秋田市で通信制高校を探していると、「公立はどこにあるの?」「私立はいくらかかるの?」と、知りたいことが次々に出てきます。けれど調べてみると、秋田県の公立の通信制は驚くほどシンプルでした。県内で通信制課程を置く県立高校は、秋田市の秋田明徳館高校の1校だけです。
この記事では、秋田明徳館高校の公式サイトと募集要項、秋田県の条例を実際に開いて、受講料・入試・スクーリングの曜日を確認しました。あわせて、県内に本校がある私立の通信制と、秋田市内にある広域通信制の拠点も、公式サイトで所在地を確かめたものだけを並べています。確認できなかったことは、確認できなかったと書いています。
決めるのは、比べる材料がそろってからで大丈夫です。
結論:秋田市 通信制高校の早見
- 秋田県の公立の通信制は、秋田市中通の秋田明徳館高校の1校だけ。協力校・分室の案内もなく、スクーリングは本校で受けます。
- 受講料は1単位330円、入学金は500円(秋田県の条例)。学校のQ&Aでは、入学時に払う額は38,000円程度とされています。
- 入試に学力検査はありません。書類(作文を含む)と個人面接で判定します。
- スクーリングは月2回程度の日曜日(年20〜25回)。3年で卒業するコースは土曜・日曜です。
- 出願できるのは秋田県内に住んでいる人で、公立の全日制・定時制との同時併願はできません。
- 県内に本校がある私立の通信制は、大仙市の秋田修英高校。秋田市内には広域通信制の拠点が複数あります。
- 家から出るのが難しい時期は、オンライン中心のサポート校と組み合わせる方法もあります(ニジ高もその1つです)。

秋田県の公立の通信制は、秋田市の明徳館1校だけ。迷う余地が少ないのは強みでもある
秋田明徳館高校の通信制の紹介ページには、県内で通信制課程のある県立高校は本校だけだと書かれています。秋田県の県立高校の学則でも、通信制課程を置くのはこの1校でした。
| 学校名 | 所在地 | 課程 |
|---|---|---|
| 秋田県立秋田明徳館高等学校 | 秋田市中通二丁目1番51号 | 通信制(普通科・単位制)定員1,000 |
他の県では、公立の通信制が県内に2〜3校あったり、協力校で日曜のスクーリングを受けられたりします。秋田県はそうではなく、公立を選ぶなら秋田市の本校に通うという1本の道です。秋田市に住んでいるご家庭にとっては、通学の負担が比較的軽いという点で、恵まれた条件だと言えます。
校舎は、JR秋田駅の西側、広小路と中央通りの間にある明徳館ビルの3〜7階です(通信制の職員室は6階)。学校専用の駐車場はないので、送迎や車での来校のときは近くの駐車場を使うよう案内されています。駅からの徒歩の所要時間は、公式ページでは確認できませんでした。
市立の通信制課程は確認できませんでした。秋田県全体の学校の状況は秋田 通信制高校の記事で整理しています。
受講料は1単位330円。入学時の支払いは3万8千円程度で、毎年ほぼ同じ
秋田県の条例で定められている県立の通信制の費用は、入学金500円、受講料1単位330円です(秋田県 例規集)。
学校案内(2025年版)に載っている1年間の目安は、次のような内訳でした。
- 受講料:約6,600円
- 教科書・学習書代:約16,000円
- 協力会費:6,000円
学校のよくある質問のページでは、入学時に払う額は「38,000円程度」で、卒業まで毎年ほぼ同じ額がかかると説明されています。受講料そのものより、教科書・学習書や会費のほうが大きいことが分かります。
公立の通信制の受講料は、国の高等学校等就学支援金の対象です。文部科学省の令和8年度の区分では、公立・通信制は単位制授業料の場合1単位あたり336円まで支給されます。他の都県の公立の受講料との比較は通信制高校 安いの記事にまとめています。
※金額は2026年9月に秋田県の例規集と秋田明徳館高校の公式サイトで確認した内容です。最新は公式でご確認ください。

入試は書類と個人面接。学力検査は無いが、出願の条件に注意
秋田明徳館の通信制の入試には、学力検査がありません。書類(作文を含む)と個人面接で判定します。中学校の欠席が多かったお子さんにとって、点数で決まらないのは大きな安心材料です。
令和8年度の日程は、公式の募集要項で次のとおりでした。新入生の募集人員は約300名です。
- 第一次:出願2月20日〜2月27日、面接3月5日
- 第二次:出願3月17日〜3月25日、面接3月27日
ここで見落としやすい条件が2つあります。1つは、出願できるのは秋田県内に住んでいる人だということ。もう1つは、公立の全日制・定時制との同時併願ができないことです。「全日制の結果を見てから通信制も」という順番を考えている場合は、第一次と第二次の日程をよく見て組み立ててください。
入学は基本的に4月で、転入学の試験も基本は年1回です。今の高校から移る「転入」と、退学後に入る「編入」は、引き継げる単位の扱いが違います。通信制高校 転入 編入の違いを先に確認しておくと、学校とのやりとりがスムーズです。
※日程は令和8年度のものです。翌年度は必ず最新の募集要項でご確認ください。
スクーリングは月2回程度の日曜。3年で卒業したい人は土曜も
通信制高校を続けられるかどうかは、スクーリング(面接指導)に出続けられるかでほぼ決まります。秋田明徳館の場合、学校のよくある質問と学校案内によると、次のような形です。
- 月2回程度(年20〜25回)、日曜日に本校へ登校します。時間は8:50〜16:00です。
- 3年で卒業するコースの生徒は、土曜と日曜に登校します。
- 日曜と同じ内容を、少人数の木曜スクーリングで行うこともあります(毎回ではありません)。
- テストは9月と2月の年2回です。
卒業には74単位以上が必要で、4年で卒業するのが標準です(3年での卒業もできます)。在籍は最長12年までできるので、体調に波があっても自分のペースで進められる設計になっています。
「日曜の8:50に中通まで行けるか」が、実際の分かれ目になります。冬は路面の状態で移動時間が変わるので、スクーリングと同じ曜日・時間に一度行ってみると見通しが立ちます。スクーリングを休んだときの考え方は、通信制高校 スクーリングで詳しく説明しています。

私立の本校は大仙市の秋田修英。秋田市内には広域通信制の拠点が集まる
秋田県内に本校がある私立の通信制課程は、公式サイトで秋田修英高等学校を確認しました。所在地は大仙市大曲須和町1丁目1-30で、秋田市ではありません。
- 入学は4月と10月の年2回、入学試験は作文と面接です。
- 卒業は3月と9月、74単位以上が必要です。
- 令和8年度の募集人員は前期・後期それぞれ35名、検定料は10,000円です(秋田修英高校 通信制課程)。
秋田明徳館の入学が基本的に4月であるのに対し、秋田修英には10月の入口があります。年度の途中で動きたいご家庭にとっては、比べておく価値のある違いです。
県外に本校がある広域通信制やサポート校で、秋田市内の所在地を公式サイトで確認できたのは次のとおりです。
- N高等学校・S高等学校・R高等学校 秋田キャンパス:中通2-4-19 商工中金・日進秋田ビル9F(JR秋田駅から徒歩4分)
- クラーク記念国際高等学校(連携校:秋田クラーク高等学院):大町1-2-7 サンパティオ内5F(秋田駅から徒歩15分)
- 第一学院高等学校 秋田キャンパス:広面字屋敷田301(JR秋田駅から東へ徒歩8分)
- トライ式高等学院 秋田キャンパス:中通七丁目2番1号 アルス1階(秋田駅西口から徒歩1分)
- 鹿島朝日高等学校(ゼロスタ高等学院 秋田市さくら学習等支援施設):桜1-12-8
「キャンパス」「高等学院」と名前が付いていても、在籍する高校の本校は県外にある場合がほとんどです。スクーリングの一部を県外の本校で受ける学校もあるので、年に何日、どこへ行くのかは必ず確認してください。拠点は開設・移転があるため、見学の前に公式サイトで最新の情報を見ることもお忘れなく(2026年9月時点)。

通信制高校とサポート校は別もの。支援金が充てられるのは高校の授業料だけ
秋田駅周辺の拠点を比べていると、高校とサポート校が混ざって見えてきます。違いを表で整理します。
| 比べる点 | 通信制高校 | サポート校 |
|---|---|---|
| 高校卒業資格 | その学校で取れる | 提携する通信制高校で取る |
| 主な役割 | 単位の認定・スクーリング・試験 | 学習の伴走・生活リズム・進路の支援 |
| 国の就学支援金 | 授業料が対象 | サポート校の費用は対象外 |
| 費用の考え方 | 高校の学費だけ | 高校の学費+サポート校の費用 |
サポート校を使う場合、費用は「高校」と「サポート校」の二段になります。詳しくはサポート校 学費で、募集要項をもとに説明しています。
国の就学支援金は、文部科学省の法改正の施行通知(令和8年3月31日)で、2026年度から所得制限が撤廃されました。私立通信制の年間の支給上限は33万7,200円(月額28,100円×12か月)です。
秋田県独自に私立高校の授業料を上乗せで支援する制度は、県のサイトでは見つけられませんでした。確認できたのは、授業料以外の教育費に使える「秋田県高校生等奨学給付金」で、通信制も対象です。通信制の給付額は、生活保護世帯が52,600円、住民税非課税世帯が52,100円と示されています(秋田県 高校生等奨学給付金)。お金全体の考え方は通信制高校 学費にまとめています。
※制度の内容は2026年9月時点の情報です。最新は公式でご確認ください。
動き出す時期は、4月入学なら年明け、10月入学なら夏が目安
ここまでの日程と入学の時期を、1年の流れに並べ直しておきます。
- 秋田明徳館に4月から入学する場合:令和8年度は第一次の出願が2月20日〜2月27日でした。公立の全日制・定時制とは同時に併願できないので、年明けまでに「どちらを受けるか」を家族で決めておく必要があります。
- 第一次に間に合わなかった場合:第二次の出願(令和8年度は3月17日〜3月25日)があります。ただし第二次の実施や人数は年度の要項で必ず確認してください。
- 10月から入学したい場合:県内に本校がある通信制で10月の入学を確認できたのは、私立の秋田修英高校です(前期・後期それぞれ35名の募集)。
今年度の出願に間に合わなかったとしても、焦る必要はありません。次の入学までの時間を、生活リズムを整えたり、中学の内容を少しずつ学び直したりする準備期間にあてることもできます。在籍している高校がある場合は、休学や転入の相談を担任の先生にしておくと、選べる時期が広がることがあります。
※日程は令和8年度のものです。翌年度は必ず最新の募集要項でご確認ください。
落とし穴は「併願できる」「いつでも入れる」と思い込むこと
秋田市で通信制高校を考えるときに、特に気をつけたい思い込みを3つ挙げます。
1つめは「全日制と通信制を両方受けられる」。秋田明徳館の通信制は、公立の全日制・定時制との同時併願ができません。私立の全日制や他の選択肢も含めて、受ける順番を早めに決めておきましょう。
2つめは「思い立ったときにいつでも入れる」。明徳館の入学は基本的に4月で、転入学の試験も基本は年1回です。年度の途中で動くなら、10月の入口がある学校(秋田修英など)も含めて比べる必要があります。
3つめは「月2回の登校なら楽に続けられる」。登校日が少ない分、レポートは家で自分で進めることになります。ここで手が止まってしまうことは珍しくありません。止まったときに誰に相談できるかまで含めて、学校を選んでください。
ニジ高はオンライン中心のサポート校。学院内のスクーリングは無く、提携校への参加が必要です
私たちNIJIN高等学院(ニジ高)についても、正直にお伝えします。ニジ高はオンライン中心の通信制高校サポート校です。秋田市にお住まいでも、雪の多い時期でも、家から授業に参加できます。
- 担任制で、学習と生活のペースを一緒に整えます。
- カメラ・マイクをオフにして、チャットだけでの参加から始められます。
- 中学の内容の学び直しや、授業のアーカイブ視聴に対応しています。
- 転入・編入による途中からの入学ができ、出願費用は無料です。
注意点もあります。ニジ高そのものは高校ではなく、学院内でのスクーリングはありません。高校卒業資格は提携する通信制高校で取るため、提携校のスクーリングには参加が必要です(準備や当日までの支援は私たちが行います)。また、ニジ高は医療機関ではありません。体調の治療が必要な場合は、医療機関とあわせて考えてください。
費用は高校の学費とサポート校の費用の合計になります。金額は学費のご案内でご確認ください。

迷ったら3ステップ。「日曜の朝に中通まで行けるか」から考える
ステップ1:月2回、日曜の朝に家を出られそうかを家族で話す。明徳館の標準的な登校はこのペースです。難しそうなら、オンラインで学べる形から考えます。
ステップ2:候補を2〜3校に絞り、入学の時期・スクーリングの会場・費用を1枚の表にする。4月入学か10月入学かで、候補が変わります。
ステップ3:個別相談で、すべての学校に同じ質問をする。次の表をそのまま使ってください。
| 聞くこと | 質問の例 |
|---|---|
| スクーリング | 「年に何日、どの会場に行きますか。秋田市内で受けられますか」 |
| 入学の時期 | 「10月からの入学や、年度途中の転入はできますか」 |
| 費用 | 「就学支援金を引く前と後の両方で、1年目の総額を教えてください」 |
| 休んだとき | 「体調を崩して1か月休んだら、単位やテストはどうなりますか」 |
| 転入の単位 | 「今の高校で取った単位は、何単位引き継げますか」 |
学校とは別に、公的な相談先もあります。秋田市の小中学生と保護者であれば、不登校の児童生徒と保護者向けの教育支援センター「すくうる・みらい」(八橋陸上競技場内2階、018-823-3082)や、秋田市教育研究所の不登校についての保護者相談(018-866-2255、平日9:00〜16:30)が窓口です(秋田市 教育支援センター)。

明徳館と私立・サポート校、秋田市からどれなら続けられるか並べます
個別相談会では、日曜のスクーリングに通えそうか、入学の時期はいつが合うかを一緒に整理します。公立の明徳館と私立、オンラインのサポート校を同じ表に並べるところからで構いません。
よくある質問
Q. 秋田県外に住んでいても、秋田明徳館の通信制に出願できますか?
A. 募集要項では、出願できるのは秋田県内に住んでいる人とされています。県外にお住まいの場合は、お住まいの都道府県の公立の通信制や、広域通信制を検討することになります。
Q. 高校を途中でやめました。明徳館に入り直せますか?
A. 退学後に入る「編入」や、在籍中に移る「転入」の募集があります。ただし入学は基本的に4月で、転入学の試験も基本は年1回です。前の高校で取った単位の扱いも含めて、早めに学校へ問い合わせてください。
Q. 毎週スクーリングに行かないといけませんか?
A. 明徳館の標準は月2回程度(年20〜25回)の日曜登校です。3年で卒業したい場合は土曜・日曜の登校になります。4年での卒業が標準で、在籍は最長12年までできます。
Q. 家から出られない時期でも、高校卒業を目指せますか?
A. 目指せます。ただ、どの通信制高校にもスクーリングはあります。オンラインで学習のリズムを取り戻してから、少しずつスクーリングに出る順番で進めるご家庭もあります。
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道が1本でも、進み方はいくつもあります
秋田県の公立の通信制は、秋田市の明徳館高校の1校だけです。選択肢が少なく見えるかもしれませんが、秋田市に住んでいれば通いやすく、費用の面でも心強い学校です。
それでも、今は日曜の朝に出かけるのがつらいという時期もあると思います。公立で始めるのか、私立の10月入学を待つのか、サポート校で家から学ぶところから始めるのか。どれか1つが正解ということはありません。お子さんが「これなら続けられそう」と思える形を、比べながら探していきましょう。
秋田市にいても、自分のペースで高校卒業を目指す道があります。
全国どこからでもカメラ・マイクはオフでOK転入・編入は随時受付
通信制高校サポート校 NIJIN高等学院(ニジ高)/出願費用は無料です。無理に勧めることはありません。
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