たとえば、朝に声をかけただけで「うるさい」と返ってくる。進路の話を出すと「関係ないだろ」とドアを閉められる。学校に行けなくなってから、こうした反抗的な言葉や態度が増えたように感じて、どう受け止めればいいのか分からなくなっている保護者の方に向けて書いた記事です。
先に結論を書きます。言葉には同じ強さで言い返さず、落ち着いているときに「私は心配している」と伝える。暴力や物を壊す行為には、説得より先にその場を離れ、家の外の窓口に相談する。この2つを分けて考えると、家の中でできることが見えやすくなります。
この記事は、厚生労働省のサイト「こころもメンテしよう」と「ひきこもりの評価・支援に関するガイドライン」、文部科学省の令和6年度の調査、警察庁の統計、こども家庭庁・政府広報オンライン・法務省などの相談窓口のページを実際に開いて確かめた内容でできています。お子さんの心の中を外から決めつけることはできないので、資料に書かれていることと、家庭での例(「たとえば」と書いたもの)を分けて示します。
今の高校に毎日通うのが難しい場合や、家の外とのつながりを少しずつ取り戻したい場合は、オンラインという選択肢もあります。NIJIN高等学院(ニジ高)は「オンラインで最高の青春を」を掲げる通信制高校サポート校で、全国の仲間とオンラインでつながり、企業や地域と関わるプロジェクトや、生徒が自分たちで企画する行事に挑戦できます。カメラやマイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められ、全国にNIJINアカデミー(ニジ高はその高等部)のリアルの教室があり、リアルでの通学もご検討いただけます。ニジ高は高校ではないため、卒業資格は提携する通信制高校で取り、その高校のスクーリングには参加が必要です。どんな学校なのかは、校長・星野達郎のYouTubeでも見られます。
結論:不登校の高校生が反抗的なときの親の関わり方の早見
- 思春期の反抗は、発達の一部です。そのうえで厚生労働省のサイトは、不登校の経過のなかで、行けないことへの葛藤や周りからのプレッシャーからイライラし、ときには乱暴になることもある、と説明しています。
- 暴言には同じ強さで言い返さず、落ち着いているときに「私」を主語にして伝えます。同じサイトが、責める響きになりにくい話し方として紹介している方法です。
- 暴力や物を壊す行為があるときは、説得より先にその場を離れます。差し迫った危険は110番、緊急ではない相談は警察相談専用電話「#9110」や、都道府県警察の少年相談窓口です。
- 18歳未満なら児童相談所に相談できます。「189」は虐待対応のダイヤルで、それ以外の子どもの相談には相談専用ダイヤル「0120-189-783」が案内されています。年齢制限のない窓口には、法務少年支援センター(0570-085-085)があります。
- 眠れない・食べられない・イライラが何週間も続くときは、反抗だけの問題と決めずに、保健所・精神保健福祉センター・医療機関への相談を検討します。本人が行かなくても、家族だけで相談できます。
- 親が休むこと、家の外に話せる相手を持つことは、後回しにしなくてよいことです。厚生労働省のサイトも、家族自身のケアを勧めています。
- 今の学校に通えないことへの葛藤が大きいときは、学ぶ環境を変える道もあります。オンライン中心のサポート校(NIJIN高等学院など)は、その選択肢の1つです。
反抗的な言葉は、まず「しんどさの出方の1つかもしれない」と置いてみます
反抗的な態度といっても、形はさまざまです。たとえば、言葉で強く言い返す、声をかけても無視や舌打ちで返す、ドアを強く閉める、物に当たる。どれも、言われた側の親にとっては傷つく出来事です。
厚生労働省のサイト「こころもメンテしよう(ご家族・教職員の皆さんへ)」は、家族だからこそ気づきやすいSOSサインを10項目挙げています。そのなかには、学校に行きたがらないこと、家族と話さなくなること、部屋にこもりがちになることと並んで、イライラして、ちょっとしたことで怒りっぽくなることが入っています。怒りっぽさは、国のサイトでも「困った態度」としてではなく、気づきたいサインの1つとして扱われています。
同じサイトの「ひきこもりや不登校」というサインのページは、ひきこもりや不登校で多く見受けられる経過を、次の3つに分けて説明しています。
| 経過 | サイトの説明(要約) | 家で見えやすい様子(この記事の例) |
|---|---|---|
| 体の症状 | いろいろな体の症状が現れ、元気がなくなる | 朝の頭痛や腹痛、だるさを訴える |
| 精神症状 | 行けないことへの葛藤や周りからのプレッシャーで、イライラしたり落ち込んだりし、ときには乱暴になることもある | 声をかけると強い言葉が返ってくる、物に当たる |
| 無気力状態 | 情緒的には落ち着いてくるが、その後、無気力に過ごす時期が続く | 言い返さなくなり、何もせずに過ごす時間が増える |
出典:厚生労働省「こころもメンテしよう」(2026年10月確認。右の列は、この記事で足した仮の例です)
この説明は「多く見受けられる経過」として書かれたもので、目の前のお子さんに当てはまるかどうかは、外からは決められません。それでも、「行けないことへの葛藤が外に出たものかもしれない」という見方を1つ持っておくと、言葉の中身にそのまま反応しなくて済む場面が増えます。
不登校の子への声かけ全般は不登校 親 言ってはいけない言葉の記事にまとめています。この記事は、お子さんの側から強い言葉や態度が返ってくる場面に絞って書きます。

思春期の反抗は発達の一部。国の研究班は「離れたい」と「助けてほしい」が同時にあると説明しています
厚生労働省のサイトは、子どもの話を聞くときに知っておきたいこととして、思春期は気持ちが揺れ動いて当然の時期であり、大人への反抗心もあるかもしれない、と書いています。高校生が親に反発すること自体は、育ちの途中で起きることです。
もう少し踏み込んだ説明が、厚生労働省が公表している「ひきこもりの評価・支援に関するガイドライン」にあります。厚生労働科学研究の研究班(研究代表者 齊藤万比古氏)が支援者に向けてまとめた資料で、思春期の心について次のように書いています。
- 思春期(10歳から18歳くらい)の主な発達課題は、親(とりわけ母親)からの分離と、自分探し・自分作りである。
- 思春期に特徴的な心の動きとして「両価性」がある。近づきたいと離れたい、助けてほしいとかまわないで、といった正反対の気持ちが同時に浮かび、激しく揺れる。そのため、つまずいたときに適切な支援を求めにくい。
- 思春期のひきこもりでは、学校へ行っていないことへの罪悪感から、支援者の中立的な姿勢や質問を非難と受け止めやすい。
- ひきこもりが始まった直後の「開始段階」は、激しい葛藤が表に出て、家庭内暴力などの不安定さが目立つことのある時期で、本人には休養が、家族やまわりの人には余裕が必要とされている。なお、こうした不安定さは小中学生のひきこもりでは普通に見られるが、青年や成人のひきこもりでは目立たない場合のほうが多い、とも書かれている。
このガイドラインが対象にしているのは「ひきこもり」(原則として6か月以上、家庭にとどまり続けている状態)です。不登校の高校生すべてに当てはまると書かれているわけではありません。
それでも、「ふつうに聞いただけなのに、責められたように受け取られる」といった場面を考える手がかりにはなります。ここまでの資料は、反抗的な態度を「親への敵意」とは説明していません。一方で、態度の理由をこれだと言い切ってもいません。「理由は1つに決められない。ただ、本人も揺れている可能性がある」というところまでが、資料から言える範囲です。
高校の不登校は67,782人。学校が把握した範囲では、生活リズムや不安の相談が「親子の関わり方」より多く挙がっています
文部科学省の「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」によると、高校の不登校生徒は67,782人(生徒1,000人あたり23.3人)でした。学校が把握した事実(当てはまるものすべてを回答)のうち、主なものを抜き出します。
| 学校が把握した事実(主なもの) | 人数 | 不登校生徒に対する割合 |
|---|---|---|
| 学校生活に対してやる気が出ない等の相談があった | 18,236人 | 26.9% |
| 生活リズムの不調に関する相談があった | 17,787人 | 26.2% |
| 不安・抑うつの相談があった | 10,827人 | 16.0% |
| 学業の不振や頻繁な宿題の未提出が見られた | 8,654人 | 12.8% |
| いじめ被害を除く友人関係をめぐる問題の情報や相談があった | 6,943人 | 10.2% |
| 親子の関わり方に関する問題の情報や相談があった | 4,544人 | 6.7% |
出典:文部科学省 同調査(高等学校の全日制・定時制、国公私立計。複数回答。2026年10月確認)
この数字は、学校が把握できた事実を数えたもので、本人が答えた理由でも、不登校の原因を示すものでもありません。
そのうえで読み取れるのは、やる気が出ない、生活リズムが崩れている、不安や落ち込みがある、といった相談が、親子の関わり方の相談よりも多く学校に届いているということです。反抗的な態度が目立つと、問題が「親子関係」にあるように見えがちです。その手前に、眠れていない、気力がわかないといった不調が重なっていないかを見ておくと、声のかけ方が変わってきます。
生活リズムについては高校生 昼夜逆転、スマホやゲームをめぐるやりとりについては不登校 スマホ 取り上げるの記事で、それぞれ詳しく書いています。

こじれやすい場面は6つ。言い返す前に「私は」を主語にした言い方を用意しておきます
厚生労働省のサイトは、話を聞くときのポイントとして、2つの工夫を紹介しています。
- 「I(アイ)メッセージ」で話す。「あなたは最近、学校を休んでばかりね」のように「あなた」を主語にすると、相手を非難しているように響きやすい。「最近、学校をよく休むので、(私は)あなたのことがとても心配なの」のように「私」を主語にすると、責めるのではなく、ともに考えようとする姿勢が伝わる、という説明です。
- 「なぜ」より「どう」で聞く。「宿題はしたの?」のように、はい・いいえで答えるしかない質問や、答えを迫る質問は、責められていると感じやすい。「○○については、どう?」のように、答え方を本人が選べる聞き方のほうが話しやすい、とされています。
この2つを、反抗的な言葉が返ってきやすい場面に当てはめたのが次の表です。場面と言い換えは、この記事で整理した仮の例で、公的な資料にある分類ではありません。
| 場面(たとえば) | つい出やすい言葉 | 言い換えの例 | ねらい |
|---|---|---|---|
| 朝、起こしたら「うるさい」と返ってきた | 「いつまで寝てるの」 | 「朝ごはんは置いておくね。私は体のことが心配」 | 起こすことより、気にかけていることを伝える |
| 学校や進路の話で「関係ないだろ」と言われた | 「関係なくないでしょ。どうするつもり」 | 「今は話したくないんだね。話せそうなときに教えて」 | 話さないことを認め、入口は閉めない |
| スマホやゲームを注意したら怒鳴られた | 「もう取り上げるよ」 | 「夜中まで続くと、私は体が心配になる。どうしたら眠れそうかな」 | 「どう」で本人の考えを聞く |
| 声をかけても無視や舌打ちが返る | 「返事くらいしなさい」 | 「返事はあとでいいよ。夕飯は7時ごろにするね」 | 返事を求めず、予定だけ伝える |
| 「お前のせいだ」と責められた | 「誰のおかげで暮らせていると思ってるの」 | 「そう感じているんだね。ただ、その言葉は私はつらい」 | 気持ちは聞き、自分のつらさも「私」で伝える |
| 壁をたたく・物を投げる | 「いい加減にしなさい」と近づく | その場では言葉を重ねずに離れる。落ち着いてから「物が壊れるのは困る。何があったか、話せるときに聞かせて」 | 安全を先にし、話は落ち着いてから |
同じサイトは、避けたいことも挙げています。何かをしながら聞く、動揺して大きな声を出す、怒るなど感情的に応じる、話をさえぎって自分の意見を言う、小言や説教をする、原因を問いつめる、といった対応です。どれも、心配しているからこそ出てしまうものです。全部を守ろうとせず、「今日は言い返さずに部屋を出られた」という1回を積み重ねるくらいでかまいません。
この言い方をすれば収まる、と請け合うことはできません。ねらいは、言葉の応酬を1往復で止めて、落ち着いてから話せる余地を残しておくことです。

「言い返さない」は「何でも受け入れる」ではありません。言葉は聞く、暴力は受けない、と分けます
反抗的な子への関わり方では、思い違いが起きやすい点が3つあります。
誤解1:反抗的になったのは、育て方が悪かったからだ
厚生労働省のサイトは、家族に向けたページ「自分や家族を責めない」で、子どもの不調は誰のせいでもない、と書いています。育て方が悪かったと自分を責めたり、家族の中で責め合ったりすると、子どものストレスをさらに増やすことになる、という説明です。
誤解2:親なのだから、暴力も黙って受け止めるべきだ
先ほどのガイドラインは、激しい家庭内暴力がある場合について、攻撃の対象になっている家族を避難させざるをえないこともあること、警察と協力することもあることを書いています(ひきこもりの支援者に向けた、緊急時の対応の記述です)。そして、攻撃の対象になっていない家族が同居を続けることで、避難は本人を見捨てたのではなく、不当な暴力からの避難にすぎないと伝える機会になる、としています。気持ちを聞くことと、暴力を受け続けることは別のことです。
誤解3:力で押さえ込めば収まる
同じガイドラインは、支援者に向けた箇所で、暴力に暴力で応じることは許されない、という趣旨を書いています。体の大きくなった高校生と力で向き合うことは、親にとっても、お子さんにとっても、けがの危険があります。
3つをまとめると、「言葉には言い返さない。けれども、暴力や物を壊す行為は受け入れない」という線になります。
暴力や物を壊す行為があるときは、説得より先に離れます。安全の線引きは3段階で考えます
まず、数字を1つ確かめておきます。警察庁の「令和6年中における少年の補導及び保護の概況」によると、警察が少年相談や補導活動などを通じて認知した、少年による家庭内暴力は次のとおりです。
- 令和6年中の認知件数は4,691件です(令和5年は4,744件、平成27年は2,531件)。この10年は増加傾向とされています。
- 学職別では中学生1,975件、高校生1,280件で、中学生と高校生で全体の約7割です。
- 対象別では母親が2,714件で全体の約6割です。父親は641件、きょうだいは466件でした。
- 原因・動機別では「しつけ等親の態度に反発して」が3,161件で全体の約7割です。
ここでいう家庭内暴力は、少年が同居する家族などに継続的に暴力を振るう事案のことで、不登校の生徒だけを数えたものではありません。ただ、警察が認知した事案だけで年に4,000件を超え、母親が対象になることが多い、という事実は、「うちだけではない」と知る手がかりになります。
家の中で何が起きているかによって、先にすることは変わります。次の表は、この記事で整理した目安です。
| 段階 | 状況の例 | 先にすること | 連絡・相談先 |
|---|---|---|---|
| 1 言葉・態度 | 暴言、無視、舌打ち、ドアを強く閉める | その場では言い返さず、時間を置く | 学校のスクールカウンセラー、教育相談 |
| 2 物・体への行為 | 物を投げる・壊す、壁をなぐる、押す・たたく | 別の部屋や家の外に離れる。起きた日時と内容をメモする | 警察相談専用電話、少年相談窓口、児童相談所、保健所など |
| 3 差し迫った危険 | 家族がけがをした、刃物を持ち出した、命に関わる言葉がある | 家の外へ避難する | 110番(けががあれば119番) |
2の段階からは、家族だけで抱えないでください。備えとして、たとえば次のことを決めておくと動きやすくなります。
- 離れるときに行く部屋や、家の外の行き先(車の中、近くの親族の家など)を決めておく
- スマホと家の鍵を、すぐ持ち出せる場所に置いておく
- きょうだいがいる場合は、どこへ移るかを先に伝えておく
- いつ、何をきっかけに、何が起きたかを短くメモしておく(相談のときにそのまま使えます)
政府広報オンラインによると、110番は緊急の事件・事故を受け付ける通報ダイヤルで、緊急の対応を必要としない相談は「#9110」が窓口です。寄せられた相談には、内容に応じて、指導や助言から警告・検挙まで必要な措置がとられ、児童相談所などの専門機関への引き継ぎや紹介も行われる、と説明されています。相談そのものは、お子さんを突き放すことではなく、家族の安全を守るための手段の1つです。
きょうだいへの影響が気になる場合は、不登校 きょうだいの記事も参考にしてください。

相談先は6つ。番号・対象・受付時間を公式ページで確かめました
暴力や強い暴言について、家族が相談できる公的な窓口を6つ並べます。差し迫った危険があるときの110番は通報なので、この表とは別です。
| 窓口 | 番号 | 対象・相談できること | 受付 |
|---|---|---|---|
| 警察相談専用電話 | #9110 | 犯罪や事故に当たるか分からないが、警察に相談したいこと | 平日8時30分〜17時15分(各都道府県警察本部で異なる)。通話料は利用者負担 |
| 都道府県警察の少年相談窓口 | 都道府県ごとの番号(東京都はヤング・テレホン・コーナー 03-3580-4970) | 子どものことで悩みを抱えている家族や、子ども自身 | 都道府県ごと |
| 児童相談所 | 相談専用ダイヤル 0120-189-783(虐待かもと思ったときは189) | 18歳未満の子どもと家族。子どもの行動上の問題などの相談 | どちらも通話料無料。受付時間は公式ページでは確認できませんでした |
| 保健所・保健センター | お住まいの地域の保健所 | こころの病気の不安のほか、家庭内暴力・ひきこもり・不登校など思春期の問題の相談 | 保健所ごと |
| 精神保健福祉センター | 各センターの番号。都道府県・政令指定都市のこころの健康電話相談などにつながる「こころの健康相談統一ダイヤル」は0570-064-556 | こころの健康、精神科医療、ひきこもりなど思春期・青年期の相談。面接は事前の予約が必要 | 曜日・時間は都道府県によって異なる。統一ダイヤルは通話料がかかる |
| 法務少年支援センター(少年鑑別所) | 0570-085-085 | 非行や問題行動などの相談。子どもの親への暴力や暴言が、相談の例に挙がっている。年齢制限なし・相談費用は無料 | 平日9時〜12時、13時〜16時30分。メールは24時間受付 |
出典:政府広報オンライン(#9110)/警察庁(少年相談窓口・令和8年8月現在)/こども家庭庁(189)/厚生労働省「こころもメンテしよう」の地域の相談窓口・不登校などの相談窓口/国立精神・神経医療研究センター「こころの情報サイト」/厚生労働省「まもろうよ こころ」/法務省「法務少年支援センター」(いずれも2026年10月確認)
「189」は虐待対応のダイヤル。子どもの行動の相談は「0120-189-783」が案内されています
こども家庭庁のページによると、「189」は、虐待かもと思ったときなどに児童相談所へ通告・相談ができる全国共通の番号です。匿名でもかけられ、通話料は無料です。同じページは、児童相談所は虐待以外にも子どもの福祉に関するさまざまな相談を受け付けているとして、相談専用ダイヤル「0120-189-783」を案内しています。お子さんの暴力について相談したいときは、こちらのほうが目的に合います。
18歳になった高校3年生は、原則として児童相談所の相談の対象から外れます
児童福祉法第4条第1項は、児童を「満十八歳に満たない者」と定めています。お子さんが18歳になっている場合は、保健所、精神保健福祉センター、警察の相談窓口、年齢制限のない法務少年支援センターが相談先になります。
本人が行かなくても、家族だけで相談を始められます
表の窓口は、家族からの相談を受け付けています。相談に行ったことを本人に伝えるかどうかについて、先ほどのガイドラインは、できれば事前に知らせるのがよいとしつつ、家族への暴力や支配が激しい場合は、知らせずに時期を待つことも大切だ、と書いています(ひきこもりの支援についての記述です)。
学校や教育委員会、親の会など、暴力に限らない相談先の全体は不登校 親 相談先の記事に、外に出られない状態が続いている場合の窓口は高校生 ひきこもり 親の記事にまとめています。
※2026年10月時点の情報です。最新は公式でご確認ください。
「反抗だけではないかもしれない」と感じたら、学校と医療に家での様子を伝えるところから始めます
医療や保健の相談を考える目安
厚生労働省のサイトは、こころのSOSサインは睡眠・食欲・体調・行動の4つの面に出ることが多いとし、行動面のサインの1つに、気持ちが抑えられなくなり暴力をふるうことを挙げています。こうしたサインがあっても、こころの病気とは限りません。ただ、これまで無かったサインが出てきたときや長く続くときは、早めに専門家に相談するよう勧めています。
同じサイトのうつ病のページには、気になる症状として、憂うつな気分、興味がわかない、食欲や睡眠の変化などと並んで「イライラする、怒りっぽくなる」が入っています。9つの項目のうち5つ以上(はじめの2つのどちらかを含む)が2週間以上続いていたら専門家に相談を、という目安です。うつ病の症状は、とくに思春期には、体の不調のほか、暴力や攻撃的な行動などとして表現されることもある、とも書かれています。
これは家庭で診断をするための基準ではありません。イライラの背景に何があるかは、医師が本人を診て判断することです。親にできるのは、眠れているか、食べられているか、何週間続いているかをメモして、相談のときに伝えることです。
落ち込みが目立つ場合は高校生 うつ病 親の対応の記事を、発達障害の診断や特性があるお子さんの暴言・かんしゃくについては発達障害 暴言 高校生の記事をご覧ください。関わり方の前提が少し違います。
「死にたい」「消えたい」という言葉があるときは、反抗の一部として聞き流さず、相談につなげてください。厚生労働省の電話相談窓口のページには、24時間対応の「よりそいホットライン」(0120-279-338・無料)や「#いのちSOS」(0120-061-338・無料)が載っています。よりそいホットラインは、運営する団体のサイトで、誰でも利用できる悩み相談窓口と案内されています。
学校には、家族だけで相談することもできます
厚生労働省のサイトは、学校に相談する方法として、担任を通じてスクールカウンセラーにつないでもらえること、保健室の養護教諭も相談に乗ってくれるかもしれないこと、子どもが相談に消極的なときは、まず家族だけで相談してみるのも1つの方法であることを紹介しています。
文部科学省の「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」(令和元年10月25日)も、保護者と課題意識を共有して一緒に取り組む信頼関係をつくることや、保護者が気軽に相談できる体制を整えることを「重要である」としています。学校に伝える内容は、たとえば「朝の声かけで強い言葉が返ってくる」「夜は眠れていないようだ」といった、家での事実だけでかまいません。
出席や単位の心配は、気持ちの問題と分けて確かめます
「このままでは進級できないのでは」という焦りが言葉に出ると、やりとりがこじれやすくなります。出席や単位のことは、お子さんに問いただすのではなく、親が学校に直接聞いて確かめるほうが、家の中の言い合いのきっかけを減らしやすくなります。欠席がどこまで認められるかは高校 欠席日数と高校 出席日数の記事で、学校を移る場合の条件は高校 転入の記事で整理しています。
親が休むことは、子どもを見放すことではありません。厚生労働省のサイトも家族自身のケアを勧めています
強い言葉を毎日受けていると、親のほうが先に疲れ切ってしまいます。厚生労働省のサイトは、家族に向けて次のようなことを書いています。
- 一人で抱え込まない。パートナーや家族に話し、家庭の外にも、第三者の目で見てくれる味方を持つ。
- できるだけ、これまでと同じ生活を続ける。親まで調子をくずすと、子どもを支えられなくなる。
- 休む時間や気分転換の時間をつくる。親が精神的に安定していることは、子どもにとって大きな支えになる。
出典:厚生労働省「こころもメンテしよう」周りの人の力を借りる・セルフケアのポイント(2026年10月確認)
休み方は、大きなものでなくてかまいません。たとえば、強い言葉が出た日は夕食のあと30分だけ外を歩く、週に1回は家族に任せて家を空ける、といったことです。親が倒れないことは、お子さんの生活の土台を守ることでもあります。
夜間や休日に誰かに話したいときは、文部科学省の「24時間子供SOSダイヤル」(0120-0-78310・無料)があります。子どもだけでなく保護者も相談でき、原則として電話をかけた地域の教育委員会の相談機関につながります。こども家庭庁の「親子のための相談LINE」は、18歳未満の子どもとその保護者などが、子育てや親子関係について匿名でも相談できる窓口です(受付時間は自治体ごとに違います)。
選択肢の1つとしてのニジ高(正直な注意点)
今の学校に通えないことへの葛藤が大きいとき、学ぶ場所や通い方を変えることが、家の中の空気が変わるきっかけになる場合があります。ただし、環境を変えれば反抗的な態度が落ち着く、と言い切ることはできません。
NIJIN高等学院(ニジ高)は、株式会社NIJINが運営するオンライン中心の通信制高校サポート校です。担任がつき、カメラ・マイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められます。生活リズムに波があっても学べるよう、授業のアーカイブ視聴に対応しています。途中からの転入・編入ができ、出願費用は無料です。これまでにグループ全体で650名以上の不登校の生徒をサポートしてきました。
そのうえで、正直にお伝えしておくことがあります。
- ニジ高は高校ではありません。高校卒業の資格は、提携する通信制高校で取ります。
- 提携する通信制高校のスクーリングには参加が必要です。学院の中でのスクーリングはありません。スクーリングの形や日程は、個別相談会でご案内しています。
- 費用は、通信制高校の分とニジ高の分の両方がかかります。ニジ高の分に就学支援金は使えません。金額は学費のご案内でご確認ください。通信制高校の費用の全体像は通信制高校 学費の記事にまとめています。
- オンライン中心なので、毎日通う場所を求めている場合は合わないことがあります。
- 診断や服薬など医療に関わる判断は、主治医や専門機関に確かめてください。暴力など安全に関わることは、この記事で挙げた公的な窓口が相談先です。
個別相談会はオンライン(Zoom)で30分・無料です。ご本人が同席できなくても保護者の方だけで参加でき、カメラ・マイクはオフのままでかまいません。詳しくは体験説明会・個別相談のページを、学校選びを一から考えたい場合は通信制高校 選び方のページをご覧ください。小学生・中学生のきょうだいが学校に行きづらい場合は、NIJINアカデミー(小中学生のオルタナティブスクール。ニジ高はその高等部)という選択肢もあります。
迷ったときの進め方(3ステップ)
- ステップ1:安全を確かめる。物を壊す、家族をたたくといった行為があるかどうかを、家族で確認します。ある場合は、離れる場所と連絡先(110番、#9110、少年相談窓口など)を先に決めておきます。
- ステップ2:1週間、場面をメモする。いつ、何の話のときに、どんな言葉や行動があったか。あわせて、睡眠と食事の様子も書きます。相談のときにそのまま使えます。
- ステップ3:親だけで、1か所に相談する。学校のスクールカウンセラー、保健所や精神保健福祉センター、警察の少年相談窓口のうち、いちばん連絡しやすいところからでかまいません。学ぶ環境のことは、通信制高校やサポート校の個別相談でも聞けます。
3つとも、お子さん本人に何かをさせなくても、親の側だけで始められます。


家での言い合いが続くとき、学ぶ環境のことも聞けます
ニジ高はオンライン中心の通信制高校サポート校です。カメラ・マイクをオフにしてチャットだけで参加するところから始められます。学院は高校ではなく、卒業資格は提携する通信制高校で取り、そのスクーリングへの参加が必要です。保護者の方だけでも、個別相談会で学び方を聞けます。
よくある質問
Q. 不登校の子の反抗的な態度は、いつまで続きますか?
A. 期間を示した公的な資料は確認できませんでした。厚生労働省のサイトは、イライラしたり乱暴になったりする時期のあと、情緒的には落ち着き、その後は無気力に過ごす時期が続く、という経過が多く見受けられると説明していますが、全員が同じとは書かれていません。長く続くときや強まっていくときは、保健所などに家族だけで相談できます。
Q. 暴言を言われたとき、叱ったほうがいいですか?
A. 厚生労働省のサイトは、大きな声を出す、感情的に応じる、小言や説教をすることを、避けたい対応に挙げています。その場で言い返すよりも、時間を置き、落ち着いてから「その言葉は私はつらかった」と、自分を主語にして伝える方法があります。
Q. 物を壊したり、親をたたいたりします。警察に相談してもよいのでしょうか?
A. 相談できます。警察相談専用電話「#9110」や都道府県警察の少年相談窓口は、家族からの相談を受け付けています。けがをした、刃物を持ち出したなど差し迫った危険があるときは、家の外に離れて110番に通報してください。
Q. 18歳の高校3年生です。児童相談所には相談できますか?
A. 児童福祉法は児童を満18歳に満たない者と定めており、児童相談所は18歳未満の子どもと家族が対象です。18歳になっている場合は、保健所、精神保健福祉センター、警察の相談窓口、年齢制限のない法務少年支援センター(0570-085-085)が相談先になります。
Q. 本人が病院にも相談にも行きたがりません。
A. 家族だけで相談を始められます。厚生労働省のサイトは、子どもが相談に消極的なときは、スクールカウンセラーや養護教諭にまず家族だけで相談する方法を紹介しています。受診をすすめるときは、「あなたはおかしい」という言い方ではなく、「眠れないつらさを軽くするために」のように本人と症状を分けて話すと抵抗が少ない、とも書かれています。
反抗的な言葉の奥にあるものを、一人で読み解こうとしなくてかまいません
毎日のように強い言葉を向けられると、親であっても傷つきます。言い返してしまう日があっても、それで親として足りないということにはなりません。
お子さんの言葉の奥に何があるのかは、すぐには分からないことのほうが多いと思います。分からないままでも、言い返す回数を1回減らすこと、危ないときは離れること、親が誰かに話すことは、今日からできます。
家の中だけで抱えずに、学校や公的な窓口という外の手を借りながら、お子さんにもご自身にも合う距離を探していってください。学ぶ環境について知りたくなったときは、個別相談会で話を聞くところから始められます。
学ぶ環境を変える選択肢は、個別相談会で聞けます
全国どこからでもカメラ・マイクはオフでOK転入・編入は随時受付
通信制高校サポート校 NIJIN高等学院(ニジ高)/出願費用は無料です。無理に勧めることはありません。

