高校に行かない、という選択肢はあります。中学を卒業したあとに進学しない人も、入った高校をやめる人も、毎年一定の数います。ただ、行かないと決めたあとの道は1本ではなく、どの道を選ぶかで「最終学歴」「大学などを受ける資格」「選べる仕事」「お金」がはっきり変わります。
先に結論を書くと、高校に行かない場合の進路は大きく4つです。①毎日通わない高校(通信制・定時制)で高校卒業をめざす、②高卒認定試験で大学などの受験資格を取る、③働く・職業訓練を受ける、④いったん休んで、あとで決める。この記事では、それぞれで何が残り、何が変わるのかを、文部科学省の学校基本調査・高卒認定試験の実施結果、厚生労働省の求人と賃金の統計を実際に開いて確かめた数字で整理します。公的な資料で確認できなかったことは、確認できなかったと書いています。
「高校に行きたくない」と感じるのは、怠けているからではありません。朝どうしても動けない、教室にいるのがつらい、勉強の意味が見えない。理由は人によって違います。この記事は、行くか行かないかを急いで決めるためではなく、選んだあとの見通しを持つために使ってください。
高校に毎日通うのが難しい場合や、自分に合う学び方を探している場合は、オンラインという選択肢もあります。NIJIN高等学院(ニジ高)は「オンラインで最高の青春を」を掲げる通信制高校サポート校で、全国の仲間とオンラインでつながり、企業や地域と関わるプロジェクトや、生徒が自分たちで企画する行事に挑戦できます。カメラやマイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められ、相談のうえでNIJINアカデミー(ニジ高はその高等部)の全国の教室に通うこともできます。ニジ高は高校ではないため、卒業資格は提携する通信制高校で取り、その高校のスクーリングには参加が必要です。どんな学校なのかは、校長・星野達郎のYouTubeでも見られます。
結論:高校に行かない選択肢と進路の早見
- 進路は4つ:通信制・定時制高校/高卒認定試験/就職・職業訓練/いったん休む。どれも法律上は選べます。
- 2025年3月に中学を卒業した1,055,218人のうち、高校等へ進んだのは98.6%。就職した人は1,799人(0.17%)、進学も就職もしていない人は8,591人(0.8%)でした(学校基本調査)。
- 高卒認定に合格しても、最終学歴は高校卒業になりません。ただし大学・短大・専門学校の受験資格は得られます。試験は年2回、合格に必要なのは9〜10科目です。
- 中学新卒者向けのハローワーク求人は、2025年3月末で全国919人分。高校新卒者向けは約49万9千人分で、選べる仕事の幅がいちばん大きく変わります(厚生労働省)。
- 就職後3年以内に離職した人の割合は、中学卒54.1%・高校卒37.9%(2022年3月卒)。働く道を選ぶなら、最初の職場を「続けられるか」で選ぶことが大事です。
- 高校をやめてからでも、入り直せば国の就学支援金を受けられ、期間を使い切った人には学び直し支援金(通信制・定時制は最長24か月)があります。
- 毎日通うのが難しいなら、オンライン中心のサポート校(NIJIN高等学院など)で通信制高校の卒業をめざす形もあります。サポート校は高校ではない点に注意が必要です。
「高校に行かない」には2つの意味があり、どちらかで最初の一歩が変わります
「高校に行かない」と検索する人の状況は、大きく2つに分かれます。
- 中学3年生(または中学卒業後)で、高校に進学しないことを考えている
- いま高校に在籍していて、通うのをやめたい・やめることを考えている
1の人は、まだ高校に籍がありません。中学を卒業すれば「中学校卒業」が学歴として確定し、そこから先は4つの進路のどれを選ぶかになります。高校に入る資格は、学校教育法第57条で「中学校を卒業した者」などと決まっていて、条文に年齢の上限は書かれていません。1年後、2年後に高校へ入ることも制度上はできます(募集の条件は学校ごとに確認が要ります)。
2の人は、いまの高校で取った単位と在籍期間があります。やめる前なら「転入」、やめたあとなら「編入」という形で、ほかの高校に移るときにそれを生かせることがあります。つまり、2の人にとって「辞める」は取り消しにくい手続きで、休学や転入という中間の道を先に確かめる価値があります。休学したときの学費や復学の扱いは高校 休学の記事で整理しています。
中学3年生で学校に行けていない場合の具体的な進路と、秋から春の動き方は中3 不登校 進路の記事にまとめています。小中学生のうちから学校以外の居場所を探しているご家庭には、小中学生向けのオルタナティブスクールNIJINアカデミーもあります。

中学卒業者の98.6%が高校等へ進み、就職したのは0.17%。数字で見ると「行かない」は少数派です
まず、実際に中学を卒業した人がどこへ進んでいるのかを、文部科学省の学校基本調査で確かめます。2025年3月の中学校卒業者の内訳は次のとおりです。
| 卒業後の状況(2025年3月卒) | 人数 | 割合 |
|---|---|---|
| 高校等に進学 | 1,040,636人 | 98.6% |
| うち通信制課程(本科)に進学 | 63,278人 | 6.0% |
| 専修学校(高等課程)に進学 | 2,966人 | 0.3% |
| 専修学校(一般課程)等・職業訓練施設に入学 | 976人 | 0.1% |
| 就職者 | 1,799人 | 0.17% |
| 進学も就職もしていない人 | 8,591人 | 0.8% |
出典:文部科学省「学校基本調査」令和7年度 中学校卒業後の状況調査 表259(e-Stat、2025年12月26日公開)。卒業者は1,055,218人。通信制課程への進学者は、高校等進学者から「通信制課程(本科)への進学者を除く進学者」977,358人を引いて算出しました。「就職者」1,799人には、高校などに進学しながら働いている205人も含まれます(文部科学省の定義)。「進学も就職もしていない人」は調査票の「左記以外の者」で、進学準備中・就職準備中の人などを含みます。
数字から分かることは3つあります。
- 中学卒業の時点で就職する人は、全国で1,800人ほどしかいません。同じ学年の約590人に1人です。
- 進学も就職もしていない人は約120人に1人。1学年120人ほどの中学なら1人いるかどうかの割合ですが、全国では8,000人を超えます。「自分だけ」ではありません。
- 高校等に進む人のうち、最初から通信制を選ぶ人が6.0%います。毎日通う全日制以外を選ぶことは、もう珍しい選択ではありません。
文部科学省の「令和7年度 通信制高等学校実態調査」では、2025年度に通信制高校に入学した77,998人のうち、57.0%が中学3年生のときに不登校だったことも分かっています。「中学に行けなかったから、高校はもう無理」と考える必要はありません。
高校に行かないとどうなる?4つの進路は「最終学歴」と「大学などを受ける資格」で並べると違いがはっきりします
4つの進路を、あとから取り返しにくい順に並べ直すと、次のようになります。
| 進路 | 残る最終学歴 | 大学・専門学校の受験 | お金の目安 |
|---|---|---|---|
| ①通信制・定時制高校を卒業 | 高校卒業(全日制と同じ) | できる | 授業料に就学支援金が使える |
| ②高卒認定試験に合格 | 中学校卒業のまま(中退者は高校中退) | できる | 受験料4,500〜8,500円 |
| ③就職・職業訓練 | 中学校卒業 | 高卒認定か高校卒業が必要 | 収入を得る側になる |
| ④いったん休む | 今のまま | あとから①②を選べる | 在籍中は学校の規定を確認 |
出典:学校教育法 第56条・第57条・第90条/文部科学省「高等学校卒業程度認定試験」概要(2026年9月確認)
見落とされやすいのが②です。高卒認定は「高校を卒業した人と同等以上の学力がある」と認める試験で、学歴そのものは変わりません。大学・短大・専門学校に進むための資格としては十分に機能しますが、履歴書の学歴欄は中学校卒業(または高校中退)のままになります。
③と④は、①②と組み合わせられます。働きながら定時制・通信制高校に通う人も、休んで体調を整えてから高卒認定を受ける人もいます。「4つのうち1つを選ぶ」のではなく、「今はどれを先にするか」を決めると考えると、少し気持ちが楽になるかもしれません。休んでいる間の家での過ごし方は、不登校 高校生 趣味で整理しています。

通信制・定時制は「毎日通わない高校」。卒業すれば全日制と同じ高校卒業です
高校に「行かない」と考えている人の多くが本当に避けたいのは、毎日の登校や教室の人間関係です。そうであれば、高校卒業の学歴は残しつつ、通い方だけを変えるという道があります。
学校教育法第56条は、高校の修業年限を「全日制は3年、定時制と通信制は3年以上」と定めています。定時制は夜間などに授業を行う課程、通信制は自宅学習を中心に、レポート(添削指導)・スクーリング(面接指導)・試験で単位を取る課程です。卒業すれば、どの課程でも学歴は同じ「高等学校卒業」です。
| 通信制高校の通い方(2025年度) | 生徒数 | 割合 |
|---|---|---|
| 週5日通うコース | 37,505人 | 12.5% |
| 週1〜4日通うコース | 76,218人 | 25.4% |
| 集中スクーリング型 | 86,961人 | 28.9% |
| その他(月1〜2回・自由登校など) | 99,722人 | 33.2% |
出典:文部科学省「令和7年度 通信制高等学校実態調査」(2026年8月31日公表)。通学頻度別コースの生徒数の合計300,406人に対する割合。週1〜4日は週4・週3・週2・週1の合計。
入学の選考も、全日制とは形が違います。同じ調査で、通信制高校323校の入学者選抜の方法(複数回答)を見ると、面接が296校、調査書などの書類が230校、作文・小論文が154校、学力検査は91校でした。中学の成績や出席日数に自信がない人にとって、入口の負担は比較的小さいと言えます。
お金の面では、通信制・定時制の授業料も国の高等学校等就学支援金の対象です。2026年度は、私立の通信制で1単位13,668円・年337,200円までで、所得制限はありません。ただし支援金は高校の授業料だけが対象で、サポート校の費用には使えません。定時制・通信制・全日制の違いをもっと細かく比べたい場合は定時制 通信制 全日制 違いの記事を読んでみてください。
※2026年9月時点の情報です。最新は公式でご確認ください。
高卒認定は年2回・9〜10科目。合格しても最終学歴は変わりません
高卒認定試験(高等学校卒業程度認定試験)は、学校教育法第90条第1項にもとづき、高校を卒業していない人が大学などを受験できるように、高校卒業と同等以上の学力を認定する試験です。文部科学省の概要から、要点を抜き出します。
- 受験できるのは16歳になる年度から。全日制高校に在籍している人も受験できます。
- 科目は国語・地理・歴史・公共・数学・理科・英語・情報。理科の選び方によって、合格に必要な科目は9〜10科目になります(令和8年度から「情報」が加わりました)。
- 科目ごとに合否が出るので、一度に全部そろえなくてもかまいません。
- 試験は毎年2回(8月・11月)。受験料は1〜3科目4,500円、4〜6科目6,500円、7〜10科目8,500円です。
- 合格した人が18歳未満なら、合格者になるのは18歳になってからです。
令和8年度第1回(2026年8月実施)の結果も公表されています。
| 令和8年度第1回 | 人数 | 割合 |
|---|---|---|
| 受験者 | 8,090人 | ― |
| 全科目に合格(高卒認定試験合格者) | 3,806人 | 受験者の47.0% |
| 合格者のうち最終学歴が中学校卒業 | 408人 | 合格者の10.7% |
| 合格者のうち高校中退 | 2,007人 | 合格者の52.7% |
| 合格者のうち16〜18歳 | 2,385人 | 合格者の62.7% |
出典:文部科学省「令和8年度第1回高等学校卒業程度認定試験実施結果」(2026年9月16日)
合格者の半分以上は高校を中退した人で、中学卒業のまま受けて合格した人も1回で408人います。高校に行かずに大学などをめざす道は、実際に毎年使われている道です。
一方で、就職の場面での扱いには注意が要ります。文部科学省が企業702社から回答を得た調査(令和5年度)では、採用試験で高卒認定の合格者を「高卒と同等」と扱う企業は32.8%、「合格者が受けに来たことがなく、扱いを決めていない」企業が53.0%でした(調査は2023年12月〜2024年2月、回収率28.1%)。高卒以上を条件にした求人に応募できるかどうかは、会社ごとに確かめる必要があります(文部科学省 高卒認定試験合格者の企業等における扱いに関する調査結果)。
高認と通信制高校のどちらが合うかを、状況別に決める方法は高卒認定 通信制高校 どっちの記事で詳しく書いています。通信制高校に在籍しながら高認を受け、合格科目を高校の単位として認めてもらう「併用」の道もあります。

中学新卒者向けの求人は全国で919人分。働く道でいちばん変わるのは「選べる仕事の幅」です
高校に行かずに働く道も、もちろんあります。ここは正直に、厚生労働省の数字で確かめます。学校やハローワークを通じて就職を希望した新卒者の状況(2025年3月末現在)と、就職後3年以内の離職率は次のとおりです。
| 項目 | 中学新卒者 | 高校新卒者 |
|---|---|---|
| ハローワーク求人数 | 919人 | 約49万9千人 |
| 求職者数 | 344人 | 約12万2千人 |
| 求人倍率 | 2.67倍 | 4.10倍 |
| 就職内定率 | 82.6% | 99.0% |
| 3年以内の離職率(2022年3月卒) | 54.1% | 37.9% |
出典:厚生労働省「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況」(令和7年3月末現在)/厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)」(2025年10月24日公表)
読み取れることは次のとおりです。
- 求人の数そのものが、高校新卒の500分の1に届きません。求人倍率が2.67倍と1倍を超えているのは、求職者が344人と少ないためで、仕事の種類や地域を選べる余地は大きくありません。
- 就職を希望した中学新卒者の約6人に1人は、3月末の時点で内定がありませんでした(内定率82.6%)。
- 就職した人の半分以上が3年以内に離職しています。大学卒は33.8%でした。
これは「中卒で働くのはやめたほうがいい」という意味ではありません。調理・理美容・建設など、資格や技能で評価される仕事もあります。ただ、学歴の条件で最初から応募できない求人が多いことと、最初の職場が合わなかったときの次の選択肢が少ないことは、知ったうえで選んでほしい事実です。働きながら定時制・通信制高校に通う、職業訓練を受ける、といった組み合わせで、あとから選択肢を増やすことはできます。
賃金の差は月給より「賞与」と「就ける仕事の種類」に表れます
「中卒だと給料が低い」とよく言われます。厚生労働省の令和7年賃金構造基本統計調査で、学歴別の数字を確かめました。対象は、常用労働者10人以上の企業の民営事業所で働くフルタイムの労働者(一般労働者)で、下の表は男女計・全年齢の平均です。
| 最終学歴 | 月の所定内給与額 | 年間賞与など | 平均年齢 |
|---|---|---|---|
| 中学 | 28万7,600円 | 54万4,700円 | 50.0歳 |
| 高校 | 29万7,200円 | 78万2,600円 | 46.8歳 |
| 専門学校 | 31万3,700円 | 81万4,500円 | 43.7歳 |
| 大学 | 39万6,300円 | 135万7,000円 | 41.8歳 |
出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」一般労働者 産業計 第1表(男女計・企業規模計10人以上、e-Stat 2026年3月24日公開)/同 結果の概況
この表は読み方に注意が要ります。
- 月の給与だけを見ると、中学卒と高校卒の差は約1万円です。ただし中学卒の平均年齢は50.0歳で、ほかの学歴より高くなっています(平均勤続年数は中学卒13.7年・高校卒14.2年)。同じ年齢で比べた差ではありません。
- 差が大きいのは年間の賞与などで、中学卒は高校卒の約7割です。この表だけでは理由までは分かりませんが、賞与の額に学歴による差があることは読み取れます。
- 若い年代では差が小さく、19歳以下の所定内給与額(男女計)は中学卒20万2,100円・高校卒20万9,400円でした。20代では中学卒のほうが高い年齢層もあり、差がはっきりするのは40代以降です(50〜54歳で中学卒31万4,500円・高校卒33万5,100円)。
- この調査で最終学歴が中学の人は約59万人で、一般労働者全体(約2,892万人)の約2%です。
つまり、学歴だけで一生の収入が決まるわけではありません。一方で、高校卒業の学歴があると応募できる求人が大きく増えること(中学新卒向け919人分に対し高校新卒向け約49万9千人分)と、高校卒のほうが平均の賞与が多いことは、統計にも出ています。「今は高校に行かない」を選ぶ場合でも、あとから高校卒業か高卒認定を取る道を残しておくと、選択肢を狭めずに済みます。

高校をやめてからでも、入り直す道とお金の支援は残っています
文部科学省の調査では、令和6年度に高校を中途退学した生徒は44,571人(中途退学率1.4%)でした。理由でいちばん多いのは「進路変更」で41.5%です(文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」)。
やめたあとに「やっぱり高校卒業の学歴がほしい」と考え直す人のために、国は2つの支援を用意しています。
| 制度 | 中身 | 注意点 |
|---|---|---|
| 高等学校等就学支援金 | 入り直した高校の授業料を支援。在学した月数が通算36か月(通信制・定時制の月は4分の3で計算)まで | 前の学校にいた月数の分だけ残りが減る。新しい学校で申請し直す |
| 学び直し支援金 | 就学支援金の期間を使い切ったあと、卒業まで最長12か月(定時制・通信制は最長24か月)支援 | 実施は都道府県。日本国籍の生徒などは所得制限なし・年337,200円が上限 |
出典:文部科学省「高校等で学び直す者に対する修学支援」(令和8年度)/文部科学省 高等学校等就学支援金(2026年9月確認)
学び直し支援金の対象になる条件や、前の学校の在学月数から残りの期間を計算する方法は、学び直し支援金の記事で詳しく書いています。やめるかどうか迷っている段階なら、やめる前に転入先を探すほうが、単位と在籍期間を引き継ぎやすいことも覚えておいてください。
※2026年9月時点の情報です。最新は公式でご確認ください。
よくある誤解は「行かない=人生が決まる」と「どれを選んでも同じ」の2つです
高校に行かない選択について調べると、両極端な情報が目に入ります。どちらも半分だけ正しく、半分は違います。
誤解1:高校に行かないと、もう取り返しがつかない
取り返す道はあります。高校に入る資格に年齢の上限は条文にありませんし、高卒認定の合格者には40代・50代の人もいます(令和8年度第1回の合格者の最高年齢は74歳)。通信制高校には、中学のときに不登校だった人が入学者の半分以上います。
誤解2:高卒認定があれば、高校を出たのと同じ
大学などの受験資格は同じですが、最終学歴は変わりません。就職では、合格者が応募してきたことがなく扱いを決めていない企業が半分を超えます(文部科学省の令和5年度調査)。「進学したい」なら高認は強い選択肢、「高卒の学歴で就職したい」なら高校卒業のほうが確実、と分けて考えるのがおすすめです。
誤解3:高校をやめれば、今のつらさはすぐに消える
教室の人間関係からは離れられます。一方で、自然に人と会う機会もなくなり、生活のリズムが崩れやすくなります。やめるかどうかの前に、まず休む・通い方を変えるという手順を挟むと、あとで後悔しにくくなります。
誤解4:通信制高校なら、何もしなくても卒業できる
通信制は、レポート・スクーリング・試験で単位を取る仕組みで、自分で進める力が求められます。同じ実態調査では、レポートは出しているのにスクーリングに1日も来ていない生徒が8,097人(2.6%)いました。一人で続けにくいと感じるなら、サポート校や家族の支えを最初から組み込むのが現実的です。
選択肢の1つとしてのニジ高(正直な注意点)
「高校に毎日通うのはつらい。でも、高校卒業の学歴は残したい」。そう考える人のための選択肢の1つが、NIJIN高等学院(ニジ高)です。ニジ高はオンライン中心の通信制高校サポート校で、全国どこからでも、海外からも参加できます。担任制で、カメラやマイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められます。生活リズムに波があっても学べるよう、授業のアーカイブ視聴や中学内容の学び直しにも対応しています。
「オンラインで最高の青春を」を掲げていて、生徒会・サークル・学園祭のほか、企業や地域と関わるプロジェクトもあります。行事は生徒が企画する側に回ることができ、自分たちで学校をつくっていく経験ができます。不登校の生徒をサポートしてきた実績は、グループ全体で650名以上です。
そのうえで、正直な注意点も書いておきます。
- ニジ高は高校ではありません。卒業資格は、提携する通信制高校で取ります。
- 提携する通信制高校のスクーリングには参加が必要です。ニジ高の中でのスクーリングはありません。ニジ高は日程の調整や準備を支援します。
- 費用は、通信制高校の分とニジ高の分の両方がかかります。就学支援金は通信制高校の授業料が対象で、ニジ高の分には使えません。金額は学費のご案内でご確認ください。
- 途中からの入学(転入・編入)ができ、出願費用は無料です。
高卒認定のほうが合う人、今は休むのが先の人もいます。ニジ高が合うかどうかは、体験説明会・個別相談で、ほかの選択肢と並べて考えるところから相談できます。
迷ったときの進め方(3ステップ)
行くか行かないかで頭がいっぱいのときは、次の順番で考えてみてください。
- 今の体と気持ちの状態を先に整える:朝起きられない、眠れない、食べられないといった状態が続いているなら、進路より先に休むこと、必要なら医療機関や学校の相談窓口につながることが優先です。進路の手続きは、多くの場合あとからでも間に合います。
- 「残したいもの」を1つ決める:高校卒業の学歴を残したいのか、大学などを受ける資格があればいいのか、まず働きたいのか。この記事の4つの進路の表に当てはめると、候補が2つくらいに絞れます。
- 候補の窓口に、話を聞くだけ聞いてみる:通信制・定時制高校の説明会、高卒認定なら文部科学省のページ、働くならハローワーク。高校に在籍中なら、やめる前に担任や学校の窓口で、転入・休学の扱いと在籍期間を確認しておきます。
保護者の方へ。お子さんが「高校に行かない」と言ったとき、すぐに説得するより、何がつらいのかを聞くことと、情報を集める役を引き受けることが助けになります。調べた選択肢を並べて、本人が選べる形で見せてあげてください。


高校に行くか迷っている段階から、相談できます
ニジ高はオンライン中心の通信制高校サポート校です。カメラ・マイクをオフにして、チャットだけで参加するところから始められます。ただし学院は高校ではなく、卒業資格は提携する通信制高校で取り、そのスクーリングへの参加が必要です。高認や就職も含めて、進路を決める前の段階から個別にご相談いただけます。
よくある質問
A. 行けます。通信制・定時制を含む高校を卒業するか、高卒認定試験に合格すれば、大学・短大・専門学校の受験資格が得られます(学校教育法第90条、高卒認定は16歳になる年度から受験可能)。高卒認定の場合、合格者になるのは18歳になってからです。
A. 制度上は入れます。学校教育法第57条の入学資格は「中学校を卒業した者」などで、年齢の上限は書かれていません。ただし募集の条件は学校ごとに違うため、志望校の募集要項で確認してください。
A. 高校卒業の学歴を残したいなら通信制高校、大学などの受験資格を早く取りたいなら高卒認定が向いています。就職の場面では、合格者が応募してきたことがなく扱いを決めていない企業が53.0%あるため(文部科学省の令和5年度調査)、迷うなら高校卒業をめざすほうが選択肢は広く残ります。両方を組み合わせる方法もあります。
A. 厚生労働省の令和7年の調査では、最終学歴が中学の一般労働者(男女計)の月の所定内給与額は、全年齢の平均で28万7,600円(平均年齢50.0歳)、19歳以下では20万2,100円でした。高校卒との差は月給より年間の賞与で大きく、中学卒は54万4,700円、高校卒は78万2,600円です。業種や会社によって大きく違います。
A. そうとは限りません。通信制高校に転入すれば、今の高校で取った単位と在籍期間を引き継げることがあります。どこまで引き継げるかは、転入先の学校が前の学校の記録を確認して決めるので、やめる前に転入先の候補に相談してください。
行くか行かないかは、少し落ち着いてから決めても間に合います
高校に行かない道は選べます。そして選んだあとも、高校卒業、高卒認定、働くこと、休むことを、順番を入れ替えながら組み合わせていけます。数字で見ると少数派でも、毎年何千人もの人が同じ道を通っています。
大事なのは、「行かない」と決めることより、何を残し、何から始めるかを決めることです。今日すべてを決めなくていいので、まずはこの記事の表を見ながら、自分に近い道を1つ選んでみてください。話を聞いてもらうだけでも、見える景色は少し変わります。

行くか行かないか、決める前の話から聞かせてください
全国どこからでもカメラ・マイクはオフでOK転入・編入は随時受付
通信制高校サポート校 NIJIN高等学院(ニジ高)/出願費用は無料です。無理に勧めることはありません。
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