うつ病と診断された、あるいはその疑いがあって、欠席や早退が増えてきた。このまま今の高校を続けられるのか、退学するしかないのか。本人も保護者も、先が見えない不安の中でこのページを開いたのだと思います。
先に結論を書きます。高校を続ける道は、大きく「今の学校で、配慮や自宅での授業を使いながら続ける」と「通信制高校へ転学する」の2つです。どちらの道でも、卒業すれば同じ「高等学校卒業」になります。退学は、2つの中身を確かめてからでも遅くありません。この記事は、その2つの続け方の中身を比べることに絞っています。
書いている内容は、e-Govの学校教育法・同施行規則・障害者差別解消法、文部科学省の2024年2月の通知と高等学校学習指導要領、2026年8月に公表された「令和7年度 通信制高等学校実態調査」、就学支援金のQ&Aを実際に開いて確かめたものです。確認できなかったことは、確認できなかったと書いています。
この記事は医療の診断や治療の代わりにはなりません。登校してよいか、学習を再開してよいかの判断は、主治医と相談してください。もし今、消えてしまいたいほどつらい気持ちがあるなら、この記事より先に、24時間つながる#いのちSOS(0120-061-338・無料)に電話してください。
結論:うつ病でも高校を続ける方法の早見
- 続け方は「在籍校で続ける」と「通信制高校へ転学する」の2つです。通信制高校も学校教育法に定められた高等学校の課程で、卒業すれば全日制と同じ高等学校卒業です(学校教育法第54条)。
- 在籍校には合理的配慮を求められます。公立は以前から、私立も2024年4月1日から、障害者差別解消法で法的義務になりました。対象は障害者手帳を持っている人に限られません。
- 病気療養中の生徒は、校長の判断で自宅などで遠隔授業や通信教育を受け、単位数の制限なく単位を修得できる仕組みがあります(施行規則第96条第4項・2024年4月施行)。ただし、実施するかどうかは学校ごとです。
- 通信制高校の通い方は学校とコースで大きく違い、生徒の62.1%は集中スクーリング型か、月1〜2回・自由登校などのコースにいます(令和7年度 実態調査)。
- ただし通信制にもスクーリングと試験があります。添削課題は出しているのに面接指導に1日も来ていない生徒が8,097人いて、その理由で最も多かったのは「心身に関すること」でした。
- 在籍したまま移る転入なら、単位と在籍期間を引き継げます。就学支援金は前の高校に在学した月数も通算して数え、転学先で申請し直します。
- 一人でレポートやスクーリングを続けるのが不安なら、オンライン中心のサポート校(NIJIN高等学院など)と提携する通信制高校で卒業をめざす方法もあります。
「続けるか、辞めるか」の二択ではありません。続け方は大きく2つあります
欠席が重なると、頭の中が「このまま通うか、退学するか」の2つだけになりがちです。けれど、法令と学校の制度を見ていくと、その間にいくつもの段階があります。
- 在籍校で続ける:今の学校に籍を置いたまま、配慮を頼んで負担を下げる。病気療養中なら、自宅での遠隔授業や通信教育で単位を積む。
- 通信制高校へ転学する:籍を移し、家での学習(添削指導)を中心に、決められた日数だけスクーリング(面接指導)に通う形に変える。
このほかに、いったん止まる「休学」という形もあります。休学するかどうか、どの順番で決めるか、どこに相談するかは、高校 休学 うつ病の記事で整理しています。この記事は、その先の「どの形で学び続けるか」の比較に進みます。
大切なのは、どちらを選ぶかを、一番調子が悪い日に決めなくていいということです。制度の中身を知っておけば、体調が少し落ち着いたときに、主治医や家族と落ち着いて並べて考えられます。まずは知ることだけで十分です。
本人の方へ。「転学したら負け」「在籍校に残るのは無理をすること」と、どちらかを悪いものだと思わなくて大丈夫です。どちらも、学び続けるために法令が用意している形です。

今の学校で続けるなら、「配慮」と「自宅での授業」という2つの制度が使えます
在籍校で続ける場合に、国の制度として使えるものを2つ確認しました。
1. 合理的配慮は、公立も私立も法的義務です
障害者差別解消法は、行政機関等(第7条第2項)と事業者(第8条第2項)に対し、障害者から社会的障壁を取り除いてほしいという意思の表明があり、その負担が重すぎないときは、必要かつ合理的な配慮をしなければならないと定めています。事業者の配慮はもともと努力義務でしたが、改正法が2024年4月1日に施行され、私立学校も含めて義務になりました(内閣府 障害者差別解消法/文部科学省 対応指針の改定について)。
対象となる「障害者」は、障害者基本法第2条で、精神障害を含む心身の機能の障害があり、継続的に日常生活や社会生活に相当な制限を受ける状態にある人とされています。文部科学省の対応指針(2024年4月1日施行)は、その該当性は一人ひとりの状況に応じて個別に判断され、いわゆる障害者手帳の所持者に限られないとしています。うつ病で学校生活に続けて困難がある場合は、対象になり得るというのが正確な言い方です。
保健室での休憩、課題の出し方の変更、体育の見学など、具体的に何をどう頼むかは、うつ病で学校が辛いときの記事で、伝え方の例と一緒にまとめています。
2. 病気療養中は、自宅での授業に単位数の上限がかかりません
学校教育法施行規則第88条の3は、高校がメディアを使った授業(遠隔授業)を教室以外の場所で受けさせることができると定め、第88条の4は、相当の期間欠席している生徒などに、授業に代えて通信教育を行えると定めています。
卒業に必要な74単位のうち、こうした方法で取れる単位は原則36単位までです(第96条第2項・第3項)。ただし第96条第4項は、病気の療養のため、または障害のため、医療などの支援を受ける必要があり、相当の期間欠席すると認められる生徒について、この上限によらないことができるとしています。
文部科学省の通知(令和6年2月13日・5文科初第2030号)は、この病気療養中等の生徒への遠隔授業と通信教育を単位数の制限無く行うことができるとし、通信教育で単位を認める場合の出欠は各学校長の判断により出席扱いとすることができると書いています。一方で同じ通知は、この制度は各学校に実施を義務付けるものではないこと、対象になるかは医師などの診断書をもとに判断することも示しています。
| 在籍校で使える制度 | できること | 根拠 | 最初に聞く相手 |
|---|---|---|---|
| 合理的配慮 | 休憩の場所、課題や評価のやり方の変更などを話し合って決める | 障害者差別解消法 第7条・第8条 | 担任、養護教諭、スクールカウンセラー |
| 病気療養中の遠隔授業 | 自宅などで授業を受け、単位数の上限なく修得できる | 施行規則 第88条の3・第96条第4項 | 担任、教頭(教務の担当) |
| 授業に代わる通信教育 | 添削と面接で単位を認める。出欠は校長の判断で出席扱いにできる | 施行規則 第88条の4/令和6年2月13日の通知 | 担任、教頭(教務の担当) |
出典:障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律/障害者基本法/学校教育法施行規則(e-Gov)/文部科学省 対応指針/文部科学省「高等学校等における多様な学習ニーズに対応した柔軟で質の高い学びの実現について(通知)」
在籍校に聞くときは、「病気療養中の生徒への遠隔授業や通信教育は実施していますか」「実施していない場合、検討してもらえますか」と、制度の名前を出すと話が早く進みます。
※2026年9月時点の情報です。最新は公式でご確認ください。
通信制高校に移っても、卒業すれば同じ「高等学校卒業」。違うのは単位の取り方です
学校教育法第54条は、高校に全日制・定時制のほか「通信制の課程」を置けると定めています。通信制高校は高校そのものであり、卒業すれば全日制と同じ高等学校卒業です。違うのは、単位をどう取るかと、何年で卒業するかの幅です。
| 項目 | 全日制 | 通信制 |
|---|---|---|
| 修業年限 | 3年(学校教育法第56条) | 3年以上(同第56条) |
| 単位の取り方 | 毎日の授業に出席する | 添削指導(レポート)・面接指導(スクーリング)・試験 |
| 卒業の条件 | 74単位以上の修得など | 3年以上の在籍・74単位以上・特別活動30単位時間以上 |
| 学校に行く日 | 時間割どおり、ほぼ毎日 | 学校・コースによって、集中スクーリング型から週5日まで |
出典:学校教育法 第54条・第56条/学校教育法施行規則 第96条(e-Gov)/文部科学省「通信制高校に関する関係法令等(抜粋)」
スクーリングの量は、科目ごとに国の標準があります
高等学校学習指導要領は、通信制の課程で1単位を取るのに必要な添削指導の回数と面接指導の時間の標準を決めています(1単位時間は50分)。
| 科目 | 添削指導(1単位あたり) | 面接指導(1単位あたり) |
|---|---|---|
| 国語・地理歴史・公民・数学 | 3回 | 1単位時間 |
| 理科 | 3回 | 4単位時間 |
| 保健体育のうち「体育」 | 1回 | 5単位時間 |
| 芸術・外国語 | 3回 | 4単位時間 |
出典:高等学校学習指導要領(平成30年告示)第1章第2款5(1)(文部科学省「通信制高校に関する関係法令等(抜粋)」より)
たとえば国語の2単位の科目なら、標準はレポート6回と面接指導2単位時間です。家での学習が中心で、学校に行く時間は科目ごとに決まった量だけ、というのが通信制の骨組みです。体育のように実技の多い科目は、面接指導の時間が長くなります。

通信制の通い方は学校とコースで大きく違い、生徒の約6割は毎週は通わないコースです
「通信制」とひとことで言っても、通う頻度はまったく違います。令和7年度の実態調査で、通学頻度別のコースごとの生徒数を見ると次のとおりでした。
| コース | 生徒数 | 割合 |
|---|---|---|
| 週5日通学 | 37,505人 | 12.5% |
| 週3〜4日通学 | 25,725人 | 8.6% |
| 週1〜2日通学 | 50,493人 | 16.8% |
| いわゆる集中スクーリング型 | 86,961人 | 28.9% |
| その他(月1〜2回・自由登校など) | 99,722人 | 33.2% |
出典:文部科学省「令和7年度 通信制高等学校実態調査」(合計300,406人。正規外のコースを含む。週3〜4日・週1〜2日は調査の数字を足し合わせたもの)
集中スクーリング型と「その他」を合わせると186,683人、62.1%です。反対に、週5日通うコースにも1割以上の生徒がいます。「通信制なら家にいられる」とも「通信制でも結局毎日通う」とも、一概には言えません。
うつ病で体調に波がある場合、どの形が合うかは人によって違います。集中スクーリング型は、ふだんは家で学べる代わりに、まとまった日数を続けて通う形です。週1〜2日の形は、通う日が分散する代わりに、毎週の予定が決まります。今の体調で「連続した数日」と「毎週の1日」のどちらが乗り切りやすいかを、主治医とも相談しながら考えてみてください。
通信制にも、スクーリングを減らせる仕組みがあります。上限は原則10分の6、特に必要なら10分の8です
高等学校学習指導要領は、学校がテレビやインターネットなどの多様なメディアを使った学習を計画的に取り入れ、生徒がそれで学んで報告課題などで成果が認められたときは、面接指導の時間数のうち10分の6以内を免除できるとしています。さらに、生徒の実態から特に必要がある場合は、複数のメディアを使うことで合わせて10分の8まで免除できます。
文部科学省の「高等学校通信教育の質の確保・向上のためのガイドライン」は、この「特に必要がある場合」の例として、病気や事故のため入院または自宅療養を必要とする場合や、人間関係など心因的な事情により登校が困難である場合を挙げています。出典:文部科学省「通信制高校に関する関係法令等(抜粋)」(学習指導要領 第1章第2款5(5)、ガイドライン(4))
ここで気をつけたいのは3つです。
- ゼロにはなりません。最大でも10分の8までなので、面接指導は一部残ります。試験も別にあります。
- 学校がメディア学習を指導計画に取り入れていることが前提です。どの科目で、どこまで減らせるかは学校によって違います。
- 減らせるのは面接指導などの時間数で、学習の量と質を下げないことが条件とされています。レポートは減りません。
転学先を調べるときは、「メディア学習による面接指導の減免はありますか」「体調が理由の場合、どの程度まで認めていますか」と聞くと、実際の通う量が分かります。

通信制でも、スクーリングに来られなくなる生徒はいます。理由で最も多いのは「心身に関すること」です
転学すれば全部が解決する、というわけではありません。実態調査には、令和6年度に添削課題の提出はあるのに、面接指導に1日も来ていない生徒が8,097人(2.6%)いたことが載っています。
その理由(当てはまる生徒がいる学校数で回答)で最も多かったのは「心身に関すること」で、161校が選んでいます。調査票ではこの項目の中身として、感覚の敏感さ、体調不良、不安・抑うつ、朝起きられない、夜眠れない、入院・療養などが挙げられています。次に多いのは「生活習慣に関すること」(81校)と「家庭に関すること」(80校)でした。
学校の側の対応も調べられていて、こうした生徒の状況を把握するために「教師による定期的な連絡」をしている学校が165校、「専門・支援スタッフなど教師以外による定期的な連絡」が41校、「オンラインによる遠隔でのカウンセリング」が30校でした。
また、スクールカウンセラーに相談できる体制を整えている通信制高校は323校中273校(84.5%)で、公立は98.8%、私立は79.7%でした。令和6年度にスクールカウンセラーの支援を受けた生徒は、延べ21,303人です。出典:文部科学省「令和7年度 通信制高等学校実態調査」
ここから言えるのは、通信制を選ぶときは「通う量」だけでなく、「来られなくなったときに、誰がどう連絡してくれるか」も比べる価値があるということです。レポートは家で出せても、スクーリングの日だけ体が動かないということは起こり得ます。そのときの連絡の仕方、日程の振り替え、相談できる人がいるかを、出願前に確かめておくと安心です。
もう1つ、合理的配慮は通信制高校にも同じように求められます。スクーリングでの休憩や座席、試験の受け方など、困りごとは転学先にも伝えて話し合えます。
転学なら、単位と在籍期間を引き継げます。退学してからだと「編入」になります
学校教育法施行規則第92条は、転学を志望する生徒がいるとき、今の学校の校長が在学証明書などを転学先に送り、転学先の校長が教育上支障がなければ許可できると定めています。さらに第2項で、全日制・定時制・通信制の間の転学は、修得した単位に応じて相当学年に転入できるとしています。出典:e-Gov 学校教育法施行規則 第92条
| 項目 | 転入(在籍したまま移る) | 編入(退学してから入る) |
|---|---|---|
| 前の学校の単位 | 引き継げる(施行規則第92条第2項) | 扱いは入学先の学校ごとに確認する |
| 在籍期間 | 引き継げる(籍の空白ができない) | 退学している間は籍が無く、扱いは学校ごとに確認する |
| 受け入れの時期 | 学校ごとに違う | 学校ごとに違う |
| 今の学校との関係 | 籍を置いたまま手続きを進める | 籍がない状態で探す |
通信制の卒業には3年以上の在籍が要るため、在籍期間を引き継げるかどうかは卒業の時期に直結します。実際、実態調査で2024年度の通信制の卒業生90,872人の在籍期間を見ると、通信制に在籍していた期間が1〜3年未満の人が42.0%、1年未満の人が6.4%いました。3年以上の在籍が卒業の条件なので、その多くは前の学校の在籍期間を合わせて卒業したと考えられます。途中から移って卒業する人は、決して少なくありません。
だからこそ、退学届を出す前に、転学先の候補に相談するのが順番です。転入と編入の違いや受け入れの時期は通信制高校 転入 編入 違いの記事で、全日制どうしも含めた転校の条件と手順は高校 転校の記事で整理しています。

就学支援金は転学しても通算されます。転学先で申請し直し、サポート校の費用は対象外です
お金の面で転学のときに知っておきたいのは、就学支援金の「月数」と「手続き」です。
- 支給期間は、全日制が原則36月、定時制・通信制が原則48月です。途中で移ると、前の学校の在学月数が差し引かれます。文部科学省のQ&Aは、全日制で20月在学してから通信制に移った例で、48月−20月×4/3(端数切捨て)=22月分が通信制で支給されると説明しています。
- 2026年度から所得制限はなく、私立の通信制高校は1単位13,668円・年337,200円まで、公立の通信制高校は1単位336円までです(公立の授業料は都道府県の条例で決まり、東京都は1単位336円です)。
- 支給は申請した月からで、さかのぼりません。転学先で申請し直しが要るので、転入の手続きと同時に確かめます。
- 通信制高校と一緒にサポート校に通う場合、サポート校の費用は就学支援金の対象ではありません(Q&A Q7)。
出典:文部科学省「高等学校等就学支援金制度に関するQ&A」(Q7・Q13・Q15)/文部科学省 高校生等への修学支援
休学中に支給を止める「支給停止の申出」については、休学の記事で触れています。前の学校に払った授業料の扱いや、奨学給付金の申請先が変わる時期など、転校にかかるお金の全体は通信制高校 転校 費用の記事で一つずつ確かめています。
状況別に見ると、向きやすい続け方が変わります
ここまでの制度を、よくある状況に当てはめて並べました。制度から見た手続きの目安で、治療の方針や登校してよいかの判断は主治医と相談してください。
| いまの状況 | 考えやすい続け方 | 先に確かめること |
|---|---|---|
| 行けてはいるが、授業や人の多さで消耗している | 在籍校で配慮を受けて続ける | 困っていることを1つに絞り、誰に伝えるか |
| 通院中で、欠席が長く続きそう | 在籍校の遠隔授業・通信教育 | 学校が実施しているか。診断書が要るか |
| 在籍校にその制度がなく、欠課が増えている | 通信制への転学を調べ始める | 今の単位数と、転入を受け付ける時期 |
| 教室や通学そのものが負担になっている | 通う頻度の低い通信制のコース | 面接指導の日数・場所と、減免の有無 |
| 一人でレポートの計画を立てるのが難しい | 通信制+学習を支える場(サポート校など) | 費用が2か所にかかることと、支援の中身 |
表の上から順に進む必要はありません。配慮を受けながら通信制の情報を集めることも、転学したあとに転学先で配慮を頼むこともできます。調子の良い日に決めたことを、悪い日に見直したくなるのも自然なことです。
保護者の方へ。学校とのやり取りや書類の取り寄せは、保護者が代わって進められる部分が大きい手続きです。本人には「決めるのは体調が戻ってからでいい」と伝えたうえで、情報を集める役を引き受けてあげてください。
よくある誤解:「通信制に移れば楽になる」も「転学は逃げ」も、正確ではありません
- 誤解1「通信制に移れば、うつ病も良くなる」:学校を変えること自体は治療ではありません。通学の負担が減ることで回復に使える力が残りやすくなることはありますが、治療は主治医の方針で続けます。
- 誤解2「通信制なら学校に行かなくていい」:面接指導と試験があります。メディア学習で減らせても、最大10分の8までです。
- 誤解3「転学は逃げ」:施行規則第92条は、全日制・定時制・通信制の間の転学を定めています。学び方を変えることは、法令が想定している道です。2024年度の通信制の卒業生の約半数(48.4%)は、その通信制高校での在籍期間が3年未満でした。
- 誤解4「在籍校では何も変えてもらえない」:合理的配慮は私立も含めて法的義務です。病気療養中の遠隔授業も、学校によっては使えます。
- 誤解5「いったん退学して、落ち着いてから探せばいい」:退学すると編入になり、在籍期間の空白ができます。転入なら単位と在籍期間を引き継げます。
転入した人があとから「確かめておけばよかった」と感じやすい点は、通信制高校 転入 後悔の記事でも取り上げています。
選択肢の1つとしてのニジ高(正直な注意点)
NIJIN高等学院(ニジ高)は、オンライン中心の通信制高校サポート校です。「通信制に移りたいけれど、一人でレポートやスクーリングの予定を管理できるか不安」というときの、選択肢の1つとして紹介します。
- 授業はカメラ・マイクをオフにして、チャットだけで参加するところから始められます。人の目が負担になる時期にも、入り口を小さくできます。
- 生活リズムに波があっても学べるように設計していて、授業のアーカイブ視聴や、中学内容の学び直しにも対応しています。担任制です。
- 全国どこからでも、海外からも参加できます。途中からの入学(転入・編入)ができ、出願費用は無料です。不登校の生徒を650名以上サポートしてきました(グループ全体)。
そのうえで、正直にお伝えしておくことがあります。
- ニジ高は高校そのものではありません。高校卒業の資格は、提携する通信制高校に在籍して取ります。
- ニジ高の中でのスクーリングはありませんが、提携する通信制高校のスクーリングには参加が必要です。ニジ高はその準備と参加を支援します。
- 費用は、提携する通信制高校の分とニジ高の分の両方がかかります。ニジ高の分には就学支援金は使えません。金額は学費のご案内でご確認ください。
- ニジ高は医療機関ではありません。学習を再開する時期や量は、主治医と相談しながら決めてください。
転入の時期や卒業資格についてのよくある疑問は、よくある質問にもまとめています。
迷ったときの進め方(3ステップ)
- 今の学校の「制度」と「数字」を確かめる。担任か教頭先生に、修得済みの単位数、欠課の状況、病気療養中の遠隔授業・通信教育の有無、配慮を相談できる窓口を聞きます。保護者が代わりに聞いてかまいません。
- 主治医に「どの形なら続けやすいか」を聞く。在籍校に残る場合の負担の下げ方、通信制に移る場合に週何日・連続何日なら無理がないかを相談します。診断書が必要かどうかも、このときに確かめます。
- 転学先の候補に、退学する前に相談する。転入を受け付ける時期、単位と在籍期間の引き継ぎ、面接指導の日数と減免、来られなくなったときの連絡、就学支援金の手続き、費用の総額を聞きます。説明会は、話を聞くだけの段階で参加してかまいません。
3つとも、どちらの道にするかを決めていなくても進められます。調べた結果を1枚の紙に並べてから、体調の良い日に家族で見比べてください。


いまの学校のままでいいか迷ったとき、別の通い方も聞いてみる
ニジ高はオンライン中心の通信制高校サポート校です。カメラ・マイクをオフにしてチャットだけで参加できます。ただし学院は高校ではなく、卒業資格は提携する通信制高校で取り、そのスクーリングへの参加が必要です。在籍校で続けるか迷っている段階でも、話を聞くだけのご相談ができます。
よくある質問
A. 続けられる場合があります。合理的配慮で負担を下げる方法と、病気療養中の生徒が自宅などで遠隔授業や通信教育を受けて単位数の上限なく単位を修得する仕組み(施行規則第96条第4項)があります。ただし遠隔授業などを実施するかは学校の判断なので、在籍校に確かめてください。
A. 転学の許可は転学先の校長が決めるもので(施行規則第92条)、必要な書類は学校ごとに違います。今回確認した法令には、転学に診断書を求める定めはありませんでした。配慮やスクーリングの減免を相談するときは、診断書があると話が進みやすいことがあるので、転学先に聞いてみてください。
A. 通信制でも、スクーリングに来られなくなる生徒はいます。実態調査では、165校が教師から定期的に連絡し、30校がオンラインでカウンセリングをしていました。通信制は修業年限が3年以上なので、ペースを落として在籍を続ける道もあります。ただし就学支援金は原則48月までなので、長くなる場合の費用も確かめておきます。
A. 通信制の修業年限は「3年以上」と法律で決まっていて、3年を超えて在籍することは制度上想定されています。実態調査では、2025年5月1日時点で4年以上在籍している生徒は全体の6.8%でした。卒業の時期より、続けられるペースを優先して考えてかまいません。
A. 違う制度です。通信制大学は、学校教育法第84条にもとづいて大学が行う通信による教育で、入学するには高校卒業などの資格が要ります。この記事は高校を続ける方法についてのものです。高校の卒業をめざしている段階なら、先に通信制高校や在籍校の制度を確かめるのが順番です。
どの道を選んでも、高校を続ける道は閉じていません
在籍校で配慮を受けながら続けることも、通信制に移って通い方を変えることも、法令が用意している学び方です。どちらを選んでも、卒業すれば同じ高等学校卒業にたどり着けます。
今日決めなくて大丈夫です。今日できることが、学校の制度を1つ調べることでも、何もせずに休むことでも、それで十分です。体調が少し戻ったときに選べるように、道がいくつあるかだけ知っておいてください。
保護者の方も、一人で抱え込まないでください。主治医、在籍校、転学先の候補、そして私たちのような学びの場の相談窓口も、決める前の段階の話を聞くためにあります。

在籍校で続けるか移るか、決める前の相談も受け付けています
全国どこからでもカメラ・マイクはオフでOK転入・編入は随時受付
通信制高校サポート校 NIJIN高等学院(ニジ高)/出願費用は無料です。無理に勧めることはありません。
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