頑張って入った進学校なのに、授業のスピードについていけない。課題が終わらないまま次の単元が始まり、定期考査のたびに順位が下がっていく。「自分だけ落ちこぼれた」「勉強ができないと人生終わりなのでは」と、誰にも言えずに抱えている人は少なくありません。
先に結論を書きます。赤点(評定1など)をとっても、それだけで留年が決まるとは限りません。単位や進級の基準は国が一律に決めているのではなく、都道府県の規則や学校の規程で決まっていて、追認考査などの立て直しの機会を用意している学校もあります。そのうえで、今の学校で立て直す道、全日制や通信制へ転校する道があり、どちらを選んでも大学受験の入口は閉じません。この記事では、学校教育法施行規則と高等学校学習指導要領、実際に公開されている高校の規程、文部科学省の「令和9年度大学入学者選抜実施要項」などを2026年9月に開いて確かめた内容で、3つを比べられるように整理します。確かめられなかったことは、確かめられなかったと書きます。
保護者の方へ。お子さんが成績のことを口にしたときに一番必要なのは、励ますことでも叱ることでもなく、「学校の決まりでは何が起きるのか」を一緒に確かめることです。この記事を、その材料として使ってください。
今の高校に通い続けるのがつらい場合や、もっと自分に合う学び方を探している場合は、オンラインという選択肢もあります。NIJIN高等学院(ニジ高)は「オンラインで最高の青春を」を掲げる通信制高校サポート校で、全国の仲間とオンラインでつながり、企業や地域と関わるプロジェクトや、生徒が自分たちで企画する行事に挑戦できます。カメラやマイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められ、全国にNIJINアカデミー(ニジ高はその高等部)のリアルの教室があり、リアルでの通学もご検討いただけます。ニジ高は高校ではないため、卒業資格は提携する通信制高校で取り、その高校のスクーリングには参加が必要です。どんな学校なのかは、校長・星野達郎のYouTubeでも見られます。
結論:進学校で勉強についていけないときの早見
- 「進学校」は法律上の学校の種類ではありません。授業の量や進み方は学校が決めていて、学習指導要領は全日制の授業を週30単位時間を標準とし、必要があれば増やせるとしています。ついていけないのは、能力の問題だけとは限りません。
- 赤点で即留年とは限りません。国の法令は「平素の成績を評価して」定めるとするだけで、具体的な基準は都道府県の規則や学校の規程で決まります。評定1の科目を「単位保留」にして、追認考査で取り直せる規程の例もあります。
- 立て直すなら、最初にやるのは「危ない科目」と「追認の仕組み」を先生に聞くことです。気持ちの話より、数字の質問のほうが切り出しやすくなります。
- 転校には「全日制へ」と「通信制へ」の2つがあり、条件がまったく違います。公立の全日制は都道府県ごとに募集の条件があり(東京都のように学力検査を行う例もあります)、通信制は修得した単位に応じて相当学年に移れると法令に書かれています。
- 大学受験は評定だけで決まりません。学校推薦型選抜は調査書が主な資料ですが、一般選抜は学力検査・小論文等が主な資料です。共通テストは通信制の卒業見込みの人も出願できます。
- 家から自分のペースで学び直したい人には、オンライン中心の通信制サポート校(NIJIN高等学院など)で通信制高校の卒業をめざす方法もあります。
「落ちこぼれた」と感じるのは、能力が足りないからとは限りません
「進学校」という言葉は、大学へ進む人が多い高校を指してふだん使われている呼び方で、法令で決まっている学校の種類ではありません。学校教育法と高等学校設置基準が定めているのは、全日制・定時制・通信制という課程と、普通教育を主とする学科・専門教育を主とする学科・総合学科という学科の種類です。つまり、進学校のカリキュラムの速さや課題の量は、法律で決まっているのではなく、学校ごとの教育課程で決まっています。
高等学校学習指導要領(平成30年告示)は、全日制の課程について「週当たりの授業時数は,30単位時間を標準とする。ただし,必要がある場合には,これを増加することができる」と定めています。1単位は50分×35単位時間が標準で、卒業までに必要なのは74単位以上です。さらに、各科目に標準より多い単位数をあてることもできます。週の授業が標準より多い学校、定期考査の範囲が広い学校、課題の量が多い学校があるのは、この「増やせる」しくみの中で学校が教育課程を組んでいるからです。
出典:文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)」第1章 総則/学校教育法施行規則 第96条/学校教育法 第53条・第54条/高等学校設置基準 第5条(e-Gov、2026年9月確認)
ここで知っておいてほしいのは、「今の学校のペースに合わない」ことと「学ぶ力がない」ことは別だということです。中学まで上位にいた人ばかりが集まると、同じ努力をしても順位は相対的に下がりやすくなります。最初の定期考査でつまずいて、その遅れが次の単元に積み重なると、「分からない」がどこから始まったのか自分でも分からなくなります。これは才能の問題とは限らず、授業の速さと自分の理解の速さがずれ続けた結果であることもあります。
「勉強ができないと人生終わり」と感じてしまうのは、真面目に努力してきた人ほど、成績と自分の価値を重ねてしまうからです。でも高校の成績は、その学校の教育課程と評価のしかたの中で付いた数字です。学ぶ場所やペースが変われば、見え方も変わります。
もう1つ、進学校のしんどさは外から見えにくいことがあります。周りも必死に頑張っているので「自分だけ弱音を吐けない」と感じ、成績がまだ保てているうちは「大丈夫そう」と思われてしまう。相談できないまま一人で抱える孤独は、勉強の遅れそのものより先に心を消耗させることがあります。つらさの正体が「量」なのか、「止まれない感覚」なのか、「相談できないこと」なのかを分けて考えるだけでも、次に打つ手が変わります。

赤点で即留年とは限りません。単位と進級の基準は学校の規程で決まります
一番不安が大きいのは「赤点をとったら留年するのか」だと思います。まず、国の法令が決めていることから確かめます。
- 進級と卒業:学校教育法施行規則第57条1項は「各学年の課程の修了又は卒業を認めるに当たつては、児童の平素の成績を評価して、これを定めなければならない」と定め、第104条1項でこれを高校に準用しています。何点なら留年、とは書かれていません。
- 単位の修得:学習指導要領は、生徒が指導計画に従って科目を履修し、その成果が「教科及び科目の目標からみて満足できると認められる場合」に、学校が単位の修得を認定する、と定めています。
- 進級の判断の姿勢:同じく学習指導要領は、各学年の課程の修了の認定について「単位制が併用されていることを踏まえ,弾力的に行うよう配慮するものとする」としています。
つまり、「赤点」が何点で、それが単位や進級にどうつながるかは、都道府県の管理規則や、各学校の規程・内規で決まっています。実際に公開されている規程を読むと、学校や地域によって作りがかなり違いました。
| 規程 | 単位の認定 | 進級・留年の考え方 |
|---|---|---|
| 沖縄県立那覇国際高等学校の規程(令和8年4月の職員必携) | 学年評定が2以上で、出席時数が年間授業時数の3分の2以上なら認定 | 進級の条件は全科目の「履修」と出席日数。単位保留の科目は追認考査などで取り直す。同一学年の原級留置は1回限り |
| 沖縄県立中部商業高等学校の規程 | 評定が2以上で、出席時数が年間授業時数の3分の2以上なら認定。評定1の科目は認定を保留 | 進級の条件は出席日数と全科目の履修。原級留置になると、その年度に修得した単位はすべて取り消し |
| 栃木県 県立学校管理規則 第13条 | 所定の学習時間の3分の2以上学習した生徒について、成績を評価して校長が認定 | その学年で修得すべき単位の3分の2以上を修得しない生徒などは、原級に留めおくことができる |
出典:沖縄県立那覇国際高等学校「職員必携」(考査及び成績評価に関する規程/履修、単位の認定、進級及び卒業認定に関する規程)/沖縄県立中部商業高等学校が公開している規程集(PDF)/栃木県「県立学校管理規則」(いずれも2026年9月30日確認。他の学校も同じとは限りません)
那覇国際高校の規程では、評定1は「努力を要すると判断されるもののうち、特に程度が低い」状況と定義されていて、中部商業高校の規程は評定1の科目について「単位の認定を保留する」と明記し、那覇国際高校の規程も単位の認定に学年評定2以上を求め、認定されなかった科目を「単位保留科目」として追認考査等の対象にしています。けれども進級の条件は「履修」なので、評定1の科目があっても、それだけで原級留置になるわけではありません。那覇国際高校の規程では、単位を保留した科目について、進級後に年3回の追認考査などを行うと書かれています。一方、栃木県の規則のように、修得した単位の数で進級を判断する枠組みもあります。同じ「赤点」でも、学校によって意味がまったく違うということです。
卒業に必要な単位数も、法令の74単位より多く定めている学校があります。中部商業高校の規程では80単位以上でした。自分の学校の数字は、生徒手帳や学校の規程集、担任の説明で確かめてください。出席の基準については高校 出席日数の記事で、欠席と欠課の数え方は高校 欠席日数の記事で詳しく書いています。

今の学校で立て直すなら、「科目」「時期」「相談先」の3つを先に決めます
今の学校に残って立て直すと決めた場合、全部の科目を一度に取り戻そうとすると、また課題に追われて動けなくなります。先に決めるのは次の3つです。
1. どの科目が危ないのかを1つずつ分ける
「全部できない」と感じていても、実際に単位が危ないのは一部の科目であることが多いです。定期考査の点数、提出物の出し忘れ、欠課時数を、科目ごとに書き出してみてください。那覇国際高校の規程のように、評価は定期考査だけでなく、提出物や実技、平素の学習態度、出席状況なども合わせて行う学校があります。点数だけで諦める前に、提出物で取り戻せる部分がないかを確かめる価値があります。
2. いつまでに何があるのかを確かめる
定期考査の時期や回数も学校が決めています。那覇国際高校の規程では、定期考査は5月・7月・10月・12月・2月の年5回でした。進級や卒業の判定は学年末に行う学校があり、たとえば沖縄県立高等学校管理規則は卒業の認定の時期を3月と定めています(学期の区分に応じた認定もできるとしています)。判定の会議より前に動けば、打てる手が増えます。冬休みより前に、残りの考査と追認の機会を確かめておくと、見通しが立てやすくなります。
3. 誰に相談するかを決める
相談先は担任だけではありません。教科の先生、学年主任、養護教諭、スクールカウンセラーのどなたでも構いません。眠れない、食べられない、朝起きられない日が続くなど、体や気持ちに影響が出ているときは、成績より先に体調のことを相談してください。夜間や休日に話したくなったときは、文部科学省の「24時間子供SOSダイヤル」(0120-078310)に、子どもも保護者も電話で相談できます。
留年の回数や在学できる年数の決まりが気になる場合は、高校 留年 何年までの記事で、公開されている規程を比べています。
先生への相談は、気持ちより先に「4つの質問」から始めると切り出しやすくなります
「勉強についていけない」と先生に言うのは、とても勇気がいります。そこで、気持ちの話は後回しにして、事務的な質問から始める方法があります。メッセージや連絡帳で、次の4つを聞くだけでも十分です。
- 「今の時点で、単位が危ない科目はどれですか」:科目ごとに聞きます。
- 「評定1になった場合、単位はどう扱われますか。進級の条件は何ですか」:履修で進級できるのか、修得単位で判断するのかを確かめます。
- 「追認考査や補習など、取り直しの機会はありますか。いつですか」:時期まで聞きます。
- 「課題が多くて回らないとき、優先するべきものはどれですか」:全部を出せないときの順番を先生と決めます。
保護者から聞いてもらう形でも問題ありません。数字がそろうと、「全部がだめ」という感覚が「この2科目をどうするか」という具体的な問題に変わります。そのうえで、今の学校で立て直すか、学ぶ場所を変えるかを考えても遅くありません。
数字を聞いたうえで、「このペースで3年まで続けるのは難しい」と感じたなら、それも大事な判断材料です。無理を重ねて体調を崩すより、続けられる形を探すほうが、結果として学びを続けやすくなることがあります。
転校は「全日制へ」と「通信制へ」で、条件がまったく違います
学ぶ場所を変える場合、転校先は大きく全日制と通信制の2つです。法令のしくみは共通で、学校教育法施行規則第92条は、転学を志望する生徒がいるとき、今の学校の校長が在学証明書などを転学先に送り、転学先の校長が「教育上支障がない場合には、転学を許可することができる」と定めています。同じ条の2項は、全日制・定時制・通信制の課程の間の転学について「修得した単位に応じて、相当学年に転入することができる」としています。
ただ、実際に受け入れてもらえるかは、転校先の募集の条件で決まります。たとえば東京都の例では、都立高校の転学・編入学の募集で、全日制の応募資格は保護者とともに都内に住所があることなどとされ、選考は原則として国語・数学・英語と面接です。在籍校の単位修得証明書や成績証明書も出します。東京都の例のように学力検査がある場合、全日制どうしの転校は「もう一度の受験」に近いと考えておくと、準備の見通しが立ちます。応募の条件や選考の方法は都道府県・学校ごとに違うので、希望する地域の教育委員会の案内で確かめてください。
| 比べる点 | 今の学校で立て直す | 全日制へ転校 | 通信制へ転校 |
|---|---|---|---|
| 毎日の学び方 | 今と同じ。授業の速さも同じ | 毎日通学。授業の速さは転校先しだい | リポート・スクーリング・試験。自宅学習が中心 |
| 入れるかどうか | 進級の条件を満たすこと | 募集の有無と応募資格。試験がある(東京都の例) | 年度の途中でも受け付ける学校がある |
| これまでの単位 | そのまま。ただし留年すると取り消しの規程も | 転校先が単位を照合して判断 | 修得した単位に応じて相当学年に(施行規則92条2項) |
| 気をつけること | 同じペースで続けられるか | 学力試験の準備。応募条件は都道府県で違う | 自分でリポートを進める力。スクーリングはある |
出典:学校教育法施行規則 第91条・第92条(e-Gov)/東京都教育委員会「都立高等学校の転学・編入学について」(2026年9月30日確認)
通信制高校の卒業の条件は、3年以上の在籍、74単位以上の修得、特別活動30単位時間以上の3つです。単位はリポート(添削指導)、スクーリング(面接指導)、試験で修得します。文部科学省の「令和7年度 通信制高等学校実態調査」では、2024年度の卒業生のうち在籍期間が1年以上3年未満だった人が42.0%(2022年度以降に開校した73校を除く)で、途中から移ってきて卒業する道はめずらしくありません。公立の全日制の条件を都道府県ごとに比べたい場合は高校 転入の記事を、通信制高校の選び方全体は通信制高校 選び方のページをご覧ください。
転校するなら、今の学校に在籍したまま動くのが基本です
成績が苦しいと、「いったん退学して落ち着いてから考えたい」と思うことがあります。けれども、在籍したまま移る「転入学」と、退学してから入り直す「編入学」は別の扱いです。施行規則第91条は、編入学について「相当年齢に達し、当該学年に在学する者と同等以上の学力があると認められた者」と定めています。在籍しているうちに転校先を探すほうが、受けられる募集の選択肢が広く残ります。通信制での違いは通信制高校 転入の記事で整理しています。
お金の面も確かめておきます。国の高等学校等就学支援金は、文部科学省のQ&Aで「高等学校の標準的な修業年限とされている36月まで原則支給されます。定時制・通信制の課程については原則48月まで支給されます」とされ、3年(定時制・通信制は4年)を超えて在学している生徒は対象になりません。全日制で留年して4年目に入ると、支援金の対象から外れる可能性があります。
転校した場合は、前の学校に在学した月数が通算されます。Q&Aの例では、全日制に20月在学してから通信制に移ると、48月−20月×4/3(端数切捨て)で、通信制では22月分が支給されます。2026年度からは私立高校についても所得制限がなくなり、私立の通信制高校では1単位13,668円・年間337,200円までが授業料にあてられます。通信制高校の費用の全体は通信制高校 学費の記事でまとめています。
出典:文部科学省「高等学校等就学支援金制度に関するQ&A」/文部科学省 高等学校等就学支援金のページ(2026年9月確認)
※2026年9月時点の情報です。最新は公式でご確認ください。

大学受験は評定だけで決まりません。入試の方式ごとに調査書の重みが違います
進学校で成績が下がると、「評定平均が低いから大学はもう無理」と考えてしまいがちです。けれども、文部科学省の「令和9年度大学入学者選抜実施要項」(2026年5月27日)を読むと、入試の方式ごとに主な資料がはっきり分かれています。
| 入試の方式 | 主な資料(実施要項の記載) | 評定・調査書の効き方 | 令和9年度の出願 |
|---|---|---|---|
| 一般選抜 | 学力検査、小論文等 | 調査書は、面接などと組み合わせる資料の1つ | 個別試験の期日は2027年2月1日〜3月25日の間(出願期間は大学ごと) |
| 学校推薦型選抜 | 出身高校の校長の推薦にもとづき、調査書が主な資料 | 調査書の比重が大きい。推薦の要件は大学が募集要項で示す | 2026年11月1日以降 |
| 総合型選抜 | 詳細な書類審査と時間をかけた丁寧な面接等 | 本人が書く資料を評価に使うことと、面接などによる評価を行うことが求められている | 2026年9月1日以降 |
出典:文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」(2026年9月30日確認)
実施要項は調査書の活用について、大学が「重要と判断する教科・科目を指定し、単位修得や一定水準以上の具体的な評定の獲得を出願要件等として求めることができる」としています。調査書を主な資料にするのは学校推薦型選抜なので、評定の影響がとくに大きいのはこの方式です。一方、一般選抜の主な資料は学力検査や小論文等なので、評定が思うように取れていなくても、試験の学力で勝負する道は残っています。
調査書には、全体の評定の平均にもとづく「学習成績概評」も書かれます。区分は次のとおりです。なお、評定をどう付けるか、考査の難しさや配点は学校ごとに違います。
| 全体の学習成績の状況 | 学習成績概評 |
|---|---|
| 5.0〜4.3 | A |
| 4.2〜3.5 | B |
| 3.4〜2.7 | C |
| 2.6〜1.9 | D |
| 1.8以下 | E |
調査書の学習の記録は「高等学校在学中の全学年について」記入することになっていて、転校しても前の学校の記録が消えるわけではありません。前の学校で頑張った記録も、下がった評定も、一緒に見られる可能性があります。
一般選抜と共通テストは、通信制に移っても学力で受けられます
大学入試センターの「令和9年度 大学入学共通テスト実施要項」では、出願できるのは「高等学校又は中等教育学校を卒業した者及び令和9年3月卒業見込みの者」などで、全日制か通信制かの区別はありません。令和9年度の出願期間は2026年9月15日から10月2日まで、試験は2027年1月16日・17日です。
高校卒業程度認定試験(高認)に合格した人も、学校教育法施行規則第150条により大学の受験資格を得られ、共通テストに出願できます。ただし、高認に合格しても最終学歴は「高校卒業」にはなりません。違いは通信制高校と高卒認定の比較の記事で整理しています。
出典:大学入試センター「令和9年度 大学入学共通テスト実施要項」/学校教育法施行規則 第150条(2026年9月30日確認)
進学校から通信制へ移ると、登校日が減るぶん、受験科目の勉強にまとまった時間を使える場合があります。ただし注意点が2つあります。1つは、受けたい大学が指定する科目を、転校先で履修できるか。理系の発展的な科目などは、学校によって開講の状況が違います。もう1つは、空いた時間が自然に受験勉強に変わるわけではないことです。計画を一緒に立てる相手がいないと、時間が流れてしまうこともあります。転校の時期と受験日程の重なり方は通信制 転校 大学受験の記事で学年別に整理しています。

よくある誤解:「勉強できない=人生終わり」「転校=逃げ」ではありません
進学校で苦しくなった人が抱えやすい思い込みを、事実と並べておきます。
- 「赤点をとったら留年が決まる」……上で見たとおり、評定1の科目を単位保留にして追認考査で取り直す規程の例があります。進級の条件は学校ごとです。
- 「勉強ができないと人生終わり」……高校の評定は、その学校の教育課程と評価のしかたの中で付いた数字です。大学受験にも、学力検査が主な資料の一般選抜があり、高認という受験資格の取り方もあります。今の成績だけで、この先の道がすべて決まるわけではありません。
- 「転校は逃げ」……文部科学省の令和6年度の調査では、全日制の高校を中途退学した29,121人のうち、主な理由が「学業不振」だった人は1,663人(5.7%)、「別の高校への入学を希望」した人は8,884人(30.5%)でした。学ぶ場所を変えて学び続けるのは、特別なことではありません。
- 「通信制に移ったら大学は無理」……共通テストの出願資格に課程の区別はなく、推薦の仕組み自体も高校なら使えます。ただし指定校推薦の枠の有無や数は学校ごとに違うので、候補の学校に聞いてください。
出典:文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」(事由別中途退学者数・課程別。2026年9月30日確認)
勉強が苦手になった背景には、学び方が合っていない、体調や人間関係のストレスで集中できない、学ぶ内容に意味を感じられないなど、いろいろな理由があり得ます。発達の特性が関わっているかもしれないと感じたら、学校のスクールカウンセラーや医療機関に相談して、判断は専門家に任せてください。ここでも「自分のせい」と一人で決めつけないことが大切です。
選択肢の1つとしてのニジ高(正直な注意点)
NIJIN高等学院(ニジ高)は、株式会社NIJINが運営するオンライン中心の通信制高校サポート校です。全国どこからでも、海外からも参加でき、担任がつきます。カメラ・マイクをオフにして、チャットだけで参加するところから始められます。授業のアーカイブ視聴や、中学の内容にさかのぼった学び直しに対応しています。選択授業では、総合型選抜に向けた小論文・面接・自己PRなどの講座を順次開講しています。対人不安が強い場合など、希望する生徒には専任のスタッフが1対1で伴走します。
転入・編入による途中からの入学ができ、出願費用は無料です。公式サイトでは、全日制高校に在籍したままニジ高を併用するスタイルも紹介されています。そのうえで、正直にお伝えしたいことがあります。
- ニジ高は高校ではありません。転入して卒業をめざす場合、高校卒業の資格は提携する通信制高校で取ります。単位・評定・調査書は、在籍する高校のものになります。
- 学院の中でのスクーリングはありません。提携する通信制高校のスクーリングへの参加が必要です(形や日程は個別相談会でご案内しています)。
- 費用は、在籍する高校の分とニジ高の分の両方がかかります。ニジ高の分に就学支援金は使えません。金額は学費のご案内でご確認ください。
- オンライン中心なので、毎日通う教室で友達と過ごしたい人には合わない場合があります。
どんな学校かはニジ高とはのページで紹介しています。「今の学校に残るか、移るか」がまだ決まっていない段階でも、比べる候補の1つに入れていただければうれしいです。
迷ったときの進め方(3ステップ)
- ステップ1:自分の学校の決まりを確かめる。担任に「4つの質問」をして、単位が危ない科目、評定1の扱い、進級の条件、追認の時期を書き出します。
- ステップ2:「残る」「全日制へ」「通信制へ」を同じ紙に並べる。最初に、高校生活で一番優先したいこと(大学受験、友達との時間、部活、体調を整えることなど)を1つ書きます。そのうえで、修得した単位、卒業までの年数、体調、かかるお金、受けたい大学の入試方式を書き込みます。留年した場合の就学支援金の期間も忘れずに。
- ステップ3:候補の学校に同じ質問をする。「今の単位で何年生に入れますか」「受験に必要な科目は履修できますか」「調査書と推薦書は作ってもらえますか」。答えを並べると、自分に合う形が見えてきます。
3つとも、どの道を選ぶか決まっていなくても進められます。まずは状況を言葉にするところからで十分です。


学校のペースが合わないなら、家から学び直す形もあります
ニジ高はオンライン中心の通信制高校サポート校で、カメラ・マイクをオフにしてチャットだけで参加でき、中学内容からの学び直しにも対応しています。ただし学院は高校ではなく、卒業資格は提携する通信制高校で取り、そのスクーリングへの参加が必要です。残るか移るか迷っている段階の相談も、個別相談会で聞けます。
よくある質問
Q. 進学校で赤点をとると、すぐに留年しますか?
A. すぐに決まるとは限りません。国の法令は、平素の成績を評価して進級を定めるとしているだけで、具体的な基準は都道府県の規則や学校の規程で決まります。評定1の科目を単位保留にし、追認考査で取り直せる規程の例もあります。自分の学校の決まりは担任に確かめてください。
Q. 進学校から通信制高校に転校すると、大学受験で不利になりますか?
A. 転校したことで受験資格を失うことはありません。共通テストの出願資格に全日制・通信制の区別はなく、一般選抜は学力検査や小論文等が主な資料です。ただし、受けたい大学が指定する科目を転校先で履修できるかは、事前に確かめてください。
Q. 評定平均が低いと、推薦は受けられませんか?
A. 学校推薦型選抜では調査書が主な資料で、大学は一定水準以上の評定を出願の要件にできます。要件は大学・学部ごとに違うので、募集要項で確かめてください。評定の要件が合わない場合も、一般選抜や総合型選抜など別の方式があります。
Q. 親として、成績が下がった子に何をすればいいですか?
A. 成績の話と体調・気持ちの話を分けることをおすすめします。一度に話すと、責められていると受け取られやすくなります。成績については、学校に科目ごとの状況と追認の機会を一緒に確かめるところから始めてください。
Q. 全日制に在籍したまま、別の学び方を足すことはできますか?
A. 塾や家庭教師などのほか、サポート校を併用する方法もあります。ニジ高の公式サイトでも、全日制高校に在籍したまま併用するスタイルが紹介されています。その場合、卒業資格・単位・評定は在籍する全日制高校のものです。
「ついていけない」は、あなたの価値を決めるものではありません
進学校でついていけなくなったのは、あなたが怠けたからではなく、今の学校のペースと、あなたのペースがずれてしまったからかもしれません。赤点の意味も、進級の条件も、学校の決まりの中にあります。まずそれを確かめるだけで、「もう終わりだ」という感覚は、「次にどうするか」という問いに変わります。
残って立て直すのも、学ぶ場所を変えるのも、どちらも前に進むための選び方です。今日決める必要はありません。担任に1つ質問を送るところから、始めてみてください。
残るか移るか決める前の段階から、個別相談会で話せます
全国どこからでもカメラ・マイクはオフでOK転入・編入は随時受付
通信制高校サポート校 NIJIN高等学院(ニジ高)/出願費用は無料です。無理に勧めることはありません。

