山形市で通信制高校を探すとき、多くのご家庭が最初に気にするのは「通えるかどうか」です。体調に波があったり、朝の電車やバスが負担だったりすると、学校の中身より先に道のりが気になります。
その点で、山形市には珍しい条件の公立校があります。県立霞城学園高校の通信制は、JR山形駅の自由連絡通路から直結した建物の中にあります。この記事では、霞城学園の募集要項と公式サイト、山形県の高校一覧を実際に開いて、受講料・入試・スクーリングを確認しました。あわせて、県内に本校がある私立の通信制と、山形駅周辺の広域通信制の拠点も、公式サイトで所在地を確かめたものだけを並べています。確認できなかったことは、そう書いています。
学校を決めるのは、材料がそろってからで大丈夫です。
結論:山形市 通信制高校の早見
- 山形県立で通信制を置くのは2校。山形市の霞城学園高校(Ⅳ部)と、庄内町の庄内総合高校です。
- 霞城学園はJR山形駅の2階自由連絡通路(アピカ)から直結する霞城セントラルの5〜9階にあります。
- 受講料は1単位300円、履修の上限30単位で年9,000円。募集要項には、就学支援金の対象者は原則払わなくてよいと書かれています。入学料は500円です。
- 入試に学力検査はありません。調査書などと面談で選考します。
- スクーリングは日曜が原則月2回、水曜が補充で月1〜2回(年間36日程度)。
- 転入学は4月1日付のほか、5月〜翌1月の各月1日付でも受け付けています。
- 家から出るのが難しい時期は、オンライン中心のサポート校と組み合わせる方法もあります(ニジ高もその1つです)。

山形市の公立は霞城学園。県立の通信制は庄内総合と合わせて2校だけ
山形県立高等学校ポータルサイトの学校一覧で、通信制を置く県立高校を確認したところ、次の2校でした。
| 学校名 | 所在地 | 通信制の募集 |
|---|---|---|
| 霞城学園高等学校(Ⅳ部) | 山形市城南町1-1-1 霞城セントラル5〜9階 | 普通科120名/服飾科40名 |
| 庄内総合高等学校 | 東田川郡庄内町廿六木字三ツ車8 | 普通科80名 |
霞城学園の服飾科は、白鷹高等専修学校に入学予定の人に限られています。多くの場合、山形市から出願するのは霞城学園の普通科になると考えてよいでしょう。庄内総合は庄内地方にあり、山形市から毎回のスクーリングに通う距離ではありません。
市立の通信制課程は、この一覧では見つかりませんでした。山形県全体の学校の状況は山形 通信制高校の記事で整理しています。
霞城学園は駅直結。ただし「分かりやすい」と「迷わない」は別
霞城学園の公式サイトの所在地(アクセス)によると、JR山形駅で降りて、2階の自由連絡通路(アピカ)からそのまま建物に入れます。バスなら「山形駅西口」で下車です。
通信制に通う生徒にとって、これは小さくない利点です。雨や雪の日でも屋外をほとんど歩かずに登校でき、県内の他の地域から電車で来る場合も乗り換えが単純です。
ただ、建物は霞城セントラルという複合ビルで、学校は5〜9階にあります。公式の案内では、建物内はファミリーマート横のBエレベーターを使うよう書かれています。初めての日に迷うと、それだけで気持ちが疲れてしまうことがあります。入学前に一度、スクーリングと同じ曜日に建物の中まで歩いてみることをおすすめします。駅からの徒歩の分数は、公式ページには書かれていませんでした。
受講料は1単位300円。支援金の対象なら原則払わなくてよい
霞城学園の令和8年度一般入学募集要項に書かれている費用は次のとおりです。
- 選抜手数料:300円
- 入学料:500円
- 受講料:1単位300円(履修の上限30単位で年9,000円)
- 教科書代など:最大で約23,000円
受講料については、就学支援金の対象者は原則払わなくてよいと明記されています。諸会費は、令和7年度の実績で約9,600円、令和9年度入学用のQ&Aでは新入生約8,320円(令和8年度参考)と、資料によって金額が少し違いました。おおよそ1万円弱と見ておき、正確な額は入学時の案内で確認してください。
ちなみに庄内総合も、入学料500円・受講料1単位300円で、教科書代は約15,000円と公開されています。他の都県の公立の受講料との比較は通信制高校 安いの記事にまとめています。
※金額は2026年9月に霞城学園・庄内総合の公式サイトで確認した内容です。最新は公式でご確認ください。

入試に学力検査は無い。面談で聞かれるのは「通信制で学ぶ理由」
霞城学園の通信制の選考には、学力検査がありません。調査書などを主な資料にして、面談で通信制への理解や志願の理由などを確認します。
令和8年度の一般入学の日程は、出願が2月24日〜3月23日、選考日は3月4日・3月16日・3月23日のうちいずれか1回、合格発表は3月26日でした。選考日が3回用意されているので、体調に合わせて日を選びやすいのが特徴です。
面談で大切なのは、立派な志望動機よりも「通信制でどうやって学習を続けるか」という具体的な見通しです。「日曜なら家族と一緒に来られる」「最初は月2回の日曜から慣れたい」など、生活に即した言葉で十分伝わります。
年度の途中で移りたい場合、霞城学園の転入学は4月1日付のほか、5月〜翌1月の各月1日付で受け付けています。一方、編入学は一般入学と同じ4月です。在籍中に移る「転入」と、退学後に入る「編入」の違いは通信制高校 転入 編入で説明しています。
※日程は令和8年度のものです。翌年度は必ず最新の募集要項でご確認ください。
スクーリングは日曜が月2回、水曜が補充。卒業には出校70日以上が必要
通信制高校を続けられるかは、スクーリング(面接指導)に出続けられるかでほぼ決まります。霞城学園の場合、募集要項とQ&Aでは次のような形です。
- 日曜:原則月2回(8:45〜16:10)
- 水曜:補充として月1〜2回
- 年間:36日程度
卒業の条件は、74単位以上の修得、3年以上の在籍、出校70日以上(そのうち半分以上は本校)、特別活動30時間以上です。在籍は最長10年までできます。
霞城学園には協力校はありませんが、代わりに「支部共同学習会」という仕組みがあります。令和7年度の会場は、山形支部(本校・木曜・年24回)、米沢支部(置賜総合文化センター)、長井支部(長井市民文化会館)、新庄支部(ゆめりあ)、寒河江支部(フローラ寒河江)で、支部はいずれも金曜に各9回、時間は18:00〜19:50です。
「毎回きちんと出られるか不安」という場合は、通信制高校 スクーリングの記事で、欠席したときの考え方を先に読んでおくと安心です。

私立は山形市の惺山、鶴岡の羽黒、酒田の和順館。スクーリングの形がまったく違う
山形県の私立学校名簿(令和7年8月)と各校の公式サイトで、県内に本校がある私立の通信制を確認しました。
- 惺山高等学校(山形市城西町3-13-7):定員240。公式サイトでは「狭域通信制」とされ、対象は山形県・宮城県などです。8月と12月に3日間ずつの集中スクーリングの形です(惺山高校 通信制)。
- 羽黒高等学校(鶴岡市):定員240。スクーリングは本校で年2回(夏・冬、計7日程度)です。
- 和順館高等学校(酒田市):定員450。山形地区のスクーリング会場は県総合運動公園の総合体育館で、山形市内ではなく天童市の近くです。
霞城学園が「月2回の日曜」なのに対し、惺山は「夏と冬に3日間ずつまとめて」です。毎月少しずつ出るのが合うのか、年に数回まとめて出るのが合うのかは、お子さんの体調の波によって答えが変わります。惺山の学費の実額は、公式ページでは確認できませんでした。
県外に本校がある広域通信制やサポート校で、山形市内の所在地を公式サイトで確認できたのは次のとおりです。
- N高等学校・S高等学校・R高等学校 山形キャンパス:十日町1-1-34(JR山形駅から徒歩7分)
- 翔洋学園高等学校 山形キャンパス:香澄町1-3-15 むらきさわビル4階(山形駅東口から徒歩3分、本校は茨城県日立市)
- トライ式高等学院 山形キャンパス:香澄町1-3-15 むらきさわビル1階(山形駅東口から徒歩約2分)
- 習学ゼミ高等学院 山形駅前キャンパス(鹿島朝日高校):香澄町3-6-25 大久保第2ビル2F
クラーク記念国際、第一学院、精華学園、おおぞら高等学院は、公式サイトで山形市内の拠点を確認できませんでした(2026年9月時点)。拠点は開設・移転があるので、見学の前に必ず公式サイトで最新の情報を確認してください。

通信制高校とサポート校は別もの。県と市の補助も通信制では条件が違う
山形駅周辺の拠点を比べていると、高校とサポート校が混ざって見えてきます。違いを表で整理します。
| 比べる点 | 通信制高校 | サポート校 |
|---|---|---|
| 高校卒業資格 | その学校で取れる | 提携する通信制高校で取る |
| 主な役割 | 単位の認定・スクーリング・試験 | 学習の伴走・生活リズム・進路の支援 |
| 国の就学支援金 | 授業料が対象 | サポート校の費用は対象外 |
| 費用の考え方 | 高校の学費だけ | 高校の学費+サポート校の費用 |
サポート校を使う場合、費用は二段になります。仕組みはサポート校 学費で説明しています。
国の就学支援金は、文部科学省の法改正の施行通知(令和8年3月31日)で2026年度から所得制限が撤廃され、私立通信制の年間の支給上限は33万7,200円(月額28,100円×12か月)です。
山形県と山形市の上乗せ補助は、通信制では注意が必要です。
- 山形県の独自の軽減補助:県の就学支援金のページには、通信制が対象かどうかが書かれていませんでした。惺山高校の公式サイトには、同校は「山形県授業料軽減補助金制度」の対象校で、広域通信制では使えないと案内されています。
- 山形市の私立高等学校生徒学費補助金(年35,000円):山形市のページで、通信制は対象外とされています。
全日制の友だちの家庭の話を聞いて「うちも補助が出るはず」と見積もると、ずれることがあります。お金全体の考え方は通信制高校 学費にまとめています。
※制度の内容は2026年9月時点の情報です。最新は公式でご確認ください。
動き出す時期は、4月入学なら冬、転入なら「毎月1日」が区切り
霞城学園の日程を1年の流れに並べると、準備の目安は次のようになります。
- 4月に入学・編入する場合:令和8年度は出願が2月24日〜3月23日、選考日は3月4日・16日・23日から1回でした。冬休みのうちに見学や相談を済ませておくと、選考日を体調に合わせて選ぶ余裕ができます。
- いまの高校から転入する場合:4月1日付のほか、5月〜翌1月の各月1日付です。今の学校で取った単位の確認や書類の準備に時間がかかるので、移りたい月の前の月には学校へ相談を始めておくと安心です。
「今月はもう間に合わない」と感じても、翌月の1日という次の区切りがあります。慌てて決めるより、必要な書類と単位の確認を落ち着いて進めるほうが、結果的に早く新しい学校に移れることもあります。
落とし穴は「駅直結なら続く」「県外の拠点でも補助が出る」と思うこと
山形市で通信制高校を選ぶときに、気をつけたい思い込みを3つ挙げます。
1つめは「駅直結だから、きっと続けられる」。通いやすさは大きな助けですが、続くかどうかを決めるのは、家でレポートを進められるかどうかでもあります。霞城学園の卒業には出校70日以上が必要で、登校日以外の学習は自分で進めます。
2つめは「どの私立でも県の補助が使える」。惺山の案内のとおり、県の授業料軽減補助は広域通信制では使えない形です。拠点が山形市内にあっても、本校が県外なら扱いが変わります。
3つめは「スクーリングが少ない学校ほど楽」。年に数回まとめて出る形は、その数日に体調を合わせる必要があります。月に数回少しずつ出る形とどちらが合うかは、お子さんによって違います。
ニジ高はオンライン中心のサポート校。学院内のスクーリングは無く、提携校への参加が必要です
私たちNIJIN高等学院(ニジ高)についても、良いところと注意点を正直にお伝えします。ニジ高はオンライン中心の通信制高校サポート校で、山形市からでも全国どこからでも、家から授業に参加できます。
- 担任制で、学習と生活のリズムを一緒に整えます。
- カメラ・マイクはオフのまま、チャットだけでの参加から始められます。
- 中学の内容の学び直しや、授業のアーカイブ視聴に対応しています。
- 転入・編入による途中からの入学ができ、出願費用は無料です。
注意点もあります。ニジ高そのものは高校ではなく、学院内でのスクーリングはありません。高校卒業資格は提携する通信制高校で取るため、提携校のスクーリングには参加が必要です(準備や当日までの支援は私たちが行います)。また、ニジ高は医療機関ではありません。治療が必要な体調の不調がある場合は、医療機関とあわせて考えてください。
費用は高校の学費とサポート校の費用の合計になります。金額は学費のご案内でご確認ください。

迷ったら3ステップ。「毎月少しずつ」か「年に数回まとめて」かを決める
ステップ1:お子さんの体調の波を、家族で振り返る。「週末は比較的元気」「夏は調子がいい」など、出やすい時期を書き出します。これで、霞城学園のような月2回の日曜型が合うか、集中スクーリング型が合うかの見当がつきます。
ステップ2:候補を2〜3校に絞り、スクーリングの形・会場・費用・使える補助を1枚の表にする。
ステップ3:個別相談で、すべての学校に同じ質問をする。次の表をそのまま使ってください。
| 聞くこと | 質問の例 |
|---|---|
| スクーリング | 「年に何日、どの会場に行きますか。まとめて出る形ですか」 |
| 費用 | 「就学支援金を引く前と後の両方で、1年目の総額を教えてください」 |
| 県の補助 | 「山形県の授業料軽減補助は、この学校で使えますか」 |
| 休んだとき | 「スクーリングの日に体調を崩したら、振り替えはありますか」 |
| 転入の時期 | 「年度の途中の何月から転入できますか」 |
学校とは別に、公的な相談先もあります。山形市の小中学生と保護者であれば、山形市総合学習センターの教育相談(023-641-1212 内線614〜617、平日10〜16時)が窓口で、無料・匿名でも相談できます(山形市 教育相談)。不登校の児童生徒のための適応教室「風」もあります。

霞城学園と私立・サポート校、山形市からどれなら続けられるか並べます
個別相談会では、体調の波に合うのが月2回の日曜型か、まとめて出る型かを一緒に考えます。公立の霞城学園と私立、オンラインのサポート校を同じ表に並べるところからで構いません。
よくある質問
Q. 霞城学園の通信制に、年度の途中から入れますか?
A. 転入学は4月1日付のほか、5月〜翌1月の各月1日付で受け付けています。編入学(退学後に入る場合)は一般入学と同じ4月です。
Q. 霞城学園は、平日も学校に行く必要がありますか?
A. スクーリングは日曜が原則月2回で、水曜は補充として月1〜2回です。年間では36日程度になります。卒業までに出校70日以上(半分以上は本校)が必要です。
Q. 私立の通信制で、山形県や山形市の補助は使えますか?
A. 山形市の私立高等学校生徒学費補助金は通信制が対象外です。県の授業料軽減補助は、惺山高校の案内では同校が対象で、広域通信制では使えないとされています。学校ごとに必ず確認してください。
Q. 家から出られない時期でも、高校卒業を目指せますか?
A. 目指せます。ただ、どの通信制高校にもスクーリングはあります。オンラインで学習のリズムを取り戻してから、少しずつスクーリングに出る順番で進めるご家庭もあります。
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駅までたどり着けた日を、ちゃんと数えていきましょう
山形市には、駅から直結の建物で学べる霞城学園という、通いやすさの面でとても心強い公立の通信制があります。一方で、集中スクーリングの私立や、家から学べるサポート校という道もあります。
どれが正しいということはありません。お子さんが「このペースなら続けられそう」と感じる形を、同じ表に並べて比べてみてください。話を聞いてみるだけでも、次に何を確かめればいいかが見えてきます。
山形市にいても、続けられるペースで学ぶ形は選べます。
全国どこからでもカメラ・マイクはオフでOK転入・編入は随時受付
通信制高校サポート校 NIJIN高等学院(ニジ高)/出願費用は無料です。無理に勧めることはありません。
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