かれていません
広島市立広島みらい創生高等学校の入学情報には、見落としやすい一文があります。
「平日登校コースへの出願では、本人だけでなく保護者も広島県内に住所を有していることが必要です」(同校 入学情報ページ)。
つまり毎日通う課程のほうは、生徒だけでなく保護者の住所も条件になっています。県外から広島の学校に移りたい場合、ここでつまずくことがあります。
一方、通信教育コース(通信制の課程)についてはこの住所要件が書かれていません。ただし「書かれていない=誰でも出願できる」と読むのは早いので、県外にお住まいで通信教育コースを考えている場合は、学校の事務室に直接確認してください。同校は出願資格の確認を窓口で行う運用にしていて、そのための確認表も公開しています。この点は公開情報だけでは判断できませんでした。

県の補助が付くのは県内の私立。県外に本校がある学校は対象外です
私立を検討する場合、広島には国の制度とは別に、県独自の授業料等軽減補助があります。ここが公立か私立かと同じくらい大きな分かれ道になります。
広島県の「令和8年度 私立高等学校等授業料等の負担軽減について」(2026年4月27日更新)に、対象校の一覧が載っています。そこに通信制課程として掲載されているのは次の5校です。
- 広島工業大学高等学校(通信制課程)
- 広島国際学院高等学校(通信制課程)
- 山陽女学園高等部(通信制課程)
- 広島新庄高等学校(通信制課程)
- 福山暁の星女子高等学校(通信制課程)
そして県外の学校の扱いについて、同ページはこう書いています。
「就学支援金:全国一律の制度であるため、県内の学校に通う場合と同様の支援を受けることができます。(中略)授業料等軽減補助:県内の学校に通学する制度を対象とした制度であるため、他県の学校に通学する場合は対象外です。」
| 制度 | 県内の私立 | 県外に本校がある広域通信制 |
|---|---|---|
| 国の就学支援金 | ○ 対象 | ○ 対象 |
| 広島県の授業料等軽減補助 | ○ 対象 | × 対象外 |
※出典:広島県「令和8年度 私立高等学校等授業料等の負担軽減について」(2026年4月27日更新)。補助の実際の額は所得区分と学校によって変わるため、県または学校にご確認ください。
広島で検索して上位に出てくる学校の多くは、県外に本校のある広域通信制です。その場合、国の支援金は受けられますが、県の上乗せは付きません。資料請求をする前にこの一点を押さえておくと、あとで見積もりが合わないという事態を避けられます。
県内の2校が遠いなら、オンラインという選び方もあります
広島のどこにお住まいかで、現実的な候補は変わります。通学時間の計算から一緒に整理できます。無理にお勧めすることはありません。
- 全国どこからでもオンライン。担任がつきます
- カメラ・マイクはオフ、チャットだけの参加から始められます
- 転入・編入は随時受付。出願費用は無料です
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国の就学支援金は、通信制だけ上限が低い
2026年度(令和8年度)から、高等学校等就学支援金の所得制限は撤廃されました。世帯年収による線引きはなくなっています。
ただし通信制には注意点があります。東京都生活文化局が公表している令和8年度の私立の支給上限額は、全日制・定時制が年457,200円、通信制が年337,200円(単位制の学校は1単位13,668円)。同じ私立でも、通信制のほうが120,000円低い上限が使われます。
あわせて、支給には年間30単位・通算74単位という上限と、高校に36か月(定時制・通信制は48か月)以上在籍していると支給されないという期間の上限があります。すでに全日制に長く在籍している場合、ここが効いてきます。転入を考えているなら、いま何か月ぶん使ったのかを先に数えてください。
※2026年9月時点の情報です。金額・要件は年度や自治体で変わります。最新は文部科学省と広島県の公式ページでご確認ください。
働きながら通うなら、広島には教科書が給与される制度があります
これは全国どこにでもある制度ではないので、広島で通信制を考えるなら知っておいて損はありません。広島県教育委員会には、定時制・通信制の生徒を対象にした「修学奨励金・教科書給与」があります。
中身は2つに分かれていて、性格がまったく違います。ここを取り違えないでください。
| 制度 | 内容 | 返す必要 |
|---|---|---|
| 修学奨励金 | 月額14,000円 | あり(貸付) |
| 教科書給与 | 教科書の購入費用の実費(通信制は教科書及び学習書) | なし(給付) |
※出典:広島県教育委員会「修学奨励金・教科書給与(定時制・通信制対象)」(2026年9月確認)。
条件は働いていることが前提です。県の記載では「年間の勤労日数が、原則90日以上である生徒」、そして必要な履修・修得単位数を満たしていることが求められます。修学奨励金のほうはさらに「就労による年間の収入額が、原則46万円以上である生徒」という条件が付きます。
つまり、アルバイトをしながら通信制に通う人向けの制度です。手続きは「学校から案内があります」「毎年申請が必要です」とされているので、入学後に学校へ相談してください。自動では始まりません。
教科書給与のほうは返す必要がないので、条件に当てはまるなら使わない理由がありません。逆に修学奨励金は貸付=あとで返すお金です。月額14,000円という数字だけを見て給付と勘違いしないよう、念のため書いておきます。
「広島市内で探す」と「広島県内で探す」は、答えが変わります
検索するときの言葉を少し変えるだけで、出てくる選択肢が変わります。ここを整理しておくと迷いが減ります。
| お住まい | 公立で現実的な候補 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 広島市・呉市・東広島市など県西部 | 広島市立広島みらい創生高等学校 | 平日登校コースは住所要件あり |
| 福山市・尾道市・三原市など県東部 | 広島県立東高等学校 | スクーリングは福山市まで通う |
| 三次市・庄原市など県北部 | どちらも遠い | 通学時間を先に計算する |
県北部の場合、公立2校のどちらへも片道でかなりの時間がかかります。「安いから公立」で決めると、スクーリングのたびに移動が負担になって続かない、ということが起こり得ます。学費の差より、通えるかどうかを先に確かめてください。
通える範囲に見つからないなら、オンラインという選び方もあります
ここまで読んで、「広島県内の2校はどちらも遠い」「私立も条件が合わない」と感じた方もいると思います。その場合の選択肢として、オンライン中心のサポート校があります。
正直に構造から書きます。サポート校は高校そのものではありません。提携する通信制高校に在籍して高卒資格を取り、レポートやスクーリング、進路の支援をサポート校が担う二段構えです。したがってサポート校に払う費用は就学支援金の対象外です。
私たちNIJIN高等学院(ニジ高・運営は株式会社NIJIN)も、この通信制高校サポート校です。オンライン中心で、広島からでも全国どこからでも通えます。担任がつき、カメラ・マイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められます。生活リズムに波があっても続けられる設計にしていて、中学内容の学び直しやアーカイブ視聴にも対応しています。
注意点も書いておきます。学院内でのスクーリングはありません。提携する通信制高校のスクーリングには参加が必要で、ニジ高はその準備と同行の支援をします。つまり「一度も外に出ない」わけではありません。ここを曖昧にすると、入ってから話が違うとなってしまうので、先にお伝えしておきます。
費用は学費のご案内に掲載しています。比べるときは、提携通信制高校の学費とサポート校の費用を分けて聞いてください。分けないと、どの学校とも比較になりません。
運営は株式会社NIJINです。小中学生の場合は、同じグループが運営するNIJINアカデミー(不登校の小中学生のためのオンラインオルタナティブスクール。1,000名以上が在籍)という選択肢もあります。中学卒業後にニジ高へ進む生徒もいます。
広島で迷ったときの進め方(3ステップ)
候補を並べる前に、順番を決めておくと早く終わります。
- 公立2校までの通学時間を実際に調べる。自宅から福山市または広島市中区まで、片道何分・何円かを乗換案内で出します。ここが月2回以上こなせるかどうかが最初の分かれ目です。
- 私立を見るときは「県内か県外か」を先に聞く。本校が県内なら県の授業料等軽減補助の対象、県外なら対象外です。パンフレットの金額より先にこれを確認します。
- 同じ条件で見積もりを頼む。①週何日のコースか ②何年何月に入学・転入するか ③就学支援金を引く前と後の両方。この3つを揃えないと学校間で比較になりません。
この順番なら、安い学校ではなく「続けられて、家計が持つ学校」が残ります。
学校へ問い合わせる前に確認したい3項目
比較表だけでは、自分に合う学校かどうかまでは決まりません。次の3点を手元に置いて問い合わせると、回答を具体的に受け取れます。
- スクーリング会場まで無理なく通えるか
- 年間総額に教材費・施設費・サポート費が含まれるか
- 転入時期と単位の引き継ぎ条件
ニジ高では、まだ転校を決めていない段階でも状況を整理できます。学校生活の雰囲気を先に知りたい場合は「ニジ高を見てみる」、具体的な相談をしたい場合は「体験説明会に申し込む」から進んでください。
よくある質問
Q. 広島に公立の通信制高校は何校ありますか。
A. 2校です。広島県立東高等学校(福山市)と、広島市立広島みらい創生高等学校(広島市中区)です。どちらも通信制課程の受講料は1単位330円です。
Q. 途中から入れますか。
A. 入れます。両校とも秋季の入学者選抜に加えて、秋季の転入学者選抜・編入学者選抜を実施しています。2026年度はいずれも9月11日の実施でした。次は春季選抜で、要項は2026年11月末ごろに公表される予定です。
Q. 県外に住んでいても広島の学校に入れますか。
A. 広島市立の平日登校コースは、本人と保護者が広島県内に住所を有していることが必要と明記されています。通信教育コースについては公開情報に記載がなく、判断できませんでした。学校の事務室に直接ご確認ください。
Q. 県の補助はどの学校でも受けられますか。
A. いいえ。広島県の授業料等軽減補助は県内の学校に通う場合が対象で、他県の学校に通学する場合は対象外と公表されています。国の就学支援金のほうは全国一律で、どちらでも受けられます。
Q. 学校説明会に行かないと出願できませんか。
A. 広島県立東高等学校は「学校説明会へ参加していなくても出願は可能です」と明記しています。行けなかったことが不利になるわけではありません。
決めるのは、数字がそろってからで大丈夫です
広島の通信制がわかりにくいのは、県内の公立が2校しかないのに、検索結果には県外の学校がたくさん出てくるからです。同じ土俵に見えて、使える制度が違います。
今日できるのは、公立2校までの通学時間を調べることと、気になっている私立に「本校は県内ですか」と一言聞くこと。それだけで、選択肢はかなり絞れます。今日中に決める必要はありません。
それでも、どこから手をつければいいか分からないときや、いまの在籍状況で何ができるのか整理したいときは、うちで一緒に確認することもできます。
広島の選択肢は多くありません。だからこそ、数字をそろえてから決めれば迷いません。
まだ決めていない段階でも、ご相談いただけます。
全国どこからでもカメラ・マイクはオフでOK転入・編入は随時受付
通信制高校サポート校 NIJIN高等学院(ニジ高)/出願費用は無料です。無理に勧めることはありません。
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