2学期が始まって間もなく、「学校に行けない」と言われた保護者の方に向けて書いています。
先に結論だけ書きます。9月に転校を判断することは遅くありません。むしろ9月に動いた方が選択肢は広い。1月や3月になってから動くと、年度をまたいだ手続きが複雑になり、単位のロスが出る場合があります。
この記事では、出席日数の確認から転入・編入の手続きと単位の引き継ぎまで、時間順に整理しました。
「9月1日問題」は俗称ではなく、政府が対策を取っている課題です
ネットで生まれた言葉のように扱われることがありますが、実際には行政の文書に同じ趣旨の記述があります。
検索では「九月一日問題」「9/1問題」と書かれることもありますが、指している現象は同じです。
こども家庭庁の「こどもの自殺対策に関する関係省庁連絡会議」の資料には、「こどもの自殺は長期休暇明け前後に増加する傾向があることから、こども・若者に向けたポスターや動画を作成し相談窓口を周知。夏季休暇中から、重層的な啓発活動を実施」と書かれています。しかもこれは単発ではなく、毎年の定例の取組として組まれています。
つまり「うちの子だけが弱い」のではありません。国が、毎年この時期に何かが起きると想定して動いているということです。ここを知っているだけで、家庭で抱え込む重さは少し変わります。
数字で見ると——小中高生の自殺は令和6年に過去最多の529人
感覚の話にしないために、公的な統計を確認します。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 令和6年の小中高生の自殺者数(確定値) | 529人(統計上の過去最多) |
| 女性の人数 | 2年連続で増加。統計のある1980年以降で最多 |
| 原因・動機(全体) | 最も多いのは学校問題。次いで健康問題、家庭問題 |
| 自殺者総数(全年代) | 20,320人。総数は減少傾向のなかで、小中高生だけが増加 |
転入のタイミングと手続きを、一緒に確認できます
まだ転校を決めていない段階でも相談できます。今の出席状況と単位数を持ってきていただければ、選択肢を並べてお伝えします。
| 月 | 令和6年 | 令和5年 |
|---|---|---|
| 7月 | 49人 | 43人 |
| 8月 | 40人 | 52人 |
| 9月 | 59人(年間最多) | 54人 |
| 10月 | 45人 | 61人(年間最多) |
| 年間合計 | 529人 | 513人 |
※出典=厚生労働省自殺対策推進室・警察庁生活安全局「令和6年中における自殺の状況」(2025年3月28日公表)。2026年9月時点の公表値です。
なぜ9月1日なのかというと、そこが「戻る日」として暦の上で一番はっきり決まっている日だからです。ただし表のとおり、越えたあとの10月のほうが人数が多い年もある。9月1日は山の入口で、頂上ではありません。
注目したいのは最後の行です。日本全体の自殺者数は長期的に減っているのに、小中高生だけが増えている。大人向けの対策が届いていない層がある、ということです。
※出典=こども家庭庁「第9回 こどもの自殺対策に関する関係省庁連絡会議」提出資料(厚生労働省・令和7年)。原票は警察庁自殺統計。2026年9月時点の公表値です。
なぜ長期休み明けなのか。夏休みは「逃げられていた期間」だから
理由は、実はそれほど複雑ではありません。
学校がしんどい子どもにとって、夏休みは唯一その環境から離れていられる期間です。40日間、朝の憂うつがない。教室に入らなくていい。人間関係を気にしなくていい。その安全な期間が、カレンダー上で終わりに近づいていく。
そして多くの場合、休みのあいだに問題そのものは何も解決していません。いじめが終わったわけでも、クラスの空気が変わったわけでも、遅れた勉強が埋まったわけでもない。同じ場所に戻る日だけが決まっている。この構造が、8月後半の重さをつくります。
2学期の事情も重なります。運動会、文化祭、合唱コンクール。2学期は「クラス全員で毎日そろって準備する」行事が集中する学期です。ふだんの授業なら端にいることもできますが、行事期間は集団行動から抜けにくい。始業式の前から、その先の1か月分の負荷が見えてしまいます。
発達障害やグレーゾーンの特性がある場合は、さらに条件が重なります。長期休みで崩れた生活リズムを戻すのに時間がかかること、環境の切り替えに負荷がかかること、集団のなかにいること自体の疲労が大きいこと。「怠けている」のではなく、切り替えに必要な体力の量が違うと考えたほうが実態に近いです。

9月1日だけではありません。同じことが1月と4月にも起きます
「9月1日問題」という名前がつくことで、その1日だけの話に見えてしまいますが、実際に増えるのは長期休みが明ける前後です。政府の資料も「9月1日」ではなく「長期休暇明け前後」という書き方をしています。
| 時期 | 重なる負荷 |
|---|---|
| 夏休み明け(8月末〜9月上旬) | 休みが最長。2学期は行事が集中し、負荷の見通しが立ちにくい |
| 冬休み明け(1月上旬) | 学年末が近く、成績・進級・受験の圧が同時に来る |
| 春休み明け(4月上旬) | クラス替え・担任交代・進学。人間関係がゼロから組み直される |
ここを知っておく実用的な意味は、「9月1日を越えたから大丈夫」と気を抜かないことにあります。9月を乗り切っても、1月にもう一度同じ波が来ることがあります。逆に言えば、年に3回ある区切りは、どれも「立て直しを始めるきっかけ」にもできます。転入・編入の受け入れも、この区切りに合わせて設定されていることが多いからです。
学校には、7月の時点で国から通知が出ています
これは保護者に知られていない事実だと思います。文部科学省は「児童生徒の自殺予防に係る取組について(通知)」を毎年夏前に出しており、学校に対して次のことを求めています。
- 長期休業の開始前から長期休業明けにかけて、自殺予防に向けた取組に全力で取り組むこと
- 進路指導の充実や見守り活動を丁寧に実施すること
- 1人1台端末等を活用したSOSの早期把握に取り組むこと
つまり学校側にも「この時期は気をつける」という前提がすでにあるということです。だから「こんなことで相談していいのか」と迷う必要はありません。9月1日前後に学校へ連絡するのは、学校にとって想定内の相談です。
※出典=文部科学省「令和6年7月12日 児童生徒の自殺予防に係る取組について(通知)」。2026年9月時点の情報です。
サインは9月1日ではなく、8月の後半から出ています
当日いきなり動けなくなる、という形はむしろ少数です。多くは数週間前から体に出ます。
| 出やすいサイン | 見え方 |
|---|---|
| からだ | 朝の頭痛・腹痛・吐き気、寝つけない、朝起きられない、食欲が落ちる |
| ことば | 口数が減る、学校の話題を避ける、「どうでもいい」が増える |
| 行動 | 部屋にこもる、好きだったことをやめる、宿題に手をつけられない |
| 持ち物 | 教科書や制服を出さない、時間割を確認しない |
とくに「朝だけ体調が悪い」は見逃されやすいサインです。夕方には元気になるため「仮病では」と受け取られがちですが、起立性調節障害など体の問題が背景にあることもあり、心の負荷が体に出ている状態でもあります。
ここで大切なのは、原因を突き止めようとしないことです。本人にも理由が説明できないことのほうが多い。「なんで行けないの」と聞かれても答えられず、答えられない自分をさらに責める、という悪循環が起きます。

「行きたくない」と言われた最初の30秒で、言わないほうがいい言葉
言い方を全部正解にする必要はありません。ただ、最初のひと言だけは影響が大きいので、置き換えの候補を書いておきます。
| 言いがちな言葉 | 置き換えの候補 |
|---|---|
| なんで行けないの? | そっか。教えてくれてありがとう |
| 行けば楽しいって | いまはしんどいんだね |
| みんな我慢してる | 無理して行かなくていいよ |
| 今日だけがんばろう | 今日は休もう。そのあとは一緒に考えよう |
「無理しなくていい」と言うと、そのまま学校に戻れなくなるのではと不安になる方は多いです。ただ実際には、逃げ道があると分かっているほうが、人は動きやすくなります。「今日は半日だけ」「まず保健室に行ってから決める」「今日は休んで明日また考える」——選択肢が複数あると、本人が自分で選べるようになります。
そして、休ませた日の夜に進路の話をしないでください。体を休める日と、進路を考える日は分けたほうがうまくいきます。

もし、いま読んでいるのが本人なら
ここまで保護者向けに書いてきましたが、この記事を自分で探して読んでいる人もいると思います。その人に向けて、短く書きます。
行きたくないと思うことは、あなたが弱いからではありません。この記事の前半に書いたとおり、同じ時期に同じことが起きる人が毎年たくさんいて、国がそれを前提に対策を組んでいます。あなたひとりの問題ではありません。
そのうえで、今日できることを3つだけ。
- 今日は休んでいい。1日休んでも留年はしません。仕組みは後半で説明しています。
- 誰かに言う。親でも、保健室の先生でも、知らない人でも構いません。0120-0-78310 は24時間無料でつながります。声を出すのがしんどければ、SNSやチャットの窓口もあります。
- 今日は進路を決めない。しんどい日に大きい決断をしなくていいです。決めるのは、眠れた日でいい。
言葉にしなくても大丈夫です。「しんどい」の一言でも、既読がつくだけでも、それは十分な行動です。

休ませたあと、進級はどうなるのか
ここが多くの家庭でいちばん現実的な不安だと思います。結論から言うと、数日休んだくらいで留年はしません。
高校の進級・卒業は「年間で何日休んだか」ではなく、科目ごとの授業時数で判断されます。実際に公開されている高校の教務規程を読むと、履修の認定は「欠課時数が標準の授業時数の3分の1以下であること」を要件としており、標準の授業時数は1単位あたり35単位時間と定められています。1日の欠席がそのまま留年に直結する仕組みではありません。
しかも同じ規程には、基準を超えた場合も「生徒の状況を充分考慮したうえで、校長が履修の認定について判断する」と書かれています。数え方と実際の余裕については高校の欠席日数は何日まで?で詳しく整理しました。
それでも間に合わないときのために、道が4つあることも先に知っておいてください。通信制高校への転入学と編入学の違い、高校留年後の進路は3つもあわせてご覧ください。
学校以外の場所は、思っているより多い
「学校に行けない=進路が終わる」ではありません。実際に用意されている受け皿を並べておきます。
| 選択肢 | どんな場所か |
|---|---|
| 保健室・別室登校 | 教室に入らずに校内で過ごす。出席として扱う学校が多い |
| 教育支援センター(適応指導教室) | 自治体が設置。在籍校の出席として扱われることがある |
| フリースクール | 民間。学校との連携で出席扱いになる場合がある |
| 通信制高校・サポート校 | 出席日数ではなくレポートとスクーリングで単位を認定する |
通信制高校の仕組みが今の全日制と根本的に違うのは、「毎日決まった時間に決まった場所へ行く」ことを前提にしていない点です。単位はレポート・スクーリング(面接指導)・試験で認定されるので、日々の出席日数で進級が決まりません。体調に波がある人にとって、この差はとても大きいものです。
私たちNIJIN高等学院(ニジ高)は、その通信制高校と連携して学びを支える通信制サポート校です。オンラインが中心で、全国どこからでも参加できます。担任がつき、カメラもマイクもオフのまま、チャットだけの参加から始めても構いません。NIJINアカデミーの高等部として、これまでに650名以上の不登校の子どもたちを支えてきた知見を生かし、一人ひとりの学習・生活・進路を支えます。
また、ニジ高の学びは高校生だけで閉じません。国内外の小学生・中学生・大学生・社会人など、年齢や地域、立場の異なる仲間と出会い、互いの経験や価値観に触れながら活動できることも大きな魅力です。世界・地域・世代を越えた多様性の中で、自分の得意や役割を見つけていけます。
正直な注意点も書きます。学院内でのスクーリングはありません。高卒資格のためには提携する通信制高校のスクーリングに参加する必要があり、私たちはその準備と当日を支える立場です。毎日通う学校と同じ体験になるわけでもありません。それでも「行けない日がある自分」を責めずに済む場所として選ばれています。学費は学費のご案内で公開しています。
運営は株式会社NIJINです。ニジ高は、不登校の小中学生のためのオンラインオルタナティブスクール「NIJINアカデミー」の高等部です。小学生から中学生、高校生、大学生、社会人までが、世代や地域を越えて関わる環境を大切にしています。
いま話せる窓口(電話・SNS・チャット)
家庭だけで抱える必要はありません。本人からでも、保護者からでも使えます。
| 窓口 | 連絡先・特徴 |
|---|---|
| 24時間子供SOSダイヤル(文部科学省) | 0120-0-78310/24時間・無料。本人も保護者も |
| まもろうよ こころ(厚生労働省) | 電話・SNS・チャット相談の一覧。電話が苦手でも使える |
| こころの健康相談統一ダイヤル | 0570-064-556/各都道府県の公的相談につながる |
| スクールカウンセラー | 無料。担任を通さず直接予約できる学校も増えている |
SNSやチャットの窓口が増えたのは、電話で声を出すこと自体がハードルになるという現実に対応した結果です。話すのがつらければ、文字で構いません。
※窓口の情報は2026年9月時点のものです。最新は厚生労働省「まもろうよ こころ」でご確認ください。
2学期が始まって間もなく、「学校に行けない」と言われた保護者の方に向けて書いています。
先に結論だけ書きます。9月に転校を判断することは、遅くありません。むしろ9月に動いた方が選択肢は広い。1月や3月になってから動こうとすると、年度をまたいだ手続きが複雑になり、単位のロスが出る場合があります。
この記事では、出席日数の確認から転入・編入の手続き、単位の引き継ぎまでを時間順に整理しました。まず今の状況を確認してください。
結論:9月に動いた方が選択肢が広い理由の早見表
| 時期 | できること | 注意点 |
|---|---|---|
| 9〜10月 | 転入・欠席対応の相談・保健室登校への切り替え | 選択肢が最も多い時期 |
| 11〜12月 | 転入手続き・学年末を見据えた出席調整 | 単位取得のリミットが見えてくる |
| 1〜2月 | 転入または留年前提の進路変更 | 手続き期間が短くなる |
| 3月以降 | 転入よりも編入(新学年から)が中心になる | 4月待ちになると空白期間が生まれる |
「もう少し様子を見よう」という判断が、結果として選択肢を狭めることがあります。様子を見ながらでも、情報だけは今のうちに集めておくことをおすすめします。
9月に不登校が増える理由——学校の構造的な問題です
「うちの子だけがなぜ」と思わないでください。9月は、不登校が統計的に増える時期です。
| 理由 | 内容 |
|---|---|
| 夏休みの終わり | 夏休みは「問題を先送りできていた期間」。2学期の開始で現実が戻ってくる |
| 睡眠リズムの乱れ | 夏休み中に崩れた生活リズムが、急には戻らない |
| クラスの人間関係 | 1学期に積み上がった対人関係の疲れが、夏休み後に一気に出る |
| 進路への不安 | 特に高校3年生は、夏から秋にかけて進路の重さを実感し始める |
こども家庭庁の資料でも、長期休暇明けは子どもの自殺・不登校が増加する傾向として明記されており、毎年9月に国が対策を組んでいるほどの規模です。親の育て方や家庭環境だけの問題ではありません。
「しばらく休ませる」という選択は正しいか

最初の1〜2週間、本人が消耗しているなら休ませることは正しい判断です。無理に登校させようとすることで状態が悪化した事例は多く、「とにかく行かせる」という対応は現在の支援の主流ではありません。
ただし、休ませながら「次のステップ」への情報収集は始めておいてください。本人には決めることを急かさず、保護者が先に選択肢を把握しておくことが大切です。
今の出席日数を正確に確認する方法
担任の先生に「現時点での出席日数と、進級に必要な残り日数」を聞いてください。電話でも構いません。このとき次の情報を確認しておくと、後の判断が楽になります。
| 確認項目 | 聞き方 |
|---|---|
| 現時点の出席日数 | 「今日までの出席日数は何日ですか」 |
| 進級に必要な出席日数 | 「進級するには合計で何日必要ですか」 |
| 残り出席可能日数 | 「今後の欠席が何日以内なら進級できますか」 |
| 欠席扱いにならない手続き | 「病欠や出席停止扱いにできる方法はありますか」 |
| 転入した場合の単位 | 「通信制高校に転入した場合、今年度の単位は引き継げますか」 |
進級に必要な出席日数の基準——「3分の2」のルール
多くの高校では、授業日数の3分の2以上の出席が進級の目安です。ただしこれは全国一律のルールではなく、学校ごとに基準が異なります。
仮に年間200日授業があるとすると、約134日以上の出席が必要です。2学期開始時点(9月)での欠席が多い場合、1年間の残り期間で必要出席日数を満たすことが難しくなります。
「あと何日休めるか」ではなく「あと何日出れるか」に視点を変えて考えてください。出られる日数が少ない場合は、早めに転入・編入を視野に入れた方が単位のロスを防げます。
転校の3つの選択肢
| 選択肢 | 内容 | 向いているケース |
|---|---|---|
| 在籍したまま登校日数を減らす | 保健室・別室登校、時間短縮、オンライン授業などを活用 | 今の学校に戻る意思がある |
| 通信制高校に転入 | 在学中に転校。取得済みの単位を引き継ぎ可能 | 学校を変えたい。単位を守りたい |
| 通信制高校に編入 | 一度退学してから、新学年のタイミングで入学 | 転入が難しい時期になってしまった |
在籍したまま出席調整という選択肢は、本人の状態が許す場合に有効です。ただし、学校側との合意形成と書面の確認が必要なため、担任だけでなく教頭・学校長との話し合いが必要になる場合があります。
通信制高校への転入タイミング——9月が動きやすい理由

通信制高校の多くは転入を随時受け付けています。1〜4月に限定されている全日制と異なり、2学期途中からでも入学できます。
ただし学校によって手続き期間が異なります。出願から入学許可まで1〜2週間かかる学校もあれば、1か月程度かかる学校もあります。「転入したい月の2〜4週前には問い合わせを始める」が目安です。
9月中に問い合わせを始めれば、10月からの転入に間に合うケースがほとんどです。
単位はどこまで引き継げるか
| 単位の状況 | 通信制転入後の扱い |
|---|---|
| 前学校で取得済みの単位 | 引き継ぎ可能(校長の認定が必要) |
| 今年度まだ取得できていない単位 | 転入先で改めて履修する |
| 転入が学期途中の場合 | 学期開始時点まで遡って単位計算する学校が多い |
高校の単位は、卒業に必要な74単位以上を3年間で取得することが要件です。通信制高校に転入した場合、前学校で取得した単位は原則引き継げるため、転入によって単位がゼロになることはありません。
ただし単位認定の判断は転入先の校長にあります。事前に「○年次修了までに取得した単位数」を確認した上で相談してください。
転入手続きの流れ
| ステップ | 内容 | 目安の期間 |
|---|---|---|
| ①情報収集 | 転入希望校の資料請求・オンライン説明会参加 | 1〜2週間 |
| ②個別相談 | 現在の単位・出席状況を持って個別相談 | 1〜2回 |
| ③出願書類の準備 | 在籍証明書・成績証明書・健康診断書など | 1〜2週間(在籍校での発行を含む) |
| ④入学許可 | 書類審査・面接(学校によって不要) | 1〜2週間 |
| ⑤在籍校の退学手続き | 転入先の入学が確定してから退学願を提出 | 入学許可後すぐ |
退学手続きは転入先が確定してから行ってください。先に退学してしまうと、空白期間が生まれ、単位の扱いが複雑になります。
正直に書きます
正直に書きます。「通信制に転入すれば解決する」という話ではありません。通信制高校は自己管理が求められる仕組みです。登校日数が少ない分、課題提出・レポート・スクーリングを自分でスケジュールする必要があります。不登校の背景にある心身の状態が回復していないまま転入しても、通信制でも通えなくなるケースがあります。転入を判断する前に、「なぜ今の学校に行けないのか」の整理が先です。疲弊からの回復なのか、人間関係の問題なのか、学習のつまずきなのかによって、転入の優先度とタイミングは変わります。転入を決めることより、本人の状態を把握することを先にしてください。
子どもが「転校したくない」と言ったとき
転校を勧めても「今の学校を辞めたくない」と言う場合があります。これは珍しくありません。
「転校したくない」という言葉の裏には、「今の学校の友人と離れたくない」「転校するということは負けを認めることになる気がする」「新しい環境がこわい」など、様々な思いがあります。
このとき、無理に転校を勧める必要はありません。「転校という選択肢がある」ことを知らせるだけで十分です。本人が情報として持っていれば、後で自分から「やっぱり転校したい」と言い出せます。選択肢を与えることと、決断を急かすことは別のことです。

よくある質問
Q. 1日休ませたら、そのまま行けなくなりませんか?
その不安はよく聞きます。ただ、限界まで我慢させてから折れるほうが、戻るまでに時間がかかります。1日休んで落ち着いて、翌日また考える。そのくらいの余白があるほうが結果的に登校は続きます。「行かせるか休ませるか」の二択で考えず、半日・保健室・遅刻での登校も選択肢に入れてください。
Q. 9月1日に学校を休むと、内申や進学に響きますか?
大学入試の一般選抜では、欠席日数だけを理由に不合格になることは基本的にありません。総合型選抜・学校推薦型選抜では出願条件に欠席日数を設けている大学もあるため、志望校の募集要項で確認してください。数日の欠席が進路を決めることはありません。
Q. 本人が何も話してくれません。どうすればいいですか?
話させようとしなくて大丈夫です。「話したくなったら聞くよ」と伝えて、あとは同じ空間にいるだけでも意味があります。話すきっかけは、正面から向き合うときより、車の中や並んで歩いているときなど視線が合わない場面で生まれやすいと言われます。並んで座る、一緒に何かをする、が現実的です。
Q. 学校に相談すると大ごとになりませんか?
先ほどのとおり、学校には国から「長期休業明けは見守りを丁寧に」という通知が毎年届いています。この時期の相談は想定内です。担任に言いにくければ、養護教諭(保健室の先生)、スクールカウンセラー、学年主任のいずれでも構いません。
Q. 通信制高校に移るのは、逃げになりませんか?
制度上は転入も編入も正規の進路選択で、修得済みの単位は引き継げます。タイミングが合えば学年を落とさずに卒業できます。「合わない場所から合う場所へ移る」ことを逃げと呼ぶ必要はありません。

よくある質問
Q. 転入先の高校は全国どこでもいいですか?
A. 通信制高校は都道府県を越えた転入が可能です。オンライン中心の学校であれば、住んでいる場所に関係なく在籍できます。スクーリング(対面授業)の場所だけ確認しておいてください。
Q. 転入すると卒業が遅れますか?
A. 取得済みの単位を引き継いだ上で、残りを通信制高校で取得するため、場合によっては同学年と同じ3月に卒業できます。単位数と残りの修業年限によって変わるため、個別に確認が必要です。
Q. 通信制高校に転入したことは調査書に書かれますか?
A. 調査書(内申書)には学籍の移動が記録されます。大学入試での扱いは大学によりますが、転入の事実そのものが不合格の直接原因になることはほとんどありません。
まとめ——9月に動くことを怖がらないでください
「もう少し様子を見よう」と思うたびに、選択肢は少しずつ狭くなっています。それはお子さんの問題ではなく、仕組みの問題です。
転校を決める必要はまだなくても、選択肢を知ることは今日からできます。在籍したまま通い方を変える案と、学校を変える案を並べて比べることで、判断の材料が揃います。
ニジ高の個別相談会は、保護者の方だけでもお越しいただけます。今の出席日数と単位の状況をお聞かせください。転入できる時期と手続きをその場で確認します。
在籍したまま学び方を変える方法と、転入する方法、両方を比べて選べます。
全国どこからでもカメラ・マイクはオフでOK転入・編入は随時受付
通信制高校サポート校 NIJIN高等学院(ニジ高)/出願費用は無料です。無理に勧めることはありません。

