「毎日頑張っているのに全然勉強が身につかない」「テスト前になるとパニックになる」「授業中に集中できない」——ASD(自閉スペクトラム症)やADHD(注意欠如多動症)の特性を持つ高校生の中には、こうした「勉強できない」という悩みを抱える方が少なくありません。それは本人の努力不足ではなく、脳の特性による「学び方のクセ」が、学校の標準的な授業スタイルと合っていないことが原因であるケースがほとんどです。この記事では、ASD・ADHDそれぞれの特性が学習にどう影響するのか、そして今日から実践できる対策と、特性に合った環境の選び方を解説します。
ASD(自閉スペクトラム症)と学習の困難
ASDの高校生が勉強で困難を感じやすい場面には、次のような傾向があります。
- 変化への対応が苦手:時間割の急な変更、先生の交代、教室移動などの「予定外」に強いストレスを感じる
- 抽象的な概念の理解に時間がかかる:比喩表現や行間を読む問題、フィーリングに頼った説明が伝わりにくい
- 感覚過敏による疲労:教室の物音や照明、周囲の話し声が気になり、授業に集中しきれない
一方で、興味のある分野への強い集中力・記憶力・論理的思考という強みを持つ場合も多く、特性に合った学習方法を見つけることで力を発揮できます。
ADHD(注意欠如多動症)と学習の困難
ADHDの高校生が勉強で困難を感じやすい場面には、次のような傾向があります。
- 長時間の集中が続かない:45〜50分の授業や自習の後半で注意がそれてしまう
- 計画的な取り組みが苦手:課題や試験勉強を「まとめて」進める段取りが立てづらく、直前になって慌てる
- 忘れ物・提出忘れが多い:やること自体は理解していても、頭から抜け落ちてしまう
また、「衝動的に行動してしまう」という特性から、テスト中に見直しができない・早とちりでミスをするといった場面も多くあります。これらは特性によるものであり、適切なサポートで改善できます。
診断名がなくても、同じ悩みを抱える「グレーゾーン」の高校生も
「診断を受けたわけではないけれど、当てはまる部分が多い」というグレーゾーンの高校生も少なくありません。診断の有無にかかわらず、「頑張っているのにできない」という感覚が続くと、自己肯定感が下がり、不登校や二次的な不安・抑うつにつながることもあります。大切なのは診断名をつけることそのものではなく、「なぜ自分はここでつまずくのか」を本人と周囲が理解し、合う学び方を一緒に探していくことです。
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特性に合った勉強法・環境づくり
ASD向けの工夫
- 科目や課題の「学習目的」を先に明確にしてもらう(なぜこれを学ぶのかが分かると取り組みやすい)
- ルーティン化した学習スケジュールを作り、予定変更はできるだけ事前に伝えてもらう
- 静かで刺激の少ない環境(一人になれる自習スペースやイヤーマフの活用)を確保する
ADHD向けの工夫
- 25分集中→5分休憩を繰り返す「ポモドーロ・テクニック」を取り入れる
- やることをリスト化し、終わったら一つずつチェックして達成感を可視化する
- スマートフォンのリマインダーやタイマーを使い、「うっかり忘れ」を仕組みでカバーする
家庭でできるサポートのポイント
保護者の方ができる最も大きなサポートは、「できないこと」を叱るのではなく、「どうすればできるようになるか」を一緒に考える姿勢です。具体的には、結果よりも取り組んだプロセスを認める、本人の得意な感覚(視覚・聴覚・体を動かすことなど)に合わせて勉強法を一緒に工夫する、学校や医療機関、スクールカウンセラーなど外部の専門家とも連携する、といったことが挙げられます。一人で抱え込まず、使える支援は積極的に頼ることが、結果的に本人の負担を減らすことにつながります。
よくある質問
Q. 診断を受けていないのですが、学校に配慮をお願いできますか?
診断がなくても、担任やスクールカウンセラーに困りごとを相談することで、座席の配慮や課題の提出方法の調整など、できる範囲でのサポートを受けられる場合があります。まずは学校に相談してみましょう。
Q. 全日制高校のままでも対策すれば大丈夫でしょうか?
工夫次第で続けられるケースもありますが、授業のペースや環境そのものが特性に合っていない場合、対策だけでは負担が積み重なってしまうこともあります。「合う環境を選ぶ」という選択肢も含めて検討することをおすすめします。
通信制高校が選ばれる理由
ASD・ADHDを持つ高校生にとって、通信制高校の「自分のペースで学べる環境」は非常にフィットしやすいです。授業のペースや時間割への縛りがなく、得意な教科から始めたり、苦手科目に時間をかけたりと柔軟な学習が可能です。
NIJIN高等学院では、ASD・ADHDの特性に詳しいスタッフが在籍しており、一人ひとりに合った学習プランを提案しています。「勉強できない自分」と思い込んでいる生徒が、自分の学び方を見つけて力を発揮するケースが多くあります。まずは無料の個別相談会でご相談ください。
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