お子さんから「通信制高校に行きたい」と言われて、どう返せばいいのか分からなくなっている方へ。驚いたり、不安になったりするのは自然なことです。この記事は、言われた直後に保護者がすること・聞くこと・確かめることを、順番どおりに並べたものです。
先に結論を書くと、言われたその日に「いい・だめ」を決める必要はありません。最初にするのは、理由・今の学校の様子・卒業までの見通しの3つを聞くことです。そのうえで、転入か編入か、単位と在籍期間の引き継ぎ、スクーリング、学費と就学支援金、卒業後の進路を、学校の資料で1つずつ確かめていきます。
制度と数字は、文部科学省の「通信制高等学校実態調査」「学校基本調査」、e-Govの学校教育法・同施行規則、就学支援金の公式ページを実際に開いて確かめたものだけを書いています。公式で確かめられなかったことは、そう書いています。
今の学校に通い続けるのが難しい場合や、もっと自分らしい高校生活を探している場合は、オンラインという選択肢もあります。NIJIN高等学院(ニジ高)は「オンラインで最高の青春を」を掲げる通信制高校サポート校で、全国の仲間とオンラインでつながり、企業や地域と関わるプロジェクトや、生徒が自分たちで企画する行事に挑戦できます。カメラやマイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められ、全国にNIJINアカデミー(ニジ高はその高等部)のリアルの教室があり、リアルでの通学もご検討いただけます。ニジ高は高校ではないため、卒業資格は提携する通信制高校で取り、その高校のスクーリングには参加が必要です。どんな学校なのかは、校長・星野達郎のYouTubeでも見られます。
結論:子どもに「通信制高校に行きたい」と言われたときの早見
- その日は答えを出さず、「話してくれてありがとう」と受け止めて聞く日にします。賛成か反対かを決めるのは、情報がそろってからで間に合います。
- 最初に聞くのは3つ:なぜ行きたいのか(理由)、今の学校はどうなっているのか(出席・単位・人間関係)、卒業までをどう考えているのか(見通し)。
- 高校生なら、今の学校に退学届を出すのは最後です。在籍したまま移る「転入」なら、単位と在籍期間を引き継げます。先にやめると「編入」になり、空白の期間ができます。
- 通信制高校の卒業には3年以上の在籍・74単位以上・特別活動30単位時間以上が必要です。今の学校で取った単位が、見通しを大きく左右します。
- スクーリングの通い方は学校で大きく違います。週5日通うコースの生徒は12.5%、集中スクーリングを前提としたコースの生徒は28.9%でした(文部科学省・令和7年度実態調査)。
- 通信制の卒業者のうち、大学・短大等へ進んだのは28.6%、専門学校は22.9%(学校基本調査・令和6年度間の卒業者)。進路の支えは学校ごとに聞いて比べます。
- 家から少しずつ始めたい場合は、オンライン中心のサポート校(NIJIN高等学院など)を使う形もあります。高校ではないので、卒業資格は提携する通信制高校で取ります。
言われたその日は、答えを出さずに「聞く日」にするのが近道です
子どもが「通信制に行きたい」と口にするまでには、ひとりで時間をかけて考えていることがあります。言い出すまでに長く迷っていた、ということもあります。だからこそ、最初の返事がその後の話し合いの空気を決めます。
その場で「だめ」と言ってしまうと、子どもは理由を話すのをやめてしまうことがあります。反対に、その場で「いいよ」と言い切ってしまうと、あとで学費や卒業の見通しを確かめたときに、親のほうが引き返しにくくなります。どちらでもなく、「話してくれてありがとう。まず詳しく聞かせて」と返すのが、いちばん選択肢を残す返し方です。
| 場面 | 避けたい返し方 | 代わりの返し方の例 |
|---|---|---|
| 言われた直後 | 「何を言ってるの」「だめに決まってる」 | 「話してくれてありがとう。まず理由を聞かせて」 |
| 理由を聞いたとき | 「それくらいで」「みんな我慢してる」 | 「そう感じていたんだね。いつごろから?」 |
| 将来の話になったとき | 「通信制なんて将来が心配」 | 「卒業までの道を一緒に調べてみよう」 |
| 話し合いを終えるとき | 「もう少し頑張ってから考えなさい」 | 「次は◯曜日に、調べたことを見せ合おう」 |
※表の返し方は一例です。家庭によって合う言葉は違います。
もう1つ大事なのは、親の不安は、子どもの前でなく大人どうしで話すことです。配偶者や祖父母が通信制に強い不安を持っている場合、その不安を子どもの前でぶつけ合うと、子どもは「言わなければよかった」と感じやすくなります。通信制高校への偏見やよくある誤解については、通信制高校に反対される理由と誤解の記事で別に整理しています。この記事は、言われた直後に親がすること・聞くことに絞ります。
なお、話の中で「眠れない」「消えたい」など、心や体の不調が強く出ている様子があれば、学校選びより先に、かかりつけ医やスクールカウンセラーへの相談を考えてください。文部科学省のページで案内されている24時間こどもSOSダイヤル(0120-0-78310、通話無料)は、夜間も含めて24時間、電話で相談できる窓口です。
最初に聞くのは「理由」「今の学校の様子」「卒業までの見通し」の3つです
理由だけを聞いて終わると、話し合いが気持ちの話だけになりがちです。今の学校の出席や単位の状況、卒業までの見通しまで聞いておくと、次に何を調べればいいかがはっきりします。3つを一度に全部聞く必要はなく、数日に分けてもかまいません。
| 聞くこと | 聞き方の例 | 答えから分かること |
|---|---|---|
| 1. 理由 | 「いちばん大きい理由は何?」「ほかにもある?」 | 人間関係・体調・勉強のペース・やりたいことなど、何を変えたいのか |
| 2. 今の学校の様子 | 「最近は何日くらい行けてる?」「先生から何か言われた?」 | 欠席の数、単位を落としそうな科目、学校との話し合いの有無 |
| 3. 卒業までの見通し | 「高校を出たあと、何をしたい?」「何年で卒業したい?」 | 進学・就職の希望、同級生と同じ時期に卒業したいかどうか |
1つ目の理由は、「逃げたいもの」と「やりたいこと」の両方を聞くのがコツです。「今の学校がつらい」だけでなく、「自分のペースで勉強したい」「好きなことに時間を使いたい」という前向きな理由が隠れていることもあります。どちらの理由かで、選ぶ学校のタイプ(毎日通うコースか、自宅中心か)が変わります。
2つ目の今の学校の様子は、子どもが話しにくい部分です。欠席が続いていると、進級に必要な出席が足りるかどうかが気になります。高校の出席や欠席の考え方は、高校 欠席日数と高校 出席日数の記事で詳しく書いています。子どもが把握していない場合は、担任に「今の単位と出席の状況を教えてください」と聞けば分かります。
3つ目の見通しは、まだ答えられなくても問題ありません。「分からない」という答えも大事な情報です。その場合は、学校選びのときに、進路の相談にどこまで乗ってもらえるかを重く見ることになります。
中学3年生のお子さんの場合は、2つ目が「中学校の出席や、高校受験の準備の様子」に変わります。文部科学省の令和7年度の実態調査では、2025年度に通信制高校へ入学した77,998人のうち、中学3年のときに不登校だった生徒は44,461人(57.0%)でした。中学で学校に行けていなくても、通信制高校に進む道は広く使われています。中学生のうちの学びの場としては、小中学生のオルタナティブスクールのNIJINアカデミーもあります。

中学3年生と高校生では、同じ「行きたい」でも手続きがまったく違います
「通信制に行きたい」と言ったのが中学生か高校生かで、次にすることが変わります。高校生の場合は、さらに「今の高校に籍があるかどうか」で、転入と編入に分かれます。
| 今の状況 | 入り方 | 単位と在籍期間 | 主に確かめること |
|---|---|---|---|
| 中学3年生 | 新入学(1年生から) | 高校の単位はゼロから | 出願の時期、入学者選抜の方法(面接・作文など) |
| 高校に在籍中 | 転入(籍を移す) | 修得した単位に応じて相当学年に入れる。在籍期間は途切れない | 今の学校で取った単位数、転入を受け付ける時期 |
| 高校をやめたあと | 編入(入り直す) | どこまで数えるかは入る学校の判断。やめていた期間は在籍に入らない | 前の学校の単位修得証明書、編入を受け付ける時期 |
高校どうしの転学は、学校教育法施行規則第92条に定めがあります。第1項で、転学先の校長は教育上支障がない場合に転学を許可できるとされ、第2項で「全日制の課程、定時制の課程及び通信制の課程相互の間の転学又は転籍については、修得した単位に応じて、相当学年に転入することができる」とされています。全日制から通信制へ移るときも、取った単位に応じた学年に入れる、ということです。
一方、第1学年の途中や第2学年以上に入学を許可される人については、第91条が「相当年齢に達し、当該学年に在学する者と同等以上の学力があると認められた者」と定めています。編入で何年生として入れるかは、この考え方に沿って入る学校が判断します。
中学3年生の新入学では、学校ごとに入学者選抜があります。令和7年度の実態調査(323校・複数回答)では、面接を行う学校が296校、調査書などの書類が230校、作文・小論文が154校、学力検査が91校でした。面接で「なぜこの学校か」を話せるように、理由を言葉にしておくと本人の助けになります。
出典:学校教育法施行規則 第91条・第92条(e-Gov)/文部科学省「令和7年度 通信制高等学校実態調査」(2026年9月確認)
高校生なら、確かめることの1つ目は「転入か編入か」。今の学校を先にやめないことです
高校生のお子さんが「もう学校をやめたい」と言っているときほど、手順の順番が大事になります。転入先の通信制高校が決まる前に、今の学校に退学届を出さないことが、いちばん大きな分かれ目です。
- 転入は、今の高校に籍を置いたまま、通信制高校へ籍を移す方法です。籍が切れないので、在籍期間が途切れず、修得した単位に応じた学年に入れます。
- 編入は、高校をやめたあと、別の高校に入り直す方法です。やめてから入り直すまでの期間は、在籍期間に数えられません。
通信制高校の卒業には3年以上の在籍が必要なので、空白の期間ができると、そのぶん卒業が後ろにずれることがあります。たとえば高2の秋に今の学校をやめ、次の学校に入るまで数か月あいた場合、その数か月は在籍に数えられません。
とはいえ、今の学校に行けない状態が続いていて、籍を置いておくことが本人の負担になっている場合もあります。その場合も、先に転入先の候補校に「今やめると編入になるが、卒業の時期はどうなるか」を聞いてから決めると、後悔が少なくなります。転入と編入の違い、受け付ける時期の考え方は通信制高校 転入 編入の記事に、全日制を含めた転校の条件と手順は高校 転入の記事にまとめています。
今の学校には、「転校を考えているので、単位修得証明書と在学証明書の準備について教えてください」と伝えれば足ります。理由を細かく説明する必要はありません。

卒業の条件は「3年以上・74単位・特別活動30単位時間」。今の単位で見通しが変わります
通信制高校の卒業に必要な条件は、法令と学習指導要領で決まっています。
| 条件 | 内容 | 根拠 |
|---|---|---|
| 在籍期間 | 3年以上(通信制・定時制の修業年限は「三年以上」) | 学校教育法 第56条 |
| 単位数 | 74単位以上を修得 | 学校教育法施行規則 第96条 |
| 特別活動 | 30単位時間以上 | 高等学校学習指導要領 |
出典:学校教育法 第56条/学校教育法施行規則 第96条(e-Gov)/文部科学省「通信制高校に関する関係法令等(抜粋)」(2026年9月確認)
単位は「添削指導(レポート)」「面接指導(スクーリング)」「試験」の3つで修得します。高校生で転入する場合、今の学校で取った単位が何単位あり、転入先でいくつ認められるかで、残りの単位数と卒業の時期が決まります。
通信制高校での在籍期間が3年に満たないまま卒業する人も、少なくありません。令和7年度の実態調査で、2024年度の卒業生90,872人(2022年度以降に開校した73校を除く)の在籍期間を見ると、次のとおりでした。
| 通信制高校での在籍期間 | 人数 | 割合 |
|---|---|---|
| 1年未満 | 5,853人 | 6.4% |
| 1年以上3年未満 | 38,209人 | 42.0% |
| 3年間 | 42,667人 | 47.0% |
| 3年より長い | 4,143人 | 4.6% |
出典:文部科学省「令和7年度 通信制高等学校実態調査」(2026年9月確認)
通信制高校に3年未満しか在籍せずに卒業した人が、合わせて48.5%います。調査には入学の経路(新入学・転入・編入)の内訳がないため、はっきりしたことは言えませんが、卒業には通算3年以上の在籍が必要なことから、その多くは前の高校の在籍期間と単位を合わせて卒業した人だと推測できます。一方で、3年より長くかかった人も4.6%います。
確かめるときは、候補の学校に「今の単位数だと、何年生に入れて、いつ卒業できる見込みか」を具体的に聞いてください。数字で返ってくる学校は、話を進めやすい相手です。74単位の中身は通信制高校 卒業 単位数の記事で詳しく書いています。
スクーリングは「週5日」から「集中スクーリング型」まで、学校で大きく違います
「通信制=家で勉強するだけ」と思われがちですが、どの学校にも面接指導(スクーリング)があります。子どもが「毎日通うのがつらい」と言っている場合は、どのくらいの頻度で、どこへ通うのかが学校選びの大きな分かれ目になります。
| 通学の頻度(コース) | 生徒数 | 割合 |
|---|---|---|
| 週5日 | 37,505人 | 12.5% |
| 週3〜4日 | 25,725人 | 8.6% |
| 週1〜2日 | 50,493人 | 16.8% |
| 集中スクーリングを前提としたコース | 86,961人 | 28.9% |
| その他(月1〜2回・自由登校など) | 99,722人 | 33.2% |
出典:文部科学省「令和7年度 通信制高等学校実態調査」(通学頻度別コースの生徒数・合計300,406人。正規外のコースを含む。週3〜4日・週1〜2日は調査の区分を足し合わせたもの。2026年9月確認)
同じ調査では、レポート(添削課題)は出しているのに、スクーリングに1日も来ていない生徒が8,097人(2.6%)いて、学校が挙げた理由で最も多かったのは「心身に関すること」でした。家でのレポートは進められても、会場へ行くことが負担になる子どもがいる、ということです。
確かめるときは、次の4つを聞くと具体的になります。
- 年に何日くらい、どの会場へ行く必要があるか
- 日程は選べるか、行けなかったときの振り替えはあるか
- 泊まりがけのスクーリングがあるか
- 人の多い場所が苦手な場合に、相談できる相手がいるか
スクーリングの日数や通い方の考え方は、通信制高校 スクーリング 日数の記事でも紹介しています。

学費は「授業料」と「それ以外」に分けて聞きます。就学支援金は授業料だけが対象です
保護者がいちばん気になるのが費用だと思います。通信制高校の費用は、学校ごと・コースごとに大きく違うため、この記事では相場の金額を載せていません。そのかわり、比べるときの見方を書きます。保護者の側の不安の整理は、通信制高校 親の気持ちの記事にまとめています。
まず、国の高等学校等就学支援金です。2026年度(令和8年度)の制度は次のとおりです。
- 私立の通信制高校:1単位13,668円、年間337,200円まで。2026年度から所得制限はなくなりました。
- 公立の通信制高校:授業料そのものが都道府県の条例で決まり、県によって違います(東京都の場合は1単位336円)。扱いは住んでいる都道府県のページで確かめます。
- 支給は在学した月数で数え、通信制は4分の3で換算するため、実質48か月分までです。原則として申請した月から支給されます。
- 転校したときは、転校先で申請し直す必要があります。
- 対象は授業料だけで、施設費や教材費、サポート校の費用には使えません。
出典:文部科学省「高校生等への修学支援」/文部科学省「高等学校等就学支援金・新制度の概要」(2026年9月確認)
比べるときは、候補の学校の費用を次のように分けて書き出すと、見落としが減ります。
| 費用の種類 | 就学支援金 | 聞き方の例 |
|---|---|---|
| 授業料(単位ごと・年額) | 対象 | 「1年間に何単位取る計画で、授業料はいくらか」 |
| 入学金・施設費・教材費 | 対象外 | 「授業料以外に毎年かかるものは何か」 |
| スクーリングの交通費・宿泊費 | 対象外 | 「会場までの交通費や宿泊費は別にかかるか」 |
| サポート校・コースの費用 | 対象外 | 「高校の費用とサポートの費用はそれぞれいくらか」 |
とくに、毎日通うコースや、サポート校を組み合わせる形では、授業料以外の費用が大きくなることがあります。「就学支援金があるから実質無料」と思い込まず、1年間の合計と、卒業までの合計を聞いてください。費用の全体像は通信制高校 学費の記事で整理しています。
※2026年9月時点の情報です。最新は文部科学省・各都道府県・各学校の公式ページでご確認ください。
通信制の卒業者の進路は、大学等28.6%・専門学校22.9%・就職14.1%です
「通信制に行ったら、そのあとどうなるのか」は、保護者がいちばん聞きたいことの1つです。文部科学省の学校基本調査(令和7年度・確定値)で、令和6年度間に通信制高校を卒業した91,809人の進路は次のとおりでした。
| 卒業後の状況 | 人数 | 割合 |
|---|---|---|
| 大学・短大等へ進学(通信教育部を含む) | 26,301人 | 28.6% |
| 専修学校(専門課程)へ進学 | 21,013人 | 22.9% |
| 就職者(進学しながら就職した人などを含む) | 12,989人 | 14.1% |
| 進学も就職もしていない人(左記以外の者) | 23,995人 | 26.1% |
出典:文部科学省「学校基本調査」令和7年度 高等学校(通信制)卒業後の状況調査 表297 状況別卒業者数(e-Stat。主なものを抜き出し。2026年9月確認)
全日制・定時制を合わせた高校卒業者(令和7年3月。中等教育学校後期課程・特別支援学校高等部を含む)では、大学・短大への進学は61.4%でした(文部科学省 令和7年度学校基本統計 確定値の公表資料)。通信制のほうが低いのは事実です。ただ、令和6年度間だけで2万6千人以上が通信制から大学・短大等へ、2万1千人ほどが専門学校へ進んでいます。通信制だから進学できない、ということはありません。
一方で、「進学も就職もしていない」が26.1%いることも、正直に見ておく数字です。この中には進学や就職の準備をしている人も含まれますが、卒業後の行き先が決まらないまま卒業する人が一定数いる、ということです。だからこそ、学校を選ぶときに「進路の相談に、誰が、いつから乗ってくれるか」を聞く意味があります。
- 進路の相談ができる先生やスタッフがいるか、面談は何年生からか
- 大学受験(総合型選抜・学校推薦型・一般選抜)の準備をどう支えるか
- 就職を希望する場合、求人の紹介や面接の練習があるか
進路の選び方は通信制高校 卒業後の進路の記事でも紹介しています。

家族の話し合いは「聞く→調べる→見に行く→決める」の4段階で、1回で決めません
ここまでの「聞くこと」と「確かめること」を、家族の話し合いの手順にまとめます。1回の話し合いで結論を出そうとしないのがポイントです。目安の期間は家庭や時期によって変わりますが、段階を分けるだけで、親も子も落ち着いて考えやすくなります。
| 段階 | 誰が | やること |
|---|---|---|
| 1. 聞く | 保護者 | 理由・今の学校の様子・卒業までの見通しを聞く。その日は結論を出さない |
| 2. 調べる | 親子で | 候補を3校ほど挙げ、転入の時期・スクーリング・費用・進路の支えを書き出す |
| 3. 見に行く | 親子で | 説明会・個別相談・体験に参加する。オンラインの相談も使える |
| 4. 決める | 本人を中心に家族で | 今の学校に残る道も含めて比べ、本人が最後に選ぶ |
2つ目の「調べる」では、文部科学省の通信制高等学校情報発信サイトで、住んでいる地域から入学できる通信制高校を探せます。学校の選び方の全体像は、通信制高校 選び方のページにテーマ別の記事をまとめています。
話し合いの途中で使える、確かめることのチェックリストです。印刷して、候補の学校ごとに埋めていくと比べやすくなります。
- □ 子どもが「行きたい」理由を、本人の言葉で聞けた
- □ 今の学校の出席と単位の状況を、担任に確かめた(高校生の場合)
- □ 転入か編入か、今の学校をやめる前に候補校に確かめた
- □ 今の単位で何年生に入れて、いつ卒業できる見込みかを聞いた
- □ スクーリングの日数・会場・泊まりの有無・振り替えを聞いた
- □ 授業料と、それ以外の費用を分けて、卒業までの合計を聞いた
- □ 就学支援金の申請の時期と方法を確かめた
- □ 進路の相談に誰が、何年生から乗ってくれるかを聞いた
- □ 本人が説明会や体験に参加し、感じたことを聞いた
4つ目の「決める」では、今の学校に残る道も並べて比べます。通信制を選ばないことになっても、話し合いの中で子どもの考えを知れたこと自体に意味があります。そして、本人が自分で選んだと思えることは、入学してからの支えにもなります。
選択肢の1つとしてのニジ高(正直な注意点)
話を聞いてみると、「今の学校に通い続けるのはつらい。でも、家で一人でレポートを続けられるか不安」という子どももいます。そうした場合の選択肢の1つとして、オンライン中心のサポート校を紹介します。
NIJIN高等学院(ニジ高)は、オンライン中心の通信制高校サポート校です。全国どこからでも自宅から参加でき、担任制で、カメラやマイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められます。中学内容の学び直しや授業のアーカイブ視聴にも対応していて、生活リズムに波があっても学べるように設計しています。途中からの入学(転入・編入)もでき、出願費用は無料です。不登校の生徒を650名以上サポートしてきました(グループ全体)。生徒会・サークル・学園祭・企業コラボがあり、生徒が行事を企画・運営する側になることもあります。
ただし、はじめに正直にお伝えしておくことがあります。
- ニジ高そのものは高校ではありません。高校卒業の資格は、提携する通信制高校に在籍して取ります。
- 学院の中でのスクーリングはありませんが、提携する通信制高校のスクーリングには参加が必要です。スクーリングの形や日程は、個別相談会で詳しくご案内しています。
- 費用は、提携する通信制高校の分とニジ高の分の両方がかかります。ニジ高の分は就学支援金の対象になりません。金額は学費のご案内に載せています。
- 今の学校で取った単位がいくつ認められるか、何年生に入れるかは、在籍する通信制高校が判断します。今の単位の状況をふまえた見通しは、個別相談会でも聞くことができます。
迷ったときの進め方(3ステップ)
- 今週は「聞く」だけにする。理由・今の学校の様子・卒業までの見通しの3つを、数日に分けて聞きます。親の不安は、子どもの前ではなく大人どうしで話します。
- 今の学校の単位と出席を確かめる。高校生なら、担任に単位と出席の状況を聞き、退学届はまだ出しません。中学生なら、出願の時期と入学者選抜の方法を候補校で確かめます。
- 候補を3校ほどにしぼり、親子で説明会や個別相談に出る。チェックリストを持って行き、転入の時期・スクーリング・費用の合計・進路の支えを同じ項目で比べます。最後に選ぶのは本人です。
どの学校にするか決まっていない段階でも、話を整理しながら考えたい場合は、個別相談会・体験説明会で状況を聞かせてください。


「行きたい」の理由を、親子で整理するところから相談できます
ニジ高はオンライン中心の通信制高校サポート校です。カメラオフ・チャット参加から始められ、転入・編入もできます。ただし学院は高校ではなく、卒業資格は提携する通信制高校で取り、そのスクーリングへの参加が必要です。今の単位や卒業の見通しも含めて、個別相談会で聞いてみてください。
よくある質問
Q. 子どもに「通信制に行きたい」と言われたら、すぐに反対すべきですか?
A. その日に反対も賛成もしないで、まず理由を聞くことをおすすめします。理由・今の学校の様子・卒業までの見通しを聞き、転入の条件や費用を確かめてから考えても、多くの場合は間に合います。偏見や誤解にもとづく反対については、通信制高校に反対される理由と誤解の記事をご覧ください。
Q. 今の高校を先にやめてから、通信制を探してもいいですか?
A. 先にやめると「編入」になり、やめてから入り直すまでの期間は在籍期間に数えられません。在籍したまま籍を移す「転入」なら、修得した単位に応じた学年に入れて、在籍期間も途切れません(学校教育法施行規則第92条)。やめる前に、候補校に卒業の見込みを聞いてください。
Q. 通信制高校に移ると、卒業が遅れますか?
A. 今の学校で取った単位と在籍期間によります。令和7年度の実態調査では、2024年度の卒業生のうち通信制での在籍が3年未満だった人が48.5%、3年より長くかかった人が4.6%でした。候補校に「今の単位で、いつ卒業できる見込みか」を聞くと、見通しがはっきりします。
Q. 通信制高校でも就学支援金はもらえますか?
A. 原則として対象になります。2026年度からの新しい制度では所得制限がなくなり、私立の通信制高校は1単位13,668円・年間337,200円までです(国籍・在留資格の要件や、支給を受けられる月数の上限があります)。公立は授業料が都道府県の条例で決まります。対象は授業料だけで、施設費やサポート校の費用には使えません。転校したときは転校先で申請し直します。
Q. 通信制高校から大学に行けますか?
A. 行けます。学校基本調査では、令和6年度間の通信制の卒業者91,809人のうち26,301人(28.6%)が大学・短大等へ、21,013人(22.9%)が専門学校へ進みました。進路の支え方は学校によって違うので、相談の体制を聞いて比べてください。
「行きたい」と言えたことは、お子さんが自分の道を考え始めたしるしです
「通信制に行きたい」という言葉は、親にとっては突然でも、子どもにとっては考えた末の一言であることもあります。その一言を、まず受け止めてもらえたという経験が、この先の話し合いの土台になります。
答えを急ぐ必要はありません。聞くこと、確かめること、見に行くことを、1つずつ親子で進めていけば、今の学校に残る道も、通信制に移る道も、同じ目線で比べられるようになります。
話し合いの途中で分からないことが出てきたら、学校の説明会や個別相談で聞いてみてください。決める前の段階の相談も、遠慮せず使ってかまいません。
決める前の、親子で迷っている段階の相談から受け付けています
全国どこからでもカメラ・マイクはオフでOK転入・編入は随時受付
通信制高校サポート校 NIJIN高等学院(ニジ高)/出願費用は無料です。無理に勧めることはありません。

